採用企業インタビュー
多様な知見で事業を推進
「日経バリューサーチ」チームの魅力に迫る
株式会社日本経済新聞社
(写真左から)日経バリューサーチチーム開発担当の藤代氏、唐橋氏、事業責任者を務める塚本氏、マーケティング・CSスペシャリストの
松本氏、ソリューションスペシャリストの長澤氏
「日経バリューサーチ」は企業・業界分析や新規事業開発などの業務に有用なビジネス情報を提供するWebサービス。約20名のチームで事業運営しており、半数以上が中途入社である。プロダクトも働き方もデジタルシフトを進めるなかで、内外から積極的に人材登用しているチームのひとつである。
今回は、日経バリューサーチの事業責任者である塚本千津子氏と、同チームで営業、マーケティング、開発を担当する4人にインタビューし、プロダクトの特長や成長戦略、チームの仕事の進め方や働く上での魅力について聞いた。
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- 塚本 千津子 氏 情報サービスユニット ソリューショングループ 部長
- 新卒で日本経済新聞社へ入社。情報サービスの営業・企画に携わり、日経バリューサーチにもローンチ当初から参画。現在は事業責任者としてチームを率いる。
- 長澤 伸一 氏 情報サービスユニット ソリューショングループ ソリューションスペシャリスト
- 外資系メディア企業で情報サービスの法人営業を経験した後、2019年に日本経済新聞社へ入社。日経バリューサーチのリニューアルプロジェクト(2020年)の中心メンバー。
- 松本 光生 氏 情報サービスユニット マーケティング・CSスペシャリスト
- 大手EC、銀行、情報ポータル運営会社などで、コールセンターやカスタマーサクセス、バックオフィスなどの組織立ち上げを数多く経験。2020年、日本経済新聞社に入社し、マーケティングチームの運営とカスタマーサクセスチームの立ち上げを担当。
- 藤代 瞬也 氏 情報サービスユニット 開発担当
- シンクタンク系SIerでシステム企画、プロジェクトマネジメントを経験。2017年に日本経済新聞社に入社。日経バリューサーチのリニューアルプロジェクトでは初期から開発コアメンバーとして活躍した。
- 唐橋 聡菜 氏 情報サービスユニット 開発担当
- 新卒時はSIerに入社しシステム開発、プロジェクトマネジメントを経験。その後Web系の事業会社に転職し、自社サービスの開発を担当。日本経済新聞社へは2021年7月に入社。
企業・業界分析の情報プラットフォーム「日経バリューサーチ」
─「日経バリューサーチ」の成り立ちについて教えてください。
塚本氏:日経バリューサーチをローンチしたのは2012年7月ですので、ちょうど今年で10周年になります。われわれは新聞社ですので、記事データや企業データはもともと持っています。1960年代後半からそれらをデータベース化し、ビジネスの現場で使えるよう情報サービスにして、金融機関や大手事業法人に提供してきました。
日経バリューサーチのサービス化を企画していたのは2008年9月に起きたリーマン・ショックの少し後で、ちょうど「日本企業・日本経済をもう一度立て直さなければ」という気運が高まりつつありました。
経営計画づくりや事業企画など、企業の戦略策定を後押しできる情報が提供できるのではないかという考えが、日経バリューサーチというプロダクトの発端にありました。
日本経済新聞電子版の創刊も2010年ですので、その頃が会社としてデジタルへ一気に踏み切った年だったと思います。
日経バリューサーチのログイン後の画面
─それまでのデータビジネスと日経バリューサーチの違いはどういった点にあるのでしょうか
塚本氏:それまではビジネス情報をデータベース化した検索サービスでした。お客様が工夫しながら検索して、業務に使えそうな情報を集めていました。日経バリューサーチでは検索機能にプラスアルファを付けることによって、より深く、お客様の事業戦略立案や営業活動に資する分析や洞察へ導くことを目指しています。
例えば、分析しやすいフォーマットでデータを算出したり、手元のExcelに取り込めるようダウンロードできたりするようUXUIを見直しました。また、企業・業界分析の出発点・ガイドとしてすぐに活用できるよう、記者経験者が書き下ろしたオリジナルレポートをテーマ別に収録しています。
ー日経バリューサーチが多くの企業に使われるようになることで、売り上げ以外に貴社にはどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。
塚本氏:私たちは、単にプロダクトを販売して終わりではなく、カスタマーサクセス活動に非常に力を入れています。お客様と一緒に日経バリューサーチを活用しながら、文字通りお客様の事業の成功に向けて伴走していく活動です。
