革新的なビジネスモデルで急成長を目指すスタートアップ。
一人に与えられる裁量権も大きいことから、自身の経験を生かし、さらに成長できる場として、スタートアップを転職先の選択肢に入れる方が増えています。
本記事では、スタートアップの転職市場動向や働く魅力、スタートアップに向いている人や知っておきたいリスクなどを、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
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スタートアップとは?特徴・ベンチャーとの違い
本章では、スタートアップについて、下記5つの観点から解説します。
• 注目度の高さ
• 斬新なビジネスモデル
• 多様な業種・業態
• 4段階の成長フェーズ
• スタートアップとベンチャーの違い
注目度の高さ
現在、海外諸国では、スタートアップの輩出を促進しようと、国家規模でさまざまな支援策が取られています。日本政府もそれらに負けじと、2022年にスタートアップの育成に向けた5カ年計画を発表。100社のユニコーン企業創出を目標に、2027年度には投資額を10兆円規模に引き上げることを明言しました。
近年、投資家の関心を集めていたスタートアップは、国の後押しによって、より注目を集める存在となっていくでしょう。
斬新なビジネスモデル
スタートアップに明確な定義は存在していません。
しかし一つ特徴を挙げるとするならば、テクノロジーや独自のアイデアを用いて、まだ世にないビジネスの創出や業界の仕組み・構造の抜本的変革に挑む企業を指します。イノベーションを起こして社会を豊かにし、短期間で急成長を遂げる点もスタートアップの特徴といえます。
多様な業種・業態
スタートアップと聞くとIT系をイメージする方も多いですが、必ずしもそうとは限りません。「各マーケットに対してどれだけの影響を及ぼすか」がスタートアップビジネスの指標となるため、どの業界・業種にもスタートアップは存在します。
実際JACでも、物流や小売り、メーカーなど、さまざまな分野のスタートアップ転職をお手伝いしてきました。また、そうしたスタートアップと呼ばれる企業は、注目を集めるAIやSaaSといった先端技術を活用し、いかに革新を起こせるかが、成功のカギとなります。
4段階の成長フェーズ
スタートアップには、主に4段階の成長フェーズがあります。
• シード期
• アーリー期
• ミドル期
• レイター期

フェーズごとの特徴は、以下のとおりです。
◆シード期
事業をはじめるための準備段階にあたります。サービスやプロダクトの構想はあるものの、まだ具体的な形にはなっていない状態です。
◆アーリー期
サービスを確立し、収益を獲得し始めた段階です。事業成長を促すために採用や設備投資を行ったり、より多くの顧客を得るためにビジネスモデルを軌道修正したりと、変化が多い時期です。
◆ミドル期
事業が軌道に乗り、さらなる組織拡大に注力するフェーズです。黒字化を目標に、プロダクト開発、設備投資など、さまざまな面に資金を投資する時期です。
◆レイター期
再成長期とも呼ばれるレイター期。事業の収益を安定的に見込める状態で、さらなる組織拡大を目指すフェーズです。拠点の増設や新規事業の立ち上げなど、新しい領域にチャレンジするスタートアップが増えます。また株式上場やM&Aなどを検討し始めるのも、レイター期が多いでしょう。
スタートアップとベンチャーの違い
スタートアップとベンチャー企業は似ているようで異なる点があります。まず大きな違いがビジネスモデルです。革新的なビジネスの創出やイノベーションの創造を目的にするスタートアップに対し、ベンチャー企業の多くは既存のビジネスモデルを用いて事業を展開します。
またベンチャーの多くは、長期的かつ安定的に会社を拡大させ、確立した組織を作ることにゴールを設定します。スタートアップのように起業段階から急成長を目指し、短期的なIPOやM&Aを見据えることを、ベンチャーは目指しません。
このように、会社の拡大スピードや革新性の面から、スタートアップとベンチャー企業は似て非なるものといえます。
スタートアップの主な種類・企業例と最新求人情報
ここでは、JACが採用活動を支援しているスタートアップを参考に、転職先として選ばれることの多い次の4種の業界における最新求人情報や具体的な事業内容について解説します。
• デジタルスタートアップ
• 医療系スタートアップ
• Fintechスタートアップ
• サービス系スタートアップ
なお、スタートアップへの転職先として選ばれることの多い業界としては、上記以外にも金融やエネルギー、コンシューマー業界などが挙げられます。
デジタルスタートアップ
