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「一気通貫」のチーム体制へ刷新した日本ベーリンガーインゲルハイム。
「アセットリード」の役割・仕事の魅力とは

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

※このインタビューは2025年1月に実施しました。なお、所属部署名・ポジションタイトルは当時のものとなります。

荻村 正孝氏 村上 寛氏 野田 鉄兵氏

写真左から

代表取締役 医薬事業ユニット統括社長 荻村 正孝氏
心・腎・代謝領域事業本部 アセットリード 村上 寛氏
メンタルヘルス・眼科領域事業本部 アセットリード 野田 鉄兵氏

ドイツに本拠を置く製薬企業・ベーリンガーインゲルハイムの日本法人である日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社。2024年、開発パイプラインごとに権限を与えられたメンバーが一気通貫で推進する「アセットチーム」を導入。新たな組織体制で開発を加速させるなか、「アセットリード」を募集しています。

代表取締役の荻村正孝氏、アセットリードを務める村上寛氏、野田鉄兵氏に、同社の特徴や新体制の強みや魅力について伺いました。

「非上場」のメリットを生かし、自分たちが信じる道を誠実に歩む会社

荻村 正孝氏

―― まずは荻村社長に、ベーリンガーインゲルハイムの特徴や優位性、働く魅力についてお伺いします。

荻村氏:この規模の製薬企業としては珍しく、「非上場」企業であることが大きな特徴です。株式公開していないので、投資家ではなく自らの中長期的な視点で事業を展開することができます。医薬品開発には非常に大きな投資が必要ですが、予見性は高いとはいえません。それでも、非上場企業である当社は、自分たちが将来性があると判断する領域へコミットできます。現在ベーリンガーインゲルハイムはグローバル全体で医療用医薬品事業の売上高の約25%という業界トップクラスの水準の金額を研究開発費として投じていますが、このように将来を見据えて思い切った投資ができることも、非上場企業である当社の強みといえるでしょう。

上場企業であれば、投資家から「この領域の方が短期で利益を挙げ、投資回収できる」という声が寄せられることもあるでしょう。しかし私たちは中長期視点で、「この疾患領域で貢献したい」「この領域で将来のサステナブルな成長を目指したい」という意思をぶれずに実行していけるのです。

また、事業を中長期視点で考えられるからこそ、人材育成も中長期で計画を立てられます。将来にわたっての一人ひとりのキャリア開発にしっかり向き合うため、社員のエンゲージメントも高まり、事業にコミットしていく好循環が生まれていると感じています

―― 荻村社長は、日本ベーリンガーインゲルハイムで勤務された後、一度別の会社でリーダーシップロールを取られ、2023年に再入社されているのですね。なぜ戻る決意をされたのか、社外から見えた日本ベーリンガーインゲルハイムの魅力を教えてください。

荻村氏:リーダーとしての経験を磨き上げるため、外の世界に出て新たなチャレンジをしましたが、やはり自分と価値観の合う組織やメンバーと仕事をすることに勝る価値はないと実感したのです。

特に自分が共感しているのは「誠実さ」です。当社メンバーたちの誠実さは、特に戦略策定やプランニングの場面で表れていると感じます。多くの企業では「今期の売り上げは~、利益は~」から議論をスタートしがちですが、当社では「いかによりよい治療環境をつくることができるか」、そして「いかに早くこの治療法を届けることができるか」が議論の出発点になっているのです。医療や患者さんに貢献していきたいという誠実さを強く感じますね。これは、ドイツの本社や他国拠点でも共通している文化です

―― 荻村社長ご自身は、どのような意思決定やリーダーシップのスタイルを大切にしているのですか。

荻村氏シンプルに、「結果を出す」ことを追求します。収益を挙げてこそ、次のイノベーションを生み出し、画期的な治療法の創出や患者さんへの貢献につながりますから。そして、物事を迅速に決めて実行していくことを重視しています。

積極的にチャレンジしていく文化を醸成していきたい。製薬業界では研究開発に関する意志決定など不可逆性の高い判断が多いため、慎重に物事を進める傾向があります。ただ、私自身は他業界に在籍して、やり直しができる意志決定も多いことを学びました。スピード感をもって物事を推進し、「うまくいかなかったらもとに戻ってまた違うやり方をすればいい」というメンタリティでチャレンジを奨励したい。そのことを私自身の行動で示していきたいと考えています。

ひとつのパイプラインに責任をもち、一気通貫で動かす「アセットリード」

―― 今後の戦略を実現するための新組織として、2024年1月に「アセットチーム体制」を立ち上げられました。その仕組みと、1年間を振り返っての感触をお聞かせください。

荻村氏:当社では、パイプラインを「アセット」と呼びます。従来は開発部門やマーケティング部門など「ファンクション(機能)」を基準に考えていましたが、アセットごとに権限を付与された少数メンバーが上市までリードする「アセットチーム」体制へ刷新しました。新しい治療法をより早くマーケット・患者さんへ届けるためには最善の体制だと判断して導入し、1年経過した今、非常に手応えを得ています。これからいくつかの新製品の上市が控えているので、まさに本領が発揮されるところだと期待を寄せています。

