採用企業インタビュー
女性も多く活躍するアビームコンサルティング
人・組織・働き方の魅力に迫る
アビームコンサルティング株式会社
コンサルティング業界は激務のイメージがあり、ワークライフバランスの取りにくさを懸念してファームへの転職を諦める人も少なくない。 そんな中、女性コンサルタントが多く活躍するアビームコンサルティングのITMS(ITマネジメント&サービス)セクターで働く3人に、働き方の自由度やそれを支える組織文化、各種制度について話を聞いた。
-
- ITMSセクター シニアマネージャー 山崎 智子 氏(写真右)
- 新卒でアビームに入社し、基幹システムの導入プロジェクトに参画。製造業・サービス業などのクライアントを担当。海外駐在から帰任後、産休・育休を経て復帰。子供が5歳の時に米国メーカーへ転職し、アビームへは2017年に再入社。現在は業務運用支援の案件を主で、クライアントのグローバル運用管理支援、運用体制構築プロジェクトなどを担当。
- ITMSセクター マネージャー 吉澤 麻美 氏(写真中央)
- 新卒でアビームに入社。ロジスティクス領域をメインとして、製造業・小売業への業務標準化・システム導入(主にSAP)および海外ロールアウトに携わる。その後、2度の産休・育休を挟み、システム導入後の運用・保守にシフト。クライアントと密接に関わりながら、業務の安定化をサポートするだけでなく、継続的な改善活動を進めている。
- ITMSセクター シニアコンサルタント 小寺 香織 氏(写真左)
- 新卒でSIerに入社しSEとして官公庁のシステム導入を経験した後、2020年中途でアビームに入社。入社後はローコードプラットフォームによる新規サービス開発や総合商社におけるAgileアプローチを駆使した業務改革の支援に関わる。その他、人材育成を通して自身の経験を展開する活動を行っている。
中途入社・コンサル未経験者がスムーズに馴染んでいける研修・サポート
─中途入社された小寺さんにお聞きします。コンサルティングファームへ転職するに当たって、不安はありませんでしたか。また、実際に働いてみて感じたことがあれば教えてください。
- ITMSセクター
- シニアコンサルタント
- 小寺 香織氏
小寺氏:私がアビームに中途入社したのは2020年の新型ウイルスが流行り始めた時期でした。同月入社者と共に2週間の研修を受けた後は、すぐにほぼフルリモートに近い体制になりました。右も左も分からず不安もありましたが、多くの方が電話などで声をかけてくれたので、不安をひとりで抱えるようなことはありませんでした。
また、当社には「カウンセリング制度」があります。所属組織の上位者がカウンセラーとして付いて働きぶりを見てくださったり、サポートしてくださったりします。カウンセラーの方は優しい方が多く気軽に意見を伺ったりキャリアの相談をしたりできるため、一人一人の思いを大切にしてくれる会社だと感じています。
─他業種からコンサルティングファームへ転職する場合、コンサルティング業界の“お作法”的なものにキャッチアップするのが大変だという話を候補者の方からお聞きすることが多くあります。
小寺氏:そうですね、入社直後は確かに“お作法”が全然違うなと思いました。ですが、最初の2週間の研修で、プレゼン資料の作成方法や、会議のファシリテーション法などを基礎から学ぶことができるので、キャッチアップできる機会が十分にあると思います。今も時折、そのときの研修資料を取り出して見て、仕事に役に立てています。
個々の事情に応じながら自律的に業務を組み立てて働く
─1日の大まかな時間の使い方、動き方について教えていただけますか。
- ITMSセクター
- マネージャー
- 吉澤 麻美氏
吉澤氏:運用・保守の仕事はリモートでできる仕事なので、コロナ前から在宅勤務とすることが可能でした。現在は、たまに出社してメンバーとランチをとったりすることもありますが、基本は自宅で勤務しています。
今は9時始業-18時終業が基本です。小学5年生と1年生の子どもがいるのですが、彼らが帰宅した後は怒濤の家事時間です。
