外資系マーケティング職への転職は未経験でも可能?最新求人や年収相場を解説

公開日:2025/03/04 / 最終更新日: 2025/03/13

「外資系企業のマーケティング職への転職を検討したい」という方もいるのではないでしょうか。

外資系企業のマーケティング職への転職を進められるよう、外資系企業のマーケティング職の最新転職・求人情報や日系企業のマーケティング職との違いなどを解説します。

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本章では、外資系マーケティング職の最新転職・求人情報を紹介します。

大手外資系ソフトウェア企業:Search Marketing Specialist
外資系消費財メーカー:トレードマーケティングスペシャリスト

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年2月最新)

本章で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。非公開求人も含め自身の適性やキャリアビジョンに合う求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性やご希望に沿う求人をご紹介いたします。

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未経験や第二新卒から外資系マーケティング職への転職は可能ではありますが、難易度は比較的高いといえます。その理由として、外資系企業のキャリア採用は、即戦力として活躍できるスキルや専門的な知識を身につけていることが前提となるケースが大半だからです。
未経験者が転職を成功させるには、未経験者に対して間口を広く設けている業界を選択する、前職の経験をマーケティング業務に生かせる旨をアピールするなどのポイントを意識しましょう。

未経験者や第二新卒でも歓迎されやすい業界としては、急速に成長しているIT・Web業界やe-コマース業界などが挙げられます。各業界、人手不足状態にあるため、未経験者や第二新卒であってもポテンシャルが評価されれば採用に至ることがあります。特にデジタルマーケティングの分野は市場の変化が速く、新しい技術や手法が日々生まれているため、実務経験よりも新しい情報への適応力や学習意欲が重視されることがあります。
また、マーケティング職種のなかでもマーケティングアシスタントやWebマーケター、広告運用、SNSマーケティングなどの領域は、実務経験が浅くても採用に至ることがあります。

なお、外資系企業の場合、英語力が採否に影響を及ぼすこともあります。特に、グローバル市場を対象とする外資系企業では、英語を用いた資料作成や会議が日常的に行われるため、ビジネスレベルの英語力が求められる場合があります。応募時には、英語力の要否についても確認しておきましょう。


日系企業と比較した際に挙がることの多い外資系企業のマーケティング職の特徴としては、次のようなものがあります。

• 売上責任が評価として重視されやすい
• トレンドのマーケティング手法の実践機会がある
• 本社が決めた全体戦略方針に沿った業務になりやすい

本章では、上記外資系マーケティング職の3つの特徴について解説します。

外資系マーケティング職の特徴の一つとして、売上責任が評価において重視される点が挙げられます。
日系企業では、マーケティング部門がブランド構築や認知拡大、長期的な市場シェアの獲得を担うのに対して、売り上げは営業部門の責任の範疇になるケースが大半です。

一方、外資系企業ではマーケティングと営業の連携が密接であり、マーケティング施策が売り上げにどのように寄与したのかを明確に数字で評価します。そのため、KPIやROI、コンバージョン率、売上成長率など、要所において数値が厳格に示されており、マーケティング施策における数値の達成度に応じて個人評価や昇進が決定します。
外資系マーケティング職に従事する担当者には、数字に基づいた論理的な思考能力はもちろん、厳しい目標達成にコミットする意欲やプレッシャーに耐えうる精神的なタフさが求められるでしょう。

明確な目標設定と透明性の高い評価制度のもと、自身の成果がダイレクトに評価される環境を求める人にとっては、外資系マーケティング職は魅力的な選択肢になるでしょう。一方で、人によっては過度なプレッシャーを感じられてしまう可能性も否定できません。
外資系マーケティング職を目指す際は、職務内容や働き方が自身の希望や適性に合致しているかを慎重に検討することが大切です。