―― アセットチーム体制の鍵となるのが「アセットリード」というお仕事だそうですが、どのような役割を担うのでしょうか。

荻村氏端的にいえば「アセットのゼネラルマネジャー」です。1人が1つのアセットについて責任をもち、上市に向けて意思決定をしながら動かしていきます。

これまでは、臨床開発部門から薬事部門へ、上市が近くなればマーケティング部門へと、ステージごとに次のファンクションへパスされていくイメージでしたが、アセットリードは「一気通貫」で見るのです。パイプラインの責任をもつということは、会社の将来そのものを支えるわけですから、リーダーシップチーム(経営陣)との距離も非常に近いポジションです。日ごろから経営者の視点をもって業務を行うため、リーダーシップへのキャリアパスのマイルストーンとなる役割ともいえるでしょう。

これから日本で上市をするアセットについては、すべてアセットチームを組むため、アセットリードを担う人も増えていくことになります。

―― アセットリードの採用に際し、どのような方が活躍できるとお考えでしょうか。

荻村氏:これまでにない役割・働き方なので、経験者がいません。これといった経験・スキルの要件は定めておらず、マーケティング、セールス、メディカルアドバイザー、臨床開発など、多様な職種の方に門戸を開いています。プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルの方も活躍いただけるかもしれません

バックグラウンドは問わず、視野広く、視座高く、クロスファンクショナルに働きたいと考える方にチャレンジいただきたいですね。自分の担当業務の完遂をゴールとするのではなく、日本の治療法、日本の患者さんへの貢献というより大きなゴールを見据えて動ける方が、当社の現在の組織体制やカルチャーにマッチすると思います。

経験を生かしながら視野を広げる「アセットリード」の魅力

―― ここからは、実際にアセットリードとして活躍するお二方にお話を伺います。村上さんは、社内でのジョブチェンジによりアセットリードに就かれたそうですが、それまでのご経歴をお聞かせください。

村上氏:2002年に製薬業界に入り、2005年に日本ベーリンガーインゲルハイムに入社。MRからキャリアをスタートしています。やりたいことを声に出せばチャンスをくれる会社なので、開業医や大学病院まで様々な医療機関の担当、営業推進への異動など、経験の幅を広げてきました。2015年にはマーケティングに異動し、2023年まで1つの製品を担当していました。

―― 野田さんは2024年5月、アセットリードとして転職してこられました。前職ではどのような経験を積まれましたか。

野田氏:国内大手製薬企業でMR、マーケティング、ビジネスアナリティクス、ブランドマネジャーなどを担当した後、外資系製薬企業とのジョイントベンチャーに出向しました。出向先では開発中のプロダクトの上市に向け、クロスファンクションのチームのとりまとめも経験しています。帰任後はマーケティング部のグループリーダーを務めました。

キャリアにも待遇にも一定の満足感はありましたが、40代半ばを過ぎ、ふつふつと湧き出てくる気持ちがあったのです。もともと成長意欲が高いのに、いつのまにかキャリアについて「守り、受け身で待ちの姿勢」になりそうな自分に危機感を抱き、さらに情熱を燃やせることに挑戦しなければ後悔すると考え、転職活動を開始しました。

日本ベーリンガーインゲルハイムの「アセットリード」の求人情報を見たとき、最初は具体的な仕事がイメージできませんでしたが、「クロスファンクションでアセットの価値を最大化するリードの役割」というコンセプトに強く共感しました。面接を通じて具体的な期待役割の解像度を高め、コマーシャル中心のキャリアからメディカル領域まで経験の幅を広げられるという期待があり、また、社内でもまだ新しいポジションで、かつ、新製品を上市する上で非常に重要な役割を担うやりがいを感じ、入社を決意しました。

―― アセットリードを務めてみての感触はいかがでしょうか。どのようなやりがいや魅力がありますか。

村上氏:アセットチーム体制への移行を聞いた当初は、自分への直接的な影響はあまりないのではないか、と考えていました。しかし、マーケティングの仕事をするなかでは、常にもどかしさも抱えていたのです。「日本の市場はこういう状況。ドクターはここにこだわる。だからこうするべき。でなければMRが苦労する」といった考えと、メディカルやコーポレートの方針にギャップを感じることもありました。アセットリードになった今は、自分自身でプレローンチの段階も見ているので、ポストローンチで何が必要なのか、これまでの経験を生かして伝えることができる。プレローンチからより良く変えていけるので、とてもやりがいがありますね。マーケティング出身者だけではなく、メディカル出身者も経験を活かしてアセットリードとして活躍できると思うのです。

僕はこれまで営業も部下のマネジメントも経験してきたので、コミュニケーション力には長けているという自信がありました。けれど、これまでのコミュニケーションスタイルは通用しません。さまざまなバックグラウンドのメンバーに納得してもらい、コンセンサスを得て物事を進めていくには、さまざまなやり方があることを学びました。これまでにない経験をして、鍛えられて、自分が大きくなっている感覚をもてることをありがたく感じています

