【見本例11種類】在職中の職務経歴書の書き方・転職成功のポイント

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公開日:2024/02/27 / 最終更新日: 2024/10/16

在職中に職務経歴書を書く場合、「現職をどう書けばよい?」「退職予定日の記載はどうすればよいのか?」と書き方で迷うことがあります。

また、在職中に職務経歴書を書く中で、転職活動をしながら、業務の引継ぎなど退職に向けた準備はスムーズに進むのだろうかと不安にもなりがちです。
こちらでは、在職中の職務経歴書の実際の書き方と見本例、また、在職中に転職を成功させる3つのポイントをハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説しています。

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在職中の職務経歴書の基本的な書き方|在職中・現在に至る・以上の使い分け


在職状況を職務経歴書・履歴書に記載する際、どの用語が適しているかを上記にまとめています。

「在職中」もしくは「現在に至る」という表記は、「以上」と一緒に、履歴書・職務経歴書の双方で使います。

「20XX年X月~現在」という在職期間を表す表記は、職務経歴書では使いますが、履歴書では使いません。

逆に、「退職」という表記は履歴書では記載しますが、職務経歴書では一般的には使いません。

在職中の転職活動で職務経歴書・履歴書で、丁寧な印象を与える定番の書き方で使われるのが「~現在」「在職中」「現在に至る」の3つです。

それぞれの職務経歴書・履歴書での具体的な例文をご紹介します。

在職中の基本的な書き方

  1. 職務経歴書は「職務期間」「~現在」を記載
  2. 職務経歴書は「在職中」「現在に至る」「以上」の書き方もOK
  3. 履歴書は「在職中」「現在に至る」「以上」を使う
  4. 有給消化中は「在職中」「現在に至る」でよい
  5. 退職済みは、最終職歴の後で「以上」と記載
  6. 過去の転職でも、以前の企業欄に「退社」表記は不要
※上記リンククリックで該当説明部分にスクロールします。


勤務先名::〇〇株式会社 (勤務期間:20xx年x月x日~現在)

期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇支社営業部 〇〇課配属
主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇本社営業部 〇〇法人課配属
20xx年後上半期:マネージャーへ昇格
主に〇〇を対象とした販促営業及び有力代理店の開拓に従事。

在職中の場合、職務経歴書では職務経歴を入社から現在まで時系列に沿って記入する編年体式で記載することが多いです。

その場合、在職中であることは、職務経歴表中の期間の欄に「~現在」と記載します。

期間の欄に「現在」と記載があれば在職中であることが分かるので、業務内容の欄にあえて「在職中」などの記載はしないことが多いです。 この書き方だと、業務内容に集中して読んで目を通してもらえるのがメリットです。


職務経歴
20xx年x月 〇〇株式会社入社(〇〇支店営業部 〇〇課配属)
【業務内容】主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月 〇〇本社営業部 〇〇法人課へ異動
【業務内容】主に〇〇を対象とした販促営業及び有力代理店の開拓に従事。
20xx年後上半期:マネージャーへ昇格/(課の売り上げを管理)
20xx年x月 在職中
以上

同じ編年体式の職務経歴書でも、上記のように時系列を中心にした書き方の場合、経歴の最後に「在職中」もしくは「現在に至る」と記載します。

「在職中」「現在に至る」はどちらの表記でもかまいません。

ただ、「在職中」「現在に至る」の表記を使用した際には、「以上」も一行下の行に、右寄せで記載します。以下が例です。

「以上」を記載するのは、そのあとの職歴がないことをはっきり示すためです。「以上」があると、採用担当者にも在職中であることが伝わるので一緒に記載しましょう。


履歴書の場合は、職務経歴欄の最後に「在職中」もしくは「現在に至る」を記載します。

職 歴
20xx年 4 〇〇株式会社入社 〇〇支店営業部 〇〇課配属
・新規顧客へのテレアポ・飛び込み営業を担当
20xx年 x 〇〇本社営業部 〇〇法人課へ異動
・販促営業及び有力代理店の開拓を担当
・マネージャー職へ昇進
以上

また、この先の職歴はないことを示すために、「以上」も一行下の行に右寄せで記載します。

履歴書の場合は、採用担当者が職務経歴の流れを明確に把握しやすいと好印象にもつながります。そのため、「在職中」もしくは「現在に至る」と「以上」を必ず記載しましょう。


職務経歴
20xx年x月 〇〇株式会社入社 本社経理部 〇〇課配属
【業務内容】主に請求書発行業務等の月次処理業務と予算・実績・決算資料作成に従事。
20xx年x月 本社経理部〇〇課 マネージャー昇格(経理課〇名 部下〇名)
【業務内容】主に決算全廃・決算単身・企業結合関係業務の統括に従事
20xx年x月 本社経理部〇〇課 経理部長に昇進(経理部〇名 部下〇名
【業務内容】経理業務全般を管理・基幹システムマネジメント統括に従事
20xx年x月 現在に至る
以上

