【2024年】40代のWEB業界転職‐失敗・後悔を防ぐポイントとは

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公開日:2021/11/25 / 最終更新日: 2024/10/21

コンサルタントはあなたのライフパートナー
JAC Recruitmentのご登録者は中長期的なキャリアプランに対する意識が高いビジネスパーソンが多く、
転職を検討していない時期でもコンサルタントに業界動向や市場価値について情報交換することが珍しくありません。
ライフプランを相談し、保険や金融商品の見直しをするファイナンシャルプランナーのように、
キャリアの相談において、コンサルタントと転職エージェントを利用しているのです。

WEB業界における40代の転職事情

WEB業界において活躍したいという場合、どのようなスキルや実績が求められるのでしょうか。特に40代ともなると、かなりの経験が求められることは容易に予測できます。

「異業界からの転職は可能なのか」
「自分のスキルや実績を生かせる職種には、どのようなものがあるのか」
「そもそも40代以降のミドルクラスに求人はあるのか」

そのように転職を悩んでいる方々は、業界の動向を把握し、自分が活躍できるポジションがどこにあるかを見極める必要があります。
まずはWEB業界の「今」について抑えておきましょう。

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今現在、

  • 経験を活かして異業界への転職を検討している
  • 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
  • より年収を上げたい

上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?

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40代でWEB業界への転職の可能性


マーケットが勢いよく伸びていて、中途採用も活発なWEB業界。
転職先として魅力的ですが、年齢が「40代」ともなると、転職が可能かどうか不安を抱く方も多いと思います。
確かに、未経験でもポテンシャルを武器にできる20代~30代と比較すると、40代では即戦力性を求められ、求人の選択肢が減るのは事実。しかし、必ずしも「年齢が高い」=「転職は厳しい」というわけではなく、豊富な経験を活かして活躍できるポジションもあります。
そこで、WEB業界の採用において、40代の方々にどんなチャンスがあるかをお伝えします。
経験内容によっては、異業界からWEB業界に転職できる可能性もあります。

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40代にとって狙い目のポジション


新規事業の立ち上げ・推進

WEB業界では、自社が築いた「登録会員基盤」を活用し、新たな商材・サービスの開発に乗り出すケースが多数あります。代表的な例を挙げるなら、ECで会員数を増やした楽天が、金融サービス業や通信サービス業へ進出する……といったようにです。
このように、技術的にもユーザー数でも大きな基盤を持つ「プラットフォーマー」では、さまざま領域のコンテンツを増やしていくに際し、その業種の経験者を新規事業の開発・推進担当者として迎えます。
つまり、金融・製造・流通・サービス・ヘルスケア・不動産など、さまざまな業界経験をWEB企業で活かせるチャンスがあるということです。 こうした新規事業開発・推進の役割を担うには、業界や商材に関する深い知識、事業企画経験、プロジェクトマネジメント力などが必要となるため、経験豊富な40代も採用ターゲットとなります。
また、近年は、クラウド上で提供される「SaaS(サース/Software as a Service)」サービスのマーケットが拡大。ベンチャー企業が技術力を活かし、さまざまな業種と掛け合わせた「○○×Tech」サービスを生み出しています。例えばFinTech(金融×IT)、HRTech(人事×IT)、EdTech(教育×IT)など。
ここでも、WEB企業がターゲットとする業種の出身者を迎えるケースがあります。

ベンチャー企業のCxO/プロジェクトマネジャー

WEB業界では新たなベンチャー企業も続々と生まれており、多数の求人があります。
まだまだ規模が小さいベンチャー企業では、若手を育成する余裕がないため、経験者が求められます。何らかの専門性、サービス企画・事業企画・経営企画などの経験・スキル、人脈、プロジェクトマネジメント力などを持つ人材が歓迎されます。
経験によっては、CxOや事業責任者、プロジェクトマネジャーなどのポジションで迎えられます。

