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FinTechプロジェクトを支援する独立系コンサルティング企業、Atlas Technologiesで働く魅力とは?

Atlas Technologies株式会社

※このインタビューは2024年5月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
Atlas Technologies株式会社
Atlas Technologies株式会社 代表取締役社長 山本 浩司氏

独立系FinTechコンサルティングファームとして東京とシンガポールに拠点を置き、国内外の企業にFinTech領域の「決済」「銀行」「保険」「証券」分野においてコンサルティングおよびプロジェクト実行支援サービスを提供するAtlas Technologies(アトラステクノロジーズ)。2018年1月の創業から急成長を遂げ、2022年10月には東証グロース市場に上場を果たしました。
現在、組織を拡大しており、コンサルタント、エンジニアを募集しています。

創業までの歩み、急成長のカギとなった優位性、今後のビジョンなどについて、代表取締役社長の山本浩司氏に伺いました。

10年追い続けた「宇宙×起業」から、FinTech分野への挑戦

――まずは山本社長がAtlas Technologiesを創業されるまでの歩みについてお聞かせください。

20代は、金融・ファイナンスとはかけ離れた世界にいました。「宇宙開発」です。18歳のころにテレビで宇宙開発の特集番組を観たのを機に、将来の目標を「宇宙&起業」に据えました。大学時代から、宇宙航空研究開発機構(JAXA。当時は宇宙開発事業団NASDA)のサマースクールやアメリカ・ヒューストンのNASAで開催された国際会議に参加しました。

その後、有人宇宙システム株式会社およびJAXAで、宇宙飛行士候補者選抜の設計・運営支援、スペースシャトル・国際宇宙ステーションの管制官を務めました。映画『アポロ13』のシーンにもあるように、ヘッドセットを着けて管制室で宇宙ステーションから見た地球の映像を眺めながら働いていたのです。宇宙とその他産業の融合を図る産業連携施策も担当しました。

このころに培ったプロジェクトマネジメント経験は、経営者となった現在でも生かされています。また、リーダーシップを発揮しながらも、チームで連携する働き方が身に付きました。「嘘」があってはならない世界なので、他者にも自分自身にも誠実であろうとするスタンスも根付いたと思います。

――そして「宇宙」から「金融」の世界へ。大きな方向転換ですね。

18歳から20年後、37歳での「宇宙×起業」を目指してきましたが、30歳を迎えたころに「これからどう過ごそうか」と、今後のキャリアを見つめ直しました。宇宙ビジネスでの起業には巨額の資金が必要ですし、自分の資質・能力ではその当時は一旦難しいと思った。つまりは挫折してしまったのです。

これからの10年、20年、30年成長を望めるテーマを模索し、辿り着いたのが「金融テクノロジー」です。2013年当時、日本ではまだ「FinTech」という言葉は浸透していませんでしたが、世界で価値の創造・移動・交換が進んでいく未来が見えていました。そこで「FinTech×起業」を新たな目標に掲げ、転職先として選んだのがソフトバンク・ペイメント・サービス(現:SBペイメントサービス)です。FinTechでも私が特に注目したのが「ペイメント(決済)」でした。その観点で日本のマーケットを捉えると、どこが震源地になるかを考えたとき、国内通信キャリアが主役になるはずだと思ったのです。

――ソフトバンク・ペイメント・サービスではどのような経験を積み、何を身に付けられたのでしょうか。

2014年当時は、ソフトバンク・ペイメント・サービスがVISA、Mastercardといった国際ブランドのライセンスを取得して間もない時期でした。事業企画のポジションで、加盟店事業、カード事業、決済代行事業などに携わりました。2015年にはApple Payが日本に上陸。Appleほか、PayPal、Google、Amazon などさまざまなグローバルプレーヤーとの協業やビジネスも手がけました。ペイメントのほか、フィリピン企業とのパートナーシップで国際送金ビジネスも経験しています。

宇宙事業は「官」の世界でしたが、ここで新たに「民」のプロジェクト推進の経験を積むことができました。前職との大きなカルチャーギャップは、「スピード」です。ある日急に期日が決まり、その垂直立ち上げの勢いは背骨が折れるのではと思うほど(笑)。そうしたスピード感と、ゴール設定から逆算していくプランニング、企画書・提案書を書いて終わりではなく最後まで実行すること、各フェーズで関わる人数規模の大きさなど、前職とは違ったチャレンジができましたね。

