医療機器メーカーは景気に左右されにくい業種の代表格といわれ、近年は新興国からの需要拡大もあり転職市場は活況です。特に外資系医療機器メーカーにおいては幅広く市場をカバーし、ワークライフバランスも取りやすいという面で、充実したキャリア構築が見込まれます。
本記事では、医療機器メーカーの最新求人や転職市場動向などをJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
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未経験から医療機器メーカーに転職できるのか
未経験から医療機器メーカーへの転職は簡単ではありませんが、職種によっては可能です。ただし、医療機器業界は、薬機法やGMPなど厳格な法規制下で事業が展開されており、一定の知識を持つ業界経験者が求められる傾向にあります。そのため、開発や品質管理などの技術系職種への未経験転職は、比較的難度が高いといわれています。また、営業やマーケティングであっても、製品特性や臨床現場の知識が求められることから、業界経験が重視されがちです。
一方で、データ分析を主軸とするコマーシャルエクセレンスなどの職種は、他業界であっても職種経験が評価されるケースもあります。また、医療機器業界は全体的にDXへの対応が遅れている背景からIT・デジタル領域に関する経験も一定のニーズがあるため、ITやデジタル領域における高度な知識を有していれば、業界未経験であっても採用に至る可能性が期待できます。
医療機器メーカーの転職市場動向
ここでは、医療機器メーカーの転職市場動向について、次の2つの観点から解説します。
• 景気に左右されにくく採用は活況
• 市場規模も拡大し、将来的にも成長見込み
景気に左右されにくく採用は活況
大前提として、医療機器業界全体の特徴に、「景気に左右されにくい」ことが挙げられます。
ただし、例外として、2020年春の緊急事態宣言下では外科や眼科、消化器科、整形外科など、内科に比べて緊急性が高くない部門で手術や診察が延期されました。それにともない、関連する製品の売上が一時的に減少し、採用も一度控える傾向がありました。しかし、現在採用は活況に盛り返しつつあります。
特にセールスやマーケティングといった売上に貢献するポジションや、営業データを分析する求人、営業やマーケティング戦略を組み立てるコマーシャルエクセレンスに関する求人も活況です。また、医療機器業界特有のポジションである薬事や品質保証、臨床開発関連の求人も増加しています。
市場規模も拡大し、将来的にも成長見込み
医療機器メーカー市場は現在拡大傾向にあり、今後も高い成長が見込まれる分野です。日本国内の医療機器市場は、高齢化の進行や予防医療・在宅医療へのニーズの高まりを背景に、安定した成長が期待できます。加えて、医療技術の高度化やAI、IoTを活用した次世代機器の開発が進み、製品ラインナップの多様化も市場拡大を後押ししています。
特に外資系企業の市場シェアが大きく、グローバル展開を前提とした採用活動の活況が顕著です。今後は、人口増加が続く東南アジアをはじめとする新興国市場への進出が進み、国内外での販路拡大も見込まれるでしょう。
このように、国内市場の成長に加え、海外市場への展開の加速も相まって、医療機器メーカー市場は今後も持続的な成長が予想できます。市場拡大にともない、転職市場においても活況を呈することが期待できるでしょう。
医療機器メーカーの最新転職・求人情報
本章では、医療機器メーカーの最新転職・求人情報を紹介します。
本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACでは取り扱い求人の大半が非公開となっているため、非公開求人も含め医療機器メーカーに関する求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
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● 大手日系医療機器メーカー:品質保証業務
● 外資系医療機器メーカー:フィールドサービスエンジニア
● 日系医療機器企業:医療機器営業
● 外資医療機器企業:医療機器営業職
● 日系大手医療機器メーカー:フィールドサービスエンジニア
● 外資欧州系医療機器メーカー:Sales specialist or Clinical specialist(整形外科関連製品)
● 酒井医療株式会社:開発(ハードウエア) /創業140年を迎える業界トップシェアの老舗医療機器メーカー
● 大手医療機器メーカー:医療機器開発 – X線管球設計者
