採用企業インタビュー
オンボーディングに注力するメルカリがつくる組織とは
株式会社メルカリ
- 株式会社メルカリ
Director 白石 久彦氏 - 大学卒業後、さまざまな業務システム、インターネットサービスの開発プロジェクトにエンジニアとして携わる。
ソフトバンクグループ、株式会社レコチョクなどにおいて、大規模新規サービスの立ち上げや技術組織の立ち上げを担当し、
2014年よりドリコムの技術担当役員に就任。組織の強化に取り組む。 2018年より株式会社メルカリに参画、技術組織のDirectorに就任。
他社の技術顧問なども務めている。
2018年に東証マザーズ市場へ上場し、国内事業で順調に利益を伸ばすメルカリ。
白石氏は同社で、オンボーディング(人材定着プロセス)部門のディレクターを務めています。
どのような思想の下に人材育成に取り組んでいるのか、前職からの付き合いとなる当社コンサルタント・高橋梓が伺いました。
――白石さんとは前職からのお付き合いになりますね。
一昨年の秋ですね。前職の採用担当とやり取りをしていた際に、私がヒアリングでおじゃまして話した後、バババっと決めてくれたんです。それで、すごく信頼できました。それが2017年になります。
――恐縮です。そこからメルカリに転職されたのが2018年ですね。上場のタイミングでしたか?
実際に入社したのは上場後ですが、お話を頂いたのは上場前でした。
――入社前と後で印象は変わりましたか?
メルカリには以前から知る素晴らしい方々が沢山いらっしゃったので、私が来てもやる事はないんじゃないのかなと思っていました。(笑) でも入社してみたら、まだまだ拡大していく中で、もっと良くしていかなければならないところは沢山あると感じています。
メルカリは、グローバルテックカンパニーを掲げていますが、その高い目標を成し遂げる為にはやる事が沢山あるという感じです。
あと、働いている人たちが思った以上にすごく気さくで親しみやすい会社でした。本当にインターネットやサービス、技術が好きな人が多いですね。
――入社を決めた時は、今のポジションでというお話だったのですか
いえ、特に決まってはいませんでした。その時に伺っていたのは、海外も含めて採用を強化していくので、そのオンボーディングにも注力したいとのことでした。採用プラス戦力化までの育成の部分ですね。
採用にはどの企業もフォーカスするのですが、戦力化のところはあまりフォーカスして取り組めていない企業が多く、そこをメインで担当して欲しいという話でした。課題解決の一環と感じました。
お渡しした名刺にいくつかの所属が記載されている中に、「エンジニアリングゲートウェイ」という新しい部署があるのですが、そのチームがまさに採用からオンボーディングを担当するゲートウェイのような存在になります。メルカリにJoinして、どう活躍してもらうかの企画と実行をする部署ですね。
今はまだ仮の名称ですが、Developmentの道場で、「DevDojo」というのを企画しています。しっかりとしたカリキュラムを用意して、来年の新卒の方とかがスムーズに活躍していただけるようなものにしていきたいなと計画しています。
――人事部ではなく、エンジニアのチームの中で育成の計画を立てられているのですね。
オンボーディングに関してはそうですね。ゆくゆくは「DevDojo」を、入社された方が何をやりたい方か、どういう方向性を向いている方かによって、ちゃんとアサインメントや成長支援みたいなことができる仕組みにしていきたいと考えています。
――お名刺の肩書きで言うと担当されている部署にもう1つ、「オートメーションQA」とあるのですが、どういった役割になるのでしょうか。
QAは「クオリティーアシュアランス」の事で、それをオートメーション化しようというのを掲げています。QAは繰り返し同じ事をやることも多いので、テクノロジーで品質を担保するということをミッションに持っています。
――採用に関してもお聞きしたいのですが、白石さんが面接の中で見ているポイントはどういうところですか
メルカリには「Go Bold」・「All for One」・「Be Professional」というバリューが明確にあります。
(https://about.mercari.com/about/)
僕自身も感じていますが、Go Boldが一番難しいんです。
そこが体現できそうな方でも、Go Boldすぎると組織としては難しいこともあります。そういった点で、Go Boldの人はとても貴重だと思います。
また、組織が大きくなってきているので、大規模マネジメントの経験がある方というのもレジュメで上がってきます。
その上でカルチャーマッチみたいなものも大事にしたいですね。インターネットで開発をやる会社にいたかどうか等をとても重要視しています。
――組織の文化に合わせつつGo Bold、というのはかなり絞られますね
それとやはり、ホスピタリティが非常に重要だなと思います。いくら頭が切れる方でも、ホスピタリティがないと間違ったジャッジをしてしまう事があります。我々としては、ホスピタリティというキーワードを非常に重要視しています。
――そういった方々が入社されてすぐ活躍できる場を作られているのですね
まさに、今一番注力している点です。入ったその日からというのは難しいかもしれませんが、ほぼ即戦力で活躍していただけるような状況を作っていきたいと思っています。なので、一緒にそういう環境を作りたいと思っていただける方には、ぜひお会いしたいです。
――そういう観点で採用の時から話されている企業様は、あまり見ない気がしますね
組織開発みたいな役割だと思うのですが、そういう点にフォーカスして組織を作っている会社はそれほど多くないと思います。規模感的にも楽しいというか、いい経験になる規模かなと。
海外採用を強化しているとお話しましたが、グローバルメンバーも今かなり増えてきています。やはり、日本発のグローバルテックカンパニーを目指していくには重要な点ですね。
日本のエンジニアに見られる「下請け感」がグローバルなメンバーからすると、すごく違和感があるようです。彼らは受け入れるだけでなく、製品開発プロセスについて貴重な意見を言ってくれる事に、最近気がつきました。
エンジニアだけではなくて、プロデューサーやプランナー、企画職の人たちと一緒にプロセスを考えていこうという風土になってきています。
海外現地でのエンジニア採用も行っています。
渡航して来られるにもお金がかかりますので、その準備を整えてあげたりもしています。
制度が手厚い会社と、ご自身で全て準備してくださいという会社とで二極化していますね。
― 日本での就業経験のない方も積極的に採用しているのですか
そうですね、弊社は英語が喋れるメンバーも多いので、日本語の話せないエンジニアとは英語でコミュニケーションを取っています。
言語の壁はあまり感じませんね。
メルカリは国内にいてグローバルなテックカンパニーに勤める事ができる会社だと思います。
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