不動産とは、土地や建物など、動かすことができない財産を指します。土地やマンション、住宅など、高額な商品を扱う不動産営業は、高年収を期待できる職業の一つとして人気があります。このため、不動産営業への転職を目指す方は少なくありません。しかし、不動産営業と一口に言っても、取り扱う不動産の種類によって仕事内容は大きく変わります。
本記事では、不動産営業を目指す方のために、その具体的な仕事内容や平均年収、最新の求人情報について詳しく解説します。
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不動産営業とは
不動産営業の概要についてご説明します。
不動産営業とは
不動産営業とは、居住用マンションや戸建て住宅、テナント、投資用マンションなどの販売や仲介を行う仕事です。不動産営業は、不動産会社や建設会社、住宅メーカー、不動産投資会社などに勤務します。
不動産営業の仕事は大きく分けて以下の5つの区分に分類されます。
- 住宅販売営業
- 不動産売買仲介営業
- 不動産賃貸仲介営業
- 投資用不動産営業
- 不動産仕入れ営業
不動産営業と住宅営業の違い
不動産営業は住宅に限らず、不動産全般を取り扱う営業職ですが、住宅営業はその中でも主に自社が扱っている新築住宅を販売する仕事です。従って、両者の焦点は異なります。
不動産営業の仕事内容
不動産営業の仕事内容は、どのタイプの不動産営業に携わるかによって変わります。前述した5つの区分に沿って、それぞれの仕事内容をご説明します。
住宅販売営業

自社が建築または所有するマンションや戸建て住宅を販売する仕事です。ウェブサイトやチラシに物件情報を掲載し、見込み客を集客します。モデルハウスやオープンハウスでの営業活動や、お客さまからの相談を受けることも重要な業務です。商談が進めば、住宅ローンに関するアドバイスや契約締結、引き渡し後のアフターケアも行います。
不動産売買仲介営業
不動産を売りたい人と買いたい人を仲介する仕事です。対象となる不動産は居住用だけでなく、土地や商業用ビル、倉庫なども含まれます。売主と買主の双方との契約を締結する必要があり、不動産の登記変更手続きや住宅ローンに関する知識も求められます。
不動産賃貸仲介営業
不動産を貸したい人と借りたい人を仲介する仕事です。マンションやアパート、戸建て住宅のほか、テナントや駐車場を扱うこともあります。情報を掲載し、反響のあったお客さまに希望条件をヒアリングして物件を紹介し、契約の締結をサポートします。
投資用不動産営業
不動産投資を希望する投資家に対して、投資用物件を案内する仕事です。また、土地や物件のオーナーに投資用物件の建築や運用を提案する営業活動も行います。投資家に対しては、収益プランを提示し、投資用ローンや収益分析に関する幅広い知識が求められます。
不動産仕入れ営業
マンションや戸建て住宅、商業ビルなどの建設用地や自社が販売するための物件を取得する仕事です。不動産を仕入れる際には、適正価格の査定や所有者との価格交渉が必要です。売買契約を締結し、所有権を移転するプロセスも担当します。
不動産営業の平均年収
JACが転職をサポートした事例では、不動産営業の平均年収は約640万円です。多くの方が年収500万円~1,000万円の範囲で転職をされており、担当する仕事の内容によって年収は大きく変動します。特に、売買に関わる営業の場合、成績によってインセンティブの額が大きく異なる傾向があり、年収にもばらつきが生じやすいです。
JACがご支援した不動産営業の平均年収
年代 | 平均年収 |
---|---|
30代 | 500~800万円 |
40代 | 500~900万円 |
50代以上 | 500~1,200万円 |
一般的に、不動産営業の平均年収は約550万円程度とされています。年代別の年収の目安は次のとおりです。
一般的な不動産営業の平均年収
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 450~550万円 |
30代 | 500~700万円 |
40代 | 600~850万円 |
50代以上 | 600~950万円 |
このように、年代や担当する業務の内容によって年収に大きな差が出ることがわかります。特に、経験や実績が積まれるほど、収入の上昇が期待できるのが不動産営業の特徴です。
不動産営業の最新転職・求人情報
JACでは不動産営業の求人を多数取り扱っています。以下に、当社が取り扱う不動産営業関連の最新求人情報をいくつかピックアップしてご紹介します。
- ●東証プライム上場グループ会社 【神奈川地場企業】:不動産営業【勤務地:神奈川】
>詳細はこちら - ●非公開企業:総合不動産営業【売買仲介/買取再販/土地活用営業/不動産管理まで幅広く経験できます】土日祝休み/年間休日120日【勤務地:大阪】