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)
【職種別】医療機器メーカーへの転職で求められる経験・スキル
本章では、次の7つの職種別に医療機器メーカーへの転職で求められる経験・スキルについて解説します。
• 研究・開発職
• 品質管理
• 生産技術職
• サービスエンジニア職
• 医療機器営業職
• 医療機器マーケティング職
• 事務職
研究・開発職への転職で求められる経験・スキル
医療機器メーカーの研究・開発職では、新たな医療機器の開発や既存製品の改良に携わるため、関連分野における専門知識と研究開発経験が求められます。具体的には、バイオメディカルエンジニアリングや機械工学、電気・電子工学などの知識に加え、製品の安全性や有効性を検証するための実験スキルやデータ分析能力が必須となるでしょう。
また、関連する薬機法や薬事規制に関する知識も不可欠です。さらに、医療従事者との共同開発や臨床現場との連携もあるため、コミュニケーション能力が求められることもあるでしょう。近年はデジタル技術やAIを取り入れた開発も進んでおり、プログラミングやソフトウェア開発の知見も、付加価値として評価されるケースがあります。
品質管理への転職で求められる経験・スキル
品質管理職では、医療機器の製造プロセス全般における品質保証を担当することから、GMP(Good Manufacturing Practice)などの国際基準や各国の規制に関する深い理解や品質マネジメントシステムに関する知識が求められます。加えて、製造工程における品質検査や品質データの分析、逸脱や不具合発生時の対応経験なども評価の対象になることがあります。
また、医療機器は患者の生命に関わるため、わずかなミスも許されません。そのため、品質管理では、細部にまで注意を払う正確さや高い責任感も求められるでしょう。さらに、海外規制に対応する場面も多いため、英語力や国際的な法規制への理解があれば、より高く評価される可能性が期待できます。
生産技術職への転職で求められる経験・スキル
生産技術職では、医療機器の製造効率向上と品質安定化を目指し、生産ラインの設計や設備導入、工程改善などを担当します。機械工学や電気工学、生産工学などの知識に加え、CAD/CAMなどの設計ツールを扱えるスキル、自動化・省人化に関する知識、コスト管理の視点、製造業におけるプロセス改善の経験など、多様なスキルや経験が求められます。
また、現場の製造スタッフや他部門と連携する場面も多いため、連携をスムーズに進めるための調整力やコミュニケーション力も必要です。
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生産技術職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
本来製造業においては、「保守的」な印象を受ける生産技術職。しかし現代においては、スマートファクトリーやデジタルツインといった最新のDXへの対応を求められるようになり、即戦力となる人材を多くの企業が求めるようになっています… 続きを読む 生産技術職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
サービスエンジニア職への転職で求められる経験・スキル
サービスエンジニア職は、医療機器の導入設置から保守・修理・定期点検までを一貫して対応する技術職です。トラブルへの迅速な対応や機器の使用状況に応じた最適なサポートが求められるため、電気・電子回路、機械に関する専門知識を有していることが前提となります。
また、医師や看護師と日常的にやり取りを行うため、丁寧で誠実な対応力、柔軟なコミュニケーション力も欠かせません。加えて、出張対応や緊急対応が発生するケースも多いため、タフさも求められるでしょう。
医療機器営業職への転職で求められる経験・スキル
医療機器営業職は、病院やクリニックなどの医療機関に対して自社の医療機器を提案・販売する役割を担います。単に製品を販売するだけでなく、導入支援や操作説明、アフターフォローなども職務に含まれます。
医療機器に関する専門知識はもちろん、顧客のニーズを的確に把握するヒアリング能力や製品の魅力を効果的に伝えるプレゼンテーション能力、そして目標達成意欲が求められます。
医療業界での営業経験があれば即戦力とみなされ優遇されることもありますが、異業種出身でもBtoBの提案営業や高額商材の取り扱い経験があれば、十分に挑戦できる職種といえるでしょう。
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医療機器営業の転職事情|難易度や成功のポイントとは