野田氏:入社時に期待したとおり、経験の幅を格段に広げることができているため、あらためてこの仕事に魅力を感じています。加えて、製品戦略をグローバルと立案していく川上の段階から、日本での発売後の姿を見据えて主体的に関わっていくことができる醍醐味があります。私の前職までのキャリアはコマーシャル寄りですが、経験が薄いメディカルや開発の観点を含めアセットとしてどのようなチャレンジができるか、どのようなサポートをシニアメンバーやグローバルから得るかなどを整理していくなかで、自分の視野は確実に広がっていますし、そこに成長を感じます。

また、「アセットチーム」がより力を発揮できるよう、かなりエンパワー(権限移譲)されているという点も魅力です。各専門性を持つメンバーから成るクロスファンクショナルチームで、戦略立案から実行までを主体的に推進していくことができるダイナミズムを日頃の業務を通じて感じることができています。その上で、アセットチーム制、アセットリードは社内でも重要な役割として認識され、期待も高いので、必要なサポートや協力もかなり得られやすいですね。

―― グローバル(ドイツ本社や他の地域)と関わる機会も多いのでしょうか。

野田 鉄兵氏

野田氏:日本は世界中のベーリンガーインゲルハイム内で「フォーカスカントリー」と位置付けられている数少ない重点国のひとつなので、戦略が下りてくるだけでなく、グローバルとフォーカスカントリーが一体となって戦略を立案していくのも重要なプロセスです。

村上氏:フォーカスカントリーのアセットリードは常にドイツ本社と対話していますし、アセットリードの横のつながりでの対話機会もあります。求めるものは共通していますし、お互いにリスペクトをもって接するので、コミュニケーションは円滑です。他国のアセットリードと団結して市場の声やニーズをドイツ本社に伝えることも多く、責任感とともにとてもやりがいも感じます

―― アセットリードとしての経験を経た、将来のキャリアをどのように描いていらっしゃいますか。

村上氏:このポジションが生まれたとき、社長の荻村がアセットリードについて「一番、ドイツ本社に近いポジション」「自分がやりたいことの実現に最も近いポジション」と話していました。それを聞いて「自分がやりたいこと、楽しいことって何だろう」と考えたとき、やはりコマーシャル畑が好きだし、人とコミュニケーションをとりながら物事を前に進めていくことも好きだと認識しました。ですから、今の事業本部の中でさらに上のポジションで働いたり、営業本部などの大きな組織や人をリードしてみたいとも思います

野田氏:僕にとって、製品・組織・人の成長に貢献することで自分を成長させていくことが、一番エネルギーを燃やせることです。これからもそれがベースにあります。アセットリードの経験で視野を広げた先、将来的には、さらに高い視点が必要となる事業部をリードするような役割にもチャレンジしていきたいと考えています

―― アセットリードとして活躍できるのは、どのような人だと思われますか。

村上氏:領域問わず、自分の軸をもち、自分が何で貢献できるかがしっかり見えている人は、チームで強みを生かせるでしょう。加えて、自分が経験したことがない領域も見ていくため、自分にないスキルをもつメンバーを自分のチームに呼び込み、しっかりと頼っていく必要もあります。その点で、自分の弱みも自覚して、チームのバランスをとれるという柔軟性も大切だと思います

野田氏さまざまなファンクションのメンバーとコラボレーションし共通の目標達成を目指していくことにやりがいを感じられる人、その過程でさまざまな人と関わることで、チーム・自分を成長させたいマインドをもつ人に適した仕事だと思います。

―― このほかにも日本ベーリンガーインゲルハイムにはどのような魅力があるか、入社を検討している皆さんにメッセージをお願いします。

村上氏「人情に厚い」という風土がある一方、社員が柔軟な働き方を選択できることも魅力です。フレックスタイム制や時短の制度はもちろんありますが、2022年以降は、「Future of Work」という働き方が導入され、個々人の考え方や好み、またそのニーズなどとのバランスを考慮しつつ、チームとしてビジネス上の課題や日々の目標を達成するために、リモートワークとオフィス出社の良いところを活用するハイブリッドワーキングが主流となりました。昨今、一部の会社では「リモートワークではコミュニケーションが希薄になる」とオフィス出社回数が決まっている会社もあるようですが、弊社ではそのようなことはありません。もともとコミュニケーションがフラットでオープンな社風を有しているので、リモートワークでもコミュニケーションに支障を感じないのです。

野田氏:自分のような中途入社者でも、入社後すぐにフラットでオープンな雰囲気、人を大切にするカルチャーを感じました。とても働きやすい雰囲気のおかげで想像よりも早く新しい環境に慣れていくことができました。また、会社として目指す中長期的なコミットメントやその実現に向けて社員に求めるBehaviorなどの期待がクリアかつダイレクトに示されます。進むべき道についての非常に透明性が高いコミュニケーションが根付いているので、新しく組織に入ってきても、どの方向へ向かえばいいのかが分かりやすいですね。


現在、アセットリードを担う新たな仲間を募集中です。多様なバックグラウンドを持つ方々の応募をお待ちしております。

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