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>詳細はこちら - ●横浜の不動産会社のHDグループ:【部長職】建売住宅営業【勤務地:神奈川】
>詳細はこちら - ●非公開企業:【不動産売買仲介・仕入れ営業】収益物件/残業月20時間以内/歩合還元率高く最大18%【勤務地:東京】
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>詳細はこちら - ●株式会社ベンハウス:不動産仲介営業【勤務地:神奈川】
>詳細はこちら
※求人の募集が終了している場合もありますので、ご了承ください。(2025年3月最新)
不動産営業に求められるスキルや経験
不動産営業は、未経験でも比較的転職しやすい職種です。以下に、不動産営業を目指すにあたって求められるスキルや経験をご紹介します。
営業の経験
不動産営業は、売主や買主との交渉を担当します。そのため、不動産営業に関わる経験はもちろん、他業種での営業経験も転職時に評価されることがあります。
ヒアリング能力
賃貸物件や住宅を提案する際、顧客の本当のニーズを把握することが重要です。顧客の最優先条件を見極めるためには、コミュニケーションを重ね、顧客の本心を探るヒアリング能力が必要不可欠です。
提案力
お客さまの希望をしっかりヒアリングした上で、自社が取り扱っている物件の魅力を具体的に提案できる能力が求められます。顧客のニーズに適した物件を提案することが、成約につながります。
スケジュール管理能力
賃貸仲介営業は比較的早く成約に至ることがありますが、不動産は高額な商品であるため、売買には長い時間がかかることもあります。売り上げ目標を達成するためには、適切なタイミングでの営業活動が求められます。そのため、自身でスケジュールを立て、行動する能力が必要です。
不動産営業への転職に生かせる資格
不動産営業の仕事には必ずしも資格が必要ではありませんが、以下の資格をもっていると転職時に有利に働く可能性があります。
宅地建物取引士
宅地建物取引士、通称「宅建」は、不動産取引において重要事項説明を行うために必要な資格です。宅地建物取引業者は、国土交通省が定める人数の宅地建物取引士を事務所ごとに配置することが義務付けられています。そのため、宅建の資格は不動産業界で非常に高い需要があります。
宅地建物取引士の試験には受験資格がなく、日本国内の居住者であれば誰でも受験可能です。しかし、試験に合格した後に宅地建物取引士として登録するには、2年以上の実務経験が必要です。実務経験がない場合でも、登録実務講習を修了することで資格登録が可能です。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お金に関する相談を受け、適切なアドバイスを行う専門家です。不動産売買や不動産投資では、顧客が高額な商品を購入するため、ファイナンシャルプランナーの資格があると、資産運用や投資、住宅ローンに関する専門的な提案が可能です。これにより、顧客との信頼関係を構築しやすくなり、成約率の向上にもつながります。
ファイナンシャルプランナー資格には、国家検定のFP技能士、そして日本FP協会の認定資格であるAFP資格、CFP資格があります。特にAFP認定を受けるには、2級FP技能検定に合格する必要があるため、まずはFP技能士の資格取得を目指すことをお勧めします。
ご参考:日本FP協会「FP技能検定」
不動産鑑定士
不動産鑑定士は、不動産の価値を正確に評価するための資格であり、鑑定評価に基づく提案ができるため、特に投資用不動産営業に役立ちます。不動産の売買や賃貸において、適切な価格設定や投資判断を行うために、専門的な知識が求められます。鑑定士の資格をもつことで、顧客からの信頼を得やすくなります。
不動産鑑定士試験には受験資格があり、実務経験や学歴に基づく要件を満たす必要があります。試験に合格後、登録実務講習を受けることで資格が取得できます。
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件の管理に特化した資格で、賃貸仲介営業において特に有利に働きます。この資格をもつことで、賃貸物件の運営やトラブルシューティングに関する専門知識を有していることを証明でき、顧客との信頼関係を築く際に役立ちます。
賃貸不動産経営管理士の資格は、講習を受講し、試験に合格することで取得できます。業務を円滑に進めるための知識を得ることができ、転職時のアピールポイントとなるでしょう。
ご参考:賃貸不動産経営管理士協議会「令和6年度 賃貸不動産経営管理士試験実施要領」
建築士
