転職の面接を辞退したいときに印象が悪くならない正しいマナー・伝え方

公開日:2024/06/14 / 最終更新日: 2024/10/16

転職の書類選考に通過したけれど、面接を辞退したいときはどのように対応したらよいのか?迷いますね。

大切なキャリアを熟考したうえで、転職の面接を辞退することは悪いことではありません。
ただ、応募企業に対して辞退希望ではあるものの、またどこかでご縁があることもあるので、丁寧に印象よくお断りをしておきたいものです。

転職の面接を辞退する場合に最も大切なことは、できるだけ早く連絡することです。
こちらでは、転職の面接の辞退について、伝える時期、方法、伝え方のマナーについて、転職辞退の例文とともに、ハイクラス転職のJAC Recruitment (以下、JAC)が解説しています。

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辞退マナー1. 2日以上前であればメールで伝えても問題ない
辞退マナー2. 当日または前日は電話・メールの両方を利用
辞退マナー3. 無断キャンセルは厳禁

採用担当者は、面接官・面接会場・応募者の調整など準備をしてくださっています。そのため、できるだけ早く辞退を伝えることが誠意や丁寧さにつながります。

こちらでは、辞退する場合のマナー3つをお伝えします。

まず面接日の2日以上前に辞退を伝える場合の連絡は、メールで伝えても問題ありません。
メールであれば相手の時間に配慮できるため、面接日までに余裕がある場合はメールがよいでしょう。

しかし、「メールでは誠意が伝わったか不安」「採用担当者が丁寧に対応くださったので直接伝えたい」という場合は、メールのあとに電話でも連絡をいれると丁寧です。

面接日の前日、当日に面接を辞退する場合は、電話・メールの両方で連絡をいれます。
理由は、前日や当日の面接辞退は急を要するためです。確実に伝わるように、まず電話で連絡をいれて、お詫び文を添えてメールでも送ります。

電話した際に採用担当者が不在の場合は、応募職種と名前、面接予定日時を伝え、面接辞退のお詫びを採用担当者に伝えてもらうようにします。
その際も、電話の後で、辞退の連絡をお詫び文を添えてメールでも送ります。

面接を辞退する際は、辞退にきまずさを感じるかもしれませんが、無断キャンセルは厳禁です。
すでに決まっている日程の無断放棄は、応募企業に迷惑をかけることになり、ビジネスパーソンとして配慮に欠けます。

今後またその企業と関係があるかもしれません。その場合、無断キャンセルの事実は悪影響でしかありません。
そのため、転職面接の辞退は、必ず面接予定日の前に、応募企業に対してしっかりと伝えましょう。

転職面接時のマナーやマイナス行動を解説


辞退理由1. 他社から内定をもらった場合の例文
辞退理由2. 企業に合わないなと感じた場合の例文
辞退理由3. 家庭の事情がある場合の例文
辞退理由4. 伝えづらい事情がある場合の例文

こちらでは、転職の面接の辞退をメールで伝えるときの例文を、面接辞退の理由別にご紹介します。
面接の辞退を伝えるメールには以下の3点をいれます。

・面接辞退の理由
・面接の機会をいただいたことに対する感謝の気持ち
・面接日程を調整してくれた担当者へのお詫び

面接の理由については、基本的には「一身上の都合」「諸般の事情」で通しても問題はありません。
基本的に企業側から聞かれない限り、こちらから詳しく話す必要はありませんが、辞退の連絡の際に理由を聞かれることもあります。
企業側が理由を聞く意図としては、採用側としても改善につなげたいという思いがあるためです。そのため、辞退の理由は変に濁すことはせず、伝えられる範囲で誠実に伝えるとよいでしょう。お互いに不快な気持ちを残さずに終えることができます。

具体的な例文をみていきます。

件名:面接辞退のご連絡 フルネーム

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、(フルネーム)と申します。
この度は面接の機会を賜り、誠にありがとうございました。

誠に恐縮なのですが、面接を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
貴社と同時に選考を進めていた他社とのご縁があり、熟慮いたしました結果、辞退させていただく決断に至りました。
ご多忙の中、貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり、誠に申し訳ございません。

直接お詫びすべきところ、メールにより面接の辞退をご連絡しましたことを
重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍を祈念しております。

———————-
フルネーム
〒000-0000
〇〇県〇〇市〇〇0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:XXXX @xxxx.ne.jp
———————-

他社から内定が出た場合は、一般的には「一身上の都合により」という定型表現での断りメールでも構いません。
ただ、選考を通じて採用担当者と関係性が築けており、率直な理由をお伝えしてお詫びしたい気持ちがある場合もあります。
そのような場合は、他者から内定をもらったため、辞退を決めたということを伝えても差し支えありません。

