グローバルな活躍が期待できる外資系銀行は、人気の高い業界の一つ。しかし「外資系銀行で働くためには何をすればいいか分からない」「外資系銀行への転職はハードルが高い」と、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。狭き門と思われがちな外資系銀行ですが、意外と中途採用をしている企業は多いです。
今回は外資系銀行に転職する上で押さえておくべき情報を、数多くの外資系転職をご支援してきたJAC Recruitment(以下、JAC)がご紹介いたします。
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登録してプロの転職支援を受ける外資系銀行の魅力
外資系銀行にいくことで、どのようなスキルやキャリアを描けるのでしょうか。日系企業と外資系企業、どちらに転職をするべきかと悩まれている方のために、外資系銀行の魅力をまとめました。
実力次第で豊富なキャリアパスを描ける
年功序列型の企業が多い日系企業より、自分の実力でキャリアの道を切り拓いていけるのが外資系銀行の魅力です。能力の高い人材にはチャンスを与える風土があるので、社歴や年齢問わず、昇格といったキャリアアップを狙えるのが特徴といえます。
高い専門性が身につく
現在日系の金融機関に勤めている方であれば、金融業界の知識を持ち合わせているでしょう。さらに金融のエキスパートとして活躍したいのであれば、一貫して同じ部門で働くことの多い外資系銀行は最適。専門性の高い知見を身につけられます。
高収入
一般的に年収の高いイメージがある外資系銀行。給与体系は実力次第で変わります。階級によって昇給し、マネージャークラスでは年収2000万円という方もいます。一方、成果主義ゆえに結果が出せなければ減給や解雇というリスクもあります。
外資系企業の年収情報|日系企業との比較や年収アップのポイント
主な外資系投資銀行
日本法人を持つ、主な外資系投資銀行をご紹介します。
ゴールドマン・サックス
ニューヨークを本拠地として、1869年に創業。1974年に東京駐在員事務所を開設。投資銀行業務、セールス&トレーディング業務を中心に グループ会社を通じて投資業務、資産運用、不動産業務などを含む幅広い金融サービスを提供。
J.P.モルガン
米国ニューヨークに本社を置く世界有数のグローバル総合金融サービス会社。投資銀行、証券取引、資金決済、証券管理、資産運用、プライベート・バンキング、コマーシャル・バンキング、コンシューマー・コミュニティ・バンキングなど多岐にわたる金融サービスを提供。
モルガン・スタンレー
投資銀行業務、株式・債券のセールス&トレーディング、資産運用業務、不動産投資関連業務を含む幅広い金融サービスにおいて業界をリードしており、日本で事業展開する外資系金融企業として最大級の規模を誇る。
バンク・オブ・アメリカ
アメリカのノースカロライナ州に本社を置き、「責任ある成長」戦略のもと、あらゆるステージにおける課題解決のために必要とされる金融商品やサービスを提供。バンク・オブ・アメリカのグループ企業としてホールセール部門に特化したサービスを行う。
UBSグループ
強固な財務基盤と常に変化を受け入れるグローバルな企業文化を有し、革新性で定評のある世界有数の金融機関。150年以上の歴史と世界の50を超える国や市場に拠点を構え、すべての主要な金融市場で個人、法人、機関投資家に向けた事業を展開。
バークレイズ
イギリスのロンドンに本拠を置く国際金融グループ。尊敬すること(Respect)、誠実であること(Integrity)、奉仕すること(Service)、卓越していること(Excellence)、管理責任(Stewardship)を果たすことという5つの価値観に基づいて事業を展開。
ドイツ銀行グループ
ドイツのフランクフルトを本拠地とするメガバンク。投資銀行、商業銀行およびリテール・バンキング、資産管理といった幅広い分野の商品・サービスに及び、世界の全ての主要な地域において業務を行う。
外資系銀行の転職に求められる学歴や職歴
外資系投資銀行は国内に比べて成果主義であり、また倍率も高い傾向にあります。
また外資系投資銀行は部門ごとに業務内容が大きく異なっており、特に投資銀行部門はコンサルティングサービスが含まれるので、ビジネス全体を把握する力が必要です。
この点は、海外でMBAを取得していれば有利になります。MBAは経営学修士を指し、MBAを持っていることでコンサルティングを行う際に必要な経営知識を取得したことの証明になります。
