主な日本人向け求人は、製造、貿易、物流、金融、IT関連です。電子部品業界、プラスチック業界、物流業界などでは、営業、購買および営業アシスタントなどのポジションの募集が目立ちます。
一方で、新規立ち上げや事業拡大に向けた即戦力人材の要望や, 香港を海外事業拡大の中心拠点として据える事に伴う人材需要などもあります。
金融業界など特に専門的な知識が不可欠な業界では経験者が優遇されますが、未経験でも、仕事に対する意欲やコミュニケーション能力が高い方であればチャンスは少なくありません。
IT,FinTec業界の拡大も進んでおり、関連人材の需要も見込まれる。
語学力
基本的に英語ができることが求められる。業務上、話す必要性はなくとも、文書はほとんど英文となるため読解力は必要とされる。また、中国返還以降は香港でも北京語のニーズが高まり、特に製造業の営業職などは中国への出張も多いため、北京語力を問われることもある。また、語学力を補うコミュニケーション力も重視される。
実務経験
製造、貿易、物流、IT関連については、特に営業職経験者に対する需要が高い。ポジションによっては出張も多く、新規開拓や提案営業の経験が有利になる。金融関連では、営業経験の他、幅広い金融商品知識やCPA・CFA等の資格、英語での実務経験を求められることが多い。
一般的な待遇
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- ■ 給与例
- (HKD=香港ドル)
特に金融機関での給与は経験・ポジション等により下記レンジよりも大きなふり幅があります。給与レンジはあくまで参考であり、詳細については、別途お問い合わせ下さい。
職種 | 給与 |
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営業 | HKD20,000 ~ 35,000 |
事務系(秘書/アシスタントなど) | HKD 18,000 ~ 25,000 |
カスタマーサービス | HKD 18,000 ~ 30,000 |
管理職 | HKD 30,000 ~ |
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- ■ ダブルペイ
- 年末から旧正月前にかけて給与1ヶ月分が支払われる香港の習慣。
多くの企業が支給しているが義務づけられてはいない。多くの金融機関ではダブルペイを廃止し、別途パフォーマンスボーナスを支給。
- ■ ボーナス
- 会社または個人の業績により支給。
- ■ 医療保険
- 公的な医療保険制度はないが、企業福利厚生の一環として任意で契約している医療保険へ加入することが多い。
加入している保険により、限度額等の内容は異なる。日系企業の場合、海外旅行傷害保険に加入するケースもある。
- ■ MPF
- (Mandatory Provident Fund Scheme/強制積立年金制度)
毎月の従業員賃金3万香港ドルを上限として雇用者と被雇用者がそれぞれ給与の5%を毎月積み立てる強制積立年金制度。
- ■ 税金
- 日本のように源泉徴収制ではなく、本人による申告制となる。4月から翌年3月までの所得に対し、年に一度、税務局から各人宛に申告用紙が送られてくる。税率は最高で15%。