退職予定日が決まっていて、有給消化中の転職活動でも職務経歴書・履歴書には、「在職中」「現在に至る」と記載します。理由は、退職予定日がまだ来ておらず、有給消化期間も在職期間に含まれるからです。

そして、この場合も最終経歴の一行下の行の右端に「以上」を記載します。

ただ、有給消化中でも退職後に空白期間を空けずにすぐ就職したい場合は、「在職中」の後に、退職予定日を記載するとスムーズです。

退職予定日の後、少し空白期間を設ける予定がある場合は、有給消化期間中であれば「在職中」で退職予定日の記載もなしでかまいません。その場合は、面接の際に、空白期間の活動内容や理由を明確に話せるようにしておくとよいでしょう。


期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇支社営業部 〇〇課配属
主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇本社営業部 〇〇法人課配属
20xx年後上半期:マネージャーへ昇格
主に〇〇を対象とした販促営業及び有力代理店の開拓に従事。
以上

応募の段階で、勤務先をすでに退職済みの場合は、最終職歴を記載した次の行の右端に、「以上」を記載します。

職務経歴の中で、最終職歴を「〇年〇月~〇年〇月」と記載すれば、「離職中」「退職」などの記載も必要ありません。

また、職務経歴書の場合、退職理由の記載は必要ありません。


勤務先名::〇〇株式会社 (勤務期間:20xx年x月x日~20xx年x月x日)

期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇支社営業部 〇〇課配属
主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇本社営業部 〇〇法人課配属
主に〇〇を対象とした販促営業及び有力代理店の開拓に従事。

勤務先名:△△株式会社 (勤務期間:20xx年x月x日~20xx年x月x日)

期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇法人営業部 営業部長
営業部長として売上目標設定・進捗管理
経営指標の予算、実績管理、部下のマネジメント
以上

職務経歴の途中で転職がある場合は、職務経歴の中に在職期間と次の会社の企業名の記載があれば、「退職」の記載は必要ありません。

次の会社が記載されている時点で転職していることが伝わるからです。

こちらも最終経歴を記載した次の行の右端には「以上」を記載します。

次の会社での職歴の記載と「以上」があれば、転職を経て、現在の会社も退職済みであることが伝わります。


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退職予定日 職務経歴書 履歴書
退職予定日が決定している 勤務開始日が近い募集に応募 ◎書くことを推奨 ◎書くことを推奨
退職予定日が1カ月以内 〇退職予定で記載 〇退職予定で記載
退職予定日が1カ月以内
非正規雇用
〇退職予定で記載 〇退職予定で記載
上記以外の場合 ×記載しない ×記載しない
退職予定日が未定 ×記載しない ×記載しない
※上記リンククリックで該当説明部分にスクロールします。

在職中、この先の退職予定について、職務経歴書の中に記載したらよいのかも迷いますね。

基本的には、退職予定日が決まっていない・確実でない場合は、退職予定日は記載しません。順に例をみていきます。


期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇支社営業部 〇〇課配属
主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月

現在
配属部署:〇〇法人営業部 営業部長
営業部長として売上目標設定・進捗管理
経営指標の予算、実績管理、部下のマネジメント
以上

退職予定日が決まっている場合は、職務経歴の中に「現在に至る」「在職中」と記載し、退職予定日を記載します。

「現在に至る」「在職中」を記載するので、一緒に右端に「以上」も記載します。

退職予定日の記載があると、採用担当者も予定がたてやすくなります。

特に、勤務開始日が近い募集に応募する、退職予定が1か月以内である場合は、すぐ入社できるアピールにもなるので、退職予定を記載しておきましょう。


期間 担当業務
20xx年x月

20xx年x月
配属部署:〇〇支社営業部 〇〇課配属
主に〇〇を対象とした時差S/W販売を担当。
新規顧客への飛び込み営業及び既存顧客への深耕営業に従事。
20xx年x月

現在
配属部署:〇〇本社営業部 〇〇法人課配属
20xx年後上半期:マネージャーへ昇格
主に〇〇を対象とした販促営業及び有力代理店の開拓に従事。

現在の企業に転職の話をしているけど、退職予定日が決まっていない場合も、退職予定の記載は基本的に不要です。

理由は、不確定な情報を記載し、あとで変更になることがあると印象が悪くなるからです。そのため、未確定の場合は、職務経歴書で退職予定についての記載は避けます。

ですが、書類選考後の面接で、退職予定について聞かれることが予想されます。そのため、入社可能な時期についての回答を準備しておきましょう。


職 歴
20xx年 4 〇〇株式会社入社 〇〇支店営業部 〇〇課配属
・新規顧客へのテレアポ・飛び込み営業を担当
20xx年 x 〇〇本社営業部 〇〇法人課へ異動
・販促営業及び有力代理店の開拓を担当
・マネージャー職へ昇進
現在に至る(〇月〇日付で退職予定)
以上

