50代からの女性の転職成功は厳しい?最新動向と正社員でのキャリア戦略を解説

公開日:2025/02/13 / 最終更新日: 2025/02/13

50代女性の転職は厳しいといわれますが、実際のデータをみると50代女性の転職者数は近年、増加傾向にあり、適切な準備と戦略次第では新たな道が開ける可能性があります。特に、50代の転職では、長年で培った専門知識やスキル、マネジメント経験などを強みとし、即戦力としての価値を前面に出すことが大切になってきます。また、同時に、自己研鑽を怠らない姿勢も重要です。

この記事では、厚生労働省の50代女性の転職動向データをもとに、50代女性が望むキャリアを実現する戦略やコツについて、ハイクラス転職のJAC Recruitment (以下、JAC)が解説します。

転職を検討中ですか?

今現在、

  • 自分の市場価値を知りたい
  • 今後のキャリアをどうするか整理したい
  • 転職活動を無駄なくスムーズに進めたい

上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?

転職活動の進め方を相談する


上記、令和5年(2023年)の女性の年齢階級別転職入職率を示しています。

50代女性のデータをみると、全体的にパート労働での入職者の割合が一般労働者(パート労働者を除く労働者)の2倍近くとなっています。これは、ライフスタイルの変化や柔軟な働き方を求めるニーズの高まりを反映していると推測できます。
一方で、正社員としてキャリアを築きたいと考える50代女性も少なくありません。50~54歳で6.2%、55~59歳でも4.9%の女性が、豊富な経験を生かして新しいキャリアをスタートさせています。

こちらでは、厚生労働省による令和5年雇用動向調査をもとに、50代女性の転職理由、現職を選んだ理由についてまとめています。

上記は、令和5年雇用動向調査より各世代女性の「前の勤め先を辞めた理由」をまとめたものです。
50代女性の転職理由をみると、「定年・契約満了」や「出向などのその他の理由」がほかの世代よりも多くなっています。
また、50代前半では、「会社都合による転職」が8.7%、「能力・個性・資格を生かせず」が7.5%とほかの年代より割合が多く、会社の事情や自己実現の停滞が転職理由となっていることが分かります。さらに50代後半では、「収入が少ない」が10.3%、「職場の人間関係」が15.7%と、経済的な不安や職場の人間関係に対する懸念が主な理由となっています。

以上のことから、50代女性の転職理由は、ライフステージやキャリアの節目に関連したものが多く、また収入の安定と人間関係を含むキャリアの充実を求める姿勢が転職の背景にあるといえます。

次に、50代女性一般労働者が現職を選んだ理由についてみていきます。

上記は、令和5年雇用動向調査より各世代女性の「現在の勤め先を選んだ理由」をまとめたものです。50代女性の現職選択理由は、ほかの世代と比べても多様性があるといえるでしょう。
また、中でも「仕事の内容に興味があった」という理由が、50~54歳では27.4%、55~59歳では32.8%と、どちらの年代でも上位に挙がっています。このことから、50代女性は仕事そのものに魅力を感じ、興味のある分野で転職を選ぶ傾向にあると分かります。
さらに、50代前半では「通勤が便利だから」という理由が12.8%と高い割合を占めており、生活の利便性も重視しているようです。このほか、50代では「とにかく仕事に就きたかった」という理由が10.0~11.7%と、40代と比べて増加しており、収入の安定や社会参加を目的に転職を選ぶケースも多いことがわかります。

以上の結果から、50代女性は「仕事への興味・生活の利便性」を重視しつつも、「収入の安定や社会参加」を求め、現職を選ぶ傾向があるといえます。

次に、50代女性の転職による賃金増加の傾向や年収についてみていきましょう。

上記表は、40~60代女性の転職による賃金変動の割合について示したものです。
結論からいえば、50代女性の転職では、賃金を維持できる可能性が一定数あるものの、50代前半では賃金が減少するリスクも存在することから、賃金アップを狙う場合は注意が必要といえます。具体的なデータによると、50代前半では「増加」が34.4%、「変わらない」が24.3%、「減少」が40.9%で、賃金の減少となった方が4割を超えています。