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医療機器マーケティング職への転職で求められる経験・スキル
医療機器メーカーにおけるマーケティング職は、市場分析から販売戦略の策定、プロモーション活動までを担い、製品の売り上げ拡大に努めるポジションです。マーケティングに関する知識や経験はもちろんですが、医療業界の特性や競合製品に対する理解も求められるでしょう。
また、営業部門との連携や医師・学会との折衝を行うことも多く、高度なコミュニケーション力と調整力が必要になります。医療業界未経験でも、製薬・ヘルスケア分野でのマーケティング経験がある場合はスキルの親和性が高く、採用選考でも高く評価されるでしょう。また、英語力やグローバルマーケティングの経験があると、採用選考で優遇される可能性も期待できます。
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医療機器マーケティング職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
医療機器業界マーケティング職の転職市場は、現在、活況です。外資系企業では、計画的な増員と欠員補充の両面で採用ポジションが増加し、日系企業は、海外市場が伸びていることから海外マーケティングを強化する目的で増員を行っています… 続きを読む 医療機器マーケティング職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
事務職への転職で求められる経験・スキル
医療機器メーカーの事務職は、営業サポートや物流管理、受発注処理、人事・総務など多岐にわたるバックオフィス業務を担います。
正確かつスピーディーな事務処理能力はもちろん、医療機器業界は法規制や専門用語が多いため、業界特有の知識に対する理解力や学習意欲も重視されるでしょう。加えて、外資系企業では英語対応が必要な場合もあり、TOEICなどの資格やビジネス英語のスキルがあると優遇されるケースもあります。
また、医療機器は海外からの輸入も多いため、企業やポジションによっては、貿易事務や輸出入管理の経験が重視されることもあります。
医療機器メーカーの特徴【大手・ベンチャー・外資で比較】
本章では、下記3つの企業特性別に医療機器メーカーの特徴を解説します。
• 大手企業
• ベンチャー企業
• 外資系企業
大手医療機器メーカーの特徴
大手医療機器メーカーは、長年の研究開発投資と広範な特許により、安定した市場シェアを誇ります。製品ごとに専門部署が設けられるなど、充実した組織体制が敷かれており、薬事や品質保証、マーケティングなど分野においても細分化されています。また、新人研修に数カ月をかけるなど、教育・育成体制が整っており、異業種からの転職でも入社後に必要な知識を習得できる環境があります。
さらに、ダイバーシティにも注力しており、女性管理職の登用にも積極的な姿勢を示している点が特徴です。そのため、安定したキャリア形成を重視する方に適した環境といえるでしょう。
ベンチャー医療機器メーカーの特徴
ベンチャー医療機器メーカーは、製品開発から上市までのスピードが速く、個人の裁量が大きい点が特徴です。新たな市場開拓や製品アイデアの具現化に携われる一方、限られた人員と資源のなかで複数業務を兼務する柔軟性が求められます。
職種は研究開発や事業開発、マーケティングなど多岐にわたり、外資系企業と同様に年齢や性別による制限は少なく、挑戦的なキャリア形成が可能です。また、先進的な製品やサービスに携われる可能性も高く、近年は給与水準も上昇傾向にあります。
多様な職種で活躍のチャンスがあるため、スピード感のある成長や、新たな挑戦を求める方は、キャリアパスや理想とする働き方にマッチする可能性が期待できます。
外資系医療機器メーカーの特徴
外資系医療機器メーカーは、グローバル規模での製品展開を実施しており、高付加価値な技術や製品ポートフォリオを有する点が強みです。特に営業やマーケティングは成果主義が徹底されており、大きな成果を残すことで早期の昇進や報酬面の優遇が期待できます。また、ダイバーシティ推進に積極的な企業が多く、女性の働きやすさを重視した環境が整備されている点も特徴です。
英語力は、ポジションや組織体制によって求められるレベルが異なり、大手では読み書き程度でも可能な場合がありますが、ベンチャー企業の場合は、一人で多岐にわたる業務を推進しなければならないため、ビジネスレベルの会話力が求められることもあります。
医療機器メーカーへの転職を成功させるためのポイント