デジタルスタートアップは、最新のテクノロジーを用いて新たな価値を創出する企業群を指します。主な事業領域としては、人工知能(AI)やビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoTなどが挙げられます。
AIを活用したデータ解析ツールの開発やマーケティングオートメーションの最適化、企業向けのSaaSの提供など、多様なビジネスモデルが存在します。
近年では、生成AIを活用した業務効率化ツールやブロックチェーン技術を用いたセキュリティ対策ソリューションを提供する企業も増えています。また、エンタープライズ向けのソリューションを展開する企業が急成長を遂げている事例も存在します。
● 株式会社Shippio:【日本唯一の事業/Global business】BizDev/コンサルティングセールス
● 株式会社Shippio:インサイドセールスリーダー
● 株式会社Shippio:マーケティング (Field Marketing)
● 株式会社Hacobu:PMM/BizDev.【プロダクト企画本部】新設部署立ち上げメンバー募集
● フルカイテン株式会社:【エンタープライズセールス(メンバ~マネージャー)】在庫問題を解決するSaaSプロダクト
● フルカイテン株式会社:【データサイエンティスト】在庫問題を解決するSaaSプロダクト
● セーフィー株式会社:プロダクトマネージャー(WEB・モバイルアプリケーション)
● セーフィー株式会社:BtoBマーケティング マネージャー候補
● セーフィー株式会社:【エンタープライズセールス】~AI×IoT / 映像技術に特化したクラウド映像プラットフォーマー~
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
医療系スタートアップ
医療系スタートアップは、医療・ヘルスケア領域における課題を解決するための技術やサービスを提供する企業群を指します。主な分野としては、オンライン診療プラットフォームやAIによる医療診断補助システム、バイオテクノロジーを活用した創薬支援、ウェアラブルデバイスを活用した健康管理サービスなどが挙げられます。
近年では、高齢化社会の進行や医療費の増大といった社会的課題を背景に、遠隔医療や予防医療に特化したスタートアップが注目を集めています。また、遺伝子解析技術を活用した個別化医療やデータドリブンなヘルスケアプラットフォームの開発を進める企業も増えており、国内外の投資家からの資金調達が活発に行われている点も特徴です。
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株式会社アルム
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レナセラピューティクス株式会社
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株式会社メディカルフロンティア
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アガサ株式会社
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株式会社グレースイメージング
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ザイオソフト株式会社
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株式会社AIメディカルサービス
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日本ビスカ株式会社
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Heartseed株式会社
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ペプチドリーム株式会社
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Cell Exosome Therapeutics株式会社
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株式会社Logomix
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株式会社テンクー
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株式会社CureApp
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株式会社MICIN
