※このインタビューは2025年3月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
採用企業インタビュー
「顧客理解」「フルスタック」「グローバル」「パートナー」を強みに
お客さまにとっての真の価値を追求するDXCテクノロジー・ジャパン
DXCテクノロジー・ジャパン

- DXCテクノロジー・ジャパン 代表 西川 望氏
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DXC Technologyは、2017年、コンピュータ・サイエンシズ・コーポレーション (CSC) とヒューレット・パッカード エンタープライズのEnterprise Services部門とのグローバルレベルでの合併により設立。アメリカに本拠を置き、世界60カ国以上で約12.1万人のプロフェッショナルが幅広いITサービスを提供しています。
日本法人の代表を務める西川望氏に、マーケットの動き、同社の強み、社員に提供する環境・キャリアパスについて伺いました。
顧客の「基幹」を理解しているからこそ、最先端技術も導入しやすい
―― はじめにDXCテクノロジー・ジャパンが手がけるサービス、取り巻くマーケット状況についてお聞かせください。
私たちが手がけるのは、「ITサービス」と呼ばれる領域です。特定のプロダクトやソリューションを売り込むのではなく、お客さまのビジネスや業務においての課題や目標を、ITを活用して解決します。開発・導入から運用まで、幅広く支援します。
日本でのITサービスのマーケットはプラス成長で推移しており、DXCテクノロジー・ジャパンもここ数年、2桁成長を続けています。DXCグローバルの中で、成長率も今後のマーケットへの期待も、日本はほぼトップの位置に付けています。
―― 近年のマーケットの変化、また、その中での自社の位置付け、役割をどのように捉えていらっしゃいますか。
非常に面白くなってきていると感じます。かつての日本のITサービスは、企業がSIerを選び、そのSIerが基本的に全責任をもってお客さまにさまざまなソリューションやサービスを届けるモデルが主流でした。ところがここ5~10年ほどは、お客さま自身がプロダクト、ソリューション、クラウドサービスなどを選ぶようになりました。そこからパートナーを探すのですが、それがなかなかうまくいかなかったのですね。お客さまへの理解が浅いと、ソリューションの価値を十分に引き出せない。そこで、少し揺り戻しが起こり、お客さまを理解しているSIerと、プロダクトやソリューションのベンダーが並列で一緒に作っていくという時期がありました。
今はさらにもう一歩進んでいます。プロダクトやソリューションベンダーとクラウドベンダーが別であるケースも多く、パートナーが複数にわたります。例えば、私たちのようなITサービスベンダーと、プロダクトやソリューションベンダー、クラウドベンダー、お客さまが一緒になって、4社で進めていくような動きが、どんどん増えているのです。
こういった連携において、導入したものが本当に使えるようにすること、そして問題なく使い続けられるように運用していくことは、私たちにしか担えない役割であると考えています。なぜなら、私たちはほとんどのお客さまと20年以上に及ぶ長いお付き合いを続けてきており、その業務やプロトコルなどを熟知しているからです。お客さまの事業のためになくてはならない基幹システムについて、深く理解しているのです。
例えば、最近では生成AIプロジェクトに乗り出す動きが活発です。しかし、生成AIに特化した企業は、お客様の基幹システムへの理解に時間がかかり、ビジネスにメリットをもたらすような提案が難しいことがあります。その点、私たちには基幹システムのナレッジがあるため、私たちと組めばより迅速にお客さまに価値をもたらすご提案をすることができます。私たちはお客さまにとっても、プロダクトやソリューションベンダーにとっても、欠かせないパートナーとなっているのです。そこが私たちの強みのコアですので、それを大切に生かしていきます。
「フルスタック」であり、全てのスタックが強い

