転職活動における自己分析の方法とメリットを解説

公開日:2024/08/08 / 最終更新日: 2024/10/16

転職を成功させるために「自己分析」は欠かせません。最も重要な対策と言っても過言ではないでしょう。しかし、正しい自己分析の方法や、自己分析が重要な理由については、正確に理解できている人があまり多くありません。
そこで今回は転職活動における自己分析の方法とメリットについて、ハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説していきます。

ぜひ本記事を参考に、正しい方法で効率よく自己分析に取り組み、転職を成功させてください。

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自己分析とは「自分のことを明確にすること」です。自己分析をすることで、強みや弱み、価値観、仕事に対する意欲の源泉やモチベーション、どのような場面で、どのような物事に対して強い意欲を感じるのか、などについて分析できます。
自己分析を通じて得た情報は、転職先を選ぶ際の基準や面接での自己PRの内容に直結します。自分がどのような仕事に向いているのか、どのような職場環境で働きたいのか、自分の強みを最大限に発揮できる職種は何かを把握できます。このように、自己分析をしっかりと行うことで、転職活動の全体像が見えてきますし、目指すべき方向性も明確になるでしょう。

自己分析は自己理解を深めるための最適な手段であり、転職活動を成功させるための基盤といえます。


転職において自己分析を行う目的は、適職に就くことです。適職とは、自分のスキルや価値観、ライフスタイルに合った仕事のことです。
自己分析を通じて自分が本当にやりたい仕事、そしてその仕事に必要なスキルや経験を明確にすることが、適職に就くために必要なこととなります。また、自己分析を行うことで転職の目的や目標が明確になり、迷いや不安も軽減されることが多いです。多くの人が自己分析を難しく考えてしまいがちですが「適職に就くための具体的なステップ」として捉えると、その重要性が理解しやすくなります。
自己分析は転職成功のカギを握る重要な対策の1つであり、これを怠ると転職先でのミスマッチや早期離職の原因となる可能性が高まってしまいます。


1. 自分の仕事における強み・弱みを理解できる
2. 自分が希望している仕事を把握できる
3. 面接でアピールがしやすくなる

続いて、転職活動において自己分析を行うメリットについて紹介します。「自己分析は重要だから行うべき」と言われるものの、具体的にどういった理由で行うべきなのか、曖昧となっていることも多いです。
そこで、自己分析を行うことで得られる代表的なメリットを3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

自己分析を行うことで得られる最も大きなメリットは、自分の強みと弱みを明確に理解できることです。
自己分析を通じて、自分が得意とするスキルや過去の成功体験を振り返ることで、自分は何が得意で、何が苦手かを理解できます。例えば、過去にリーダーシップを発揮してチームを成功に導いた経験があるならば、それが自分の強みとなります。強みを具体的なエピソードを用いて話すことで、面接官に対して説得力のある自己PRができます。

一方、自己分析で自分の弱みを把握することも可能です。例えば、プレゼンテーションが苦手だったり、細かい作業が苦手だったりする場合、認識しておくことで、課題や弱点を改善するための準備ができます。弱みを理解することは、単にネガティブな面を知るだけでなく、その弱みを克服するための第一歩になります。

自分が希望している仕事を把握できることも、自己分析をする大きなメリットです。自分が本当に望んでいる仕事や職場環境を、自己分析を通じて明確にできます。
例えば、自分がどのような働き方を望んでいるのか、どのような企業風土が合っているのか、具体的に考えてみてください。自分が本当に望んでいる仕事がどのようなものなのか、その解像度を上げることができ、転職活動の方向性がより明確になるでしょう。

自己分析を行うことは、自分が求める職場環境、キャリアビジョンに合った職種や企業を選ぶ際にも役立ちます。例えば「成長できる環境」「ワークライフバランス」「安定した収入」など、求める条件の中でも自分の中で譲れないものの優先順位を明確にすることで、理想の職場を見つけやすくなります。自己分析は単に自分の希望を知るだけでなく、その希望を実現するための具体的なステップを可視化することにも役立ちます。

