転職を成功させるためには、応募する企業の規模を踏まえた上で適切な対策を行うことが大切です。特に、大手企業への転職を成功させる場合、自己分析を入念に行い、企業研究や情報収集などを徹底した上で、入社後のキャリアプランを考える必要があります。しかし、働きながらこれらの対策を入念に行うためには、そのコツやポイントを理解しておかなければなりません。
そこで今回は、大手の転職で必要とされる要素や転職を成功させるためのポイント、転職の成功事例をハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説していきます。大手企業の内定獲得を目指している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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大手への転職で必要とされる要素について
1. 新卒採用の時ほど学歴は重視されない
2. 高いスキルや適した職務経歴が必要となる
3. 求人倍率が高いことが多いため、入念な準備が必要
4. 非公開求人でのみ募集しているケースがある
まず、大手への転職で必要とされる要素について紹介します。
大手への転職においては、新卒採用の時ほど学歴は重視されませんが、一方で、より高いスキルや適した職務経歴が必要です。また、求人倍率が高いことが多いため、入念な準備が求められますし、場合によっては非公開求人のみで募集しているケースがあり、転職エージェントを利用しなければならないこともあります。
各要素について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
新卒採用の時ほど学歴は重視されない
大手への就職となると「学歴フィルター」のイメージが強いかもしれませんが、新卒採用の時ほど、学歴は重視されない傾向にあります。新卒採用においては、応募者に職務経験がないため、潜在能力や基本的な知識、頭の回転の速さや、努力を継続できることを測る指針として「学歴」が重視されます。
一方、転職の場合、企業は応募者が過去にどのような職務を経験したか、経験を通じてどのようなスキルを身に付けたかに注目します。従って、実務経験や専門知識が重視される傾向が強く、学歴の影響は相対的に低くなるのです。
とはいえ、完全に学歴が評価されなくなるわけではありません。企業によっては学歴を重要視する場合もあります。「学歴が全く影響しない」とは言い切れませんが「職務経歴やスキルの方が、評価における比重が大きい」ことは覚えておきましょう。
高いスキルや適した職務経歴が必要となる
大手企業は優秀な人材が集まりやすいため、求められるスキルも高くなりがちです。従って、高いスキルや適した職務経歴が必要不可欠であるということを覚えておきましょう。
大手への転職においては、業務で実績を上げた経験や、プロジェクトマネジメント、リーダーシップなどの能力が評価されやすい傾向にあります。また、大手企業の社員は業界の最前線で活躍しているため、より高度な専門知識が求められます。
職務経歴書やエントリーシートでは、実績を具体的に示しましょう。単に「仕事をこなしてきた」と話すのではなく「どのような成果を上げ、それが企業の成長にどのように貢献したか」を明確に説明することが大切です。これまでのキャリアで培ったスキルや実績なども、具体的にアピールしましょう。
求人倍率が高いことが多いため、入念な準備が必要
大手は求人倍率が高いことが多いため、入念な準備が求められます。企業研究を徹底的に行い、自己PRを何度も練り直し、面接対策を繰り返し行うなど、事前準備をしっかりと行いましょう。
企業の方針や理念、さらには業界内でどのような位置を占めているのかなども徹底的に調べ、応募する企業の特徴に合った志望動機を作成することが必要です。面接においても、スキルや経験はもちろんのこと、それらを生かして「どのように貢献できるか」を具体的に説明できるかが重要となります。
事前に何度も面接練習を行い、自分の強みや経験がアピールできる回答になっているかを確認しておきましょう。また、企業の価値観や文化と合致していることも求められるため「自分が企業にどのようにフィットするか」を明確に、わかりやすく伝える練習をしておくのも効果的です。
非公開求人でのみ募集しているケースがある
大手の企業には、求人を出していることを伏せたいなどの理由から、非公開求人でのみ中途採用を募集しているケースがあります。非公開求人は公式サイトや誰でもアクセスできる転職情報サイトなどには記載されていないため、転職エージェントを利用する必要があります。
特定の、信頼している転職エージェントにだけ求人情報を提供することで、一定の条件を満たした求職者に限って選考対象を絞れるため、応募が多い大手企業は特にこのようなスタイルをとることが多いです。
従って、あなたが目指している企業が求人を公開していない場合、大手企業ともやり取りがあるような、ハイクラス系の転職エージェントに登録するのも選択肢の一つです。