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株式会社シーユーシー
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ジャパン・ヘモテック株式会社
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株式会社EXORPHIA
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株式会社iMed Technologies
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株式会社RehabforJAPAN
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株式会社ラフール
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株式会社インテグリティ・ヘルスケア
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株式会社PRISM BioLab
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アイリス株式会社
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株式会社ファンペップ
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株式会社LIFESCAPES
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ICI株式会社
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メダップ株式会社
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イーソリューションズ株式会社
● ザイオソフト株式会社:【自社開発/3D医用画像処理システム】バックエンドエンジニア(DICOMデータ管理システム開発)
● レナセラピューティクス株式会社:事業開発部長候補
● アガサ株式会社:<フルリモート>セールススペシャリスト◆自社開発の製薬・医療向けクラウド型システム/業界のDX化を支援
● ペプチドリーム株式会社:メディシナルケミストリー
● Cell Exosome Therapeutics株式会社:SCM部 リーダークラス
● 株式会社Logomix:cientist, Drug Discovery Group(免疫学)
● 株式会社MICIN:事業開発(プロジェクトリード)/デジタルセラピューティクス事
● 株式会社シーユーシー:【医療機関向け支援事業_エリアMgr】 病院・在宅・外来・透析
● 株式会社EXORPHIA:CMC研究員(マネージャー候補)/エクソソーム創薬で難病克服を目指す
● 株式会社LIFESCAPES:【BMI(Brain Machine Interface)×Robotics 大学発ベンチャー】品質保証(QMS)
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
Fintechスタートアップ
Fintechスタートアップは、金融とテクノロジーを融合させた新しいサービスを提供する企業群を指します。具体的には、キャッシュレス決済やデジタルバンキング、ロボアドバイザー、ブロックチェーンを活用した決済インフラの開発などが挙げられます。
最近では、個人向け資産運用サービスや中小企業向けのオンライン融資プラットフォームを提供する企業が急成長を遂げています。また、仮想通貨やCBDC(中央銀行デジタル通貨)の普及にともない、金融機関向けのブロックチェーン基盤を開発するスタートアップも注目を集めています。
● 株式会社justInCaseTechnologies:QAエンジニア
● 株式会社justInCaseTechnologies:アカウントマネージャー(MGR候補)
● 株式会社justInCaseTechnologies:コンサルティング営業(マネージャー候補)
● 株式会社モニクルフィナンシャル:資産運用コンサルティング営業(IFA)
● 株式会社インフキュリオン:PdM / PL / PM / PMO(メンバー~マネージャー候補)
● 株式会社インフキュリオン:セールスエンジニア_Xard
● 株式会社インフキュリオン:【マネジャー】ビジネスディベロップメント(BizDev)_Anywhere
● シンプルフォーム株式会社:エンジニアリングマネージャー