DX関連の企画/コンサルティング

あらゆる業界がDX(デジタルトランスフォーメーション)に乗り出しています。業界問わず、IT・WEBサービスを活用した業務改善やビジネスモデル開発、DX推進プロジェクトなどを手がけてきた方(企画・コンサルティングなど)は、経験を活かせる求人に出会える可能性が高いといえます。

バックオフィススペシャリスト

ここまではビジネスサイドについてご紹介してきましたが、バックオフィスのスペシャリストは、異業界からWEB業界への転職も可能です。
弁護士や公認会計士などの士業、経理・財務、人事、法務など、どんな業種の企業にも必要とされるバックオフィススペシャリストは、ミドル・シニア層も採用されています。
最近では、コンプライアンス、SDGsなどに精通した人材のニーズも高まっています。
英語力がある方なら、外資系企業に転職し、年収アップを果たせる可能性があります。
ベンチャー企業では、IPOに向けた組織整備も課題となっており、IPO経験者や上場企業経験者も求められています。


年収別求人割合、採用企業例、転職成功事例などをご紹介  

40代が転職活動でアピールすべき4つのポイント


40代の方がWEB業界への転職を図る際、どんなポイントをアピールすれば効果があるのでしょうか。
企業が注目しているポイントは次のとおりです。

①トレンドへのアンテナの高さ/最新情報のキャッチアップ力

技術が速いスピードで進化しているため、常に最新情報にアンテナを張り、キャッチアップしているかどうかが見られています。

②プロジェクトマネジメント力

自身がマネジメントを経験したプロジェクトについて、規模(予算・人数など)、成果、売上高などを数値で示せるように整理しておきましょう。
企業側は、自社のプロジェクト計画と照らし合わせ、マッチするかどうかを見ています。

③ピープルマネジメント力/人材育成の経験

ベンチャー企業を目指す場合、若手メンバー中心の組織のマネジメントを任される可能性大。まだまだ教育制度が整っていないため、人材育成やモチベーションマネジメントなどの経験が求められます。これまで、どんなスタイル・手法でマネジメントを行ってきたのかを整理し、伝えられるようにしておいてください。
チームマネジメントについては、「管理」だけでなく、自身がプレイヤーとして手足を動かすことも求められます。

④熱意・意欲

特にベンチャー企業においては、自社の技術を活かして社会課題を解決していく、変革を起こしていくことを理念として掲げ、熱意を持って取り組んでいる企業が多数。
40代ともなると、「経験・スキル」を全面に出してアピールしがちですが、熱意・意欲を言語化して伝えることも大切です。

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40代が転職で失敗・後悔を防ぐためには


WEB業界を目指す40代の方々が、転職活動の際につまずきがちなポイント、あるいは入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しがちなポイントをお伝えします。

応募書類では「強み」をわかりやすく表現

職務経歴書に、これまでの経験内容をすべて、時系列で羅列して記載する方が多く見られます。40代ともなれば経歴が多いため、読み手に「強みは何なのか」が伝わらないことがよくあります。
そこで、情報を整理し、伝えたい強みにポイントを絞って、わかりすく伝える工夫が必要です。

また、同じ職種・ポジションであっても、企業によって「マネジメント力を求める」「企画力を求める」など、選考で重視するポイントが異なります。相手企業が求めているものをつかんだ上で、自身の経歴の中から、それに合致する経験・スキルを伝えるようにしてください。
企業側が何を求めているかは、転職エージェントから情報を入手し、どの経歴を優先的にアピールするかを相談すると良いでしょう。

自身の「成功モデル」が通用しないことを認識

経験を積んだ40代は、自身の「成功モデル」といえる手法を持っています。しかし、特に変化のスピードが速いWEB業界では、過去の成功モデルが通用しないケースも多いものです。
そこに気付かずに、過去の実績と自身のこだわりの手法をアピールするだけでは評価されません。

まずは、自身の経験が、転職先の業界・企業で応用できるかどうかを見つめ直してみましょう。
そして、成功体験だけに固執せず、これまで身に付けてきたポータブルスキル(=業種・職種が変わっても持ち運びできるスキル/コミュニケーション力、折衝力、課題分析力など)を棚卸しし、アピール材料として活用してください。