外資系企業は、市場変化に敏感であり、マーケティングの分野においても常に最先端の手法を取り入れる傾向が強いため、トレンドの手法に触れながら実務経験を積むことができるでしょう。
特に、デジタルマーケティング領域では、AIを活用したターゲティングやプログラマティック広告、パーソナライズドマーケティングなど、実務を通じて最新のマーケティングに触れられるかもしれません。一方で新しいマーケティング手法を素早く学習し、実践に応用する適応力や学習能力が求められる側面もあるでしょう。

実践を通じて最新トレンドのマーケティング手法を習得できる環境は、自身の専門性を大幅に高めることにもつながります。ただし、マーケティング手法は、常に変化しているため、継続的な学習が不可欠です。
外資系マーケティング職を目指す際には、変化を楽しみ、継続的な学習に抵抗感がないか、自身の性格との適合性を見極めましょう。

外資系企業の場合、本社が戦略方針を定めるケースが大半です。そのため、日本法人の主な業務は、本社の方針に従い各市場の特性に応じて調整・適用することに限定されます。
日系企業の場合、マーケティング戦略の立案や方針の決定も職務に含まれますが、外資系企業ではマーケティング施策の大枠が本社によって決められています。そのため、外資系マーケティング職に従事する担当者は、本社から提示されるグローバル戦略を理解し、日本市場において効果的に実践する能力が求められるでしょう。

本社主導の全体戦略方針に沿った業務展開は、マーケティング活動の方向性が明確に定められているため、迷うことなく業務に集中できるメリットがあります。また、実践を通じてグローバル規模のフレームワークや成功事例などを学べるため、自身の専門性向上にも寄与するでしょう。

しかし一方で、海外本社が決定する全体戦略方針に沿った業務は、ローカル市場の独自性や特性を十分に反映できない恐れがあります。日本市場独自のニーズや文化背景を考慮し、より効果的なマーケティング活動を企画・実現したいと考える人にとっては、裁量権の狭さが不満につながるかもしれません。

外資系マーケティング職を目指す際には、本社が定めた枠組みのなかで業務を遂行することに抵抗がないか、入社後の業務イメージを描いておくことが大切です。


本章では、外資系マーケティング職への転職で求められる経験・スキルを、次の5つの職種別に解説します。

• デジタルマーケティング
• マーケティングマネージャー
• マーケットリサーチ
• ブランドマーケティング
• トレードマーケティング

デジタルマーケティングは、Web広告やSNS運用、コンテンツマーケティング、マーケティングオートメーションなど、デジタルチャネルを活用したマーケティング戦略の立案・実行を担います。

デジタルマーケターに求められる経験としては、SEOの知見やWeb広告運用、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングなど、デジタルマーケティング領域における実務経験が挙げられます。外資系企業では、特にグローバル基準のトレンドを取り入れた施策が好まれるため、最近ではGoogle AnalyticsやGoogle Ads、Meta広告などの運用経験が求められる傾向があります。
また、海外本社や海外部門との連携、英語でのマーケティングツール利用、海外向けマーケティングキャンペーンの実施など、日常的に英語を使うシーンが多々あるため、英語力も必須になるでしょう。

デジタルマーケターの需要が高い業界・業種としては、IT業界やWebサービス業界、e-コマース業界などビジネスモデルそのものがデジタルベースな業界が例として挙げられます。また、近年DX化に注力する企業が増えたことにより、デジタルマーケターの需要は急速に拡大しつつあります。そのため、一定レベルのスキルや経験を有していれば、業界問わず多くの企業で歓迎されるでしょう。

デジタルマーケティング職の転職事情|難易度や成功のポイントとは

マーケティングマネージャーは、戦略立案からチームマネジメント、KPI管理までを担うマーケティング部門の責任者です。
組織とマーケティング施策両面のパフォーマンス最大化に貢献するポジションであることから、マーケティングの実務経験に加え、チームマネジメント経験も必須となります。また、効果的な戦略を立案・実行する能力、冷静かつ迅速に解決に導く問題解決能力は、外資系マーケティングマネージャーに不可欠なコンピテンシーといえるでしょう。

特に外資系企業では、実績が重視されます。そのため転職活動では、「これまでどのような成果を残してきたのか」「また成果を残すために、どのような工夫をしたのか」など、成果創出までの取り組みを具体的に示せるよう準備しておくことが大切です。