この活動を通して、お客様が抱えている課題や業界のトレンドなど、さまざまなフィードバックが得られるんですね。それが当社にとって新たな気づきになり、ビジネスチャンスになるということが、ひとつ大きなものとしてあります。
また新聞社ならではのリソースを活かしたオリジナルレポートの制作を始めたことで、先進的なプロダクトを作り上げる一体感が社内に醸成されていることも、日経バリューサーチが当社もたらす良い側面といえると思います。
─現在の日経バリューサーチの課題と今後の展望についてお聞かせください。
塚本氏:日経バリューサーチは2020年2月に大きくリニューアルしました。その企画をしていた2019年頃は、新規事業の創出に取り組む企業や、過去の延長線上ではない非連続な未来を予測しながら戦略を立てるということに力を入れる企業が増え始めていました。
日経バリューサーチは過去のデータやアーカイブに強みを持っていましたが、それに加えて「未来に向けた事業戦略に役立つ」ことをテーマにリニューアルしました。
具体的には、業界としてはまだ確立していないけれどもこれから成長が有力視されている領域、例えば「モビリティ」や「ヘルスケア」など、に関するトレンドレポートを加えたり、スタートアップ企業の情報を拡充したりしたことがリニューアルのポイントとして挙げられます。
日経バリューサーチのミッションは「確かな情報とテクノロジーで、企業の戦略立案を支える」です。リニューアル直後にコロナ禍に見舞われ、当時描いた日経バリューサーチの将来像が社会の変化から少しずれが生じた部分はあります。しかしコロナ禍の中でミッションを追求しながら、日経バリューサーチの進化する姿についての議論を、チームメンバーと繰り返しているところです。
─塚本様から見て、日経バリューサーチチームの強みはどういうところにあるとお考えですか。
塚本氏:チームの中にマーケティング、営業、カスタマーサクセス、開発という、必要な機能のメンバーが全て揃っているところが強みだと思っています。日本経済新聞社という会社の中に、一つ独立したベンチャーがあるような感覚です。
半数以上が中途入社のメンバーで、それぞれが得てきた経験・知見が活かされることで、強いチームができています。
今後は、成長分野での事業開発経験がある方にも参画いただいて、一緒に日経バリューサーチの提供価値を磨いていきたいですし、特定のスキルがある専門人材を増やして事業をより強く推進したいと考えています。
新しいことにチャレンジする、進取の気性に富んだ日経バリューサーチチーム
─皆さん中途入社ということですが、転職前に会社に対して持っていた印象と入社後でギャップを感じたことがあれば教えていただけますか。
長澤氏:私は外資系のメディア企業にいましたので業種は近いですが、新聞社ですのでトラディショナルな会社というイメージが強かったですね。実際、明治に創刊した歴史ある企業です。でも実際に入ってみると、日経バリューサーチのチームが新しいことにチャレンジすることに抵抗感がない雰囲気だったので、いい意味でギャップを感じました。
半面、営業職の自分にとって「日経」のブランドは非常に魅力的でした。そして実際に入社してみて、当社で働く面白味の一つであるブランドをビジネスに生かすことにチャレンジできています。そこは入社前の期待通りでした。
松本氏:私も入社前は「日経」というブランドに信頼性を感じると同時に、大企業的な堅苦しさを少し懸念していました。ただ、電子版への取り組みは知っていましたし、面接を通じて、先進的なことをやろうという意志と柔軟さを感じたので、そこに懸けて入社を決めました。
入ってみるとすぐに懸念は払拭されました。例えば私が担当するマーケティングチームでは、施策の数や改善の実行スピードなど、今まで自分が経験してきたWeb関連企業に遜色ないレベルだと感じています。
─開発のお二人は、入社前後の印象についていかがでしたか。
藤代氏:入社前は、電子版で先進的な取り組みをしていたことなどから、デジタル領域に力を入れ、面白そうなことをやっている会社だなと思っていました。入社後もデジタル領域については、新しいものを積極的に取り入れていこうという土壌があると感じます。新しい技術を積極的に取り入れたり、新しい開発方法に取り組んでみたり、といったことを抵抗なくやれる組織だと思います。
また、金融機関の大規模プロジェクトをメインに担当していた前職と比較すると、社員一人ひとりの裁量が大きな事に入社当時驚いた記憶があります。
唐橋氏:ビジネスやマーケットのプロの方が活躍している職場というイメージを持っていました。自分はそのようなドメインで開発をしてきた経験がなかったので、「自分が役に立てるのか」という不安は少なからずありました。でも、いざ入社してみると安心しました。全く異なるバックグラウンドを持った私が出した意見に対しても、皆さん耳を傾けてくださっていると感じます。むしろ「違う」からこそ持ちうる観点を、普段の会話でも引き出していただけるようなところがあって、「自分が働いている意味」を感じられる環境だと思っています。
