転職活動をするとき「退職してからがよいか」「現職を続けながらの方がよいか」というお悩みは多く聞かれます。
退職してから転職活動をしたからといって、選考で不利になることは基本的にはありません。転職活動にあたって時間的な余裕が欲しい、休養が欲しい、といったケースでは十分に選択肢としてあり得ます。
ただし、退職してからのブランクが長い場合は選考に影響する可能性もあります。また、退職してから無職の期間が存在する場合は保険・年金などの手続きが必要になるなど、少なからずデメリットも存在します。
この記事では、「退職してからの転職活動」にフォーカスを当て、現職を続けながら転職活動をした場合と比較したメリット・デメリット、注意点などをハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説していきます。
転職活動を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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目次/Index
全体像|退職してから転職活動を行う場合の期間・手続きなど
退職してから転職活動を行う場合の全体像は上記のようなイメージとなります。
退職後、すぐに転職をしない場合は税金や保険などの手続きが必要となります。退職してから14日以内までに行う必要があるので、忘れずに手続きを行ってください。詳しくは記事中の「注意点1. 健康保険・年金切り替え手続きを自身で行う」で解説していますので、そちらを参考にしてみてください。
退職後、転職活動を実際に行うまでの期間は人それぞれではありますが、ブランク期間が長いと選考の際に理由を求められたり、不利になったりする可能性も考えられます。そのため、退職してから1ヵ月後ぐらいには転職活動を始めたいところです。
転職活動自体は、事前準備を始めてから入社まで約2~3ヵ月が目安となります。早い場合は1ヵ月以内、遅いとさらにかかる可能性もあり、これは企業の選考ペースや第一志望に落ちてしまったケースなどによって大きく左右しますので、参考程度にしてください。
退職してからの転職活動は大変?メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・休養(リフレッシュ)できる ・転職活動に十分な時間をかけられる ・面接日程の融通が利く | ・収入がなくなる ・ブランクが長いとスキルが劣化、陳腐化してしまう ・仕事に対するモチベーションが低下する ・健康保険と年金の手続きが必要になる |
退職してから転職活動を行う場合のメリット・デメリットをまとめました。それぞれ解説していきます。
退職してから転職活動をするデメリット4つ
- 収入がなくなる
- ブランクが長いとスキルが劣化、陳腐化してしまう
- 仕事に対するモチベーションが低下する
- 健康保険と年金の手続きが必要になる
退職してから転職活動をする場合に考えられるデメリットは上記の4つです。
特に金銭的な余裕がない場合は「収入がなくなる」というデメリットは大きいです。生活費がなくなってしまうという焦りから転職活動に影響が出てしまう可能性もあります。転職活動が難航してしまった場合、希望していない仕事をせざるを得ないケースも考えられます。そのため、先に退職してから転職活動をする場合は生活費を最低でも半年分は確保しておきたいところです。
また、ブランクが長くなると保有しているスキルが劣化・陳腐化してしまう可能性も考えられます。技術職の場合は最新の技術の登場により遅れをとってしまうかもしれません。また、単に長い期間使っていないと忘れてしまったり、効率が落ちてしまったりすることも考えられます。このデメリットは仕事をしていない期間にも意識しておくことである程度はカバーできるでしょう。選考の際には長いブランクがあるとその期間に何をしていたのか質問されるため、相応の理由を用意しておく必要もあります。
長期間仕事をしていないと、仕事に対するモチベーションが低下する恐れもあります。単純に長い間休んでしまうと仕事をする気がなくなってしまう、というものです。先に退職する場合は休養が欲しいといった理由が多いですが、長すぎる休養は悪影響となってしまう可能性があるので注意しましょう。目安として、特に理由のない休養であれば1ヵ月程度にとどめておくことがおすすめです。
無職の期間が発生する場合は、健康保険と年金の切り替えが必要となります。少し面倒ではありますが、事前に下調べをして役所で手続きすれば終わる話ですので、他のデメリットと比べると大したことではありません。
上記のデメリットから、金銭的にあまり余裕がない状態の方や、仕事がない状態から動き出す「行動力」に自信がない方は、現職を続けながら転職活動をした方が良いかもしれません。
退職してから転職活動をするメリット3つ