また、「評価の仕組み・ポイント」を事前に調べておくことも大切です。
これまでの会社では高く評価されていた仕事のやり方が、転職先では評価されないケースもあるのです。
自身にとって「当たり前」だったことが、当たり前でなくなる可能性を踏まえ、応募前に確認をしておきましょう。

風土の違いを認識

ベンチャー企業を目指す場合、若手メンバー中心の組織のマネジメントを任される可能性大。まだまだ教育

異業界からWEB業界に転職し、そのスピードの速さに驚く人は少なくありません。
意思決定の早さもそうですが、プロジェクトが想定外のスピードで進行していくのです。近年のWEB業界では、小さな単位での開発・テストを短期スパンで行い、トライ&エラーを経験しながら完成させていく「アジャイル」型のプロジェクトが主流。あらかじめゴールを明確に設定し、長期スパンでプロジェクトに取り組むスタイルに慣れてきた方にとっては、「ついていけない」と感じることもあります。

また、WEB業界にはフラットな組織形態で、上下関係を意識しない風土の企業も多数。縦割り型の組織になじんできた方は、違和感を抱くこともあります。若いメンバーが多いため、自身と同じ、あるいは上の役職者が年下であるケースも少なくありません。
そうした風土の違いがあることを認識し、それを受け入れる覚悟を持てるかどうかを考えておくことが大切です。

転職理由は本音で

企業の採用担当者が応募者の面接後に、「結局、なぜ転職するのかがわからない」と、採用を見送るケースがあります。
面接では、「こんなことをやりたい」とポジティブな転職理由ばかりを語る方が多いのですが、採用側としては、その裏側にある「ネガティブな理由」を隠そうとしているのではないか、と疑念を抱きます。
企業側としては、裏側にある転職理由が、自社で繰り返される事態を防ぎたい考えています。それなのに応募者の本音が見えないと、納得感を得られません。
ポジティブな理由として今後の目標を語ることも大切ですが、それと併せて、転職決意に至ったネガティブな理由も伝えることをお勧めします。

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常に自身の「市場価値」を把握することで、変化に対応


近年、「キャリアアップ」の概念が変わってきています。
一昔前は、メンバー→リーダー→課長→部長といったように、垂直型で昇進していくのが一般的なキャリアアップでしたが、この構図はすでに崩れています。

特にWEB業界においては、何らかの専門性を磨き、スペシャリストとして歩んでいく生き方も許容されています。40代までには、スペシャリストの道を歩むのか、ゼネラリストの道を歩むのか、方向性を決めておきたいものです。
ただし、スペシャリストを目指し、専門分野のスキルをマスターしたからといって、その先もずっと安泰ではありません。時代の変化に応じて、ビジネスの手法も求められるスキルも変化していきますから、そうした変化に柔軟に対応する力を身に付けることが重要といえるでしょう。

WEB業界のこの10年間を振り返ってみても、職種の定義や役割などが変化しています。今後も変化し続けていくでしょう。 キャリアを築いていくためには、常に自身の「市場価値」を把握しておき、最新トレンドとのズレを感じたら、軌道修正していくことが大切です。市場価値を維持・向上させるためにも、定期的に転職エージェントから情報を得ましょう。

※本稿は執筆者の個人的見解であり、ジェイエイシーリクルートメントの公式見解を示すものではありません。(2021年9月)

この記事を監修した転職コンサルタント

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湯本

Webディビジョン マネージャー

【得意分野】

業種 : インターネット企業全般

職種 : マネジメントレイヤー全般                      

企業タイプ :大手~中堅規模企業が中心 

人材紹介経験13年の中で一貫しIT・インターネット業界を担当しております。 コンサルタントとして実務を経験した後、2013年以降マネジメントに従事。 現在、複数の大手企業を顧客とした大規模チームを牽引。