一方、50代後半では、「増加」は32.7%、「変わらない」が35.1%、「減少」が31.9%となっており、賃金の維持または増加の割合は全体の67.8%に達しています。これにより、50代後半の女性は、経験やスキルの評価により、賃金を維持しながら転職を実現できる可能性があることがうかがえるでしょう。
ただし、50代全体として賃金が減少するリスクも低くないため、事前に十分な準備を行うことが大切です。

次に、50代女性の企業規模別・役職別の傾向について見ていきます。上記の表は、令和5年賃金構造基本統計調査のデータをもとに、50代女性の企業規模別・役職別の所定内給与(年間賞与およびその他特別給与額を含まない)をまとめたものです。
このデータによると、50代女性の給与は、企業規模が大きいほど高くなる傾向にあり、大企業で上位職に就いているほど高収入になる傾向が理解できます。

一方で、中規模企業や小規模企業では役職間の給与差が比較的小さいことから、給与以外にもワークライフバランスや働きやすさといった要因を考慮して、役職のあるポジションに挑戦するかを選ぶこともできるといえます。

次に、産業別で50代女性の年収額を見てみます。上記の表は、令和5年賃金構造基本統計調査から、50代女性の産業別の年収額を算出したものです。
50代女性の産業別年収額は、産業によって大きく異なり、専門性や公共性の高い産業で、比較的高水準の給与傾向が見られます。年収トップは「電気・ガス・熱供給・水道業」で、658万~697万円と、50代全体で最も高い年収です。「情報通信業」や「教育・学習支援業」も両年代で上位を維持しており、「学術研究、専門・技術サービス業」や「金融業・保険業」も比較的高い年収を示しています。
また多くの産業では、年齢とともに年収は上昇する傾向が見られますが、その度合いは産業によって異なります。中には、「金融業・保険業」や「不動産業・物品賃貸業」のように、50代後半よりも50代前半の方が、年収が高いケースも見られます。

このデータは、50代女性が自身のキャリアを見直し、新たな方向性を検討するうえで参考になります。例えば、現在の産業で収入が思うように増えない場合、専門知識や経験を生かしながらキャリアをスライドして、情報通信業のような成長産業へ転職することも、選択肢の一つになり得ます。
ただし、50代で成長産業に転職するためには、専門知識や特定のスキルを求められることが多いため、準備や学び直しが必要です。例えば、IT技術やデジタルスキルの習得、または現在の経験を生かせる専門分野へのシフトなどが考えられます。

50代女性の転職では、これらの産業動向を踏まえながら、自身の経験やスキルを生かしつつ、ワークライフバランスも考慮した総合的なキャリア戦略を立てることが重要です。

こちらでは、50代女性の転職での企業規模別・産業別転職者数の動向をみていきます。

企業規模別・産業別の転職者数の動向を確認することで、50代女性が「どの企業規模・業界に転職しやすいか」または「どの企業規模・業界が50代女性を積極的に受け入れているか」を把握しやすくなります。さらに、産業別の転職傾向からは、50代女性にとって「どの分野がキャリアアップや安定を求める上で適しているのか」や「どの分野の需要が高いか」といった参考にもなるでしょう。

上記のグラフは、50代女性一般労働者の企業規模別転職者数の傾向を示しています。
このグラフから、50代女性の転職者数が多い企業規模は以下のとおりです。

1. 50~54歳:転職者数が多いのは、1,000人以上の企業(65,700人)、300~999人規模の企業(55,200人)、5~29人規模の企業(55,800人)です。

2. 55~59歳:転職者数が多いのは、1,000人以上の企業(44,400人)、300~999人規模の企業(37,800人)、30~99人規模の企業(36,600人)です。