● シンプルフォーム株式会社:BizDev~エンタープライズセールス / コンサルティングセールス~
● シンプルフォーム株式会社:チーム人事担当
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
サービス系スタートアップ
サービス系スタートアップは、シェアリングエコノミーやサブスクリプション型ビジネス、DX支援やEdTech(教育×テクノロジー)など、BtoB・BtoCを問わず、新しい技術やビジネスモデルを用いて顧客の課題解決に貢献する企業群を指します。
特に最近は、サブスクリプションサービスやリモートワーク環境の最適化を支援するプラットフォームなどを提供する企業が急成長しています。また、EdTech領域では、AIを活用した個別学習支援サービスやプログラミング教育プラットフォームを提供する企業が増加しており、今後の成長が期待されています。
● 株式会社オープンロジ:エンジニアリングマネージャー
● 株式会社オープンロジ:QA(テスト自動化)
● 株式会社Antway:システムアーキテクト部長候補(CTO候補)
● ライフイズテック株式会社:【新規事業】人材開発研修:研修納品ディレクター(企業向け)
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
スタートアップの転職市場動向・求人傾向
マーケットそのものが成長傾向にあるスタートアップでは、採用動向もいっそう活性化することが予想されます。次の4つは、昨今JACで取り扱うことが増えている職種です。
• 事業開発/セールス
• BtoBマーケティング
• インフラエンジニア/クラウドエンジニア
• データサイエンティスト/データアナリスト
ここでは、上記4つの職種における転職市場動向・求人傾向を解説します。
事業開発/セールス
アーリー期や社員数50人以上のスタートアップの求人で増えるポジションが、セールスです。最近では、事業開発という言葉で募集をかけるスタートアップも増えています。
アーリー期は、今後会社が生き残れるか否かが決まる重要な時期でもあるため、認知度や売り上げ向上を担うセールスは、組織にとっても不可欠なポジションといえるでしょう。
BtoBマーケティング
セールスと同様に、会社の拡大に影響を与える職種であるマーケティング職のニーズが高まっています。法人顧客向けのビジネスモデルのスタートアップが多いため、BtoBマーケターを求める企業が増加傾向にあります。
インフラエンジニア/クラウドエンジニア
スタートアップの転職市場において、エンジニア職は全体的にニーズの高い職種です。なかでも需要が高まっているのがインフラエンジニアです。
スタートアップでは、インフラ領域が整っていない企業も多く、自身でインフラ設計・構築し、さらにデプロイ運用なども含めて行う必要があります。また、クラウド技術の進化やサービスのクラウド化とともに、クラウドエンジニアの市場価値も上昇傾向にあります。
データサイエンティスト/データアナリスト
企業の経営上の課題や製品・サービスが持つ課題をデータ活用によって解決していくデータサイエンティストや、ビッグデータの解析や収集をするデータアナリストは、AIや機械学習の領域で事業展開するスタートアップの増加にともない、求人も増えています。
スタートアップへ転職する魅力
本章では、スタートアップに転職する魅力を、次の3つの観点から解説します。
• 仕組みづくりに携われる
• 喜びを社員みんなでわかち合える
• 経営的視座を培える
仕組みづくりに携われる
スタートアップの場合、入社時点の組織体制やビジネスモデルが未完成な状態であることも少なくありません。あらゆる面で仕組みづくりに着手できていない企業も多く、潜在的なニーズが存在します。そのため、自身の経験が生かせる領域で、会社の成長への貢献を実感することができるでしょう。組織体制だけでなく自社サービスのワークフローや作業プロセスをゼロから組み立てられる手触り感を持つことができるのは、スタートアップならではの特徴です。
喜びを社員みんなでわかち合える
会社の規模が小さいほど、社員同士のつながりは強まる傾向にあります。そのため、会社存続の瀬戸際では、社員一丸となって力を合わせ、大きな契約を獲得できたときはみんなで称え合うなど、喜びをわかち合う機会も多いでしょう。全社員で喜怒哀楽を共有する雰囲気は、スタートアップの特有の魅力といえます。
経営的視座を培える
社長との距離の近さもスタートアップならではの特徴です。CxOを目指す方やリアルな経営戦略を肌で学びたい方には、最適な職場環境といえます。大手企業では係長、課長、部長とステップを踏まないとたどり着けないようなポジションでも、スタートアップなら初期段階でボードメンバーに就ける可能性もあります。
スタートアップへ転職するリスク
