働きながら転職活動を成功させる方法

  1. 転職市場

公開日:2024/05/22 / 最終更新日: 2024/07/03

「転職する」という意思が固まったとき、今の会社で働きながら転職活動をするべきか、思い切って会社を辞めて転職活動に専念するべきか迷いやすいです。

「辞めずに働きながら転職活動する」「辞めて転職活動する」それぞれにメリット・デメリットがありますが、最も避けたいのは、転職活動が長期化して働く意欲が失われることです。

こちらでは、働きながら転職活動を行う場合に注意しておきたい点、また、早期に転職を成功させるコツをハイクラス転職のJAC Recruitment (以下、JAC)が解説しています。

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働きながら転職活動を行う場合の全体像・期間


転職活動のスケジュールは、一般的に3ヵ月~半年程度が目安です。

転職は準備が9割といわれるので、自己分析、企業研究、履歴書・職務経歴書などの応募書類の準備、応募、面接対策、早く準備が整うほど、早く終わります。

ただ、条件が厳しく希望にあった仕事が見つからない場合は時間がかかることもあります。

そのため、転職活動を始める際には、各転職プロセスの目安期間を知っておくと、転職活動の進み具合を客観視できるため進めやすくなります。

働きながら転職活動を行う人の割合


弊社で転職された方にアンケートを取った結果、会社を辞めてから転職活動する人よりも、働きながら転職活動する人のほうが多いという結果が得られました。

働きながら転職をされた方の転職活動期間の平均が1~3ヵ月、応募者数は〇社、内定獲得数の平均が〇社という結果が得られています。

弊社以外の他社でのアンケート結果をみても、転職市場においては、働きながら転職活動する方の割合が多いようです。

転職は働きながら?辞めてから?それぞれを比較


会社を辞めずに転職活動・会社を辞めてから転職活動のメリット・デメリットを比較し、簡単に表にまとめました。

働きながら転職活動を行う一番のメリットは、「経済面での安心感」です。辞めてから転職活動を行う一番のメリットは、やはり「転職活動に使える時間が多い」ことです。

さらにそれぞれのメリット・デメリットをさらに詳しく見てみます。

働きながら転職をするメリット・デメリット

メリットデメリット
・経済的な余裕がある
・職歴に空白期間がなくなる
・現職にとどまることも選択できる
・家族や周囲の理解を得られやすい
・最新のビジネス情報が入手しやすい
・転職活動に十分な時間を確保できない
・面接などスケジュール調整が難しい
・入社時期が制限される
・追い詰められていない分、先延ばししやすい

働きながら転職するメリットは、定期的な収入があるため、経済面での不安がない点です。そのため、自分に妥協することなく納得いく企業を探すことができます。

また、収入があることで、家族にも心配や経済的な負担をかけずに転職活動ができるため、転職の応援もしてもらいやすくなります。

さらに、現職で働いていることで、ビジネス感覚をもったまま、次の転職先までのブランクを作らずに転職できるのも働きながら転職活動するメリットです。

デメリットとしては、やはり転職活動への時間を割くのが難しい点でしょう。応募書類の準備、面接の日程調整などは時間的制約があってやりくりが必要です。

また、入社月が指定されている場合は、すぐに退社が難しいことなどの理由から応募ができず、残念な思いをすることもあるかもしれません。

それでも、すぐに仕事を探さなければならない切迫感なく転職活動ができるため、時間のやりくりがうまくできれば、働きながらの転職活動はメリットの方が大きいでしょう。

辞めてから転職をするメリット・デメリット

メリットデメリット
・転職活動に集中できる
・スキルアップの時間が取れる
・複数社への同時応募ができる
・失業保険を受け取りながら活動できる
・急な応募にも対応できる
・収入の不安が付いて回る
・空白期間ができる
・意欲が削がれることがある
・税金などの手続きを自分でする必要がある

会社を辞めてから転職活動をするメリットは、時間的余裕があることです。そのため、情報収集・企業研究・応募書類作成にも十分な時間をかけられます。

また、希望に近い求人があった場合、すぐに応募できますし、時間的に複数社の同時応募がしやすいことで、集中して早めることもできます。

デメリットとしては、活動が長期になってしまった場合、経済的な負担が大きくなること、また、焦りから妥協して決めてしまうリスクがあることです。

また、空白期間が長くなることで、企業への印象が悪くなる可能性があること、やる気が削がれていく、税金などの手続きも自分でする必要があることもデメリットです。

そのため、辞めてから転職活動を行う場合は、失業期間が長引かないように、スケジュール・時間管理をしっかり行いながら進めることが大切になってきます。

面接での経歴の空白期間の好印象な答え方は?ブランク理由の説明のコツ【例文付き】

仕事を「休めない人」が働きながら転職成功させる5つのコツ


こちらでは、仕事が忙しくて休めない方が働きながら、転職を成功させる5つのコツをご紹介します。

両立のコツ1. 目標とする転職希望時期を決める

働きながら転職活動をする一番のコツは、目標とする転職希望時期を先に決めることです。

「3ヵ月後」「半年後までに」など期限を決めてしまうことが、活動を長引かせないためにも大切です。その際は、引継ぎに要する期間も考慮して、退職しやすいタイミングから逆算してスケジュールを立てましょう。