30代以降に外資系銀行への転職を希望する場合は、「金融業界での経験」があることが必須となります。たとえば、国内の証券会社や投資銀行、保険会社で働いた経験があれば、即戦力として評価されます。
ただし英語力は必要です。求められる英語力については部署によって違いがありますが、どの部署においてもTOEICのスコアは800点以上が最低ラインです。なかでも投資銀行部門などでは、外国人との折衝の機会が多いため、900点以上のスコアが求められます。
外資系銀行への転職に有利なスキル
転職活動における評価ポイントは、外資系企業と日系企業では大きく異なるもの。外資系銀行への転職を志してはいるものの、具体的にどのようなスキルや能力が転職に有利なのか分からないという方も多いでしょう。外資系銀行で働く上で必要なスキルや求められている人物像を解説していきます。
外資系銀行で必要とされる英語力
外資系企業と一口に言っても、配属先の部署や職種によって英語の使用頻度は異なります。海外企業との取引や外国籍社員とのコミュニケーションが多いケースもあれば、日本人としか関わらないといったケースも。
しかし、外資系銀行では、英語でのディスカッションや英語の文書を読解できるTOEIC700~800点以上の英語力を採用基準とする企業が多い傾向にあります。
過去に、外資系金融業界での勤務や海外駐在など、実際のビジネスシーンで英語を使った経験のある方は、さらに有利となるでしょう。
外資系銀行ならでは。職種に応じたスキル・専門性
定期的に部署間の異動や転勤が生じ、ジェネラリスト型の人材育成をする日系企業と違い、職種や部門に応じた高い専門性を持つ人材を求めている点が、外資系銀行の特徴といえます。必要となる専門知識を、職種ごとにご紹介します。
リサーチ部門
外資系銀行のブレーンが集うともいわれるリサーチ部門。その名のとおり、世界情勢や金融市場、為替の推移などを分析し、リサーチレポートを作成する部門です。そのレポートは外資系銀行の顧客である投資家が投資先を検討する際の判断材料として活用されます。
リサーチ部門で活躍する上で求められるスキルは、経済動向の先行きをシミュレーションできる仮説構築力や分析能力。さらに、金融市場全体の知識だけでなく、自分が担当する業界の知識を常にアップデートし続ける必要があります。リサーチ業務の一環として株主総会へ通う場合もあり、新鮮な情報を引き出すコミュニケーション力も重視される部門です。
投資銀行(IBD)部門
採用人数や在籍人数が多く、人気も高い投資銀行部門は、外資系銀行の顔でもあります。顧客企業の発展を見据えた資金調達の支援や買収・売却(M&A)の提案を担当する部門です。
顧客に向けて作成する資料が膨大で、長時間労働にもなり得る投資銀行部門の仕事は、とにかくハード。金融の基礎知識があるのは前提として、投資銀行部門の人材に最も期待されているのは、体力的にも精神的にもタフであることを求められます。高いストレス耐性や体力のある方が多数活躍しています。
アセットマネジメント部門
顧客から預かった資金を運用してリターンを出す、いわゆる「資産運用」を行うのがアセットマネジメント部門のミッションです。アセットマネジメント部門では大きく「運用」と「営業」の2つのポジションに分かれます。
長いスパンで顧客と付き合う営業職は、じっくりと信頼関係を構築する誠実な対応や人間力がカギとなります。運用職では、利益をあげられる投資センスや経験値が大切です。
どちらにも共通して求められるのが、投資に対する知識と興味です。また、変動する金融業界や金融商品への探求心が必要です。
マーケット部門
株式や債券といった自社で発行する金融商品の営業や売買をするマーケット部門は、以下の3職種に分かれている外資系銀行がほとんどで、求められる知識やスキルは職種によって大きく異なります。
●セールス
自社の金融商品の営業をするセールスは、商品力で他者と差別化を図るのが難しい職種です。そこで最も重視されるのは信頼関係を構築すること。人間力やコミュニケーション力が活躍する上でのカギとなります。
●トレーダー
トレーダーは自社の資金運用によって収益をあげることが仕事です。利益を出すタイミングで売買する判断力、株や為替市場の変動に向き合う集中力が必要とされます。
●ストラクチャー
金融商品を開発や設計をするストラクチャーは、数的センスが何より大事。統計学や経済学の知識を持つ、研究肌の方に向いている職種でしょう。
外資系銀行への転職で評価される資格一覧