朝は子どもたちを送り出し、9時少し前には仕事を始めます。まず行うのは、前日18時の終業後に起こった事の確認です。メンバーとコミュニケーションをとるために、定期でオンライン朝会などを実施し、朝のうちに状況確認を行います。
日中は、メンバーのタスク状況やお客様からの問い合わせの対応を確認したり、レビューしたりといった管理系の仕事が中心になりますが、多くのメンバーと会話することで、みんなの意見や要望、特性を知ることができ、次の仕事にどう生かすか、活躍してもらうかを考えるのが面白いです。また、お客様との関係性も、マネージャーになってからの方がより親密になり、困りごとをお話いただける点はやりがいがあります。
また、自分たちのチームの仕事以外の社内活動なども入ってくるため、会議も多くあります。
昔のような、時間を気にせず働いていた時代からは考え方が大きく変わり、いかに効率よく進めるかを考えながら仕事をするようになりました。
─山崎さんの1日の動き方はいかがですか。
山崎氏:私の場合は一緒に働いているのが海外オフィスのメンバーなので、コロナ前からリモートワークをしていました。今は国内のプロジェクトを見ているため、会議がある日はお客様先へ行ってプロジェクトメンバーと一緒に仕事をします。週に1〜2日はそのような感じで、それ以外はリモート勤務です。夫も在宅勤務ができるので、私が出社する日は夫にできるだけ家にいてもらう形で分担しています。
中学生の子どもがいるので、朝はお弁当作りから始まります。毎朝、メールやメンバーのタスク状況を確認しながらお弁当を作り、子どもを送り出したら仕事に取り掛かります。夕方までは仕事に集中できる時間帯です。
子どもが学校から帰ってくると、夕飯を作って食事。それが終われば子どもは自分の部屋に行ってしまいますから、その間にメールチェックなどを済ませます。
海外といっても中国とマレーシアですから、時差は1時間だけ。こちらの定時間際に向こうが盛り上がってしまって夕飯の準備に取りかかりにくくなることもありますが、時差による大きな影響はほぼありません。朝の時間帯は先方が比較的静かなので、自分の仕事に集中できる利点もあります。
─小寺さんの1日はどのような動き方でしょうか。
小寺氏:私もほとんどリモートで対応できる仕事なので、週1回程度で、それ以外は基本在宅で仕事をしています。
1日の時間の使い方は、ある程度の裁量が与えられています。週単位で計画を立てて、状況に応じながら自分の中で優先順位を決めて仕事を進めるイメージです。
また、私は新規プロジェクトの提案からシステムの導入まで一通り携わった経験があるのですが、プロジェクトのフェーズによっても1日の仕事の仕方は大きく変わってくるように思います。
要件定義フェーズでは、クライアントとの打ち合わせが中心になりますので、会議を中心にタスクを組んで、それから準備やフィードバックをスケジューリングしていきます。
開発フェーズに入ってからは、上司への報告は週次程度にして、メンバーと毎日朝会・夕会などを密に行って進捗を確認していく形になります。
また、プロジェクトとは別に社内活動にも積極的に参加しておりますので、週に3〜4時間ほど、それらの予定を合間に組み込んでいく感じです。
─前職と比べての観点ではいかがでしょうか。
小寺氏:より上流の観点からお客様の業務のあるべき姿について提案したり議論したりできる機会が増えたと思います。
特に私が行っているローコード開発は、開発スキルをそれほど必要とせず、すぐに作れることが利点としてあります。その分、お客様とのコミュニケーションに時間を割いたり、課題や要望にすぐに対応したりできるため、お客様の業務に深く関わり、課題の解決に寄り添っていけていると思います。
吉澤氏:子どもを保育園に預けていた頃は、熱が出たからと保育園から電話が来ることもよくありました。でも、途中で仕事を抜けても嫌な顔をする人は全然いませんでしたし、「早く迎えに行ってあげなよ」と言ってくれる人ばかりでした。
山崎氏:今はもう子どもは中学生になりましたし、仕事もリモート中心でできるので仕事に大きな影響はないのですが、子どもが小さかったころは出社するのが当たり前だったのでかなり家族に頼りがちでした。
山崎氏:配慮していただけているなと思います。
山崎氏:育児といえば「育児短時間勤務制度(時短)」の活用ですね。