転職活動最中には予想外の出来事も起こります。

【転職活動中に起こり得る予想外の出来事】

  • 応募者が多く選考に時間がかかる
  • 面接日程の調整が相手企業となかなか合わない
  • 長期休暇、期末・期初、海外出張、繁忙期を挟んで企業の選考が停滞する
  • 現在の会社との退職交渉がうまくいかない

そのため、現在の職場への支障がなるべく少なく済むタイミングを目標にし、そこから逆算し、面接予定、応募予定の時期の目安をつけて活動を始めると焦らずにすみます。

両立のコツ2. 先に職務経歴書を完成させる

働きながら転職活動を行う場合は、先に職務経歴書を完成させるとよいでしょう。

応募書類ができていれば、人気が高い求人があってもすぐに応募できるため、選考のチャンスを逃さずに済むからです。

職務経歴書を書くためには、まず自分のキャリアの振り返り、その志望企業の企業研究が必要になります。

そのため、転職したい企業探しと並行して、応募書類を完成させておきましょう。

両立のコツ3. 複数社に応募する

働きながら転職活動を行う場合は、複数の企業に応募するようにしましょう。理由は、複数社を探すことで、自分の希望に合致する企業を見つけられる可能性が高くなるからです。

異なる企業に応募することで、業務内容だけでなく、会社の雰囲気・待遇・自分への評価などを客観的に比較することができ、キャリアを選択する視野も広がります。

また、複数社に応募することで、面接の機会も増え、内定を得られる確率もあがるため、転職活動のスピードも早めることができます。

複数社に応募する際は、選考の進捗を合わせることをおすすめします。その方が後々、採用内定が出て入社承諾を早々に求められることが重なった際に、決断がしやすいためです。

両立のコツ4. オンライン面接を行う企業を探す

志望企業を探す際は、オンライン面接を行っている企業を活用するのも効率アップにつながるでしょう。

新型コロナウイルス感染症の蔓延以降、オンライン面接を導入する企業は増加傾向にあります。オンライン面接であれば移動時間を省けるため、場所の調節さえできれば、働きながらでも面接が受けやすくなります。

両立のコツ5. 転職エージェントを利用する

転職活動は、転職エージェントのサポートを受けることでスムーズに進みやすくなります。

転職エージェントは、中途採用をしたい企業から求人依頼を受ける一方で、転職を考えている方の相談に乗り、両者の仲介を行ってくれます。

そのため、転職エージェントを利用することで、求人情報を探す時間、相手企業とのスケジュール調整の時間などが節約できます。

また、プロからの客観的なアドバイスがもらえるので、職務経歴書などの書類を整える、面接で重視するポイントを抑えるなどの対策がよりスムーズに進みます。

転職を考えるタイミング8選 | スキルや実績を棚卸し、自分が望むキャリアを築き上げる

働きながら転職の「面接」を行うときのポイント・コツ


こちらでは、働きながら転職の「面接」を行うときのポイントとコツをご紹介します。

働きながら面接1. 業務時間外の日程調整をお願いする

働きながら転職の面接に臨むときは、業務時間外の日程調整をお願いするようにしましょう。理由は、現職での業務に支障をきたさないためと、面接に集中できるようにするためです。

勤務のある日だと、早朝や夕方以降の時間になることが多いかと思いますが、提案する際は、どの時間帯であれば可能かという代案を添えて相談するとよいでしょう。

【例文】
朝であれば、8:30まで、夕方であれば18:00以降でしたら確実に伺えます。
金曜なら17:00以降でも伺えます。

また、可能であれば複数の具体的な日時の提案があれば、採用担当者の方も日程調整もしやすく助かるでしょう。

働きながら面接2.土日での調整を提案する

平日の面接がどうしても難しい場合は、土日での日程調整が可能かを確認してみましょう。

土日に調整してもらう場合は、平日に面接できない具体的な理由、候補日を伝え、お休みの日に面接日を設定いただくことへのお詫びの気持ちをしっかりと伝えます。

【例文】

ぜひ、面接を受けさせていただきたいのですが、
在職中のため平日に面接へお伺いすることが難しい状況です。
お休みの日にお時間を頂戴するお願いとなり大変恐縮ではございますが、
土曜日または日曜日に面接を行っていただくことは可能でしょうか。

ただ、役員面接などの場合は、設定が難しい場合も多いので、その場合は有給休暇などを活用するとよいでしょう。

働きながら面接3. オンライン面接に切り替えてもらう

近年はオンライン面接を行う企業も増えているため、志望先企業が遠方の場合などには、オンライン面接が可能かを問い合わせてみるのもよいでしょう。

ただ、オンライン面接を行う際は、行う場所に気を配りましょう。屋外や公共の場は、他の音が入る可能性もあり、相手に失礼ですし、また自分自身も集中できない恐れがあります。

