神戸をはじめ西宮~明石~姫路などの兵庫県南部エリアにおいて、管理部門人材の採用が活発化しています。
2024年の転職動向として、採用の傾向としては「増員」「スペシャリスト」がテーマ。
JAC Recruitment(以下、JAC)の神戸支店では、神戸エリア全域への転職のサポートを行っています。JACの神戸エリアの担当コンサルタントが、管理部門における、職種別(人事総務・経理)の採用ニーズ・求められるマインド・転職成功事例・転職市場動向をお伝えします。
目次/Index
神戸(西宮~明石~姫路)エリアの企業3つの特性
神戸(西宮~明石~姫路)エリアの企業群には、大きく3つの特性があります。
- 川崎重工や神戸製鋼に代表されるような歴史ある重厚長大メーカー、およびそれらの大手企業と取引がある中堅中小メーカーが多い。
- 中堅中小クラスの食品・消費財・サービス企業が多い。
- 「港町」という地域柄、外資系企業が多い。特に機器・装置などのエンジニアリング企業が存在感を示している。P&G、ネスレ日本など外資系大手メーカーの日本法人も本拠を置いている。
神戸エリア管理部門の転職市場動向としては増員・スペシャリストの需要がアップ
神戸(西宮~明石~姫路)エリアの管理部門採用について、全般的に見られる採用の傾向は次のとおり5つ挙げられます。
1. 欠員補充ではなく「増員」の採用に意欲的
2. 外資系企業は、スペシャリストを求める
3. 中堅中小企業は、複数領域の兼務が中心
4. 女性活躍を推進する動きが活発
5. Uターン転職者も歓迎
それぞれ、詳しく解説します。
「欠員補充」ではなく「増員」の採用に意欲的
全般的に、管理部門の採用が活発化しています。コロナ禍においては採用を控えていましたが、コロナ禍が落ち着き、業績も回復してきたことから、管理部門の強化に乗り出しているのです。
中長期計画の見直しにより、成長路線を打ち出す企業では、「欠員補充」ではなく「増員」の採用で組織強化を図っています。
外資系企業では、スペシャリストを求める
外資系企業では、ファイナンスであればファイナンス、HRならHRと、その領域のスペシャリストが求められています。日系企業で経験を積み、かつ英語力を持つ方であれば外資系企業への転職という選択肢があります。
中堅中小企業では複数領域を兼務するポジションが中心
中堅中小企業では、「人事+総務」「経理+人事」など、複数領域を兼務できる人材を求めています。
これまで管理部門長を担ってきた方々の高齢化などにより、次世代の管理部門長候補の求人も出ています。
女性活躍を推進する動きが活発
外資系企業を中心に、「女性活躍」を推進する動きも活発。女性管理職を積極採用する企業が増えています。
マネジメント経験が浅くても、専門性と英語力を生かして外資系企業に転職し、裁量権あるポジションで活躍できるチャンスが広がっています。
Uターン転職者も歓迎
姫路・明石エリアなどの企業では、地元出身者を歓迎する傾向が強く、Uターン転職を希望されている方にはおすすめです。
他エリアで働いていた兵庫県出身・30代・人事職の方が、「地元に帰りたい」と転職活動を行った結果、大手メーカーの人事部門に採用された事例もあります。
神戸エリアの管理部門の職種別採用ニーズ|人事・総務・経理・財務
神戸(西宮~明石~姫路)エリアの管理部門採用において、特にニーズが旺盛な「人事・総務」「経理・財務」の採用動向をご紹介します。
人事/人事総務ではスペシャリストを求める
中堅クラスの企業や外資系企業では、人事のスペシャリストを求めています。人事部門を強化する背景としては、次のような課題への取り組みが挙げられます。
●新卒/中途採用の拡大
●タレントマネジメントの強化
●エンゲージメントの向上
●女性活躍を含む、ダイバーシティ&インクルージョンの推進
これらの施策の推進にあたり、特に「採用」「制度企画」の経験者や、管理職/管理職候補のニーズが高まっています。
「人的資本経営」が注目されるなか、経営戦略に基づく「戦略人事」としての役割が求められるようになってきました。これからの時代は、より「経営」に近いポジションでキャリアを積めるチャンスが広がっています。
特に外資系企業では、組織強化を背景としたHRマネジャー求人が急増しています。もちろん、欠員補充もありますが、現職のマネジャーの昇進・異動・定年退職などを見据え、数年後の組織体制整備のため次期マネジャー候補を採用するケースが複数見られます。
カントリーマネジャーなど日本法人のトップに非常に近いポジションで、経営の根幹や重要なテーマに携わることが可能です。
一方、中小企業では「人事+総務」など複数領域を兼務できる方が求められるため、幅広い経験を積んだ40代以降の転職成功例も多く見られます。
また、「これまでは採用担当中心だったが、転職によって制度企画や教育なども手がけていきたい」など、経験の幅を広げたいという志向もかなえられる可能性が高まっています。
経理・財務(FP&A)は管理職クラスの求人が多い
経理・財務職は、上場企業および上場を目指している企業から管理職クラスの求人が多く寄せられています。