スタートアップへの転職は、収入ダウンの可能性や福利厚生の少なさによるリスクもともないます。主に倒産のリスク、想像以上のハードワークといった点には注意が必要です。
ただし、大手企業と比べるとリスクは高いかもしれませんが、これらの点を踏まえて皆さまにお伝えしているのが、「リスクがあるからやめよう」と可能性を潰す前に、JACなどの転職サービスに一度相談していただきたいということです。
特にJACでは、企業の事業計画や成長の推移を把握したうえで、転職先をご提案しています。「年収が下がってでも経験を積みたい」という志をお持ちであればその後押しを、ライフステージなどから「今はまだリスクを抱えない方がいい」と判断すれば、実情なども交えながらその旨をお伝えします。
またスタートアップへの転職を実現した後も、3年後や5年後など定期的なキャリアの棚卸しをおすすめしています。
スタートアップで期待する実績や経験を習得できたのであれば、次のステップアップを見据える必要も出てくるでしょう。JACでは、そのような長期的なキャリアプランをヒアリングしながら、スタートアップへの転職をサポートしています。
スタートアップへの転職に必要なスキルと向いている方の特徴
スタートアップへの転職に必要なスキルと向いている方の特徴としては、次の4つが挙げられます。
• 予測不能な未来を楽しめる気持ち
• 当事者意識
• 改革意欲
• 過去のキャリアを再現できる力
本章では、上記4つのスキルや特徴がなぜスタートアップへの転職に向けて必要になるのか、またなぜスタートアップに向いているといわれるのかを解説します。
予測不能な未来を楽しめる気持ち
会社規模や創業年数を問わず、あらゆる会社の将来は誰にも予測できませんが、特にスタートアップは先行きが不透明です。約束された未来やキャリアのない環境に耐えられる忍耐力、ひいてはそれを楽しむ気持ちは大切な要素となります。そのため、スタートアップのような刺激的な経験を味わいたい方は、スタートアップ転職向きといえます。
当事者意識
スタートアップは、創業者が社会貢献や社会への価値提供をテーマに、成し遂げたい目標が明確なことが特徴として挙げられます。そうしたメッセージやビジョンに共感し、ボードメンバーと同じモチベーションで立ち向かえる当事者意識は不可欠なポイントです。
改革意欲
大手企業と比べて社員数が少ないスタートアップは、一人に与えられる裁量権が大きく意思決定も早い場合が多いです。そのため、「会社を変えたい」「自分の力で会社を動かしたい」という改革意欲を持つ方は、それらを実現できる舞台を上手く活用することができるでしょう。
過去のキャリアを再現できる力
マインドとは少々異なりますが、それまで培った経験や知識を新しい場で再現性を持って生かせる方は、スタートアップでも重宝されます。たとえ携わってきた領域が異なっていたとしても、自身の強みと応募企業に与えられる価値を結びつけて言語化できることは、高い評価につながるでしょう。
スタートアップ転職の成功事例
本章ではJACが提供する転職支援サービスを活用し、スタートアップへの転職を成功させた4つの事例を紹介します。
スタートアップのプロダクトマネージャーへの転職事例(男性/30代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | コンサルティング業界 | 組み込みエンジニア | 1,300万円 |
転職後 | スタートアップの デジタルマーケティング | プロダクトマネージャー | 850万円 |
大手メーカーやコンサルティング会社で、間接的にモノづくりに関わるプロジェクトマネージャーやDX戦略コンサルタントなどを経験しました。しかしモノづくりが好きという気持ちを持ちつつも、プロダクトづくりに携わっている実感や手触り感がありませんでした。あくまでもプロジェクトを回す一作業員という立ち位置に満足できずにいたのです。
もっとダイレクトにプロダクトを作ることができ、その製品を世の中に広めていける仕事に就きたい。その思いが強くなり、転職を決意。その後、JACに登録しました。
しかし、プロジェクトマネージャーの経験はありますが、転職市場で評価に至るような実績ではありません。どうしても諦めきれず、プロダクトづくりからプロダクトの成長拡大まで一貫して担えるポジションに就きたいという旨を、JACのコンサルタントに伝えました。するとスタートアップのプロダクトマネージャーをご紹介いただき、「いったん年収は落ちるが、スタートアップで急速に経験を積むことで、また次のステップで飛躍できる」と、先を見据えたご提案を頂戴することができました。このご提案を受け取り、非常に安心できたのを覚えています。結果として、1,300万円ほどだった年収が850万円までダウンすることになりましたが、念願のプロダクトマネージャーに転職することができ、今はモノづくりをする楽しさを感じながら働いています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>>スタートアップの転職成功事例|ダイレクトにモノづくりができる環境に挑戦したい