- 休養(リフレッシュ)できる
- 転職活動に十分な時間をかけられる
- 面接日程に融通が利く
退職してから転職活動を行う際に考えられるメリットは上記の3つです。
大きなメリットは「休養が取れる」という点でしょう。長い間仕事を続けてきて、心身ともに疲れている方も多いかと思いますので、リフレッシュ期間を取るのは十分に選択肢としてあり得ます。旅行にいったり、時間がなくてできなかったことをやってみたり、自己研鑽に取り組むこともできるので自己の成長にもつながります。1ヵ月程度であれば、特に理由がなくても選考で不利になることはないでしょう。
また、時間があるという点では「転職活動に十分な時間を取れる」という点もメリットになります。事前準備や自己分析、書類作成などの作業は仕事をしながらだと結構な負担になります。この点、仕事を辞めた状態であればしっかりと時間をかけ、万全の事前準備ができるでしょう。転職活動において事前準備というのは重要なので、ここをしっかりとできれば選考も有利に進められると考えられます。
仕事を辞めた状態だとスケジュール調整もスムーズになります。面接日程や入社日の融通も利かせられるため、場合によっては入社までの期間を短縮できることもあります。また、企業側からすれば仕事を辞めた状態の転職者は「内定後に待たずに、すぐに働いてもらえる」という点もメリットになります。
上記のメリットから、「休養を取りたい人」は退職してからの転職活動を推奨します。特に心身の状態が万全でない方、時間をかけて自分を客観的に見つめ直したい方、現職が忙しすぎて転職活動のための時間が取れない方などは、退職してからの転職活動を検討するのもよいでしょう。
在職中と退職してから転職活動を行う場合の比較
退職後の転職活動 | 在職中の転職活動 | |
集中度(使える時間の多さなど) | 〇 | △ |
面接調整のしやすさ | △~〇 (ブランク期間による) | 〇 |
収入面 | × | 〇 |
ブランク(空白期間) | 有 | 無 |
保険・年金切り替え | 手続きが必要 | 手続きは不要 |
こんな人におすすめ | ・忙しすぎて時間がない ・休養が欲しい ・金銭的に余裕がある | ・ブランクを作りたくない ・金銭的に余裕がない ・すぐに仕事したい |
在職中に転職活動をする場合と、退職してから転職活動をする場合の比較をしてみました。上記のような違いがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
在職中に転職活動を行うデメリット
- 時間があまり取れない
- 休養が取れない
在職中に転職活動を行うデメリットは主に「時間があまり取れない」という点になります。現職の忙しさにもよりますが、仮に定時で業務を終了したとしてもすでに時間は17~18時頃です。ここから転職のための情報収集や書類作成、求人への応募などの作業を行うというのは負担となるだけでなく、集中力の欠如から精度・効率が落ちてしまうかもしれません。この点は、土日祝日や有休を有効に使うことでカバーできるでしょう。
また、次の会社に入社するまでにブランクを作らない場合は休養もあまり取れません。仮に毎日定時で退社できる仕事であっても長い期間働いてきたのですから、心身ともに疲れていることでしょう。少しは休養が欲しいという方が一般的ですから、この点はデメリットといえるでしょう。
ただし、現職で退職するまでの有給消化期間や、転職先への入社時期を調整することで1~3週間程度は期間を作ることができる場合もあります。
もし、平日の空いた時間や休みの日を使って転職活動を十分に行え、休養もあまり要らないという状況であれば、在職しながらの転職活動のデメリットはほぼないと考えて良いでしょう。
在職中に転職活動を行うメリット
- 収入が途切れない
- 面接で話がしやすい
在職中に転職活動を行うメリットとして、まずは「収入が途切れない」という点が挙げられます。生活においてお金は言うまでもなく重要です。働いていない期間があると、当然のことではありますがお金は減る一方です。あまり貯蓄がない状態だと焦りも生じてしまいます。金銭的な不安がない状態で転職活動ができる、という点はメリットとなるでしょう。
現職を続けながらの場合は「面接で話がしやすい」というメリットもあります。現在進行形で業務を行っているわけですから、転職希望先の企業からすると、求職者が保有しているスキルの陳腐化・劣化の心配がありません。また、ブランクを作らないという点から、仕事に対する意欲が高いと捉えることもできます。
上記のメリットから、金銭面に不安がある方、選考に不安がある方は在職しながらの転職活動を推奨します。
退職してから転職活動を行う場合の4つの注意点
- 健康保険・年金の切り替え手続きを自身で行う
- 失業保険受給のためハローワークに行く
- ブランクが長引く場合は離職理由を考えておく
- 離職期間が長いとモチベーションが下がる