建築士は、建物の設計や監理に必要な資格です。不動産営業において、建築に関する専門知識が求められる場合に役立ちます。特に新築物件やリフォームに関連する営業において、建築士の資格があれば、顧客に対して専門的なアドバイスを提供することができ、信頼性を高めることができます。
建築士試験には、一級建築士と二級建築士があり、それぞれ受験資格が異なります。試験に合格した後、実務経験を積むことで資格登録が可能です。
ご参考:
公益財団法人 建築技術教育普及センター「二級建築士試験」
公益財団法人 建築技術教育普及センター「一級建築士試験」
不動産営業になるには

不動産営業は、扱う不動産の種類によって業務内容が異なります。従って、転職を目指す際には、どのような営業職に携わりたいのかを明確にすることが重要です。初めて不動産営業を目指す方は、自分に合った営業職を見極めるのが難しい場合があります。また、不動産営業経験者は、転職先で達成したい目標があるでしょう。
2024年の不動産営業の求人は、前年に比べて1.5倍以上に急増しています。そのため、求人は多くありますが、自分のキャリアを形成できる求人を見極めるのは簡単ではありません。
転職活動をスムーズに進め、納得できる転職先への入社を希望する場合には、転職エージェントの活用をおすすめします。JACでは、不動産業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、求人企業の特徴や入社後に任せられる業務内容について、詳細な情報を提供できます。
1人で進める転職活動では、悩みがあっても適切な相談相手を見つけにくいことがあります。転職エージェントを利用することで、転職サポートのプロから適切なアドバイスを受けられ、転職の目的を見失うことなく着実に活動を進めることができるでしょう。
不動産営業のキャリアパス
不動産営業のキャリアパスには、以下のような方向性があります。
第一線で長く活躍する
不動産営業の仕事は、経験を積むことでノウハウが蓄積され、成果を上げやすくなります。高い成果を上げることで報酬も増加するため、長く現場の第一線で活躍する方が多いのが特徴です。このキャリアパスを選ぶことで、自身の営業スキルをさらに磨き続けることができます。
マネジメントのポジションを目指す
スタッフ育成に関心があり、チームの目標達成にやりがいを感じる方は、営業部を統括するポジションを目指すことができます。不動産営業では営業成績が評価に大きく影響しますが、常に高い成績を維持することは難しい場合もあります。そこで、不動産営業として培ったノウハウを後進に伝え、優秀な営業担当者を育てることに情熱をもつ方は、マネジメント職を目指すと良いでしょう。
不動産営業の転職事例
JACでは、多くの転職希望者を支援しています。その中から、不動産営業の管理職に転職を成功させたKさんの事例をご紹介します。
Kさん(男性/30代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 不動産会社 | 不動産営業管理職 | 950万円 |
転職後 | 不動産会社 | 不動産営業管理職 | 1,000万円 |
Kさんは、注文住宅や分譲住宅の営業、土地や戸建て住宅の売買仲介営業、用地仕入れ営業など、幅広く不動産営業に携わってこられました。仕事に熱心に取り組み、会社からも高く評価されていましたが、非常に忙しく、家族との時間を確保できないことから転職を決意されました。
JACからは、将来的に注文住宅営業部の部長に就任することを視野に入れたハウスメーカーの求人をご紹介しました。不動産営業の経験は必須ではありませんでしたが、マネジメント経験を求められていたため、Kさんの管理職経験が評価されました。実績や経験に加え、営業として培った高いコミュニケーション能力や仕事への熱意も高評価につながったとのことです。
現在、Kさんは住宅展示場を訪れたお客さまへの営業活動や、設計担当者、工事担当者との調整業務に携わっています。また、近い将来には営業部の部長として、注文住宅営業部の管理や営業戦略の立案、スタッフ育成に取り組む予定です。
不動産営業への転職なら、JAC Recruitmentへ
不動産営業には、住宅販売営業、不動産売買仲介営業、不動産賃貸仲介営業、投資用不動産営業、不動産仕入れ営業などさまざまな種類があります。現在、不動産業界は人手不足の傾向にあり、営業職の求人は増加しています。そのため、経験者はより良い条件での転職が期待でき、未経験者でも不動産営業に挑戦するチャンスがあります。
ただし、不動産営業が売り手市場であるからこそ、条件面だけで転職先を決めるのではなく、将来を見据えて慎重に選ぶことが重要です。不動産営業への転職をお考えの際には、不動産業界への転職サポート実績が豊富なJACにご相談ください。業界の動向や企業の特徴を熟知したコンサルタントが、あなたのキャリア形成を全力でサポートいたします。