履歴書についても、退職予定日が決まっている場合は、職務経歴欄に、「現在に至る」「在職中」と記載し、退職予定日を記載します。

退職予定日や退職予定が未確定の場合は、こちらも退職予定についての記載はしません。

職務経歴書や履歴書に退職予定日の記載がなくても、面接の段階で今後の日程調整の相談をすることが可能です。そのため、退職予定日は確実に決定している場合のみ記載するようにしましょう。


  • 【在職中で連絡が取りにくい場合】
  • ・履歴書/職務経歴書内に「連絡手段」「連絡がつく時間帯」を記載する
  • ・職務経歴書・・・特記事項に記載
  • ・履歴書・・・本人希望欄に記載

職務経歴書の場合は「特記事項」に、履歴書の場合は、「本人希望欄」に記載が一般的です。

選考結果や面接の日時など、応募先企業と連絡を取る機会も多く、連絡が取りやすいことで転職活動もスムーズに進みます。また、採用担当者に配慮ある点のアピールにもなります。ぜひ記載しておきましょう。

履歴書・職務経歴書内への連絡先の記載例です。

【連絡先の記載例】
在職中のため、9時~17時はお電話を頂いても出られない可能性がございます。 恐れ入りますが、その際は確認次第、早めに折り返しの連絡を差し上げます。
  • ・連絡が取りやすい時間帯 月~金曜日の18時以降・土・日曜の終日
  • ・携帯電話 090-0000-0000(留守番電話はございます)
  • ・メールアドレス 〇〇@〇〇.ne.jp


在職中の転職活動は時間に限りがあります。
こちらでは、在職中に職務経歴書を早く仕上げて、円満な退社をして転職活動を成功させる3つのポイントをまとめています。

  1. 目標期限を設定し、具体的な活動スケジュールをたてる
  2. 通勤・移動の隙間時間に材料集め・休日に職務経歴書を書く時間をとる
  3. 転職サイト・転職エージェントを利用して情報収集の効率を上げる


転職活動の目標期限を設定し、具体的な活動スケジュールをたてましょう。平均的な転職活動期間は3カ月ですが、早い場合は3カ月未満で転職活動が終わっています。

そのため、早めになることも念頭におきつつ、現在の会社での退職準備も整えていきます。

【退職までの一般的なスケジュール】
  1. 約1カ月前・・・退職の意思を伝える
  2. 約1カ月前・・・退職日を決める
  3. 約1カ月前・・・退職願を提出する
  4. 20日前・・・業務の引き継ぎをする
  5. 10日前・・・取引先などへのあいさつ回り
  6. 当日・・・退職書類チェック/社内であいさつ
  7. 退職後・・・保険の加入手続きなど

上記は一般的な退職までのスケジュールですが、会社によって異なるので、就業規則を確認しておきましょう。

退職までの予定を理解することで、より確実な活動スケジュールがたてられます。


転職活動で、最も時間がかかるのが、あなたの魅力を伝える職務経歴書・履歴書の作成です。職務経歴書がある程度完成していれば、応募したい募集を見つけたら、すぐに行動も起こしやすいです。

そのため、通勤・移動の隙間時間などに企業について調べたり、自分のアピールポイントをメモしたり材料集めをしておくと効率がよいです。

そして、休日などに、職務経歴や自己PR文などの作成を進めましょう。


転職活動は情報収集効率をあげることでよりスムーズに進みます。転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。

転職サイトは登録すると、新着求人お知らせメールやスカウトメールが受け取れる点で効率的です。

転職エージェントは、個人のキャリアや転職活動方針の相談ができ、また経験や希望に特化した求人情報を効率よく収集できるので確実性があがります。


  1. 在職中の場合・・・「~現在」または、「在職中」「現在に至る」+「以上」と記載
  2. 有給消化中の場合・・・「在職中」「現在に至る」と記載
  3. 退職済みの場合・・・最終職歴の後に「以上」と記載
  4. 過去に転職している場合・・・以前の企業欄に「退社」の記載は不要

職務経歴書に在職中の記載があると、「現役で活躍している」と、よいイメージを与えることがあります。

ただ、在職しながらの転職活動は、思った以上に時間がなく大変です。

そんなときは、転職エージェントの活用を考えてみてください。転職活動全般はもちろん、職務経歴書の添削も行っています。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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