実際に退職してから転職活動を行う場合の注意点を4つ、それぞれ解説していきます。
注意点1. 健康保険・年金切り替え手続きを自身で行う
退職後、転職までの期間がある場合は国民健康保険、国民年金への切り替え作業を自分で行う必要があります。退職日の翌日から14日以内に役所へ行き、手続きが必要です。
国民健康保険の手続きは「健康保険の資格喪失証明書(退職したときにもらいます)」と「印鑑」「本人確認書類」が必要です。また、退職した翌日から保険証は使えなくなるので、病院に行く予定のある方は早めに手続きをする必要があります。
国民年金の手続きは「基礎年金番号が分かる書類(年金手帳、納付書など)」「本人確認書類」が必要です。退職直後に加入手続きを行う場合は、加入していた年金制度の資格喪失日を証明できるもの(離職票等)が必要になる場合もあります。
いずれも退職日の翌日から14日以内の手続きが必要ですので、忘れずに行いましょう。
注意点2. 失業保険受給のためハローワークに行く
こちらは任意となりますが、ハローワークへ行き手続きをすることで「失業保険」を受給することが可能です。※失業保険は正確には「雇用保険」といいますが、通称として失業保険という言葉が普及しています。
失業保険とは、離職から再就職までの期間に、生活の心配を軽減しながら再就職活動を進められるよう国が支援する制度です。
失業保険の手続きには下記の書類が必要です。
▼失業保険受給手続きに必要な書類
- 身元確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 写真2枚(正面上三分身 縦3.0cm×横2.4cm 2枚)
- 本人名義の通帳orキャッシュカード
- 雇用保険被保険者証
- 雇用保険被保険者離職票 – 1
- 雇用保険被保険者離職票 – 2
下3つの書類は通常、退職時に会社から受け取ります。もし手元にない場合は会社へ問い合わせするか、会社が取り合ってくれない場合はハローワークへ相談することも可能です。
上記書類を持ってハローワークで手続きした後、初回の説明会に参加した後、4週間に一度「失業の認定」という求職活動を行っている実績を示す必要があります。以後、失業している期間中は失業保険を受給することが可能です。
失業保険の額は前職の収入と年齢によって算出されます。生活費が不安な方は失業保険の利用も検討してみてください。
注意点3. ブランクが長引く場合は離職理由を考えておく
退職してから転職活動をするまでのブランクが長引く場合は、離職していた理由を考えておきましょう。1ヵ月程度であれば単に「休養のため」で納得してもらえることが多いですが、2~3ヵ月以上の期間だと理由が欲しいところです。
単に「休養」といってもさまざまです。もしうつ病など、休養に時間がかかる状態だった場合はその事情を説明すると良いでしょう。ただし、単に「うつ病でした」というだけでなく、しっかりと心身ともに回復に向かっていて十分に働ける状態であることをアピールする必要があります。
ほかにも、次のキャリアにつながる勉強のために時間を充てていたというのも有効な理由です。資格勉強、スキル取得のための勉強や実践、海外留学といった仕事に生かせることをしていたエピソードを伝えれば、長いブランクがあっても納得してもらえるでしょう。
特に理由もなく長い離職期間を作ってしまうと、転職活動では不利になってしまいますので注意してください。
面接での経歴の空白期間の好印象な答え方は?ブランク理由の説明のコツ【例文付き】
注意点4. 離職期間が長いとモチベーションが下がる
これは単純な話ではありますが、離職期間が長いと仕事に対するモチベーションが下がります。人はその状況に対して慣れてしまうものです。仕事しなくても大丈夫な状況が続き、その状況を心地よく感じてしまうと働きたくなくなる可能性があります。
退職したときに「休養期間は1ヵ月だけにする」と自分で設定するなど、自己管理を怠らないようにしましょう。
また、休養期間中だからといって仕事から完全に意識が離れてしまうのは危険です。将来のキャリアプランを考えたり、離職期間が長くなったときのリスクを考慮しておくと、1ヵ月以上が経過したときに危機感をもって行動することができるでしょう。
退職してからの転職活動方法4つ
転職活動方法 | 特徴 |
ハローワーク | ・求人数が多い ・職員に相談が可能 ・失業保険の受給が可能 |
転職サイト | ・ネット上で求人を閲覧可能 ・企業側の採用意欲は高め ・転職活動のサポートはない ・待っていてもスカウトを受けられる |
ビジネスSNS | ・ビジネスとしての交流に特化 ・プロフィールを登録し、気になる企業・人を探して交流 |
転職エージェント | ・キャリアの相談が可能 ・応募書類作成のサポート ・求人の提案 ・面接対策のサポート ・非公開求人を保有 |
退職してから転職活動を行う方法として、上記の4つを紹介していきます。