またこのデータから、50代後半で転職者数が大きく減少していることが見て取れます。転職先の企業規模としては、大企業の安定性を求める一方で、柔軟な働き方や裁量を重視する中小企業も、転職先として選ぶ傾向があるといえるでしょう。

次に、産業別で50代女性の転職者数の傾向をみてみます。上記グラフは、50代女性一般労働者の産業別での転職者数を示したものです。
50代女性の産業別転職数で圧倒的に多いのは医療・福祉分野で、50~54歳で58,900人、55~59歳で44,500人にのぼります。これは、医療・福祉分野は社会的なニーズが高く、安定した雇用機会を提供していることから、主要な活躍の場として、多くの50代女性に選ばれているためであると推測できます。次に多いのは卸売業・小売業で、50~54歳で39,500人、55~59歳で31,700人です。また、サービス業(他に分類されないもの)も50~54歳で41,900人、55~59歳で26,800人と比較的多い転職者数を示しています。
一方、金融業・保険業や情報通信業、不動産業・物品賃貸業への転職者数は少数にとどまっていますが、これらの分野は高い専門性や特定のスキルを持つ方にとっては新たなキャリアの可能性を開く場ともいえます。例えば、情報通信業ではデジタル技術やITスキルを生かした新しいキャリアパスを探ることができるでしょう。

全体として、50代女性は経験やスキルを生かしながら、産業ごとに適切なキャリア選択をしていることがわかります。また、さらなるスキルアップが必要になる場合もありますが、専門性や役職経験が求められる産業でも一定数の転職者がいるため、挑戦することは十分に可能でしょう。

次章からは、50代女性の管理職や役職別の割合をみながら、キャリアアップの可能性についてみていきます。


こちらでは、女性管理職の登用状況や昇進のチャンスが多い業界など、各産業における女性の活躍の現状と可能性について詳しくみていきます。

上記のデータは令和5年雇用均等基本調査・産業別女性管理職の割合のデータです。
まず、50代女性の転職者数が特に多い医療・福祉分野では、全役職における女性管理職の割合が非常に高いです。役員48.6%・部長相当職47.1%・課長相当職59.2%、係長相当職で67.5%を占めています。医療・福祉分野では、これまでの現場経験や専門知識を生かして、管理職としてキャリアアップを目指すことが比較的容易です。医療・福祉分野は社会的ニーズが高く、50代からでも現場経験をもとにリーダーシップを発揮できる場が多く存在します。
次に、卸売業・小売業です。この分野では、課長相当職に占める女性の割合が13.1%、係長相当職では24.7%と、特に現場での管理職やチームリーダーとしての役割を担う女性が多くなっています。販売や接客の経験を生かし、マネジメントに挑戦することでキャリアを積み上げることが可能です。
さらに、教育・学習支援業でも、課長相当職に占める女性の割合が25.4%と比較的高い水準を示しています。この分野は経験豊富な50代女性が活躍しやすく、教育現場での指導者や管理職としての新たなキャリアを築くことができます。特に、教育の現場では年齢や経験がプラスに働くことが多いため、転職後に管理職を目指すことは十分に可能です。

一方、より専門知識や経験が求められる産業としては、金融業・保険業や情報通信業が挙げられます。金融業・保険業では、課長相当職に占める女性の割合が18.6%、係長相当職では37.3%と、ほかの産業に比べて女性管理職の割合が高い現状です。金融業界での豊富な経験や専門的な知識を持つ女性は、管理職としてリーダーシップを発揮することが期待されます。そのため、50代からの転職でも、専門性を生かしながらキャリアアップを目指せるでしょう。
また、情報通信業では、デジタル技術やITスキルの需要が高まっており、これらのスキルを持つ女性が管理職に就く機会も増えています。特に、係長相当職では18.0%、課長相当職では12.6%と、ほかの産業に比べても管理職としての女性の割合が一定数みられます。情報通信業はデジタル分野での経験やスキルを生かし、成長が期待される産業でキャリアを積みたいと考える方にとって、新たな挑戦の場となるでしょう。

