CMC研究職の職務経歴書サンプルと書き方

  1. CMC

公開日:2024/06/25 / 最終更新日: 2024/10/16

「CMC研究職」の職務経歴書を作成する際に役立つサンプル・テンプレートをご用意。職種別の書き方ポイントも解説しています。

CMC研究(製剤・分析)職で転職を検討している場合、職務経歴書をどのように書いたらよいか書き方にお悩みではありませんか?

CMC研究は製剤、原薬、分析における商用生産に近い研究開発職となっております。
旧来より存在する低分子合成医薬品から、新規領域でのバイオ医薬品(抗体、ADC、ワクチン、細胞、遺伝子等)など、様々なモダリティが誕生しております。
これらの複雑な分野に対して高い専門性と技術力、経験やスキルをアピールする必要がございます。
本記事では一般的な職務詳細の記載方法から、専門性やマネジメントスキルを効果的にアピールする方法をご紹介しております。
是非ともCMC研究職のエキスパートとしてアピールすべく、本記事をご活用ください。

CMC研究(製剤・分析)職の職務経歴書サンプル・書き方でおさえておくと良いポイントなどを、CMC研究(製剤・分析)職の専任コンサルタントが職務経歴書の書き方について解説しています。

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CMC研究職の職務経歴書テンプレート/サンプルダウンロード


職務経歴書

20xx年x月x日現在
氏名:●● ●●

■ 職務概要

●●卒業後、●●社にて●●年間医療用/後発薬/OTC医薬品の●●に従事。
製剤研究: 主に、低/中/高分子製剤/原薬の処方設計~工業化検討~物性評価、特性評価、プレフォーミュレーション、DDS、技術移転など一連の業務に従事。
分析研究: 品質試験業務や分析技術開発及び導入、規格試験法や管理の設定、原薬物性評価、スクリーニング法の開発などに従事。
海外の承認申請に向けたCTD作成(M2.3等)におけるデータ取得、レビュー対応を実施。

■ 職務経歴

勤務先名:○○○株式会社           (勤務期間:20xx社x年x月~現在)

◆事業内容:医薬品製造販売業/医薬品製造受託業

◆資本金:xxx百万円  ◆売上高:xx百万円   ◆従業員数:xx名

期間事業内容
20xx年x月
 ~ 
現在
部署名:製剤研究部
【担当業務】 
・固形製剤、顆粒剤、無菌注射剤の開発品●品目を担当
・各種検討の計画書、報告書の作成及び試験の実施
・国内CMOへの技術移管及び治験薬製造
・●●を基盤とした DDS 製剤の設計・作製
・難溶性薬物の溶解性改善研究として、●●について試験評価
・経口固形製剤の処方設計(●件のテーマに携わり、製剤のテーマリーダーを担当) 
【実績】
両者で●●に向けた製剤処方製法を決定。加えて抗がん/免疫/皮膚疾患製剤で処方検討を完了。
添加剤変更/剤形追加により含量均一性を確保し、特許取得のデータ取得に至る。
20xx年x月
 ~ 
20xx年x月
部署名: 分析研究部
【担当業務】
・医薬品原薬、添加物、製剤の規格及び試験方法の設定、分析法バリデーション、品質評価、物性評価、安定性試験
・生産工場への試験方法の技術移転
・分析試験受託機関のマネジメント
・申請資料の作成及び当局対応
・分析機器のメンテナンス、治験薬GMPに関する業務

勤務先名:●●株式会社           (勤務期間:20xx社x年x月~20xx社x年x月)

◆事業内容:医薬品製造販売業

◆資本金:xxx百万円  ◆売上高:xx百万円   ◆従業員数:xx名

期間事業内容
20xx年x月
 ~ 
20xx年x月
部署名:
【担当業務】
【実績】
20xx年x月
 ~ 
20xx年x月
部署名: 分析研究部
【担当業務】
【実績】

■ 保有資格

  • TOEIC xxx点(19xx年)
  • PC スキル(Word、Excel、PowerPoint)
  • 甲種危険物取扱者
  • ●級バイオ技術認定者
  • 薬剤師免許(19xx年x月)

■ 取扱い機器・手技

HPLC、LC-MS、ICP、ELISA、、ラマン分光装置、NMR、GC/MS、XPS、カールフィッシャー微量水分測定装置、マイクロ流路、DLS、プレートリーダー、TEM、Cryo-TEM、SEM、打錠機、カプセル充填機、ジェットミル、溶出試験機器、LNP調製、LNP物性評価(粒子径、ζ電位、内封率、モルフォロジー、pKa 評価)、細胞培養、PCR、カプセル充填、粉体粉砕

■論文・学生時代の研究内容

 

論文タイトル、引用論文者の表示をそのまま転記ください。学生時代の研究内容は研究タイトル、研究内容の要約を記載ください。

■特許・学術発表

特許概要、特許番号 もしくは 学術概要などを記載ください。

                                                           

                                                             

以上

CMC研究職の職務経歴書(Word形式)のサンプルダウンロードはこちらから

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CMC研究職の職務経歴書の書き方のポイント


① 職務内容は5行から8行程度で簡潔に述べましょう

ポイント: 学問としての専攻(有機化学専攻/生物工学専攻等)から、実務での業務要約を記載しましょう。客観的な視点を意識して、自身の経験や実績を記載してください。

理由:
面接官は膨大な書類を日々確認されています。最初の職務概要で貴殿がどのような方か、高いスキルを有しているか判断されます。最初の印象が重要ですので、この点意識頂ければと思います。