大手への転職を成功させるためのポイント
1. 自己分析を行い、求めている仕事を明確にする
2. 企業研究と情報収集を行う
3. 入社後のキャリアプランを考える
ポイント1. 自己分析を行い、求めている仕事を明確にする
大手企業への転職を成功させるためには、自分自身を細かく分析し、どのような条件や業務内容を求めているかを明確にする必要があります。ただ「大手」というだけで応募しようと思っているのではないか、それとも「この企業だからこそ、やりたいことができる」と考えているのか、自分がどのような条件を求めているのかを言語化しなければなりません。
自己分析は自分の「強み」「弱み」「モチベーションが高まる場面」「特技」「企業に求める条件」など、さまざまな要素を言語化できるため、転職活動において必須の行動です。
自己分析の詳しい方法については以下の記事でより詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント2. 企業研究と情報収集を行う
大手企業への転職を成功させるためには、企業研究と情報収集が欠かせません。応募する企業の業績、事業内容、経営方針、企業文化などを詳しく調べる必要があります。
企業研究を行えば、「応募先の企業が自分に合っているか」また「自分がその企業でどのように貢献できるか」を具体的にイメージでき、面接でもより説得力のあるアピールができます。企業の価値観や経営理念など、企業研究を通して理解しておけば、知り得た内容を加えることで志望動機の説得力も増し、他の候補者との差別化を図ることも可能です。
情報収集を行うにあたっては、企業の公式サイトはもちろん、プレスリリースや業界に関するニュース記事などを利用するようにしましょう。基本的には「公式の情報」をメインに情報収集を行うことを推奨します。
実際に働いた経験がある人の口コミのサイトなどは、在籍確認をされることはあまりないため、「100%、その会社に在籍していた人の口コミである」とは断言できません。しかし、実際に働いた人の意見は、応募を検討するにあたって重要な情報であるため、複数の口コミを比較検討した上で「信憑性の高いものだけ」を信頼するようにしましょう。前提として、「公式の情報」以外は、あまりうのみにし過ぎないことも大切です。
ポイント3. 入社後のキャリアプランを考える
多くの大手企業では、面接時に将来のキャリアビジョンを質問されます。企業側は応募者が長期的にどのようなキャリアを築いていきたいか、そのビジョンが自社の成長と一致しているかどうかを確認しています。従って、入社後のキャリアビジョンについて考え、自分がその企業でどのように成長し、貢献できるかを明確にしておきましょう。「応募する企業ならでは」のキャリアプランを描けると理想的です。
他の企業にも当てはまるようなキャリアプランであると、ほかの候補者と差別化ができないだけでなく、志望度が低いと判断されてしまう可能性もあります。従って、その大手企業ならではの業務内容や文化、企業理念などを踏まえた上で、自分のキャリアプランと合致していることを説明できるよう、企業研究を入念に行うことを推奨します。
大手への転職の成功事例を紹介
1. 公共機関から大手金融機関への転職成功事例
2. 50代で初転職 大手への転職成功事例
3. IT業界 中小コンサルから大手Fintechへの転職成功事例
続いて、大手への転職を成功させた事例について紹介します。「目標」「工夫した点」「苦労したポイント」などを中心に、ご自身の転職活動にも活用できそうな考え方や工夫があれば、ぜひ参考にしてみてください。
事例1. 公共機関から大手金融機関への転職成功事例
30代前半で公共機関から大手金融機関に転職したMさんの事例を紹介します。
Mさんは公共機関で貧困国の支援事業に関わっていましたが、近年サステナビリティが注目を集める中で、自分の経験が民間企業で生かせるかどうか知りたいと考え、転職エージェントに登録。コンサルティング業界の担当者から、「サステナビリティコンサルタントのニーズが高く、20代後半から30代前半の業界未経験者にも需要がある」と伝えられました。
しかし「コンサルティングファームよりも事業会社の方が志向に合う可能性がある」と、別の業界担当者から紹介され、相談の結果「新しい価値を生み出し、手触り感を持ちながら事業を推進したい」という意欲が芽生えました。
そこで、様々な金融機関のサステナビリティへの取り組みについてコンサルタントから説明を受け、最終的に大手金融機関の新規事業開発担当者としてチャレンジすることを決意。面接で「これまでの経験」と「これからの活躍」の可能性を評価され、入社に至りました。
公共機関でキャリアを積んだ後、サステナビリティに興味を持ちつつ、「新しい価値を生み出し、手触り感を損なわずに事業を推進したい」という理由で転職をしたケースです。
民間企業での就労経験が無い30代の方でも、公共機関にてスキルや経験を積んでおり、意欲をアピールできれば、大手への転職は可能です。