自己分析を行い、自分の強みや弱み、希望をしっかりと把握することで、面接でのアピールがしやすくなります。自己分析を通じて自分のキャリア目標や働きたい職場の条件が明確になるため、志望動機や自己PRが具体的かつ説得力のあるものになるでしょう。
自己分析をしっかりと行うことで、自分の強みや経験を具体的に語ることができ、面接官に対して自信を持ってアピールができるようになります。

弱みについても同様です。自己分析で自分の弱みを明確にして、どう克服してきたのか、またはどのように改善を目指して取り組んでいるかを具体的に説明することで、面接官に対して前向きな姿勢を示せます。


1. 自分の価値観について、改めて考える
2. 転職の目的を明確にし、転職の軸を作成する
3. スキル・キャリアの棚卸しをする

続いて、転職を目指す方が具体的にどのように自己分析をすれば良いのかについて、方法を3つ紹介します。

以下の流れで自己分析を行うことで、あなたの強みや弱みだけでなく、どのような企業が向いているのか、どのような条件を自分が求めているのかについて言語化でき、企業の絞り込みや対策もスムーズに進みます。

自己分析の最初のステップは、自分の価値観を改めて考えることです。価値観とは、自分が大切にしている考え方や信念、人生において重要だと思う要素のことを指します。

例えば、自分が人生で成し遂げたいことや、仕事を通じて実現したいこと、どのような働き方をしたいのかを具体的に考えることが大切です。自分がどのようなことにやりがいを感じるのか、どのような環境で働くことが好きなのかを言語化してみましょう。

それにより、自分が本当に求めているものが見えてきます。価値観の明確化は転職活動の方向性を決定する重要なステップであり、自分にあった職場や適職を見つけるための基盤となります。

次に、転職の目的を明確にしたうえで「転職の軸」を選定していきます。転職の軸とは「仕事内容」「収入」「会社の方針」など、転職先を選ぶ際に重視していることをいいます。まずは仕事に求めていることをリストアップしてみましょう。

続いて、仕事に求めていることに対して「どの項目は譲れないか」を考えてみてください。全ての希望を叶えてくれる企業はありません。そのため、優先順位をつける必要があります。また、自分のスキルや経歴を考慮し、現実的な範囲で設定する必要があります。適切でない希望年収を設定していないか、業界の傾向に適していない希望を出していないか、といった点も考えてみてください。

仕事に求める項目をリストアップし、現実的な範囲で優先順位を設定すれば自分の希望がある程度見えてくるでしょう。優先順位の高い項目を「転職の軸」として設定します。

選考に通りやすい「転職活動の軸」の考え方や伝え方

自分の価値観を掘り下げて、転職の目的を明確にしたら、スキルやキャリアの棚卸しを行います。「スキル・キャリアの棚卸し」とは、これまでの仕事で培ったスキルや経験を具体的に整理し、他人に説明できるように言語化する作業です。

例えば「いつ」「どこで」「どのような」仕事をしていたのか、どのような成果を上げたのか、どのような課題に直面して、どう解決したのかを詳細に記録します。自分の強みや成功体験を再確認し、転職先でアピールできるポイントを明確にしましょう。自分の職歴を振り返り、どのような業務に従事し、どのような知識を習得したのかを詳細に記録します。

さらに、プロジェクトマネジメントを担当していた場合、そのプロジェクトの規模や目的、達成した結果、直面した課題などについて具体的に振り返ります。また、自己分析を通じて得たスキルや経験をもとに自分の強みを確認し、それをどのように転職先で生かすことができるかについても考えましょう。

このように、スキルやキャリアの棚卸しを行うことで、転職活動において自信を持って自己PRを行うことができ、面接官に対して良い印象を与えられます。


1. マインドマップ
2. キャリアアンカー
3. 自分史
4. SWOT分析

続いて、自己分析を行うにあたっておすすめのツールやフレームワークについて紹介します。以下の4つを活用すれば、自己分析をよりスムーズに進められます。

マインドマップは自分の思考やアイデアを視覚的に整理するためのツールです。自分の強みや弱み、価値観、キャリア目標などをマインドマップに書き出すことで、複雑な情報を一目で理解しやすくなります。頭の中に散在するアイデアや考えを視覚的に整理できるため、自己分析がスムーズに進むでしょう。
中央に「自己分析」というテーマを配置し、そこから枝葉のように主要な要素、例えば「強み」「弱み」「価値観」「目標」などを広げていきます。それぞれの要素に関連する具体的な事柄をさらに細分化し、記述することで全体像を把握しやすくなります。
例えば、強みには「リーダーシップ」「コミュニケーションスキル」「問題解決力」など具体的なスキルや経験を追加しましょう。