マーケットリサーチは、市場調査や消費者インサイトの分析を通じて、市場と消費者のニーズを詳細に分析し、データに基づいたマーケティング戦略を展開する専門職です。

マーケットリサーチへの転職では、市場調査や消費者調査、競合分析、データ分析など、マーケットリサーチ領域における実務経験が求められるでしょう。さらに、SPSSやSAS、Tableauなどの統計ソフトや調査手法に関する知識も不可欠です。また、スキル面では、大量のデータを適切に分析し市場のトレンドや消費者のニーズを推察する論理的思考力や、市場と消費者に関する多様な情報を効率的に収集する情報収集力などが必須となります。
各能力を具体的なエピソードを用いて採用担当者にアピールできると、マーケットリサーチに必要な素養を備えていると評価され、採用選考に至ることもあるかもしれません。

マーケットリサーチの需要が高い業界・業種としては、消費者ニーズや市場トレンドの変化が激しい小売業界や金融業界、製薬業界などが挙げられます。またクライアントに対して最適な戦略を提案するコンサルティングファームでも高い需要があります。

ブランドマーケティングは、ブランド戦略の立案・実行からブランドコミュニケーションまで、企業のブランド価値を最大化することを目的に、幅広い範囲のマーケティング活動を主導するポジションです。

ブランド戦略の策定やブランドポジショニングの開発、ブランドコミュニケーションの企画・実行、ブランド管理など、ブランドマーケティング領域における実務経験を有していると、採用選考で優遇されるでしょう。特にグローバルブランドを展開するクライアント企業を多く擁する外資系企業では、一定の規模以上のブランドマネジメント経験やグローバル規模のマーケティングキャンペーンを主導した経験が高く評価されます。

スキル面においては、企業のブランドイメージをどのように消費者に訴求していくかを具体化できる戦略的思考、斬新で消費者に響くブランドコミュニケーションを企画する創造性、ブランド戦略やマーケティングキャンペーンの内容を社内外の関係者に明確に伝えるコミュニケーション能力などが求められます。未経験でも各能力を備えている旨をアピールすることで、採用担当者の興味を喚起できるでしょう。

ブランドマーケティングへの転職を目指すにあたっては、ブランドイメージが消費者の購買決定に影響を与えやすい消費財やファッション業界や化粧品業界、自動車業界などに注目してみましょう。

トレードマーケティングは、小売業者や販売チャネルに対する販促施策を設計・実行する職種であり、消費者が製品を購入する店舗やオンラインストアを中心にマーケティング活動を展開します。具体的にはPOSデータの分析や店頭プロモーションの設計、販売促進戦略の立案・実行などに取り組み、消費者の購買意欲を高めます。

業種未経験でも営業経験があれば、採用に至ることもありますが、店舗でのプロモーション企画や販売促進キャンペーンの実施、POS(販売時点情報管理)データの分析経験があれば、採用選考で優遇されるかもしれません。
また、外資系企業では、海外本社の方針に沿った施策を日本市場に合わせて展開しなければならないため、流通パートナーとの良好な関係を築きWin-Winの関係を構築する交渉力・調整力や、市場動向を見極めながら最適解を現場に適応していく思考力や推進力も求められるでしょう。

トレードマーケターは多様な業界で求められている職種ですが、消費財業界や食品・飲料業界、日用品業界、医薬品業界など、多様な流通チャネルを通じて消費者に製品を届けるビジネスモデルを採用している業界では特に高い需要があります。


ここでは、外資系マーケティング職への転職で求められる、次の4つの経験・スキルについて解説します。

• ビジネスレベルの英語力・語学力
• 分析力・マーケティングの実務経験
• コミュニケーション能力
• 推進・実行能力

  • 外資系企業に向いている人・向いていない人の特徴を解説

    外資系企業への転職を考えながらも、「自分に向いているのだろうか」と不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。外資系企業とは、外国資本によって成り立っている日本国内に立地する企業のことを指し、風土や文化、採用選考で重視… 続きを読む 外資系企業に向いている人・向いていない人の特徴を解説