>>SDGsの転職成功事例|公共機関から民間企業、異業界への転職
事例2. 50代で初転職 大手への転職成功事例
50代で初転職し、大手へ転職したS.さんの事例を紹介します。
Sさんは前職で20年以上、管理職としても15年以上勤務し、豊富な実務経験を積んでいました。その中で、「外部に出て挑戦したい」という気持ちが芽生え、新たな環境への転職を目指しました。
しかし、転職活動を開始したものの、想像以上に書類選考が通過せず、部長の経験がオーバースペックとしてお断りされることも少なくありませんでした。
ある時、過去に書類選考でNGとなった企業を、転職エージェントのコンサルタントから勧められました。それは、以前とは別のルートとして、部門の責任者へ直接紹介されるというもので、その後、このルートから書類が通過し、面接を重ねて内定に至りました。
これはひとえに、企業の採用部門の責任者と、エージェントとのつながりが深かったために実現した成功事例だと考えられます。
50代で初めての転職を目指す場合は、「経験不足」というよりはオーバースペックなどの理由で断られることもありますが、経験が豊富であることは基本的に有利に働くものです。企業への適正やスキルは厳しく確認されますが、企業の求める基準をクリアできれば、内定に近づけます。
また、今回のケースのように、転職エージェントを利用すると、一度不採用になってしまった企業でも、別のルートから推薦してもらえる可能性も稀にあります。
>>50代の転職成功事例|50代で初めての転職、頭打ちだった年収が200万円アップ
事例3. IT業界の中小コンサルから大手Fintechへの転職成功事例
30代前半でIT業界中小コンサルから大手Fintechへ転職したAさんの事例を紹介します。
Aさんは文系出身でありながら、ITエンジニアへのキャリアチェンジを志望し、複数社を経験。4年間セキュリティコンサルタントとして従事したものの、新しい技術に触れられるチャンスが少なかったことから転職を決意。成長と市場バリューを高めることを目的として転職活動を開始しました。
「日系外資系大手金融」「大手消費財メーカー」など複数業界から内定を獲得しましたが、あらかじめコンサルタントと企業選びの優先順位を決めていたため、回答期限が短い中でも、迷うことなく自分にとって最適な企業で内定を承諾できました。
以上が、成長機会や市場価値をより高めること、そして新しい環境を求めて転職を志した例です。
Aさんは前もって自分の求める条件を順位付けしておいたため、社風や人間関係、働き方、仕事内容すべてにおいて満足できる企業に入社しています。
選考対策を入念に行い、複数の企業に応募した場合は同時に複数の内定が得られることもありますが、あらかじめ「自分の求める条件」を明確に順位づけしておくことで、回答期限が短い中でも、スムーズに入りたい企業の選別ができるでしょう。
>>IT業界の転職成功事例|優先順位を明確にし、複数内定から最適な選択
大手への転職に関するQ&A
Q1. 第二新卒で大手へ入社可能?
Q2. 大手への転職時に学歴フィルターはある?
Q1. 第二新卒で大手へ入社可能?
難易度は高めですが、第二新卒の募集をしている大手企業もあります。第二新卒は「すでに社会人としての基本的なビジネスマナーや常識を持っている人を採用できる」ため、新卒と比べて成長速度を早められるというメリットがあります。
しかし、第二新卒であるということは「早い段階で前職を退職してしまっている」ということでもあります。従って、企業側には「またすぐに退職してしまうのではないか」という懸念があるため、転職理由と志望動機をより一層、説得力のあるものにして、相手側の懸念を解消できるような回答を準備しておきましょう。
Q2. 大手への転職時に学歴フィルターはある?
大手の転職時、基本的には学歴フィルターはないと考えて問題ありません。新卒採用時のような、厳格な学歴フィルターは存在しないと考えて良いでしょう。
これまでの実績やスキル、職務経歴が重視されるため、「これまでに何を成し遂げたか」「入社後、どのように活躍できるか」が選考の主要な判断材料となります。
しかし、学歴が選考に影響する場合もあるということは覚えておきましょう。経験や年齢など、主要な条件が同じである応募者が二人いた場合は、高学歴の方が採用される可能性が高いです。
大手への転職活動は転職エージェントの利用もご検討ください
本記事では、大手への転職を目指す方向けに、大手への転職で必要とされる要素や、転職を成功させるためのポイントを紹介しつつ、大手への転職の成功事例についても紹介しました。
大手への転職を成功させるためには、自己分析、企業研究や情報収集を徹底的に行う必要があります。しかし、大手企業の求人は倍率が非常に高く、中には一般的には公開されていないものも存在します。
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