② 業務詳細は期間ごとに箇条書きで体系的に見やすい構図を意識しましょう

ポイント: 簡潔に書く場合、具体的な業務内容や文言を省略されることもございますが、できる限り専門的な用語や表現で記載することをお勧めします。 例: ×製剤研究 〇製剤研究での経口剤に対する処方設計、薬物送達技術の研究・・・等

理由:
採用企業がキャリア採用で求めるものとして、豊富な実務経験と高い専門性、新たな環境でも適応できる能力がございます。最初の選考は履歴書・職務経歴書による書類のみの専攻となりますので、いかに書面で自身のお強みや経験を伝えられるかが求められます。

③ 業務詳細だけでなく、業務を行うにあたっての詳細も記載しましょう

ポイント: 組織人数、組織内での自身の役割、担当した製品ジャンルや担当数などが該当します。

理由:
数ある優秀な応募者の中から、貴殿がどのような立場、役割を現在の職場で果たしているのかを問われます。

④ 研究スキルをアピールすべく、外部に向けた取り組み実績や評価を記載しましょう

ポイント: 論文内容や学生時代での専攻や研究分野、特許取得をされた場合は、特許に至る取り組み事例や工夫点など是非ともアピールしましょう。

理由:
採用企業は貴殿の今までの取り組み分野や実績が組織内で必要なものかを判断する際に、上記内容を参考とする傾向がございます。

>>さらに詳しく職務経歴書の書き方を見る

CMC研究職の職務経歴書の自己PRの書き方


CMC研究職の自己PR例文

・業務での強み
社内の既存剤形の発展性を検討する際に、●●の技術に関する研究基盤が無いことを製剤研究の機会損失と捉え、修士/博士課程で ●●の技術に関する研究に着手し、研究データとともに技術を習得しました。加えて、社内の技術的需要を探索、合致させるべく●●技術の意義を繰り返し社内へ積極的に発信し、社内研究基盤を構築しながら、●●技術を用いた新たなテーマ創出に貢献しました。これまでの業務に並行して、積極的な学会発表や第一論者としての論文投稿、業界誌への執筆活動を通じ、●●技術に関する分野の価値向上、自身のプレゼンスの拡大に精力的に勤めました。研究機関や他企業との繋がり形成にも尽力し、研究開発力の向上に善処しました。

・マネジメントスキル
例1:●●の製品マネジメントを実施しました。原薬、製剤、CMC関連部署との連携、治験薬製造の推進、予算・管理などを主体的に推進し、CDMO選定から契約締結などのマネジメントを行いました。●名の関連部署とミーティングを行い、意思確認、双方の主張などをとりまとめ、最適な目標設定、達成に向けた進捗管理を徹底し、最終的な承認申請、製品上市に貢献しました。

例2:会社として注力する主要プロジェクトに参画し、主体性をもってリードをして参りました。考えや利害関係が異なる部署やメンバーと共に仕事を行うことで、馴染みのない環境下でも適応する管理能力経験を養いました。自身の主張を行いつつ、案件の推進を意欲的に取り組めることが自身の強みと考えております。現職では、先端技術に関するプロジェクトマネジメントとして、社内の各部署からヒアリングを行い、概念設計、意向のとりまとめと実行をリードしました。
社内だけではなく、社外に対しても発信を行い、迅速かつ強固な信頼関係構築に邁進しました。結果として本プロジェクトの成功と評価を社内外各所より頂くことができました。これらの経験を駆使して、社内外への知見、実績の提供はもちろん新たな挑戦を行い、日々の成長に努めたいと考えております。

・英語力
ビジネス使用経験:●年 (文書・マニュアル作成及び読み込み、メール対応、海外規制に基づく手順書作成、海外メンバーとのテレカン、海外サプライヤーなどの商談・交渉) 現職では各国規制当局(FDA、EMA等)からの照会事項対応に応じておりました。外国製造業者への資料提供の要請や要請に対する回答書作成、提出に向けた事前の電話会議で英語を使用しておりました。自社製造所へ規制内容を導入すべく実務面で数多くの折衝や交渉を国内外の関係各所に行いました。直近では、海外導出入関連業務に携わっており、GMP監査同行や原薬・製剤製造所の適格性調査を実地で対応しております。  

CMC研究職の自己PRを効果的にするポイント

自己PRは体系立てて自身の強みを簡潔にアピールしましょう

ポイント:大項目を2-3つほど作成し、最もアピールしたい要素を大項目のタイトルに記載します。項目ごとの取り組み背景や課題に感じたこと、どのように改善し新たな成果を生み出したのか、実績を作り上げたのか記載しましょう。その際に単独で取り組んだ、独りよがりで実行した印象を持たれるとネガティブですので、チームワーク力、関係各所と連携の上で、成果を生み出した旨、言及できるとよろしいです。

理由:研究職は1人で実施することもありますが、関係各所と連携することが強く求められます。そのためチームワークを通して、どのような工夫を行ったか、結果を作り上げたのか、採用企業は再現性を図るべく確認する傾向がございます。

CMC研究職の転職関連情報


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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。