未経験でも外資系企業に転職はできる?未経験職種で転職する場合のポイントも解説

公開日:2025/02/21 / 最終更新日: 2025/03/13

「未経験でも外資系企業に転職できるのか不安…」という方もいるのではないでしょうか。
海外勤務や英語を使った実務が未経験でも、外資系企業への転職は可能か・職種未経験で外資系企業に転職する際のポイントは何かを解説します。

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本章では、「未経験でも外資系企業に転職できるのか?」と不安を抱える方に対して、次の3つのケースを例に転職の可否について解説します。

• 未経験でも実力次第で日系から外資系企業への転職は可能
• 英語を使った実務が未経験でも外資系企業への転職は可能
• 海外勤務未経験でも外資系企業への転職は可能

  • 外資系企業とは?日系企業との違いや向いている人を簡単に解説

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「日系企業から外資系企業への転職は難しいのではないか」「外資系企業は新卒入社か、ヘッドハンティングのような特別ルートでしか入社できない?」などの疑問を持つ方もいるかもしれません。結論から申し上げると、未経験であっても、実力次第で日系企業から外資系企業への転職は十分可能です。

外資系企業の中途採用は、確かに即戦力が求められる傾向が強いですが、必ずしも「外資系企業での勤務経験」を必須条件としているわけではありません。外資系企業が重視するのは、応募者が持つポテンシャルと実績、そして企業文化への適応度です。
そのため転職活動では、外資系企業が求める人物像に合わせて、これまでのキャリアで培ってきた経験やスキルを、より効果的にアピールすることを意識しましょう。まずは自身の職務経歴を振り返り、外資系企業が求める人物像に合致するスキルや経験を洗い出します。そのうえで、具体的なエピソードを交えながら、入社後どのようにして企業に貢献できるのかを示すことができれば、未経験であっても採用に至る可能性は十分にあるでしょう。

また、外資系企業への転職ルートは、ヘッドハンティングだけに限りません。転職サイトや転職エージェントを利用している企業も多々存在するため、スカウトやヘッドハンティングを待つだけでなく、転職サイトや転職エージェントを活用して自ら企業に応募するのも一つの方法です。

「英語を使った仕事の経験がないと外資系企業に転職できないのでは?」と不安に思う方もいますが、必ずしも英語を使った実務経験が必須になるわけではありません。

確かに海外本社とのやり取りが多い職種や、海外顧客とのコミュニケーションが頻繁に発生する職種では、高い英語力が求められます。しかし、日本国内のみを対象とした業務や日本語でのコミュニケーションが中心となる職種では、英語を使う機会はほとんどありません。また、メール対応や会議での簡単なやり取りができれば問題ないケースも多々あります。
求人には、業務に必要な英語力が記載されているため、興味がある求人はすぐに諦めるのではなく、まずは募集要項に記載されている英語力を確認してみましょう。

「海外で働いた経験がないと、外資系企業に転職できないのでは?」という疑問を持つ方もいますが、海外勤務経験がなくても外資系企業への転職は可能です。多くの外資系企業の日本法人は、日本市場でのシェア獲得に注力しているため、海外での勤務経験がなくても十分に活躍できるでしょう。
また、「海外留学の経験がないと厳しいのでは?」と考える方もいますが、留学経験が必須になる求人はごく一部に限られます。むしろ採用選考では、留学経験の有無よりも、業務に生かせる専門スキルや実績が重視されるでしょう。

ただし、海外勤務を前提としたポジションに応募する場合は、柔軟な対応力や異文化への理解が求められることがあります。この場合、グローバルな環境でも活躍できるポテンシャルをいかにアピールできるかがポイントです。
海外での勤務経験や留学経験がない場合は、正直に海外生活の経験がない旨を伝えつつ、「これまで〇〇で培ってきた〇〇のスキルは、グローバルな環境でも通用すると考えています」のように、自身の強みが海外勤務においてどのように生かせるのか具体的なエピソードを交えながら伝えることを意識しましょう。