また、マインドマップは一度で完成させる必要はありません。頭に単語が浮かんだ時に書き込めば良いため、忙しい方でもスキマ時間を活用して作成できます。

キャリアアンカーは、自分のキャリアにおいて譲れない価値観や欲求、能力を指すものです。生涯にわたって、職業選択の意思決定に影響すると考えられています。
キャリアアンカーについて知ると、自分の「強み」「弱み」「意思決定の基準」「主な欲求や動機はどこから発生するか」など、仕事に対する思考や動機、価値観や自分の才能についてより深く理解できます。言葉は違いますが、内容は自己分析と似ています。

また、転職時だけでなく、今後の中長期的なキャリアを考える上でも指針となり得る要素であるため、最終的に「転職をしない」という結論に至ったとしても、キャリアアンカーを診断することは無駄にはなりません。

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自分史は、自分の過去の経験や出来事を振り返り、それをもとに自己分析を行うためのフレームワークです。過去の経験から得た教訓やスキル、価値観を再認識し、自己理解を深められます。物心ついてから現在までの経験を網羅的に振り返ることで、転職において重要な要素である「自分らしさ」への理解が深まるため、他の応募者との差別化ポイントも明確になるでしょう。

自分史の作成は、まず、過去の重要な出来事や経験を時系列で書き出すことから始めます。学生時代の活動や印象的な職場での経験、大きなプロジェクトでの活動など、人生の節目ごとに経験したことを詳細に記述しましょう。
そして、それぞれの出来事が自分にどのように影響を与えたのかを深掘りします。自分史を通じて、自分がどのような状況でどのような行動を取る傾向があるのか、どのような価値観や信念を持っているのかを把握できます。なぜその出来事を選んだのかについて考えながら書くと、自分でも忘れていたことや、自分のターニングポイントを思い出せるかもしれません。

それぞれの項目を深掘りして、自己PRや志望動機につなげてみましょう。

SWOT分析は「強み」「弱み」「機会」「脅威」を分析するフレームワークです。本来は市場動向をもとに経営判断などを行うために用いられる分析法ですが、転職活動にも応用できます。
まず、自分の強みと弱みを明確にします。5個から10個程度書き出しましょう。続いて、業界の特徴を書き出します。「チームワークが重要」「進歩が早い」「幅広い企業と関わる」など、分析して記載しましょう。
次に、先ほどの業界の特徴を、自分にとって「機会」なのか「脅威」なのかを判断し、分類します。例えば「進歩が早い」という特徴も、常に成長したい人にとっては「機会」ですが「成長についていけるか不安」と思う人にとっては「脅威」です。

そして最後に、その業界への自分の適性を判断します。以下の3点に着目しましょう。

• 「機会」に対して自分の「強み」は生かせるのか
• 「脅威」はカバーできるものか
• 「弱み」は克服できるか

以上の3つの視点に全て肯定できる場合、あなたはその業界に適性があるといえます。自信を持って応募しましょう。


この記事では転職における自己分析の重要性やメリット、具体的な方法などを紹介しました。
自己分析を通じて自分の強みや弱み、転職の軸を明確にすることは、転職において重要なことです。しかし、いざ行動に移すとなると、分からない部分が生じたり、これで良いのかと不安になることもあるでしょう。

そんな方は、転職支援サービス「JAC Recruitment」の利用を検討してみてください。全国各地に拠点を構え、転職の相談を承っております。

JACはハイクラス・ミドルクラスの転職に特化したサービスです。自己分析のお手伝いから書類の添削、選考対策まで、転職に必要な事柄を一通りサポートしています。 自己分析を正しい方法で行い、転職を成功させたい方は、ぜひ一度、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。