ニーズが高いのは、決算や管理会計の経験およびマネジメント経験。これらの経験を生かせば、「より大規模な企業で大きな数字を扱いたい」という希望もかないやすい環境です。
海外を含めた連結決算の経験があれば、キャリアの選択肢は広がります。また、「今の会社では連結決算はできないが、手がけられるようになりたい」という方にもチャンスがあります。
外資系企業では、「FP&A(=ファイナンシャル・プランニング&アナリシス)」のニーズがあります。
転職を検討している経理職の方は、常に最新の情報にアンテナを立てておくことをおすすめします。計画的な増員採用が増えている一方、急に欠員補充の求人が出てきたり、新たなポジションが生まれたりすることもあります。
経理職の転職は、月末月初・年次決算といった繁忙期には転職活動を進めにくいものです。しかし、自身の都合に合わせて活動し、希望のタイミングで転職しようとすると、なかなかうまく運ばないこともあります。
繁忙期でも情報収集を継続し、転職市場が動いたときにタイミングを合わせる必要があります。
神戸エリアの管理部門転職・求人で求められるマインドは「推進力」
神戸エリアに限ったことではないのですが、積極的に採用を行っているのは成長を目指す企業であり、そのために既存の組織の改善・変革を図っています。
変革を進めるには、自身の専門業務を着実にこなすだけでなく、新たな施策を打ち出して周囲を巻き込みながら推進していく姿勢・意欲が必要となります。
実際、日系企業からは、「専門知識に長けたベテラン人材はいるが、新しいプロジェクトのマネジメントや部下をリードする力が弱いので、その部分を補強したい」という課題をよくお聞きします。
一方、転職ご希望者からは、「今の会社は保守的で、変化を望まない上司が多い。時代の流れに乗れずに停滞している環境から飛び出したい」という声が聞こえてきます。このような方には、転職によって新たな取り組みができる求人が豊富にあります。
会社から指示されたことをこなすだけでなく、自身でミッションを作り出せる方が求められていますので、働く人にとっても、新たなチャレンジを経てこの先のキャリアを主体的に描いていけると言えます。
神戸エリアにおける管理部門の転職成功事例2例
神戸(西宮~明石~姫路)エリアで、転職に成功した管理部門職の方の事例を2つご紹介します。
「人事経験+英語力」を生かし、外資系企業への転職で年収150万円アップ
Aさん(40代半ば/女性)は、複数の日系企業・外資系企業で人事の経験を積んだ方。家庭の事情で前職を辞め、半年ほどしてから転職活動を開始されました。
Aさんのご希望は、「人事経験×英語力」を生かすこと。ただし、家庭環境に変化があって間もないため、いきなりハードワークな環境は避けたいと考えていました。
転職活動を進めていくうちに、制度企画を含む幅広い人事経験が評価され、複数社から内定を獲得。結果、大手外資系企業に入社されました。
欠員補充ではなく、中長期計画に基づく増員採用は、入社直後から引継ぎ作業に追われることはありません。自身のペースで職場に慣れていくことができます。
また、会社に将来性を感じたこと・キャリアを生かしつつ未経験の業務にも携わってスキルアップを目指せることが、入社の決め手となりました。年収は前職より150万円アップとなっています。
「経営に近い位置での経理経験」が評価され、年収100万円アップで転職
直近の10数年1社で経理のキャリアを積まれていたTさん(40代後半/女性)は、その環境に慣れすぎてしまったことから、キャリアの行き詰まりを感じていました。より自身が成長できる企業への転職を希望され、JACへご相談されました。
評価されたのは、社長直結のポジションで、海外拠点の統括も手がけていたこと。転職先の上場メーカーは組織体制が刷新され、海外展開にも注力していこうとするタイミングでした。
また、マネジメント経験に加え、社長に近い立ち位置で経営視点を身に付けている点が評価され、「経営の中核でファイナンスを任せたい」と採用に至りました。年収は100万円アップとなりました。
神戸(西宮~明石~姫路)エリアの管理部門の転職ならJACへ
JACは、神戸(西宮~明石~姫路)エリアの企業の経営トップと長年にわたってコミュニケーションを重ね、関係を築いています。経営陣から直接、今後の戦略や将来のビジョン、求める人材像をお聞きしているため、それを転職希望者の皆様にお伝えすることができます。
反対に、転職希望者の方の声も経営者に直接届け、双方の希望条件や志向性のマッチングを図ることが可能です。
また私たちは、AIや自動マッチングなど機械やITを使わずに、転職ご希望者の方のキャリアを拝見し、「どの企業がこの方にあっているのか」を想像し、想定することができます。そのため、求人が顕在化していなくても、「このような方がいらっしゃいますが、採用を検討してみませんか」と企業に提案することも。こうして新たな採用ポジションが生み出され、転職が成立するケースも少なくありません。
ご自身の可能性を探るためにも、ぜひJACにご相談ください。