「未経験でも外資系企業への転職はできるのか?」と考える方の中には、実際にどのような求人があるのか気になる方もいるかと思います。
外資系企業は日系企業と比較して即戦力を求める傾向があるため、経験がない職種への転職は難易度が高くなりがちです。しかし、未経験でも応募可能な求人はゼロではありません。

下記は、JACが取り扱う職種未経験者から応募を受け付けている求人です。
「外資系企業への転職を目指すにあたって、せっかくであればジョブチェンジをしたい」と考える方は、ぜひ次に紹介する求人をチェックしてみてください。

ジンマー・バイオメット合同会社:[未経験から医療業界へ]世界TOPシェア外資メーカー
外資系損保:損害サービス 医療傷害保険 査定・支払担当(未経験歓迎)
グローバル外資系コンサルティングファーム:グローバル・ライフサイエンス戦略コンサルタント
外資系食品メーカー:Supply Chain Management
外資系コンサルティングファーム:Management Consultant / Supply Chain & Operation
外資系戦略コンサルティングファーム:戦略コンサルタント
外資系SCMソリューションベンダー:SCMコンサルタント
外資系大手会計系ファーム:金融機関向けコンサルティング
外資コンサルティングファーム:契約審査-コーポレート職
外資系PLMベンダー:Pre-Sales / Consultant
外資系エネルギー事業G会社:デリバリーオペレーション

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年2月最新)


未経験職種でも外資系企業に転職しやすい業界として、次の4つの業界が挙げられます。

• コンサルティング業界
• 保険業界
• メーカー
• IT業界

本章では、各業界においてどのような業務内容であれば未経験職種でも外資系企業に転職しやすいのか解説します。

最初に、未経験職種でも外資系企業に転職しやすい業界として、コンサルティング業界が挙げられます。コンサルティング業務は、多種多様な業界や企業の課題解決を支援するため、特定の業界経験よりも、問題解決能力や分析力、コミュニケーション能力といった汎用性の高いスキルが求められる傾向があります。そのため未経験であっても、ポータブルスキルの能力値が高く、学ぶ意欲を示せれば、コンサルタントとしての素養が評価され、採用に至ることもあるでしょう。

特に、外資系コンサルティングファームのグローバルな視点と多様性を重視する風土や、異業種からの新しい視点や発想を積極的に取り入れようとする文化も、未経験者にとって追い風になることがあります。

さらに特定の業界知識や専門スキルを持つ場合、コンサルタント業務が未経験でも専門性が評価され採用に至るケースも珍しくありません。例えば、医療業界出身者であれば医療コンサルタント、IT業界出身者であればITコンサルタントなど、特定の領域を専門にするファームでは、前職で培った専門性が高く評価されることもあるでしょう。

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外資系の保険業界は、営業やカスタマーサポートなどの職種で未経験採用を行うケースが比較的多く見られます。未経験であっても、コミュニケーション能力や対人スキルを有しており、学習意欲が高く、チャレンジ精神が旺盛であれば、ポテンシャルが評価され、内定を獲得できることもあるでしょう。

また、外資系保険会社は、成果主義の文化が強く、年齢や社歴に関係なく、実力次第でキャリアアップや収入アップを目指せる環境にあります。営業成績や目標達成率がダイレクトに給与やキャリアに影響するため、未経験であっても成果を残すことができれば早々にキャリアアップや高収入を実現できるでしょう。

メーカーも、未経験職種からの転職が可能な領域が存在します。
メーカーでは、技術職や研究開発職などの専門性が求められるイメージがありますが、営業やマーケティングカスタマーサポートなど、幅広い職種が存在しており、中には未経験からでもチャレンジできるポジションもあります。

例えば、製品提案や販売を行う営業職は、未経験でも応募できる求人が比較的多く存在します。営業経験がなくても、コミュニケーション能力や交渉力、目標達成意欲など営業職に必要とされる素養をアピールできれば、採用に至る可能性は十分にあります。
さらに、技術職でも、IT業界のシステムエンジニアが製造業のDX推進やデジタルマーケティングの分野で採用されるなど、特定のエンジニアリングスキルを有していれば、異業種からの転職が可能な場合もあります。