外資系企業では、英語が社内の共通言語になっているケースも珍しくなく、転職するにあたってはビジネスレベルの英語力が必須となります。もしくは、海外本社が立地する国の言語で意思疎通が図れるレベルの語学力が求められるでしょう。

外資系企業では、本社や海外部門とのコミュニケーションや英語で記述されたマーケティング資料の読解、グローバル市場トレンドの把握など、業務遂行のあらゆる場面において英語または応募先企業の本社がある国の言語を使用します。

言語の壁は、業務パフォーマンスの低下を招く恐れがあり、場合によってはビジネス機会の損失につながる恐れがあります。外資系マーケティング職に転職を目指す際は、ビジネスレベルの英語力・語学力の習得を目指しましょう。

外資系マーケティングへの転職を目指すにあたっては、Google AnalyticsやTableau、CRMツールを活用した消費者行動の分析など、分析力・マーケティングに関する実務経験の有無が採否に影響することがあります。その理由として外資系マーケティングは、日系企業のマーケティングと比較して、成果へのコミットメントがよりいっそう求められるからです。

特に外資系企業では、データドリブンな意思決定が重視される傾向があります。そのため採用選考では、応募書類に記載されている事項や面接での質問を通じて、高い成果を創出できるのかを多角的に見極められるでしょう。

コミュニケーションも外資系マーケティング職に求められる能力の一つです。
特にマーケティングは、社内外のさまざまな関係者と連携しながら業務を進める職種です。そのため、横断的にプロジェクトを推進できる調整力や交渉力が求められるでしょう。

また外資系企業では、本社や海外拠点のチームと協働する場面が多く、異なる文化やバックグラウンドを持つメンバーとの円滑な連携が求められます。コミュニケーションロスが発生すると、プロジェクトの遅延や品質低下を招き、事業の成長にも悪影響を及ぼしかねません。
このように高いコミュニケーション能力は外資系マーケティングにとって、業務のあらゆる場面において不可欠な能力といえるでしょう。

グローバル規模の競争優位性を迅速に確立するためには、社員一人ひとりが高い推進力や実行能力を有していなければなりません。そのため、新しく入社する社員に対しても、自らプロジェクトを推進・実行する姿勢が求められます。

特にマーケティング領域は、市場変化のスピードが速いため、新しい施策をスピーディーに実行し、成果を評価しながら即座に次の改善に取り組まなければなりません。与えられた責任範囲にとどまらず、積極的に課題を発見し、自らイニシアチブを持って施策を推進するプロアクティブな姿勢が求められることを理解しておきましょう。


外資系マーケティング職の年収は、業界やポジションによって大きく異なりますが、一般的に日系企業と比較して高水準の年収が期待できます。特に、IT・テクノロジー業界や製薬業界、消費財(FMCG)などの分野では、給与水準が高くなる傾向があります。

また、外資系企業の特徴として、給与は基本的に年俸制で設定されることが多く、固定報酬に加えて、業績連動型のインセンティブが支給されるケースも少なくありません。特に、デジタルマーケティングやプロダクトマーケティングなど、売り上げに直結するポジションでは、成果に応じてインセンティブ額が決まるため、高い成果を残した場合は、年次や年齢にかかわらず高年収を実現できるでしょう。
ただし、会社が期待する成果を残すことができなければ、前職よりも給料が下がったり、キャリアアップの機会を逃してしまったりする懸念もあります。さらに成績や企業の業績によっては、契約更新が見送られる可能性もゼロではありません。

福利厚生に関しては、日系企業ほど手厚くない企業が大半であり、退職金制度を設けていない企業もあります。そのため、外資系企業に転職する際は、給与だけでなく、福利厚生の充実度や退職金制度の有無、成果主義の給与形態も考慮しながら転職するか否かを判断しましょう。

