採用企業インタビュー
希少疾病用医薬品やコロナワクチン原液製造など、独自の技術で世界へ
JCRファーマ株式会社
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- 理事
- 吉元 弘志 氏
創業45年以上の歴史を持つ御社ですが、その変遷を教えていただけますか。
- 理事
- 吉元 弘志 氏
当社は、1975年に現在の代表取締役会長兼社長の芦田信が設立しました。芦田は当時、製薬会社に勤めていましたが、一念発起して30代で立ち上げた企業です。
設立当初は尿から酵素を抽出する研究を進めて、尿由来の血栓溶解剤である「ウロキナーゼ」などを製造。その関係で中国に早くに子会社を設立して、一時は製剤化もしていました。その後、イタリアとのパイプを生かして成長ホルモンに着手。成長ホルモン製剤は現在当社の主力製品となっています。
また研究所では遺伝子組み換え技術を使い、細胞構築・遺伝子発現などによりバイオ医薬品の開発研究を着々と重ねてきました。無血清培地を使って細胞を培養し2010年には国産初のバイオシミラーであるエリスロポエチン製剤の販売を開始。2016年には日本初の他家由来再生医療等製品の販売を開始しており、本年は独自の技術を生かしたバイオ医薬品の開発製造に取り組んだ成果として、血液脳関門を通過する新薬(希少疾患であるライソゾーム病の治療薬)を発売しました。この新薬はブラジルでも治験・申請を行っており、現在、欧米を含めたグローバル臨床試験への取り組みも行っています。
また製薬の設備にも着目すると、培養・精製の工程でシングルユース技術を用いた設備を導入し、バイオ医薬品の製造を行っています。
時代のキーワードになるような研究や環境整備にスピード感をもって取り組み、次々と成功できるのは何故でしょう。
成功している理由としては、少数精鋭でやってきたこと、創業者のビジネス感覚や人柄のもつ力も大きいと思います。一般的に大企業だと仕事の規模が大きいので、どうしてもその一部を担当することになりがちです。その点、当社は人数が少ないので、担当したら自分で100パーセントやらなければ、前に進まない。逆に言うと、自分でハンドリングしながら物事を進められるということ。
今は、だいぶ規模が拡大しましたが、皆が当事者意識を持ち自分で解決していく社風があります。
新しい取り組みとして、新型コロナウイルスのワクチン原液の製造を始められているとか。吉元さんが率いる生産本部として注力していることはありますか?
これはとても大規模なプロジェクトです。今、ワクチン原液は既存の工場で製造していますが、今後新工場を建設する予定であり、建設するにあたり、エンジニアリングはもちろんですが、品質保証関連(技術移転、バリデーションなど)をしっかり見ていくことが大切です。
ワクチンに限らず、品質管理・保証は大切ですが難しい部分もあります。行政が求めているものをしっかり把握し、それに適切に対応していくことが大切です。また、グローバルでもそれぞれ規制が違うことがあり、知識を身につけて実際のオペレーションの隅々まで反映させなければいけません。年に数回、現場で行われていることを経営層に報告するマネジメントレビューを行い、現状に沿った手を打つよう心がけています。
生産拡大に不可欠な品質管理の強化ですね。では今後のビジョンを教えてください。
グローバル展開が可能になる有望な開発品が出ているので、製造所を増やす計画が進んでいます。今後はさらに、海外との繋がりが強くなっていくでしょう。それに伴い、増員して組織を拡大していく予定です。また当社は、若手が多いのが特徴。人材育成を強化して、さらに生き生きと製造活動ができるような組織にしたいです。今までは少数精鋭ということもあり、自身の得意分野を何年にもわたって極めていく形でしたが、若い人からは、ジョブローテーションして、さまざまな仕事にトライしたいという声もあります。今後は積極的なジョブローテーションを見据えてさらに人員を充実させたいと思います。
そんな今、御社で求めている人物像はどんな方でしょう。
生産本部では、何人かのチームで仕事をしている場合が多いので、まずコミュニケーションがしっかり取れる人。さらに望ましいのは個々のバックグラウンドを持ち、その知識や経験に基づいて将来につながる改善に取り組める人です。決められたことだけでなく、許された範囲で色々考えてトライできること。また今後はグローバルでの製品展開に注力するので、英語で対応できる人材も必要です。海外には地域ごとにレギュレーションもあり、価値観の違いもあり、複雑です。そこを的確に理解して、「私たちは、こういうことでやっています」とイエス・ノーをはっきりと言って対応できるような人を求めています。一方生産現場では、誠意を持ってコツコツときっちり作業をしてくれる人にも、多く来ていただきたいと思います。
転職希望者にメッセージをお願いします。
JCRは仕事のやりがいがある会社だと思います。色々なプロジェクトが進行していて、今後発展する大きな可能性を感じます。我々は今までもこれからも、アンメット・メディカル・ニーズ(満たされていない医療ニーズ)に応えて、世界に先駆けて、新薬を作っていきます。そんなやりがいのある仕事に携わることができ、また、やる気があれば改善活動も裁量を持ってどんどん進められる会社です。ぜひ、チャレンジをお待ちしています。
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