以上のことから、50代女性が転職を考える際には、自分の経験やスキルが生かせる産業を選ぶことが重要といえます。特に医療・福祉分野や教育分野では、現場経験が強みとなり、管理職を目指しやすくなっています。
また一方で、金融業や情報通信業などでは、専門知識やスキルを有している方であれば、それらを生かしてマネジメントに挑戦することが十分に可能といえます。

上述したとおり、女性管理職の割合は増加傾向にあります。しかし、依然として男性に比べて低い水準にとどまっている現状です。そのため政府や企業では、この課題を解決し、女性のさらなる活躍を支援するために、さまざまな施策を推進しています。

こちらでは、政府や企業の女性管理職の登用を促進する施策をご紹介します。

例えば上記のように、「女性活躍推進法」では、企業に対して女性の管理職登用を促進する行動計画の策定が義務付けられています。これにより、企業は女性のリーダーシップを育成する研修プログラムや、昇進の機会を増やす取り組みを強化しています。50代女性にとっても、こうした制度を活用しながら、これまで培ってきた経験やスキルを管理職として発揮するチャンスが広がっている現状です。
また、企業の取り組みとして、フレキシブルな働き方や育成支援を導入することで、仕事と生活のバランスを取りながらキャリアアップを目指せる環境を整える動きも進んでいます。特に、テレワークや短時間勤務制度を活用することで、50代女性も柔軟な働き方を維持しながら管理職に挑戦することが可能です。

転職活動を考える際は、こうした研修プログラムや柔軟な働き方制度を提供している企業、あるいは女性活躍推進に積極的な企業を選ぶことで、自分に合ったキャリアを築きやすくなるでしょう。


こちらでは、50代女性でキャリアアップ転職に成功された方の事例をご紹介します。

50代の女性管理職が、キャリアの行き詰まりを感じながらも新たなチャレンジ求めて転職を決意した事例です。Yさんは、男性中心の大手メーカーに「女性幹部」として採用され、組織の風土改革に貢献しました。自身の経験や能力を生かし、ロールモデルとなることで会社全体の変革を促進。この転職は、50代でも新たなキャリアステージに挑戦できること、そして経験豊富な女性が組織に大きな影響が与えられることを示しています。年齢にかかわらず、自身の価値を信じて新たな挑戦をする勇気が、個人と組織の成長につながる好例といえるでしょう。

また、この成功事例にあるように、50代の転職には「自身の価値を信じて、新たな挑戦をする準備」が大切です。次章では、50代女性が転職成功するための6つのコツをご紹介します。

>>女性管理職の転職成功事例|男性社会の企業へ女性活躍のロールモデルとして転職


【50代女性が転職成功を実現する正社員キャリア戦略6つのポイント】
1. 定年後を見据え、長期的なキャリア設計を考える
2. 実績を整理し、専門分野や強みに特化できるポジションを探す
3. 新しい価値観や挑戦を恐れず、柔軟な姿勢を保つ
4. 健康やワークライフバランスが保ちやすい企業を検討する
5. 成長戦略に貢献できるメンター的役割をアピールする
6. 50代に強い転職エージェントに相談し、市場価値を把握する

こちらでは、50代女性が転職でキャリアップに成功する6つのコツをご紹介します。

はじめに、定年後も見据えたキャリア設計を立て、これからの働き方を具体的に考えましょう。

50代は、これまで積み重ねてきた経験をもとに、今後のキャリアを見直す重要な時期です。まずは、定年までの5~10年間でどのようなキャリアを築きたいかを明確にし、同時に定年後の選択肢として再雇用・転職・独立、あるいは引退なども視野に入れて検討しましょう。
例えば、以下のような多様なキャリアパスが考えられます。
「経営層として引き続き戦略的な役割を担う」・「管理職として企業の成長に関与しながら、フリーランスや顧問としても活動する」・「60歳以降は再雇用制度を活用し、柔軟な働き方を実現する」などです。キャリアパス実現のために、まず「今後10年間の働き方や定年後に望む役割」を書き出し、それに向けて必要なステップを整理しましょう。