ここでは、医療機器メーカーへの転職を成功させるために意識したい、次の3つのポイントについて解説します。
• 転職難易度を決める医療機器メーカーのクラスを把握する
• リファーラル転職を行う際はメリットとデメリットを理解する
• 選考にかかる期間を把握する
転職難易度を決める医療機器メーカーのクラスを把握する
医療機器メーカーへの転職を成功させるには、まず企業の扱う医療機器のクラスを理解することが重要です。日本国内で取り扱う医療機器は、医薬品医療機器法にもとづき、リスクの程度に応じてクラス1からクラス4に分類されています。クラスが高いほど規制が厳しく、企業が求める経験やスキルも高度になります。
特にクラス3や4は、人工呼吸器やペースメーカーといった命に直結する機器を扱うため、転職時には職務経歴や専門知識が厳しく問われます。一方で、クラス1や2の医療機器をメインに取り扱う企業は、業界未経験者に対して広く門戸を開いているケースも珍しくありません。
自身のキャリアとスキルに合ったクラスを見極めることが、転職成功の第一歩となるでしょう。
リファーラル転職を行う際はメリットとデメリットを理解する
医療機器業界では、在籍社員からの紹介によって選考に進む「リファーラル転職」も珍しくありません。
「リファーラル転職」は、転職希望者にとって非公開求人に応募できたり、面接前に職場環境やカルチャーを把握できたりする利点があります。一方、紹介者への配慮から年収交渉や辞退の判断がしづらくなるデメリットも存在します。
転職理由や今後のキャリアプランと照らし合わせ、リファーラル転職が本当に最善の選択か、採用手法の特徴を理解したうえで自身にとって適切な転職方法を用いることが大切です。
選考にかかる期間を把握する
医療機器メーカーへの転職では、企業によって選考にかかる期間に差があります。一般的には2〜3回の面接を経て内定に至りますが、ポジションや決裁権の所在により、内定が出るまで数カ月かかることもあります。
特に外資系企業の場合、採用の決裁権が日本にあるか海外本社にあるかによって選考期間が大きく変動することもあるでしょう。また、企業にとって重要なポジションに応募する場合は、選考期間が長引く傾向があります。
各企業や応募するポジションによって選考期間は異なるため、転職活動は期間に余裕を持って進めるようにしましょう。
医療機器メーカーへ転職した場合の年収相場
医療機器メーカーへの転職における年収相場は、企業規模や職種、個人の実績などによって変動します。特に外資系医療機器メーカーは、年功序列よりも成果主義を重視する傾向が強く、インセンティブ報酬の比率が高いため、営業職やマーケティング職では年間100万円以上の変動があることも珍しくありません。一方、日系企業はベース給与と賞与のバランスが安定しており、年収の増減は比較的緩やかです。
医療機器のなかでもクラス3〜4に相当する高度管理医療機器に携わる場合は、高い専門性が求められるため年収水準も高くなる傾向にあります。さらに、専門性や求められる語学力によっても報酬に差が出る場合があります。
なお、JACが提供する転職支援サービスを利用し、医療機器メーカーに転職した方の平均年収は750万円前後であり、最高年収は、2,750万円程度(ポジション:CEO)でした。
年代別・役職別の平均年収は、次のとおりです。
【医療機器メーカーに転職した方の年代別平均年収】
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 550万円程度 |
30代 | 700万円程度 |
40代 | 800万円程度 |
50代 | 1,000万円程度 |
【医療機器メーカーに転職した方の役職別平均年収】
役職 | 平均年収 |
---|---|
課長未満 | 650万円程度 |
課長以上 | 950万円程度 |
部長以上 | 1,200万円程度 |
本部長以上 | 2,200万円程度 |
※当社実績(2024年1月~2024年12月分データ)より
医療機器メーカーへの転職成功事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、医療機器メーカーへの転職を成功させた事例を紹介します。
品質保証・管理部門の要職へ転職した事例(男性/50代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 医療機器メーカー | 工場・技術マネジメント | 750万円 |
転職後 | 医療機器メーカー | 品質保証/管理 | 1,300万円 |