FinTechコンサルティング・実行支援で唯一無二の存在に

――ソフトバンク・ペイメント・サービスで4年間経験を積まれ、2018年にAtlas Technologiesを設立されました。なぜこのタイミングだったのでしょう。

山本 浩司氏

住宅ローンもあり、子どももまだ小さい。何をやるかもまだ決まっていない。今振り返るとアホなんじゃないかと思いますが、自分で決めた時期なので、とりあえず退職しました。そして、中古のパソコン1台と家族の了解を得て銀行口座からおろした50万円を資本に1人で会社を立ち上げたのです。

スタートは、「コンサルティング」ということは意識せずに、ひたすら「クライアントに価値を提供する」ことを目指しました。なぜクライアントワークを始めたかというと、FinTech分野でコンサルティングサービスを提供できるコンサルティングファームがほぼなかったからです。ソフトバンク・ペイメント・サービス在職時代、さまざまなコンサルティングファームとお付き合いがありましたが、この領域に知見を持つ人がほとんどいない。それでも情報を集めて企画書・提案書は書いてくれるけれども、実行の支援まではできない。そこには大きなギャップがあり、「自分が蓄えた知見を価値として提供できる」と考えました。

――FinTechコンサルティングにおいて、「競合」がいなかった。

そうですね。どれだけ難しいか分かっていましたから。その状況は今も変わりません。現状、この領域で本当の意味で価値提供できるコンサルティングファームは、国内には弊社以外にほぼいないといえるでしょう。プロジェクト受注の際にはコンペに参加することもあるものの、「競争」にさらされることはほとんどなく、ご指名をいただくことが今も続いています。

――実際、創業後、驚くべきスピードで成長を遂げられました。成長の要因をお聞かせください。

当社の現在のビッグクライアントであるNTTドコモ様の案件には、実は創業直後の2018年1月から関わっていました。コンサルティング会社からご紹介いただき、最初は再委託の立場で私自身もプロジェクトに入ったのですが、巨大プロジェクトへ発展していくタイミングで直接契約に移行し、プライム案件となりました。それが2018年後半のことで、そこから一気にドライブがかかったのです。

――スタートアップながら、NTTドコモ様から評価・信頼を得たのはどのようなポイントだったのでしょうか。

やはりFinTechに特化した専門的な知見を有していることです。後々、当時の責任者の方とお話しする機会があったのですが、「替えがきかない存在」「唯一無二」というお言葉をいただきました。クライアントがゴールの達成に必要なピースを当てはめていったとき、「この部分を任せられるのはAtlas Technologiesをおいて他にない」と、確信を持っていただけたのだと理解しております。

もう一つは、企画立案にとどまらず、実行を支援し、最後まで伴走できることです。自分自身がソフトバンク・ペイメント・サービス在職時代、クライアント側の立場で、企画書・提案書だけが残された状態で苦労した体験もあるので、実行支援には強いこだわりをもっています。

月の平均残業時間は20~30時間以内。柔軟な働き方ができる制度&空気感を作った

――会社をお1人で始められましたが、今では60名以上の規模へ拡大されました。

2年目には、私が日本で知り得る最高のプロジェクトマネージャーである小椋 祐治(現・執行役員)を迎え、その後仲間が増えていきました。大手カード会社、SIer、コンサルティングファームなどさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まってくれています。

決済に関するどのようなテーマでも切り口でも、Atlas Technologiesのメンバーなら深い知見をもっている、プロジェクトを立ち上げて実戦で何周も経験してきたメンバーが各領域に揃っているという信頼をいただいていると思います。ペイメント関連プロジェクトにおいて提供できる価値として、揺るぎないものがあることを評価いただいているのです。

昨年当社に参画した事業経験豊富な方と1on1を行ったときの言葉が印象に残っています。何気ない一言でしたが、「いい人が揃っています。入社してよかった」と。その方はグローバルファームや複数の外資系企業を経験していらっしゃいますが、まだまだ小さな組織でありながら強いスペシャリティを発揮していることへの驚きとともに、メンバーの人柄のよさ、雰囲気のよさに魅力を感じていただいたようです。