次に、具体的な目標を設定し、いま取り組むべきことを明確にしていきます。「5年以内に役員としての経験を積む」・「定年後も貢献できるようなスキルやネットワークを構築する」・「アドバイザリー職を視野に入れ、専門知識を深める」などです。
このように、定年後の可能性も含めた長期的な視点でキャリアを設計することで、50代からの転職が戦略的かつ意義あるものとなり、充実したセカンドキャリアへの道筋を築けるでしょう。

これまでの職務での実績を整理し、自分がどの分野で特化できるのか、特化できるポジションを見極めましょう。
単に過去の経験を振り返るだけでなく、自身の専門分野や強み・経験がどの産業や職種で最も力を発揮できるかを見極めることが肝要です。また専門性や強みを明確にし、それらが生かせるポジションを探すことで、キャリアの充実と収入アップの可能性が高まるでしょう。

まず、これまでの実績を具体的な数値や事例で可視化させ、自身の強みや専門性を明確にしましょう。次に、その強みがどの業界や職種で生かせるかを幅広く検討します。
例えば、現在の業界でさらに専門性を深め、特定分野のエキスパートを目指すのか・それとも異業界での管理職を目指すのかなど、キャリアの選択肢を広げて考えるとよいでしょう。自分のスキルや経験を最大限に生かせるポジションを探ることで、転職後の長期的なキャリア満足度も高くなり、キャリアアップや年収アップも実現しやすくなります。

50代女性の転職では、変化に対応し、柔軟な姿勢を持つことが大切です。
企業は、これまでの豊富な経験に加え、新しい価値観やスキルを取り入れ、組織の成長に貢献できる柔軟性を求めています。特に、デジタルスキルの習得やリーダーシップの強化、既存スキルのブラッシュアップが求められるでしょう。
また、データ分析やクラウドサービスの活用・AIの基本的な理解など、どの業界でも求められるスキルを身に付けることで視野が広がり、キャリアの可能性も広がります。専門性を時代に合わせてアップデートし、業界の最新トレンドを取り入れることで、さらに価値を高めていきましょう。

新しい環境や価値観に対しても柔軟に対応し、異なる世代や文化とも協力しながら、自分の経験を生かしていく姿勢は、50代からの転職成功につながります。

50代女性のキャリアでは、仕事と私生活のバランスを保ちながら、いかに能力を発揮できるかが重要です。そのため、柔軟な勤務体制や女性の活躍支援企業を探し、自分に合った環境を選びましょう。

例えば、フレックスタイム制やリモートワーク・短時間勤務など、柔軟な制度が整っている企業などが適切です。自身にあった企業を選ぶことで、家庭の事情や健康面に配慮しながらも、重要なプロジェクトに関わり、リーダーシップを発揮することができるでしょう。特に、女性管理職の割合が高い企業や、ダイバーシティを推進している企業は、自身のキャリアとライフスタイルを両立させるための環境が整っています。また、働きやすさだけでなく、キャリアアップの機会を提供してくれる企業も視野に入れましょう。柔軟な働き方を支援しつつ、戦略的な役割やマネジメントポジションへの登用にも積極的な企業であれば、キャリアをさらに発展させられます。