日経バリューサーチに関わる全員が事業の成功を目指し、企画に参加できる
─営業、マーケティング、開発の機能ごとのメンバー構成や役割、仕事内容についてお聞きしたいと思います。まずは営業についてお話しいただけますか。
長澤氏:日経バリューサーチは、日経社員が直販営業も行いますし、代理店営業チームのマネジメントもしています。カスタマーサクセスも営業と似たようなことをしますので、そこも含めると営業チームの規模はもっと大きくなります。
営業スタイルは、ソリューション営業ないし提案型営業といわれるスタイルです。お客様と信頼関係を築き、課題やニーズを聞いて、日経バリューサーチを活用した解決方法を提案していきます。
─マーケティングはいかがでしょうか。
松本氏:情報サービスユニットにはマーケティングの横断チームがあり、それぞれが1つのプロダクトを担当し、私がリーダーを務めています。その中に日経バリューサーチの担当者もいて、プラス私という体制です。
メインの役割は、見込み顧客を獲得することです。そのために広告も出しますし、セミナーを開催することもあります。また、ナーチャリング(見込み顧客の育成)も役割の一つで、利用意向を高めて、営業につないでいくことがマーケティングの目標になります。
─開発についても教えてください。
藤代氏:開発の役割は文字通りプロダクトの開発ですが、固まった要件が下りてきて、ただそれに従って作るイメージとは大きく異なります。新機能やサービス改善の企画もしますし、ビジネス視点で事業成長のための開発、顧客獲得につながる開発をしていくことがわれわれの役割です。品質やかける工数、リリーススケジュールなどいわゆるQCDのバランスを見極めながら企画と開発を推進し、成果に結びつけていくことが重要になってきます。
─開発のお二人はSIerでの経験がおありですが、自社プロダクトを持ち、企画にも参加することについてどのように思われていますか。
藤代氏:SIerだと「何を作ればよいか」というゴールがある程度明確に下りてくることが多いと思いますが、自社プロダクトの企画開発となると、そのようなゴールも自分たちで定めていかなければなりません。そこが難しくもありますが、面白く、やりがいのあるところだと思っています。
唐橋氏:私はむしろ、それをやりたくて転職してきたようなところはあります。開発担当が裁量を持って企画に入っていけるというのはとても魅力に感じます。一方で、開発の要件定義や設計といった業務と並行して企画を考えなければいけないというハードな部分があるので、企画と開発をうまくスイッチしながら両立することが自分の中では課題です。一緒に企画開発を推進していく仲間が増えていくと嬉しいなと思います。
多様なメンバーがそれぞれの専門性を発揮しつつも自由度の高い環境
─日経バリューサーチチームへの応募を検討される方へのメッセージを一言ずつお願いします。
唐橋氏:日経バリューサーチを使っている方がどんな方で何を求めて使ってくださっているのか、今ある機能がきちんとリーチできているのかを考え抜き、分析し、改善していくプロセスはとても楽しく、やりがいを感じています。難しさもありますが、楽しみながら向き合っていける方と一緒に働けたら嬉しいです。藤代氏:私の転職活動時の経験から、サービスの企画と開発、どちらにもしっかりコミットできる環境は、比較的珍しいのかなと思っています。エンジニア自身がビジネス視点を持ちながらシステム開発することに魅力を感じる方だったら、楽しく働ける環境だと思います。
松本氏:情報サービスユニットのマーケティング、特にデジタルマーケティングはまだ始まったばかりです。ですので、手を挙げれば新しいことを実現していけるフィールドがあります。日経バリューサーチ事業の成長にコミットしながら、日経の豊富なアセットを活用した新しいことにチャレンジしたい方には、ぜひご入社していただきたいです。
長澤氏:日経バリューサーチのお客様は幅広い業種にわたります。営業としては、メーカー、コンサルティング、銀行、証券会社、人材紹介会社など幅広い業界の方に会えること自体がよい経験になると思います。同じ会社の中でも、例えば経営企画で経営戦略に関わっている方とトップエンドの事業戦略について話すこともありますし、事業企画の方と新規事業の話をする機会もあります。多様な人たちと会って話ができるのは、ビジネスパーソンにとって非常に魅力的な環境だと思います。
塚本氏:日経バリューサーチ事業は、開発、マーケティング、営業、カスタマーサクセスの距離が近いチームで推進しています。営業がお客様から最先端のお話を聞いて持ち帰り、開発目線でそれをプロダクト改善にどう盛り込むか、マーケティング目線でお客様の成功事例を他の潜在ユーザー様にどうご紹介しようか、メンバー全員で考えながら事業を推進することに、楽しみがあると思っています。
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