――コンサルティング業界においては珍しく、月の平均残業時間が20~30時間以内とのこと。働き方についてはどのように取り組まれましたか。

正直なところ、創業1年目から2年目は「野武士集団」という感じで、長時間労働をいとわず働いていました。しかし2020年から上場に向けて準備を進めるなかで、上場企業にふさわしい制度を整備していったのです。メンバーの年齢も性別も国籍も多様になっているなか、「誰もが働きやすい制度設計とはどうあるべきか」を議論し、即実行に移しました。9:30~18:30勤務からコアタイムなしのフルフレックスへ移行し、組織において権限移譲を行い、リモートワークを推進。服装までも見直し、スーツからカジュアルなものに変え働きやすさを追求しました。

他社では「仏作って魂入れず」というような課題もよく聞くので、制度を設けるだけでなくちゃんと使える空気感の醸成を強く意識しています。結果、不要な残業や雑務が減り、直近1年間の退職率はゼロ%です。

「コンサルティング会社」ではなく「リーダー輩出企業」でありたい

――今後も先頭を走り続けていくために、どのような取り組みを進めていかれるのでしょうか。

私たちのフィールドである「金融領域」に特化することで、しっかりとクオリティを担保し、さまざまなプロジェクトの実績を積み上げていきます。そこから知見を蓄積し、さらに新しい案件を獲得してどんどん好循環を生み出していく。決済だけにとどまらず、銀行・証券・保険などより大きな市場へ再現性をもってアクセスしていきます。その折には、私たちがこれまでに獲得してきた信頼、確立した優位性を生かせるでしょう。

――シンガポールにも拠点があり、海外出張も多いと伺いました。グローバルから見て日本のFinTechマーケットの位置付けをどのように捉え、どう向き合っていかれますか。

東南アジアから見ても欧米から見ても、日本の存在感は高くないといえます。シンガポールでも世界中から集まったFinTechプレーヤーと話す機会も多くありますが、日本の関連企業はそれほど注目されていないのが現実です。
とはいえ、日本には大きなマーケットがあり、非常に優秀な人材も数多くいます。私たちは創業以来、海外企業の日本進出支援を続ける一方で、日本企業の東南アジア進出や海外のグローバルプレーヤーとの協業も支援してきました。今後もそうした支援を通じ、日本の存在感を高めていきたい。大きな可能性があるし、海外からも期待されていると感じています。

――さらに先には、どのような会社にしたいというビジョンを描いていらっしゃいますか。

Atlas Technologiesの最終ビジョンは、コンサルティング業そのものを突き詰めることではありません。「コンサルティング会社」にするつもりはないのです。将来的には「Atlas Technologiesさんからはさまざまなリーダー人材が出てきて活躍していますね」と言われるような、ビジネスリーダーを輩出するビジネスプラットフォーム企業を目指しています。
今のビジネス上では他のコンサルティング会社と比較されることが多いのですが、程度の勝負ではなくまったく違う星に住みたいと思っています。

――描く未来に向け、どのような方をお迎えしたいと思われますか。

「何かを創り出すことに挑戦したい」という思いをもつ方と一緒に働きたいと考えています。70歳まで当社でご活躍いただくことももちろん歓迎しますが、過去の私のように起業を志したり、政府系プロジェクトやNPO設立を目指したりと、個々に最終的に目指すゴールをお持ちだと思います。そうした方々にAtlas Technologiesを1つのステップとして活用していただきたい。成長を実現し世界のどこでも戦える実力をつけたメンバーに対して、「それでもAtlas Technologiesで働きたい」と心から思ってもらえる環境をつくり上げていくための機会と場を提供できる組織であり続けたいたい、というのが創業来の思いです。

私が18歳から10年以上追い続けた「宇宙×起業」はまだ叶っていませんが、その原点にある挑戦心はそのまま、当社の価値観に反映されています。バリューの一つとして掲げているように「Keep It Fun(日常に遊び心を)」も大切にしてきました。そうした私の原体験をベースに組織を作っていますので、共感できる方にはぜひ仲間になっていただけるとうれしいです。

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