上記のように、ワークライフバランスを保ちながらも、充実したキャリアが築ける環境を慎重に見極めることが、50代女性にとっての転職成功の鍵となるでしょう。

50代女性の転職活動では、職務経歴書や面接で、自身の経験を企業の成長戦略と結びつけてアピールしましょう。

50代女性には、企業の課題解決や組織改革に貢献できる即戦力としての期待が寄せられています。その期待に応えるためには、志望企業の目標や課題をしっかりとリサーチし、これまでの経験や知識が具体的にどう企業の成長に役立つかを示すことが重要です。自分の強みが企業の目標達成にどう貢献できるかを、明確に伝えるようにしましょう。
例えば、「新規事業の立ち上げを支援し、売り上げ拡大に貢献する」「社員育成の経験を生かし、次世代リーダーの育成を支援する」といった具体例を挙げると効果的です。また、経験豊富な調整力や安定したリーダーシップも大きな強みです。共感力や柔軟性を生かして、組織の結束力を高めることで、会社の成果向上に貢献できることを伝えましょう。

このように、50代女性ならではの強みを、企業の成長戦略にどう結びつけられるか具体的に示すことで、即戦力としての価値を伝え、転職成功につながりやすくなります。

50代女性の転職では、自分の市場価値や最適な転職先を見極めるために、専門的なアドバイスを受けることが重要です。そのため、50代に強い転職エージェントに相談して助言を得ると良いでしょう。専門的なアドバイスを得られるだけでなく、個々の状況に応じたキャリア戦略を立てやすくなり、これまでの豊富なキャリアやスキルを生かせるポジションも見つけやすくなります。

50代女性は豊富な経験やスキルを持っていますが、年齢や性別に対する偏見や職場とのミスマッチが障害になることも皆無ではありません。転職エージェントは、そのような悩みに寄り添い、50代女性が活躍しやすい企業を見つけるサポートも可能です。
また、転職エージェントは、一般に公開されていない管理職や専門職の求人情報を多く保有しています。こうした未公開求人は、企業が特定のスキルや経験の即戦力を求める場合に多く、通常の求人市場には出回りにくいものです。
さらに、企業との交渉においても、転職エージェントは心強い味方です。給与や勤務条件の調整、役職の交渉など、個人では伝えにくい要望も、エージェントを通じてスムーズに行えます。

50代女性が、自身の強みや希望を的確に伝え、希望に合った環境で新たなキャリアを築くためにも、プロの助言を得ることが転職成功の第一歩となり得るでしょう。


JACはハイクラス・ミドルクラス転職7年連続No.1(オリコン顧客満足度調査)で転職希望者のキャリア形成をサポートし、女性管理職の登用も積極的に推進しています。

JACは、管理職やエグゼクティブ、専門職といったスペシャリストの領域に特化した転職支援サービスです。女性幹部の採用ニーズが高まった約3年前から、JACでは女性幹部の採用・転職支援を数多く手掛けてきました。

女性のエグゼクティブ専門コンサルタントも在籍しており、これまで蓄積された事例も踏まえ、キャリアプランからのアドバイスが可能です。

JACは約12,000社の企業と取引があり、あらゆる業界の企業から多数の求人をお預かりしています。そのほとんどは、WEBサイトには載っていない「非公開求人」です。

これらの求人は、JACが長年にわたり、企業と信頼関係を構築してきた実績によるものです。企業から「女性の採用なら、女性の気持ちが分かる女性コンサルタントに相談したい」とご依頼いただくことも多く、JACにしかない非公開求人も保有しています。

JACでは、企業と転職希望者の双方をコンサルタントが担当する「コンサルタント型」を導入しています。そのため、企業と転職希望者の双方のニーズを深く理解し、質の高いサービスを提供することができます。

50代は定年が見えてくる世代であるため、その先のキャリアを見据えたうえで転職することが大切になります。また、50代女性ならではの生活に沿うだけでなく、自身の経験・スキル・市場価値を検討し、キャリアプランを構築することが、より必要な世代にもなっていきます。

50代女性の方がキャリアアップ転職を考える場合は、ぜひ私たちにご相談ください。ミドル世代と女性のキャリアアップ支援に精通した私たちとともに、自分に合ったキャリアの道を探していきましょう。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。