JACが提供する転職支援サービスを利用し、外資系マーケティング職に転職した方の平均年収は900万円前後であり、ボリュームゾーンは700〜900万円程度です。
なお、最高年収は、2,300万円程度(ポジション:部長以上)でした。

なお、役職別・年代別の平均年収は、次のとおりです。

【役職別平均年収】

ポジション平均年収
課長未満800万円前後
課長以上1,000万円前後
部長以上1,500万円前後

【年代別平均年収】

年代平均年収
20代680万円前後
30代850万円前後
40代1,050万円前後
50代以上1,100万円前後

※当社実績(2023年1~2024年12月)より
※母数が少ないため、判断材料の一つとしてご参照ください。

  • 外資系企業の年収情報|日系企業との比較や年収アップのポイント

    外資系企業といえば「高年収」「実力主義」「激務」というイメージを抱く方が多いかもしれません。しかし、業界や年代によって、その実態は大きく異なります。外資系企業の年収が高い理由や主な業界の年収傾向、年代ごとの平均年収などを… 続きを読む 外資系企業の年収情報|日系企業との比較や年収アップのポイント


本章では、外資系マーケティング職への転職を成功させるために意識したい次の3つのポイントについて解説します。

• 自身の得意な領域・マーケティング手法を適切に言語化できるようにする
• マーケティング職ならではの想定質問も踏まえ英語面接対策を行う
• 英文履歴書の添削を受けながらブラッシュアップする

採用選考では、自身のスキルや経験を抽象的な表現で終わらせず、KPI達成率や売上向上率など具体的な数値データを交えながら、能力や得意領域を論理的に示すことを意識しましょう。

自身の得意領域やマーケティング手法を言語化する際は、まず過去の職務経歴を振り返り、「どのようなマーケティングキャンペーンにどのような役割で貢献したのか」「どのような手法を用いてどれくらいの規模の結果を創出できたのか」など、具体的な実績を洗い出すことから始めましょう。そのうえで、応募する外資系企業のビジネスモデルやマーケティング戦略を十分に調査し、どのような能力が求められているのかを分析します。
自身の強みを発揮できる企業の採用ニーズを見つけ出し、企業の採用ニーズと自身の強みや得意領域がクロスした能力を中心にアピールポイントを構成することで、採用担当者の興味を喚起するアプローチができるでしょう。

英語面接対策を行う際は、マーケティング職特有の質問に対してちゅうちょせず回答できるよう、並行して対策を講じておきましょう。

転職理由や志望動機など一般的な質問に加え、「過去に成功したマーケティングキャンペーンについて教えてください」「競争優位性をどのように構築しますか」「失敗事例から得た学びを教えてください」など、マーケティング職の実務に直結する質問を受けることもあるでしょう。
特に英語面接の場合、論理的かつ端的な回答が求められるため、あらかじめ自分の考えを簡潔かつ明瞭に述べられるよう、準備しておくことが大切です。

英語面接に不安がある場合、外資系企業への転職支援に長けた転職エージェントの活用を推奨します。外資系企業への転職支援に強みを持つ転職エージェントであれば、英語の模擬面接を受けることができるうえに、実践的かつ有益なアドバイスも得られるでしょう。

>>英語面接の質問・回答例と対策ポイントを本番の流れに沿って解説

英文履歴書を作成する際は、プロから添削を受け、記述内容をブラッシュアップし、精度を高めましょう。
外資系企業の求人に応募する際は、英文履歴書の提出を求められることがあります。英文履歴書は日本語の履歴書とは異なり、明瞭な記述が求められるため、自己流の英文履歴書では、書類選考の通過率が低下する恐れがあります。
また、自身では誤った文法や言い回し、稚拙な表記を発見できないこともあるでしょう。

英語力に自信があったとしても、まずは一度転職エージェントなど、転職支援のプロから英文履歴書の添削を受けてみましょう。プロの視点から添削を受けることで、文法やスペルチェックの誤りはもちろん、アピールポイントの効果的な書き方、マーケティング業界特有の用語の使用など、有益なアドバイスを得られることが期待できます。