スキルや経験だけでなく、外資系銀行への転職活動において有利となるのが資格です。日系から外資への転職の場合、実務で英語を使用していたという経験も少ないことが多いでしょう。そのため、語学力は高めておいて損はありません。
【語学力】TOEIC、TOEFL、国連英検
外資系銀行への転職を目指すのであれば、自身の語学力を可視化させる上で役立つこれらの試験の受験をおすすめします。ハイスコアを取れば、選考でのアピールポイントにもなるでしょう。
【ビジネス】海外MBA
投資先企業の経営状態を見る上で強みとなるのが、MBA(経営学修士号)。日本国内でも発行している大学が数多くあります。
MBA取得に向けて得た知識は、外資系銀行での業務にも活かすことが可能です。日本のMBAと海外のMBAでは、それぞれ利点が異なるものの、外資系銀行への転職という観点から検討する場合には、海外MBAをおすすめいたします。
【経理・会計】日商簿記検定1級
日商簿記の1級ともなると、取得するためには法令も含めた財務や経理の知識を深く勉強する必要がある資格で、難易度はかなり高め。財務諸表や経営状況を分析する際に役立つでしょう。
外資系銀行への転職で求められる人物像
ここでは、外資系銀行への転職で求められている人物像を4つ紹介します。
・優れた判断力と情報収集能力
・英語力とグローバルコミュニケーション能力
・大局的な視点
・学び続ける姿勢
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
・優れた判断力と情報収集能力
株式市場や為替は刻々と変わるため、瞬時の正確な判断が求められます。多角的な情報処理と意思決定の能力も必要です。そのため、最新情報にアクセスし、それを解析するスキルが不可欠です。
・英語力とグローバルコミュニケーション能力
外資系で働くには英語力が必須です。さらに、文化やビジネスの違いに対応できるグローバルなマインドセットも重要です。多文化の職場や国際的なクライアントと効果的にコミュニケーションする能力が求められます。
・大局的な視点
金融市場は国際情勢や技術革新、環境問題などに影響を受けます。広い視野での情報収集と分析が必要です。特に、予測困難な事態が発生する可能性もあり、多角的な視点で予測や対策を考える能力が重要です。
・学び続ける姿勢
外資系銀行では英語力や経済、金融の知識が必要ですが、入社前にすべてを完璧にする必要はありません。新しい知識を積極的に学び、それを継続する姿勢が重要です。このような持続力と学ぶことへの熱意が、成功の鍵となります。
転職活動の成功率を上げる3つの方法
外資系銀行への転職を実現するためには、事前準備が重要です。こちらでは成功率アップをさせる方法をご紹介します。
英語力の向上
英語に自信がなければ、まずは英語力を磨くことに重点を置きましょう。インプットだけでなくアウトプットをして、生きた英語を使いこなせるレベルを目指しましょう。
職種や年齢に応じたスキル習得
成果や結果が重視される外資系銀行への転職では、年齢は関係ありません。30代、40代から転職を考えている方にもチャンスがある業界です。しかしそれまで歩んできたキャリアを裏付けるスキルや資格は必要といえます。
ご自身の武器やセールスポイントを今一度整理して、持っているとプラスになる資格などは事前に取得しておく、今できる経験は率先して手を挙げる、といったことを行うと良いでしょう。
転職エージェントの利用
日系企業から外資系銀行への転職を考える際、「何から始めればいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで活用したいのが外資系銀行の転職に強い転職エージェントです。職務経歴書の添削や面接対策をしてもらえるだけでなく、非公開求人への応募も可能です。JAC Recruitment(以下、JAC)では、外資系銀行への転職をご支援してきたコンサルタントが多数在籍しています。
外資系銀行への転職で悩まれている方は、一度JACにご相談ください。
資格取得や面接対策をして外資系銀行・外資金融業界へ
今回は、日系から外資系銀行への転職を検討されている方向けに、転職方法をご紹介しました。キャリア面、給与面など、外資系銀行を志望する理由はさまざまだと思いますが、業界事情や、日系と外資との違いを事前にリサーチしておくことで、ミスマッチ転職を防ぐことにつながります。選考を突破できるスキルや資格を身につけて、ぜひチャレンジしましょう。
少しでも不安を感じた方、より最新の外資系銀行の転職事情について知りたいという方は、ぜひ一度JACにご相談ください。