小寺氏:研修が充実しているという話は先ほどしましたが、プロジェクトで学んだことを組織としてナレッジ化する取り組みがあることも、魅力の1つだと思います。
持ちつ持たれつ、限られた時間でバリューを発揮することに注力する
─子育てをしながら働く上で、周りの理解やサポートを感じたエピソードがあればお聞かせください。
そういうことが当たり前にあるので、逆にメンバーが同じような状況になったときは、自分ができるだけサポートしていこうと思いますよね。そうやって、みんなが持ちつ持たれつという意識で動いているところはあると思います。私はアビームしか知らないので他社との比較はできないですが、今の環境はとても良く、ありがたいなと思っています。
─山崎さんはいかがですか。
夫が海外赴任していた時期も3年くらいあり、その間も含めて母にはずいぶん助けに来てもらい、一緒に育児をしてもらいました。今、娘からは「おばあちゃんにしてもらったように、お母さんも私(の仕事と家庭の両立)を将来助けてね」と言われていて、「随分早い予約だね」などと言って笑っています。そうやって、家庭の中の風景がスタンダードになっていくんだろうなということは感じます。
その頃と比較して今の状況を見ると、どんどん自由になっているなと感じますね。以前は、自由であるように「できるだけ後押しをする」「声かけてあげなきゃ」と意識的に働きかけていたのですが、今は自然とみんなが似たような許容範囲で受け入れていると感じます。どんどん変わっているし、これからもっと変わっていくのだろうと思います。
アビームの人って、もともと優しいんですよね。
吉澤氏:私もそう思います。最近では、男女関係なく、家事・育児をする人が増えてきていると思います。特に、リーダーの方が率先して働き方にメリハリをつけているので、よく言われるような「上司が帰れないから部下が帰りづらい」というようなことはありませんし、若い人にも、子どもがいるいないにかかわらずプライベートでやりたいことあればやっていいんだということが、伝播していると思います。
ただ、大変なときは頑張りますよ。お客様に何か問題が発生した時などは、みんなで頑張って対応します。でも、普通に帰れるときは帰る。時間が限られている中、お互いに融通し合って、いかにバリューを発揮するかという意識が社内で広がってきていると思います。
─クライアントはどのように受け止められているのでしょうか。
これは当社のルールなのですが、当社からお客様への提案書に、「ワークライフバランスに配慮した働き方をさせると会社として決めているのでご理解ください」といった趣旨の文言を必ず入れることになっているんですね。
数年前にこのルールを始めた当初は難色を示されることもありました。でも徐々にご理解いただけるようになりましたし、最近では自社社員のワークライフバランスを重要視するクライアントも増えてきたように思います。
性別・年代問わず多様化するライフスタイルと仕事の両立を支援する制度が充実
─働き方に関する会社の制度でよく活用されているものはありますか。
吉澤氏:私は産休・育休はもちろん取りましたし、復帰後も最近までは時短を使っていました。子どもが小学校を卒業するまで、勤務時間を一部短縮できます。私は、16時退勤として保育園のお迎え等を行っていました。
時短の他に「短日勤務制度」もあって、小学校卒業までの間、勤務日数を短縮できる制度で、利用者も多くいます。
アビームならではの仕組みといえば「子育て支援休暇」や「子の看護休暇」もありますよね。子供が小学校に上がるまでの間、子育てに関することや、子の健康関連の事柄を理由に休むことができます。年間日数に限度があるものの、有休を消化せずに使える制度として子育て世代が助かっていると思います。
よく耳にする「育児休業制度」も法定期間(原則1歳まで)より長く取れ、不安の多い保育園探しをする人も、心の余裕を持って育休が取れます。併せて「保活コンシェルジュ」というサポート制度を利用している人もいますね。メンバーの1人がそれを利用して保育園が見つかったと喜んでいました。
山崎氏:加えて、私は「時間休制度」がイチオシですね。