以上のように、添削とブラッシュアップを繰り返すことで、英文履歴書の品質を大幅に向上させることができるでしょう。

>>英文履歴書(英文レジュメ、CV)の正しい書き方・例文【サンプル付き】


本章では、外資系マーケティング職への転職成功事例として、次の3種の事例を紹介します。

業種職種年収
転職前日系製薬会社プロダクトマネージャー1,300万円程度
転職後外資系製薬会社プロダクトマネージャー1,600万円程度

新卒で日系製薬会社に入社したTさんは、MRとしての経験を経て、メディカルアフェアーズやプロダクトマネージャーを歴任してきたキャリアを持ちます。特に免疫疾患領域でのマーケティング戦略立案に強みを持ち、医療従事者向けの市場調査・データ分析に関する高度なスキルを有している点が強みでした。

早期退職制度の活用を機に、新たな環境でこれまで培ってきた経験を生かしたいと考え、転職を決意しました。専門性の高い経験に加え、マネジメント経験や英語力などのポータブルスキルも評価され、外資系製薬会社のプロダクトマネージャー職の内定を獲得しました。結果として、自身の経験を最大限に生かせるポジションへの転職を果たし、年収アップも実現しました。

Tさんの転職成功の鍵は、製薬業界における豊富な経験、マーケティングスキルとメディカル知識を融合させた専門性、マネジメント経験や英語力など汎用性の高いスキルの3点を効果的にアピールした点にあるといえるでしょう。

業種職種年収
転職前外資系化粧品メーカートラフィックアクイジションマネージャー1,000万円程度
転職後外資系消費財メーカーデジタルマーケティングマネージャー1,300万円程度

Kさんは、海外大学卒業後に広告代理店を経て、複数の外資系企業でデジタルマーケティングを担当した経歴を持ちます。特にCRMやSEM、EC運営に関する知見を深め、消費財・ファッション業界の企業ではオンライン戦略を牽引してきました。

豊富なデジタルマーケティング経験とリーダーシップ能力を有する一方で、現職の業務範囲が限定的であること、ワークライフバランスの改善を希望していたことから、転職活動を開始されました。転職活動では広範なマーケティング業務に携わることを希望しており、デジタル領域に強みを持ちながらもマーケティング全般の戦略立案が可能なポジションを中心に情報収集に取り組んでいたとのことです。
結果、外資系消費財メーカーのデジタルマーケティングマネージャー職の内定を獲得し、年収アップを実現しつつワークライフバランスの改善も図れる環境へと移ることに成功しました。

Kさんの転職成功の鍵は、数多くのデジタルマーケティングプロジェクトを主導した経験、高い英語力、そしてフランクでオープンマインドな人柄をアピールした点にあると考えられます。また、応募先企業に求める条件の優先順位や転職目的を明確にし、軸を据えて転職活動に取り組んだ点も転職の満足度を高めた一因だといえるでしょう。

業種職種年収
転職前大手日系日用品メーカーGMS・SM向けの本部商談営業600万円程度
転職後外資系食品メーカートレードマーケティング700万円程度

Nさんは、新卒で大手日用品メーカーの法人営業として入社しました。市場データ分析を活用した棚割提案や販売戦略立案に強みを持ち、社内外で高い評価を得ていたとのことです。しかし、恒常的な残業の多さからワークライフバランスの改善を希望し、結婚を機に転職活動を開始されました。

転職活動では、営業職もしくは営業経験を生かせるマーケティング職を中心に求人を探していたそうです。最終的に営業職で培ったデータ分析スキルや市場調査の経験が評価され、未経験ながらも外資系食品メーカーのマーケティング職への転職を果たすことに成功しました。

Nさんの転職成功の鍵は、法人営業で培った関係構築力と分析力を生かせる求人に絞った点にあります。マーケティング職への応募の際は、POSデータや市場データ分析に基づく棚割提案など、データに基づいた論理的思考と売り上げ増加への貢献意欲を具体的に伝えることで、採用担当者の高い評価につながり、内定に至ったと考えられます。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。