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IT業界も未経験転職を目指せる業界の一つです。
IT業界は、技術革新のスピードが早いため、常に新しい知識やスキルを学び、それらを身につける姿勢が不可欠です。特に未経験の場合、高い学習意欲や環境変化への適応力が求められるため、転職活動では勤勉な人柄や変化に適応した経験を示せるエピソードを伝えられるよう、準備しておきましょう。

また、未経験転職の可能性がある一方で、プログラミングやデータ分析などの基本的な知識の有無が採否に影響を与える場合もあります。実務経験はなくても、転職活動に向けてITに関する基本知識を身につけておくと、比較的スムーズに異業種からの転職を進められるでしょう。

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本章では、未経験職種でも外資系企業への転職に向けて意識したい次の4つのポイントについて解説します。

• 親和性が高い業界に絞って転職活動を行う
• 業務レベルでの親和性が高い職種を選ぶ
• 英語を用いたコミュニケーション力をアピールする
• 入社後の業務スケジュールや研修制度をあらかじめ確認する

未経験職種への転職を成功させるためには、これまでのキャリアと親和性の高い業界を選ぶことがポイントです。成果主義の文化が根づく外資系企業では、スキルや経験が重視される傾向があります。その点、業界知識や市場理解を生かせる業界での経験があれば、未経験でも採用される可能性が高まるでしょう。

例えば、コンサルティング業界では、さまざまな業界の出身者が活躍しており、異業種での経験が強みとなることがあります。また、金融業界の営業経験を持つ場合は、外資系保険会社の営業や金融業界への支援に長けたコンサルティング企業で、新たなキャリアを切り拓けるかもしれません。

転職活動を行う際は、自身の職歴を振り返り、これまでの職務経験で培ってきたスキルや知識、強みを把握することから始めましょう。次に、自身が興味を示す業界をリサーチし、自身の経験と親和性が高い業界に絞り込みます。自身にとって親和性が高い業界に絞り込むことで、自身の専門性を生かせるとともに転職活動の効率化を図ることができるでしょう。

未経験職種への転職を成功させるためには、業務内容において親和性がある職種を選ぶことも重要です。外資系企業では即戦力採用が基本になるため、ゼロから技術やスキルを学ぶ必要がある職種に転職するよりも、業務レベルでの親和性が高い職種を選ぶことで、採用担当者に「未経験ではあるものの、これまでの経験を生かして、早期から活躍できる」という印象を与えることができます。

営業経験者であれば、マーケティング職やアカウントマネージャーなど、顧客対応や商談スキルを生かせる職種への転職が一例として挙げられます。

外資系企業では、業務で英語を使用する機会が多いため、英語力をアピールすることも大切です。特に、未経験職種への転職を目指す場合、専門スキルや実務経験が不足している分、英語力の高さをアピールすることで、ほかの応募者と差別化を図れるケースもあります。

ただし、採用選考では、単に英語力をアピールするだけに終始しないよう留意しましょう。
「前職では、海外顧客と英語でコミュニケーションを取り合っていました」「留学経験があり、英語を使用したコミュニケーションには自信があります」などのように、自身の英語力を具体的に示すとともに、どのようにして業務に貢献できるのかを明確に伝えることが大切です。

未経験職種への転職を目指す際は、入社後の業務スケジュールや研修制度を事前に確認しておきましょう。

入社後のフォローアップ体制が不明瞭なまま入社してしまうと、業務に適応できず、早期退職につながる恐れがあります。入社後の業務スケジュールや研修制度を確認することで、入社後の自身の成長や職場に適応する様子をイメージでき、入社への不安も解消されるでしょう。

また、面接の場では、入社後のキャリアパスや昇進制度、評価制度などについても尋ね、自身の思い描くキャリアプランを実現できるのかも確認しておきましょう。未経験から入社した場合のキャリアアップ事例などを聞いてみるのも一つの手となります。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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