スタートアップの経営企画への転職事例(女性/40代半ば)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 大手企業 | 経営企画 | 1,000万円 |
転職後 | スタートアップ企業 | 経営企画 | 850万円 |
新卒で大手企業に入社し、直近は経営企画職を務めていました。20年以上勤務した会社を辞める決意をしたのは「管理職への昇進」がきっかけです。
前職では、管理職に就くと業務は「マネジメント」のみとなると聞いていました。ですが、私は現場の第一線で働き続けたいという思いが強く、社内でそのような働き方ができないか模索しました。しかしそれが実現することはなく、最終的にJACに相談して転職活動を開始しました。
私は「昇進」にはそれほど興味がありませんが、新たな経験を積んで「成長」し続けたい気持ちは強く持っていました。それをJACのコンサルタントに伝えたところ、「コンサルティングファーム」と「スタートアップ」を提案されました。
スタートアップは想定外だったため、これまで所属してきた大手企業とのギャップに戸惑いもありました。しかし、A社の面接を受けたことで、自分が必要とされていると実感することができました。また、一方でコンサルティングファームからも内定をいただきました。私がこれまでサービス開発のプロジェクトマネジメントを経験し、社内外の多様な関係者を巻き込んでプロジェクトを推進してきた力が評価されたようです。
コンサルティングファームからの年収提示は現職より約200万円アップ。スタートアップ・A社からの年収提示は現職より約150万円ダウンと、「350万円」という年収差に悩みましたが、最終的にはスタートアップを選びました。コンサルティングファームの場合、成長感は得られそうですが、企画・提案までで役割を終えることになります。ですが、スタートアップなら自身で企画を推進し、その結果としてマーケットや会社に与えるインパクト・貢献を強く感じられると考えました。悩んだ末、スタートアップへの転職が、実現したいことにより近いと判断しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>>スタートアップの転職成功事例|管理職になるよりも、現場で成長し続けたい
スタートアップCxOという目標を見据えたデジタルマーケティングへの転職事例(男性/30代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 大手SaaS企業 | インサイドセールス | 500万円 |
転職後 | 上場企業 | デジタルマーケティング | 700万円 |
大手SaaS企業にてインサイドセールスとして従事していました。
キラキラした雰囲気に引かれて入社できたことは良かったのですが、組織規模が大きいためか、なかなか裁量権は得られず、役職者があまりに多すぎる関係で、どれだけ努力しても出世するイメージが湧きませんでした。
また、営業スキルを養えているという実感も持てず、ゆくゆくはCxOポジションに就きたい気持ちがあったことから、活路を見いだすべく転職を決意。スタートアップへの転職を視野に、JACに相談することにしました。
転職を検討するうえで2つのパターンを想定しました。その2つとは「IPO直前のフェーズにある企業で上場経験をして課長レイヤーを目指すか」、「すでに上場を果たしている企業でのマネージャークラスを目指すか」です。私が直感的に引かれたのは、勢いと華やかさを感じた前者の企業でしたが、JACのコンサルタントは違いました。「上場企業で部長経験があると、CxOのスカウトが増えます。前者ですと遠回りになるかもしれません」と、私が目指すキャリアを見据えてアドバイスをくださったのです。その結果、JACの手厚いサポートのおかげで、無事、希望の企業へ転職することができました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>>スタートアップの転職成功事例|ポストが空かない危機感、CxOという目標を見据えて転職
スタートアップの経営企画への転職事例(男性/30代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
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転職前 | IT系メガベンチャー | カスタマーサービス | 1,400万円 |
