求人は電気、電子、化学、自動車部品、エンジニアリング業界の販売会社や生産・開発拠点の求人が多いのですが、最近は消費財、流通、医薬、バイオ、医療機器、金融、物流、広告、IT、Web、サービス業など多岐にわたります。
職種も営業、技術、間接部門(経理、総務、人事、システム)、事務職(通訳、翻訳、CS)など幅広く求人があります。
一方、日本人向け求人の多くは技術職で、水溶性切削油、コーティング材、ウレタン関連、ウェハーの製造工程、MEMS関連、建築設計、設備設計、下水処理プラント、化学プラント、新エネルギー関連(太陽光発電、風力発電など)など、挙げればキリがありませんが、韓国には少ないフィールドの技術者で需要があります。営業、事務職では、旅行会社や不動産・金融業界などB to Cビジネスで時々募集があります。
語学力
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- ■ 韓国人求職者
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ビジネスレベルの日本語が必要。韓国は日本語上級者が他国に比べると多く、日常会話レベルでは在韓日系企業の書類選考をパスしない。
最近は日本以外の海外拠点とのコミュニケーションも多く、英語も出来ると尚良い。 - ■ 日本人求職者
- 技術職の方は英語コミュニケーションが出来ると良いが、語学力は全く問われないケースも多い。(募集企業に日本語堪能な人材が居るケースや、通訳がつくケースも多いため)。技術職以外の方は、基本的にビジネスレベルの韓国語が求められる。
実務経験
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- ■ 韓国人求職者
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日系企業は製造業(電気・電子、化学、素材、機械、自動車部品等)が多く、こういった業界経験があると有利。職種は営業や技術営業、FAE、サービス、品質などの求人が多い。最近は化学、素材関連企業のR&D拠点を構える動きもあり、研究開発の求人も出ている。また、エンジニアリング・プラント業界も採用の動きが有り。
B to C商材を扱う消費財会社で営業やマーケティング(オンラインマーケティングを含む)の需要が高くなっている。Web広告、物流、金融、コンサルティング会社なども実務経歴者を求める傾向がある。
バイオ、製薬、CRO関連の企業でもデータマネジメント、CRA、薬剤師、R&D、営業など幅広い需要がある。
経理・人事・総務など間接部門も、日本語可能な経験者ニーズは引き続き高い。
日系企業は新卒人材も営業、事務、技術者で積極採用する。特に理系専攻者は重宝される。 - ■ 日本人求職者
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特定業種(水溶性切削油、コーティング材、ウレタン関連、ウェハーの製造工程、MEMS関連、建築設計、設備設計、下水処理プラント、化学プラント、新エネルギー関連(太陽光発電、風力発電など))の技術実務経験がある方は、大手/中堅韓国メーカーで需要がある。この場合、多くの場合が年齢不問であり、定年退職者も検討される場合が多い。
就業に問題ないビザ保有者(F-4やF-6など)は比較的就業がしやすい。
一般的な待遇
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- ■ 給与例
職種 | 給与 |
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営業スタッフ | 30,000,000~50,000,000KRW |
営業マネージャー | 45,000,000~80,000,000KRW |
事務系(経理/総務等) | 30,000,000~50,000,000KRW |
事務系マネージャー | 40,000,000~80,000,000KRW |
技術者 | 30,000,000 ~ 70,000,000KRW |
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- ■ ボーナス
- 年1~6回支給(業種や企業/個人の業績により異なる)
※年俸に固定賞与含むケースが多かったが、最近は年俸制に業績賞与や決算賞与を支給する会社が増えつつある。 - ■ 諸手当
- 健康保険は法令に基づき完備しているが、手当は企業により異なるため、企業毎に確認が必要。
- ■ 税金
- 所得税は1月1日から12月31日までに発生した所得で計算される。税率は6~42%。この所得税に加え、所得税額の10%に相当する金額が地方所得税として課される。