吉澤氏:時間単位で休みを取れる制度ですよね。私も日中に子どもの行事などがある場合によく使っています。これは子どもがいる人だけでなく誰でも使えるので、結構みんな使っていると思います。
小寺氏:私も時間休やフルフレックス制度を活用しています。昼間ちょっとプライベートな用事を済ませたい時とか、通院などにも使っています。
吉澤氏:先ほど話した「子育て支援休暇」の一部を時間休として取り崩して使うこともできるので、使い勝手がよく便利なんです。
山崎氏:周りの社員が当たり前のように時間休制度やフレックス制度を使っているからか、そうした時間の使い方にみなさん理解がありますよね。管理職になると、日中に1、2時間抜けるにしても自分の裁量内で調整できますけど、メンバークラスも個々の事情にあわせてフレキシブルに働けるのは良い制度だと思います。
自分が望むキャリアパス・働き方で「優しい」「穏やか」な人たちと長く働けるのが魅力
─最後に、みなさんが感じているアビームコンサルティングの魅力と、これから転職を検討される特に女性へ向けたメッセージを一言ずつお願いします。
私の場合は、アビームにとっても初めてだったローコードによるサービス開発に携わった経験を元に、そこで得られた知見を新人研修の講師として展開させていただいています。プロジェクト以外にも成長できる機会がいろいろあり、希望すれば専門性を磨いていけるし、新しいことにもどんどん挑戦できる環境だなと思っています。
それと、優しくて穏やかな人が多いのも魅力です。女性のコンサルタントも多く、安心して楽しく働ける環境だと思うので、そういう環境でコンサルタントにチャレンジしたい人にはぜひ来ていただけると嬉しいです。
吉澤氏:ITMSは特に、いろいろな領域をカバーしています。私のようにSAPという軸を持ってずっとやってきた人もいれば、次々に新しい技術を追求している人もいます。選択の幅が広いので、キャリアパスも働き方も、自分次第で希望を実現できるところはアビームの魅力だと思います。
あとは、職位の上下を問わず一緒に働きやすい人たちに囲まれているので、自分もそういう人たちと一緒に長くやっていきたい、そうできるように動いていきたいと思える良いサイクルができている会社なのだと思います。
男女差や、結婚しているかどうか、子どもの有無による差があるとは感じません。実際、育児はしていなくても、介護や趣味など人それぞれ仕事以外にやらなくてはいけないこと、やりたいことを持っていて、それぞれが時間の使い方を考えて、自分に合った働き方を実現しています。コンサルタントの仕事に興味がある人に、ぜひ安心して入ってきてほしいなと思います。
山崎氏:アビームの一番の魅力は社風だと思います。長く勤務している人が多いんですよね。私が新卒で入社した時の同期が今もたくさんいます。目標を会社の中で見つけて長くやっていこうという人が多いのだろうと前向きに捉えています。
また、日本が本社のコンサルティングファームであることも、やりがいとして価値があると思っています。日本発で新しい取り組みを企画して、グローバルに展開していく、それをリードするような機会が数多くあります。
「“女性だから”コンサルティングファームに入りにくい」という印象がいまだに残っているかは分かりませんが、自分のことを振り返ると、海外で一緒にやっているチームのリーダーも女性ですし、私の上司も女性です。20年前に入社したときの最初の仕事のプリンシパルも女性でした。それが特別なことでなく、自然な形で女性も頑張って働く環境がアビームには根付いていると思います。そういう環境だと思って、気負わずに入ってきてもらえるといいなと思っています。
※本インタビューは2022年3月に作成されたものです。掲載されている各種情報は作成時点のものです。
ハイクラス転職を実現する
「コンサルタントの提案」
をぜひご体験ください
ハイクラス転職で求められることは、入社後すぐにビジネスを牽引する存在になること。
そのために「コンサルタントの提案」を聞いてみませんか?
ご経験・ご経歴・ご希望などから、転職後のご活躍イメージを具体的にお伝えします。
コンサルティングファーム業界の他企業をみる
はじめに、あなたが
スキルを活かしたい
「ご経験業種」を
お選びください
転職支援サービスお申込み