非公開求人とは?企業が非公開にする理由や応募するメリットを解説
非公開求人という言葉は聞いたことがあるが想像が付かない…」という方もいるのではないでしょうか。 納得感を持って非公開求人への応募を検討できるように、企業が求人を非公開にしている理由や非公開求人に応募するメリットを解説します。
非公開求人とは?
一般的に非公開求人とは、“公にされていない求人”のことを言います。
非公開求人という言葉の定義は明確に定められておらず、転職支援サービスごとに意味合いが異なります。
中には、登録した後に会員専用ページにログインすることで、全ての非公開求人を閲覧できるサービスもあります。JACの場合は、機密性の高い求人情報を多数取り扱っているため、閲覧できる求人は限られています。
しかし、コンサルタントが適性やスキル、経験にマッチする非公開求人を厳選した上で紹介いたします。
下記は、一般的な非公開求人・JACの非公開求人・公開求人の3種の求人を比較した表です。
一般的な非公開求人 | JACの非公開求人 | 公開求人 | |||||||
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閲覧できる場所 | ・会員専用ページログイン後の求人一覧ページ | ・コンサルタントによる紹介 | ・転職支援サービスの公式サイト ・企業の採用ページ |
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閲覧できる条件 | ・サービスへの登録・ログイン | ・サービスに登録後、スキルや経験がマッチした場合のみ | ・閲覧条件は定められていないケースが大半 | ||||||
メリット | ・自分で検索や応募ができるほか、キャリアアドバイザーによる転職支援も受けられる | ・希望や経験にマッチした求人を転職支援のプロから紹介してもらえる ・ミスマッチを防止できる |
・募集中の求人であれば誰でも応募できる |
企業が求人を「非公開」にしている理由
●JACが保有する求人のうち、75%が非公開求人です
一般的に、企業が求人を「非公開」としている理由として、次のようなものが挙げられます。
・採用活動を効率化したい
・戦略を他社に知られたくない
・採用を行っていることを公にしたくない
本章では各要因や背景について解説します。
理由1:採用活動を効率化したい
企業が求人を「非公開」にしている1つ目の理由として、採用活動を効率化したいケースが挙げられます。
知名度の高い企業や人気職種は、求人を公開すると応募が殺到し、採用担当者が対応しきれなかったり、選考に時間を要したりする恐れがあります。
求人情報を非公開にし、転職エージェントを介して採用ターゲットにマッチする人材だけを紹介してもらうことで、応募の殺到を防ぐことができます。また、応募に至る人材は、採用ターゲットにマッチする人材に限られるため、求人を公開するよりも採用活動を効率的に進められるでしょう。
理由2:戦略を他社に知られたくない
事業戦略を他社に知られたくない場合、企業は求人情報を非公開にすることがあります。
採用活動は企業の事業活動とも密接に関わっており、求人情報を公開することで他社に事業戦略を知られてしまう可能性があります。そのため企業は、採用活動の動向から事業戦略を知られてしまうリスクを低減するために、転職エージェントなどを介して求人情報を非公開のまま採用活動を進める場合もあります。
理由3:採用を行っていることを公にしたくない
社員に採用活動を実施している旨を知られたくない時も、求人情報を非公開にして採用活動を行うことがあります。
例えば、新規プロジェクトの立ち上げに際して重要なポジションに就く人材を採用する場合、社員は「新しく採用される人材で務まるのか」と不安になる懸念があります。また、昇進を目指していた社員のモチベーション低下を招くリスクもあるでしょう。
このような事態を防ぐために、社員も含め「採用を行っていること」が公にならないように、求人情報を非公開にするケースもあります。
非公開求人に応募するメリット
非公開求人に応募する主なメリットは、次の通りです。
・希少かつ重要なポジションでの転職可能性が高まる
・募集背景・入社する人材への期待が応募前にわかる
・専門特化したチームからサポートを受けられる
・業界横断で幅広い選択肢が提供される
本章では、上記4つのメリットについて解説します。
メリット1:希少かつ重要なポジションでの転職可能性が高まる
非公開求人に応募することで、希少かつ重要なポジションに転職できる可能性を高められる場合があります。
その理由として、非公開求人は、応募が殺到するような希少性の高い求人や経験やスキルが求められる重要なポジションの求人というケースも珍しくありません。