転職方法1. ハローワークに登録
ハローワークは日本全国に拠点をもつ公的な就職支援機関です。さまざまな業界と職種の求人情報が提供されており、それぞれの求人に応じた相談や職業紹介も行われています。掲載求人の傾向としては、大手企業よりも中小企業や地元企業の求人が多いです。
また、ハローワークでは失業保険の申請や受給手続を行うこともできます。退職後に金銭的な余裕がない方は失業保険を受給しながら転職活動を行うことができます。
ハローワークで仕事を探す場合、求人情報は基本的に自分で探す必要があります。ハローワークは企業側も無料で掲載できる背景から求人数も大量にあり、希望する職を探すのは少し難しいかもしれません。
転職方法2. 転職サイトから応募・スカウトを受ける
転職サイトはインターネット上でさまざまな企業の求人情報を提供しているWebサービスです。掲載企業が掲載料を支払っていることが多いため求人情報を出している企業の採用意欲が高いという特徴があります。
個人のプロフィールを登録し、掲載されている求人情報から希望の案件を探します。求人情報の探し方は多種多様で、年収や勤務地・職種・業界などで絞り込み、探すことが可能です。
また、転職サイトによっては登録したプロフィールをみた企業側からスカウトが届くというケースもあります。プロフィールが履歴書・職務経歴書の役割を果たすため、詳細に記入しておきましょう。直接履歴書、職務経歴書を登録しておけるサービスもあります。
退職後に「とりあえず登録しておく」という使い方もおすすめです。休養期間中にもし条件の良い企業からスカウトが来た場合、転職活動をスムーズに進めることができるかもしれません。
転職方法3. ビジネスSNSを利用
Linkedin、Eight、WantedlyといったビジネスSNSを利用するという手もあります。
X(旧Twitter)やFacebookのように自己のプロフィールを登録し交流する、という流れは同じですが、ビジネスSNSは「ビジネスとしての交流」に特化しています。
仕事に関する詳細なプロフィールを登録した後、気になる企業や業界人を探して交流していく、という使い方になります。退職後の休養期間中、空いた時間に使ってみるのも良いですし、本格的に転職活動を開始した際に他の手段と併用してみるのも良いでしょう。
転職方法4. 転職エージェントに登録
転職エージェントは、転職事情や業界に詳しいコンサルタントが転職をサポートしてくれるサービスです。自己分析や転職の方向性の相談から、求人検索・応募書類作成、面接の対策まで転職に必要なことを一通りサポートしてもらえます。
求職者の経歴やスキル、キャリア目標を把握したうえでより適した求人情報を探してもらえます。キャリアの方向性の相談もできますし、離職期間が長く空いてしまった場合でもその対策について相談することが可能です。
転職エージェントは企業側の採用担当とつながっているため、企業内の情報や会社の雰囲気、どのような人物を欲しがっているか、といった価値の高い情報も多数保有しています。
退職後にいざ転職活動を始めようと思っても、ブランクがあって中々体が動かない場合もあるでしょう。そのような場合でも、転職エージェントに登録すればコンサルタントの方から積極的にコンタクトを取ってもらえるため、行動力にあまり自信がない方にもおすすめです。
退職してから転職活動を行い成功した事例集2選
ここでは、退職してからの転職活動で成功した事例について紹介していきます。実際に退職してからの転職方法にイメージがつかめない方は、参考にしてみてください。
退職後の転職活動 成功事例1. 「3年のブランク」からマネージャー職へ|30代女性
20代のころは国内大手メーカーに勤務。経理職としてチームリーダーまで昇格しました。
30代半ばで、夫の海外赴任に帯同するために退職。駐在中の3年間、ボランティアで事務作業をすることはあったものの、経理のキャリアには3年間のブランクが空きました。
帰国後、私はすぐに転職エージェントに相談に伺い、転職活動を開始しました。このとき私には小さい子どもがいたのですが、育児と並行して、一刻も早く再就職し、キャリアを取り戻したいと考えていました。
育児と仕事をどのように両立させるかをシミュレーション
コンサルタントの方から、仕事と育児をどのように両立させるか、細かくシミュレーションすることを提案されました。「どんな場面で、誰に育児をサポートしてもらうのか」「保育園のお迎えの時間は」「子どもが急に発熱したらどう対応するのか」など、あらゆる場面を想定。どのような働き方なら可能なのかを、応募先企業に明確に伝えた方が良いとアドバイスをしていただきました。
求人を紹介していただくにあたり、フレックスタイム制など柔軟な働き方ができる環境で、女性に対してフェアな企業を選定していただきました。また、英語も得意であったことから、外資系企業が候補に上がりました。