転職後 | スタートアップのEMC | 経営企画 | 1,000万円(入社当時) |
前職では、IT系のメガベンチャーでカスタマーサービス(CS)部門に所属していました。そちらではマネジャーとして主に業務改善などに携わっており、年収は1,400万円ほど。労働環境としては恵まれていたと思います。
しかし「いずれは経営に携わりたい」という自分のキャリアプランと仕事内容が、乖離していると感じはじめました。さらに業務の幅が狭いことから、この会社で同じ職務に就いていたらCS領域のキャリアしか積めないと不安感が募ったことで、転職を検討。JACに相談をしました。
JACのコンサルタントは、私が今後成し遂げたいことについて細かく引き出してくださいました。最終的に「戦略的な業務を経験したい」「経営的視点を学びたい」「事業を動かすポジションに就きたい」という要望をかなえるべく、経営企画で求人を探すことに。
しかし私自身、経営企画の経験はありません。スムーズに転職活動を進められるか不安もありましたが、それまでのキャリアで得た強みや評価ポイントを分析していただき、無事クラウドサービスを提供するスタートアップの経営企画職に転職しました。入社から半年経過した現在は、CFO直下で経営課題に取り組みながら、経営企画部長を務めています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>>スタートアップの転職成功事例|キャリアプランに不安感、未経験職種から半年で部長に昇格
【年代別】スタートアップ転職を成功させるポイント
本章では、年代別にスタートアップ転職を成功させるポイントを解説します。
20代でスタートアップ転職を成功させるポイント
20代でスタートアップ転職を成功させるには、ポテンシャルの高さと柔軟性をアピールすることが重要です。
成熟企業と比較し、スタートアップは実務経験よりも、未知の課題にも果敢に挑戦する積極的な姿勢や新しいスキルを素早く習得する学習能力を重視する傾向が顕著です。20代は、柔軟性と吸収力に長けており、スタートアップの活気ある環境に適応しやすいと期待されるでしょう。
また、スタートアップでは即戦力が求められる傾向にありますが、20代は実務経験よりも、論理的思考力やコミュニケーションスキル、問題解決力などの基礎的なポータブルスキル、積極的に学ぶ姿勢が重視されます。そのため、面接ではポテンシャルと学習意欲を印象付けられるよう、困難を乗り越えた経験や主体的に行動したエピソードを自己PRや志望動機に絡めて語ることを意識しましょう。
さらに、応募先のスタートアップが掲げるミッションやビジョンへの共感を示すことも有効です。「なぜスタートアップで働きたいのか」「なぜこのスタートアップを選んだのか」という問いに対し、自身の思い描くキャリアビジョンと重ねて伝えられるよう準備しておきましょう。
30代でスタートアップ転職を成功させるポイント
30代でスタートアップ転職を目指す場合、即戦力として活躍できるスキルや経験をアピールすることが必須です。スタートアップは、リソースが限られている場合が多く、入社後短期間で成果を出すことが期待されます。
面接では、過去の職務経験から、スタートアップの事業内容との相乗効果が期待できる経験、もしくは企業が抱える課題を理解し、解決に導くことができるスキルや知見を中心に伝え、即戦力性を証明することを意識しましょう。
また、スタートアップは少人数のチームで構成されるため、専門的なスキルだけでなく、チームをまとめる能力や部門間の調整力も求められます。マネジメント経験など、組織を牽引できる能力を示すこともポイントです。リソースが限られている環境で業務を推進した経験やゼロベースから仕組みを構築した経験がある場合は、積極的にアピールすると良いでしょう。
40代でスタートアップ転職を成功させるポイント
40代でスタートアップ転職を成功させるには、専門性の高さと豊富な経験、これまでのビジネス経験で築いてきた人脈がどのようにして応募先企業の成長にリンクするのかを明確に示すことがポイントです。
面接では、管理職経験や大規模プロジェクトを成功に導いた実績など、組織を牽引する力を有している旨を示せるエピソードを中心にアピールしましょう。
また、40代になると、経営者視点を持った業務推進が求められますが、一方でスタートアップの場合は現場業務にも積極的に関わる姿勢も不可欠です。さらに、新しい環境への適応力も求められます。若いメンバーが多い組織に馴染むためには、これまでの成功体験に固執せず、新しい考え方を受け入れる柔軟性を示すことも大切です。
前職でのマネジメントスタイルや業務の在り方に固執せず、自ら手を動かしながら組織に貢献できることを伝えると、好印象を持たれやすくなるでしょう。
50代でスタートアップ転職を成功させるポイント