また、紹介を受けられる対象は限られていることから、一般に公開されている誰でも応募可能な求人と比較して、希少かつ重要なポジションに転職できる可能性を高められるでしょう。
なお、JACでは、JACだけが依頼を受けた希少性の高い求人や経営層や、役員層クラスなど企業にとって重要なポジションの求人を多数取り扱っています。
さらに、担当コンサルタントが経歴やスキル、希望に応じて最適な求人を選定するため、より自身の専門性やこれまで培った経験を活かせるポジションに転職できる確度を高められるでしょう。
メリット2:募集背景・入社する人材への期待が応募前にわかる
JACでは、経営層と密にコミュニケーションを取っているため、求人紹介を受ける際に募集背景や企業が期待する役割などを共有してもらうことができます。
応募する前に募集背景やこれから採用する人材に対して企業が抱く期待を知れるため、自身の入社後の役割や将来描けるキャリアビジョンに納得した上で応募できるでしょう。
また、志望動機や自己PRの軸も定まるため、面接対策しやすくなる点も利点の1つと言えるでしょう。
メリット3:専門特化したチームからサポートを受けられる
専門特化したチームからサポートを受けられる点も非公開求人に応募するメリットです。
その理由として、JACでは、業界・職種ごとに専門特化したチーム体制を敷いており、各コンサルタントは所属チームが担当する業界や職種の転職支援に特化しています。
各業界や職種に関する最新の転職事情や市場動向を把握しているため、転職希望先の業界における自身の市場価値や、希望職種における今後のキャリアの可能性を正確に診断してもらえるでしょう。
また、同業界内でも企業ごとに風土やカルチャーが大きく異なることもあります。
各業界や職種に精通した専門チームによるサポートを受けられるJACであれば、応募先企業ごとの特色も詳しく知ることができるでしょう。
JACの「非公開求人」の特徴
JACが取り扱う非公開求人には、次の3つの特徴があります。
そのほかにも、JACが保有する非公開求人には次のような背景・特徴があります。
特徴1:役員・CxOクラスのポジション
JACは、役員やCxOクラスなど、経営層の求人案件を多数保有しています。近年は、経営者の高齢化に伴う「事業承継」のニーズも増えており、「次期社長」のポジションもご案内しています。企業の経営に直結するため、非公開で募集をしています。
特徴2:JACだけが依頼を受けた「独占求人」
非公開求人には、多数の転職エージェントに同時に依頼されているものも多いのですが、JACだけが依頼を受けた「独占求人」も多数あります。
JACのコンサルタントは日々、経営層や事業部門トップと対話を重ね、関係を構築し、企業理解に努めています。そのため、採用背景や求める人材像を深く理解しているため、より機密性が高い求人についてはJACのみにご依頼いただくことも多いのです。
特徴3:強い企業リレーションによって創出した採用ポジション
前述のとおり、JACでは経営層や事業部門トップと課題や今後のビジョンを共有しているため、中長期視点でどのような人材を必要としているのかを理解しています。
そのため「○○部門の△△職」など具体化された求人だけでなく、コンサルタントが転職希望者の方の経験・スキルに応じて「この方であれば、この企業に必要とされるのではないか」と想定し、双方を引き合わせるケースもあります。
その結果、企業がその方に合う新しいポジションをつくり、採用に至るケースも多々あります。
非公開求人についてよくある質問・疑問
ここでは、非公開求人についてよくある質問と回答を紹介します。
Q.非公開求人は公開求人に比べて受かりやすいって本当?
A.結論として、非公開求人が公開求人に比べて受かりやすいという事実はありません。
企業は、自社の定めた選考基準に基づいて採否を判断するため、単に非公開という理由で採用される可能性が高まることはないでしょう。
ただし、紹介される非公開求人は、企業と転職希望者双方の情報を深く理解しているコンサルタントが両者の事情や情報を踏まえた上で選定した求人です。そのため、公開求人と比較してより自分の強みを活かせる求人に出会えることが期待できるでしょう。
Q.非公開求人は人によっては紹介されないこともあるのはなぜ?
A.転職希望者の経験やスキル、希望にマッチする求人が、その時点で存在しないからです。
転職エージェントでは、条件に合致した人材だけに非公開求人を紹介します。そのため、自身の経験やスキルとマッチする非公開求人がない場合、非公開求人が紹介されないケースもあります。
転職エージェントに登録したもののなかなか求人の紹介を受けられない場合は、他の転職エージェントの利用を検討するのも1つの方法です。各転職エージェントは、それぞれ取り扱う求人が異なります。ある転職エージェントでは紹介を受けられなかったものの、新しく登録した転職エージェントでは非公開求人の紹介を受けられることもあるでしょう。