―― 「顧客理解」以外には、どのような点に競合優位性があるとお考えですか。
私たちは3枚の強みのカードを持っています。
1枚目は「フルスタック」です。前身企業時代から得意としていたのはアプリ運用やインフラ運用。新入社員が使うPCのセットアップからトラブル対応、メンテナンスといったPC運用も手がけていました。そして、クラウドやデータセンターの運用、セキュリティ、さまざまな手法による業務アプリケーション開発、データ分析と、あらゆる技術分野・レイヤーへ広げ、網羅しています。
フルスタックを提供しており、かつ、それぞれのスタックが高い競争力とサービス提供能力を備えている。それが他のベンダーとの違いだといえます。なぜそれを実現できているかというと、背景には合併と買収を繰り返してきた歴史があります。
例えば、ヒューレット・パッカード時代に買収したEDSは、運用分野において世界トップレベルだった企業の一つです。その買収時、EDSの強みを尊重し、その仕組みを多く生かしました。このほかにも、合併・買収した企業の強みを尊重してきた歴史があり、そこに誇りを持っています。
フルスタックであり、全てのスタックの競争力が高く、お客様の状況に応じて柔軟なサービスを提供できる。それが、私たちの強みであると考えています。
グローバルプロジェクトをスピーディに支援
2枚目のカードは「グローバル」です。「グローバルベンダー」は多数ありますが、私たちが実感できるのは、グローバルで事業展開するお客さまにサービスを提供する際の、「チームを作り上げるハードルの低さ」です。
例えば、複数の国に小規模な事業拠点があり、一つの共通した仕組みを導入しなければならないとします。お客様が自力で、北米・ヨーロッパ・アジアといった各チームを束ねて一つのプロジェクトを推進するのは難しい。そこでDXCが組成するグローバルプロジェクトのチーム体制は、場合によっては10名以下でスタートします。規模を強みとして人海戦術でサポートするタイプのグローバルベンダーであれば、100~200人規模のチーム体制を組むでしょう。しかし、当社は独自の方法論や管理・連携の仕組みによって、各国からの人員配置を必要最低限に抑え、コストを最適化しながら迅速にチームをつくることができるのです。お客さまからは「これほどスピーディにグローバルプロジェクトに対応してくれる会社は他にない」と喜んでいただけます。
これは社員にとっても、グローバルの垣根が低く、さまざまな人たちと仕事ができる機会があるメリットに感じられると思います。
3枚目のカードは「パートナー」です。パートナーとの強固なリレーションシップを謳うベンダーは多いですが、私たちの強みは、「世界中に対して同じものを提供できる」企業とパートナーシップを結んでいるところにあります。これは2枚目の「グローバル」のカードと組み合わせて大きく生きるものです。
DXCテクノロジー・ジャパンは日本のマーケットの中ではまだまだ小さいですが、グローバルレベルで見れば、DXCは世界屈指の実績をもつ企業であり、グローバルなプロダクト・ソリューションベンダーにとっては強力なパートナーとなります。パートナー企業の多くがDXCのために整備してくれているサポート体制は、私たち日本メンバーにとっても非常に重要な武器になります。
今挙げた「フルスタック」「グローバル」「パートナー」、それぞれ同様の特徴をもつベンダーもあるでしょう。しかし、この3枚のカードを同時に「揃えている」のは私たちだけであると、自信をもって言えます。これを強みに、お客さまに依頼されたことをただ実施するのではなく、お客さまにとって本当に価値があるものを追求しています。
キャリアにストレッチを利かせられる環境と「働きがい」の提供に力を注ぐ
―― 事業の強みも踏まえ、DXCテクノロジー・ジャパンでは働く人にどのような環境やキャリアパスを提供できるのかをお聞かせください。

「フラットな環境」は、魅力に感じてもらえるポイントの一つだと思います。当社の社員からは、ピラミッド組織を意識せず、フランクなコミュニケーションをとれる「フラット」さが魅力だという声をよく聞きますが、さらに言えば、部門間にも序列や垣根が無いことも特徴です。
先ほどお話しした当社の成り立ちからもわかるように、DXCのビジネスは圧倒的に強い特定の事業や部門に依存するのではなく、それぞれの領域が生み出す幅広い価値に支えられています。各領域に優秀な人が揃って競争力を発揮しているため、自分たちの仕事に誇りと自信をもちながら、相互にリスペクトし合う環境が築かれているのです。私は代表として、このバランスを保つために努力しています。
そして、社員の皆さんには、自分の領域をどんどん越えていってほしいと思います。当社の強みは「フルスタック」であり、お客さまのニーズに柔軟に応えながらさまざまな価値を提供することが可能です。「私はインフラ運用の人」とか「私はこの分野のアプリ開発の人」とか、自分の領域を限定してしまうのはもったいない。アプリ開発の人が運用を考えてもいいし、インフラまで踏み込んでもよいのです。当社の環境を生かして、自分がやりたいことにストレッチしてほしいと思っています。
一領域を深掘りしても、領域の幅を広げてもかまいません。自分の手持ちのカードを見て、1枚のカードを強くする道もあれば、枚数を増やす道もあるわけです。そうしてカードを5枚も並べれば、同じカードをもつ人はマーケットにまずいない。「自分にしかできないこと」を増やすことで、マーケットでの価値が高まるでしょう。
私がこの考えに至った背景には、私自身の過去の体験があります。私の前職は、今よりもはるかに規模が大きな外資系企業です。外資系企業には、事業や領域をマス目に区切り、縦軸・横軸を決め、マスの中に人を当てはめるような人事を行う企業が少なくありません。そして個々人の成長力を利用してマスのサイズを広げていくのが、外資系のアサインの典型的なスタイルです。しかし、私は一つのマスに閉じ込められたくありませんでした。「縦か横かを選べ」といわれると「縦も横もできるのに」ともの足りなさを感じたし、縦にいるときは横の人に遠慮もしました。だから、自由な環境を求めて、今の会社を選んで転職したのです。
「やりたいことをやれ」とは、それができない環境でいえば無責任でしかありませんが、フルスタックで展開している当社でなら、やりたいことを選べる環境を提供できます。
また、私たちは世界150カ国で働きがいのある会社の調査を行う専門機関「Great Place To Work®」から、 4年連続で「働きがい認定 」企業として選出 されています。サーベイを通じて業界標準や他社と比較した良いところ・悪いところを常に検証し、一つ一つ改善を積み重ね、毎年確実に働きがいのスコアを伸ばしてきました。私も、入社6カ月目を迎えたキャリア採用の方全員と自ら面談し、直接意見を聴いています。
社員一人ひとりに活力がみなぎり、その人らしく輝いている姿を見ることがとても楽しいからこそ、私は代表を続けているし、これからも社員が輝ける環境を作っていきます。ですから、安心して仲間になっていただきたいと思います。
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