50代でスタートアップ転職を成功させるためには、成熟した世代ならではの安定感を効果的にアピールすることを意識しましょう。スタートアップが50代を迎え入れる主な理由は、斬新なアイデアや積極的な挑戦よりも、円熟した視点と豊富な経験に基づく組織の安定化と事業の持続可能性向上への期待からだと考えられます。
特に、スタートアップは組織体制が未熟なケースが多いため、内部統制や経営管理の仕組みづくりを担った経験や資金調達、事業戦略、経営管理、M&Aなど、スタートアップの成長フェーズに応じたアドバイスや実務支援ができる経験を有していると高く評価されるでしょう。
ただし、50代がスタートアップに転職する場合、過去の成功体験に頼りすぎないように注意しましょう。最新のテクノロジーや市場トレンドを敏感にキャッチアップする姿勢を持ち、新しい環境でも積極的に学びながら企業の成長に貢献する意欲や柔軟性を持ち合わせている旨も意識的に示しましょう。
スタートアップ転職の注意点
本章では、スタートアップに転職する際に留意するべき次の3つの点について解説します。
• 企業研究を重視し求められる人物像を把握する
• 企業のMVVとつながるように転職理由を言語化する
• 転職エージェント経由で企業風土や経営者の考え方を捉える
企業研究を重視し求められる人物像を把握する
スタートアップへの転職を成功させるには、企業研究を十分に行い、応募先企業が求める人物像を的確に把握することが重要です。
というのもスタートアップは成熟企業と比較して、事業フェーズが流動的であり、事業戦略や組織体制が頻繁に変化することも少なくありません。そのため、表面的な情報だけでは実際の業務内容や求められるスキルを正しく把握できない懸念があります。企業研究が不十分なままスタートアップに転職した場合、入社後に理念や文化とのミスマッチが生じ、早期退職につながる恐れがあります。
求められる人物像を把握するには、まず企業の公式サイトやプレスリリース、SNSなどを活用し、事業内容や成長フェーズ、経営陣のビジョンの把握に努めましょう。特に、企業理念は、スタートアップの根幹をなすものであり、自身の価値観と合致しているかどうかを慎重に見極めることが大切です。
また面接の際には、採用担当者に対し、企業文化や働く環境、チームの雰囲気などに関して積極的に質問し、入社後のイメージを具体化させるのも良いでしょう。
企業のMVVとつながるように転職理由を言語化する
スタートアップへの転職を考える際には、企業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)と自身の転職理由を結びつけて言語化することも意識しましょう。スタートアップの採用選考では、「どれだけ企業の理念に共感し、成長に貢献できるか」が重視されます。どんなにスキルや経験に長けていたとしても、MVVを考慮せずに転職理由を伝えると、「自社への志望度が低い」「企業文化と合わない可能性が高い」と判断され、採用を見送られてしまう恐れがあります。
特に、スタートアップは事業環境の変化が激しく、組織としての結束力が求められる傾向があります。そのため、企業の方向性と応募者の価値観が一致していることが内定の条件になっているケースも少なくありません。
転職理由を言語化する際は、まず応募先企業のMVVを深く理解し、自身のキャリアビジョンや価値観とどのようにリンクするのかを明確にしましょう。例えば、「企業のミッションが〇〇であり、自分は△△の経験を生かして事業成長に貢献できる」など、事実やエピソードを交えながら伝えると、面接官に共感してもらいやすくなります。また、企業の成長に対してどのような形で関与したいのかを具体的に述べることで、より説得力を感じられる転職理由になるでしょう。
転職エージェント経由で企業風土や経営者の考え方を捉える
スタートアップに転職を検討する際は、企業風土や経営者の考え方を正しく理解することが重要です。しかし、企業サイトや求人情報に記載されている情報は限定的な場合もあり、実際の職場環境を正確に理解できないケースも珍しくありません。企業風土や経営者の考え方を正確に理解しないまま転職に至ると「入社後に経営層との価値観が合わず、期待していた働き方ができない」「組織文化が想像以上に厳しく、定着できない」などの問題に直面する懸念があります。
このようなリスクを回避するためには、転職エージェントなどの応募先企業に関する情報を持つサービスの活用が大切です。JACでは、企業のCEOや社長から直接経営課題をヒアリングしているため、求人紹介時に「どのようなメンバーを迎え入れたいと思っているのか」「組織の課題は何か」など、求人情報では知ることのできない情報を提供できます。
転職エージェントから得た情報をもとに、企業研究を深く行うことで、入社後のミスマッチを最小限に抑えられるでしょう。