外資系企業の多くは、与えられた役割に対して成果を挙げていれば、働き方は問われないこと、また、自己裁量の範囲が広いので、時間に制約がある育児中の女性にはマッチしていると説明を受けました。
結果、私は、ありがたくも複数の外資系企業から内定を得ることができ、より自分が興味を持てるプロダクトを扱っている企業に入社することができました。年収は前職より150万円アップとなりました。
退職後、3年のブランクを経て再就職した例です。3年のブランクが発生していますが、夫の海外駐在に同行するためという明確な理由があり、また3年間の海外生活で培った英語力がアピールにつながっています。
また、30代前半までに国内大手メーカーでチームリーダーまで昇格というキャリアを築いていたという点も大きいでしょう。このように、ブランクが発生してもそれまでのキャリアと、ブランク期間中の行動に対して明確な理由があれば再就職は十分に可能です。
退職後の転職活動 成功事例2. 希望退職制度を利用後、技術者として成長できる会社へ|40代男性
外資系メーカーで製造管理に従事していましたが、残業が多く努力した結果が評価につながらないことに不満を感じていました。そんな矢先に希望退職の募集の公示がありました。当初は検討していませんでしたが、周りの優秀な先輩たちが「昇進して会社を変えようとしたが、変えられなかった」という言葉を残して退職していったことで、将来に不安を覚えるようになりました。
自分はこのままでいいのか悩むにつれて、もともと抱いていた会社に対する不満も含めて、今後のキャリアプランを考えるようになりました、最終的には希望退職制度を利用して退職し、再就職に向けて大手の転職サイトとJACに登録しました。JACは転職経験のある先輩からの紹介がきっかけでした。
「まずは話しをきかせてください」から動き出した気持ちと行動
大手の転職サイトからは数多くの求人の紹介がありましたが、会社を受けるべきか、自分で判断できずに1社もエントリーできないでいました。一方でJACは親身にコンサルタントがフォローしてくれたのが印象的でした。メールで質問したのをきっかけに1時間程度電話で話しました。電話で私の経歴や希望、仕事に対しての価値観を伝えると、すぐに希望通りの求人案件を5社に絞って紹介して頂きました。その後にもコンサルタントの方と直接お会いして面談と各求人の説明を受けました。最終的には紹介いただいた求人の中から金属素材メーカーに内定をいただき入社を決めました。入社を決めた理由は金属素材メーカーとして電子化による需要が高い製品を開発していることに加えて、面接後に現在の上長から丁寧に工場案内をしていただき仕事のイメージが持てたことでした。努力次第で自分も貢献でき、技術者としても成長できる会社だというイメージが湧いてきたことで不安は無くなりました。
希望退職制度を利用して退職した後、転職エージェントを利用して再就職した例です。退職してすぐに行動をしていたため、ブランクがほぼ発生しておらず、選考で不利になることはありませんでした。
退職後に時間はあったものの、どういう会社を受けるべきか判断ができない期間もありました。時間があるからといって考えが必ずしもまとまるわけではありません。そこで、転職エージェントを利用してコンサルタントへ相談することで、転職活動を一歩前へ進めています。その後、希望通りの求人案件を紹介され内定を獲得しています。
退職後、一人で転職活動を進めていると不安なこと、分からないことも出てくるかと思います。そういった場合、相談できる転職エージェントの利用をおすすめします。
まとめ|退職してからの転職活動を成功させたい場合はご相談ください
この記事では「退職してから転職活動をしても大丈夫か」というテーマで紹介してきました。
退職してから転職活動を行うまでのブランクが1ヵ月程度であれば、特に問題なく転職活動を進めることができるでしょう。社会人になると長い休養期間というのはとても貴重になります。そのまま休養に充ててもよし、自己研鑽に充ててもよし、転職活動の準備に充ててもよし、やれることはたくさんあります。時間が欲しいと思ったのであれば、退職してからの転職活動も検討してみてください。
退職後、ブランク期間を経て一人で転職活動を行うのは大変かと思います。いざ転職活動を始めるとなると、自己分析や業界分析、求人探しといった大変な作業が待ち受けており、腰が重くなるという方も多いでしょう。
そこで、退職後の転職活動に「転職エージェント」の利用も検討してみてください。転職エージェントは「どのような仕事を探すか」といった自身のキャリアの方向性の相談から、求人の提案、面接対策まで転職に必要なことがらを一通りサポートします。
ハイクラス転職のJAC Recruitmentでは、退職でブランクができてしまった方への相談と提案も積極的に行っています。再就職へ向けての第一歩として、まずは気軽にコンサルタントへ相談してみてください。