Uさんは大学院を卒業後、長年にわたり日系医療機器メーカーで経験を積んできました。設計開発職からキャリアをスタートした後は、ディレクターとして海外工場の立ち上げに参画し、多様な部門を統括しました。帰国後は品質保証部門にて、国内外の法規制対応や安全管理責任者の業務に従事するなど、設計開発から品質保証、安全管理、薬事関連業務に至るまで、多岐にわたる専門知識と実務経験を培ってきました。
転職活動を開始した背景には、これまでの豊富な経験を生かし、さらなるキャリアアップを実現したいという強い思いからです。特に、海外駐在時に感じられたような、ダイナミックでスピード感のある環境で、自身の裁量でビジネスを推進していく手応えを再び得たいという意向がありました。また、長年培ってきた高度な専門性とマネジメントスキルに対し、より適正な評価と待遇を得ることで、自身の可能性をさらに広げたいという前向きな意欲も、転職を決意した理由の一つです。
最終的に、Uさんの持つ多様な職務経験、グローバルな視点での品質・安全管理体制構築に関する知見、大規模な組織マネジメント能力、そして高い語学力などが総合的に評価され、外資系医療機器メーカーの品質保証・管理部門における要職への転職が実現しました。
本事例の成功要因は、薬事関連の深い知識と海外拠点との円滑な連携を推進してきた経験が、グローバルに事業を展開する企業のニーズと合致した点にあるといえるでしょう。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
日系証券会社の法人営業から外資系医療機器メーカーの営業職へ転職した事例(男性/20代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 金融 (証券) | 法人営業 | 400万円 |
転職後 | 医療機器メーカー | 医療機器営業 | 950万円 |
Fさんは大学卒業後、新卒で日系証券会社に入社しました。1年目から新規開拓営業において同期内でトップクラスの営業成績を収め、その後は既存顧客への深耕営業やリレーション構築に加え、新人育成にも貢献してきました。さらに、新店舗立ち上げメンバーにも抜擢され、新規開拓と顧客基盤の拡大を牽引し、若手ながらリーダーとしての役割も担うなど、高い営業力と行動力を示してきました。
今回の転職は、これまで培ってきた営業スキルを、より社会貢献性が高く顧客への介在価値を直接的に感じられる分野で発揮したいという思いから始まりました。自身の経験や身近な方の影響もあり、人々の健康に貢献できる医療機器業界への関心が深まったとのことです。また、成果や貢献が正当に評価され、報酬にも反映される環境で長期的なキャリアを築きたいという意向も転職を後押しする要因となりました。
異業界への挑戦ではありましたが、Fさんの持つ高い学習意欲とポテンシャル、証券業界で証明された卓越した営業実績が評価され、外資系医療機器メーカーの営業職への転職を実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
自動車・部品メーカーから医療機器メーカーの人事職に転職した事例(女性/30代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 自動車・部品メーカー | 人事・労務 | 800万 |
転職後 | 医療機器メーカー | 人事・労務 | 1,100万 |
Oさんは、日系メーカーに新卒入社し、高い語学力が評価され国際事業部からのキャリアをスタートしました。その後、入社当初からの希望であった人事部門へ異動し、労務管理や研修制度の企画・立案などの業務を経験しました。さらに海外拠点への駐在も経験し、現地の人事管理全般やグローバル本社と連携した人事制度構築を推進するなど、人事領域において国内外で多様な経験を積んできました。
今回の転職は、グローバルな視点での人事経験を生かし、より主体性と裁量を持って組織に貢献できる環境を求めたことがきっかけとなりました。海外駐在時に小規模な組織でスピード感を持って業務を推進し、社員一人ひとりの顔が見える環境で働くことに強いやりがいを感じられたことから、同様の環境でより手触り感のある人事業務に携わりたい思いが強くなったとのことです。また、30代後半という年齢を考慮し、管理職へのステップアップも視野に入れ、よりチャレンジングな環境で自身の可能性を広げたいという意欲も、転職の動機となりました。
転職活動では、大手企業で培われた体系的な知識とグローバルな視点、小規模な組織で主体的に人事機能をリードしたいという意欲が、応募先である医療機器メーカーの採用ニーズに合致し、同社の人事・労務職として、大幅な年収向上をともなう転職を実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。