そのため、自宅や貸しオフィスなど、静かに相手と話すことができる場所を選びましょう。

また、オンラインの場合は、背景も映るため、事前に映り方を確認し、装飾のない壁が背景となるように設定しておくようにしましょう。

働きながら面接4. 半休・有休を使用して複数社まとめる

転職活動に半休や有休を活用しようと思っているが、あまり何回も休みを取ることができない場合もあります。そのような場合は、半休・有給をとって、複数社の面接をまとめて設定するという方法も考えられるでしょう。

1日に数社を訪問し、面接をすることになりますが、時間を有効に使え、またその日は転職活動の面接に集中することができます。

働きながらの転職活動がつらいと感じた場合は転職エージェントに相談を


転職エージェントを利用するメリット・デメリット

メリットデメリット
・最新の転職マーケット情報を手に入れられる
・転職のプロとともに自分の強み発見ができる
・キャリアにあった求人の紹介が受けられる
・非公開の求人の紹介が受けられる
・応募書類・面接対策の助言が受けられる
・企業とのやり取りを代行してもらえる
・転職エージェントとやり取りする時間がいる
・自分の希望求人がない場合もある
・求人に自由に応募しにくい

「働きながら転職活動は無理」「仕事と転職活動の両立が難しい」と感じる場合は、第三者の助けを借りることも大切です。

転職活動はプロのサポートがあれば、時間の短縮にもつながるだけでなく、心理的な不安の解消、キャリア軸を見据えながらも、積極的でゆとりのある活動になります。転職活動がつらいと感じているときこそ、ぜひ転職エージェントを活用なさってください。

私たちJAC Recruitmentでも長期的なキャリアプランのコンサルティングと転職活動のサポートを行っております。費用はかかりません。

転職時の企業研究はどこまで必要?やり方やポイントを解説

働きながら転職をする場合のよくある質問


こちらでは、働きながら転職をする場合のよくある質問をまとめています。

Q1. 働きながら転職活動を行うのは違法?

A. 日本では、日本国憲法にて「職業選択の自由」が認められているため、自分の意志で自由に職業を選べる権利があります。そのため、在職中の転職活動自体が違法になることはありません。
ただ、所属している企業と「競業避止義務」の契約を結んでいる場合は注意が必要になります。
競業避止義務とは、退職後一定期間、競合企業に就職することを禁止する契約です。この義務に違反して転職活動をした場合、損害賠償責任を問われる可能性があります。
また、現在の職場での業務時間中に転職活動を行うことが雇用契約や就業規則に違反する場合も考えられます。そのため、転職活動を行う際には、自身の雇用契約や就業規則を確認し、適切な形で活動することが重要です。

Q2. 在職中に遠方から転職活動を行う場合のポイントは?

A. 遠方からの転職活動を行う場合は、転職したい地域の求人を扱っている転職エージェントに登録をし、求人情報や日程調整をサポートしてもらうのがよいでしょう。地域の求人を扱っている転職エージェントは企業情報にも精通し、交渉も容易なことが多いからです。
在職中に遠方から転職活動を行う場合、現地に複数社のために何度も行けば、交通費や滞在費などがかさむため、面接日程の調整が大変です。
「面接をオンラインにしてもらう」「複数社の面接日程を同じ日に合わせる」「有給休暇を使って1日で行う」などの調整ができると負担がかなり軽減します。
そのため、遠方からの転職活動をする場合は、地元求人に詳しい転職エージェントを探すことからはじめるとよいでしょう。

Q3. 働きながら転職活動を行う場合、入社日はどのくらい待ってもらえる?

A. 在職中の方の転職の場合、内定から入社日までは1~3ヶ月以内が一般的です。4ヶ月以上先になるときは、応募先企業と相談が必要になり、条件があわなければ、選考がお見送りになる場合もあります。
そのため、転職活動を行う際、1~3ヶ月以内で辞める目途がつきそうな時期を考慮した上で段取りするのがよいでしょう。

Q4. 派遣で働きながら転職活動をする場合のコツは?

A. 派遣社員は「有用雇用」であるため、雇用期間を残して辞めることは社会人としてマナー違反です。
そのため、派遣で働きながら就職活動をする場合は、派遣期間の満了後に転職先に入社できるように調整しながら、転職活動を行うのがよいでしょう。
また、転職先が決まるまでの間だけ派遣で働くことを考える場合もあるでしょう。その場合は、派遣の仕事は短期派遣の仕事を選ぶことが大切です。

働きながら転職を行う方法まとめ


働きながら転職活動を行うことは、経済面でのメリットも大きいですが、時間のやりくりが難しい、また忙しすぎることによるストレスで悩むことが多いです。

そのようなときは、1人で抱え込まずにサポートを受けることで、転職活動の負担も軽減し、かつ、自分の望む形に近い転職を実現しやすくなります。

私たちJAC Recruitmentには数多くの転職希望者のサポート実績がございます。ぜひご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。