件名:面接辞退のご連絡 フルネーム

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、(フルネーム)と申します。
この度は面接の機会をいただきありがとうございます。

大変恐縮なのですが、検討の結果、面接を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
貴社への理解を深めていく過程で、あらためて自身のキャリアや能力を熟考したところ、御社に貢献していくことが難しいと感じました。
ご多忙の中、貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。

直接お詫びすべきところ、メールでのご連絡となりますことを何卒ご了承いただきたくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍を祈念しております。

———————-
フルネーム
〒000-0000
〇〇県〇〇市〇〇0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:XXXX @xxxx.ne.jp
———————-

選考が進んでいく中で、仕事内容や企業イメージが当初のものとは相違があったなどの理由で辞退することもあり、その旨を伝えておきたい場合もあるでしょう。しかし、そのような場合でも率直にそのまま伝えるのではなく、伝える際には、応募先に対して失礼にならないように配慮して伝えるとよいでしょう。

件名:面接辞退のご連絡 フルネーム

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、(フルネーム)と申します。
この度は面接の機会をいただきありがとうございます。

大変恐縮なのですが、家庭の事情により就業が困難な状況となったため、面接を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
ご多忙の中、貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような形となり誠に申し訳ございません。

直接お詫びすべきところ、メールにより面接の辞退をご連絡しましたことを重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍を祈念しております。

———————
フルネーム
〒000-0000
〇〇県〇〇市〇〇0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:XXXX @xxxx.ne.jp
———————-

家庭の事情が原因で面接を辞退することになった場合は、プライバシーに関わることなので、詳細な状況まで伝える必要はありません。
このような場合は、「家庭の事情で就業が困難になったため」と記載するのでよいでしょう。

件名:面接辞退のご連絡 フルネーム

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、(フルネーム)と申します。
この度は面接の機会を賜り、誠にありがとうございました。

誠に恐縮なのですが、一身上の都合で面接を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
ご多忙の中、貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり、誠に申し訳ございません。

直接お詫びすべきところ、メールにより面接の辞退をご連絡しましたことを重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍を祈念しております。

———————
フルネーム
〒000-0000
〇〇県〇〇市〇〇0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:XXXX @xxxx.ne.jp
———————-

伝えづらい事情がある場合にも、プライバシーに関わるため詳細な理由は伝える必要はありません。
「一身上の都合で」「諸般の事情で」という一文をいれてお詫びの旨を伝えます。
体調不良などの場合も辞意が固まっているのであれば、体調不良と伝える必要はなく、「一身上の都合で」「諸般の事情で」で問題ありません。

転職面接におけるメールの書き方をシーン別に解説


転職の面接を「当日に辞退」したい場合は、急を要するけれども採用担当者がすぐにメールに気が付くか分からないため、電話・メールの両方で連絡をいれます。

面接当日に辞退するのは応募企業にも迷惑がかかるため、ビジネスマナーに反するといえるでしょう。できれば2日以上前に辞退を伝えられる方がよいです。
しかし、面接当日の面接時間前に、優先順位が高かった別の企業から内定の連絡があり、面接を受けること自体が失礼と感じて当日辞退することになることも稀にあります。
そのような場合は、面接辞退を伝える際に、面接辞退のお詫びとともに、当日になってしまったことへのお詫びも誠意をもって伝えるようにしましょう。

こちらでは、面接当日に辞退する場合の電話連絡の例、メールの例文をご紹介します。
まず電話で当日辞退を連絡する例です。

お世話になっております。御社の〇〇職の求人に応募させていただいております〇〇と申します。

大変恐縮ですが、本日〇時に予定いただいておりました面接を、諸般の事情により辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、当日の辞退のご連絡となり、大変申し訳ございません。

電話をした際に、担当者が席を外しているということはよくあります。
担当者の戻り時間が不明の場合は、一旦は電話に出られた方に用件を伝え、メールでも用件を伝えます。そしてまた後で、担当者に電話でお詫びを直接伝えましょう。

面接まで時間に余裕があり、かつ、担当者の在席時間を伺えたときは、再度電話をし、こちらも担当者に直接お詫びを伝えるようにします。
当日の辞退連絡する場合は、電話で担当者と直接話し、誠意をもって対応することが大切です。

次に、メールで連絡する場合の例文をご紹介します。

件名:【本日〇時の面接辞退のご連絡】 フルネーム

株式会社〇〇〇〇
〇〇部 〇〇様

先日、面接につきましてご連絡をいただいた(フルネーム)と申します。
その節は、ありがとうございました。

本日〇時より面接のお約束をしておりましたが、諸般の事情により、このたびの選考を辞退させていただきたいと存じます。
お電話でもご連絡を差し上げますが、念のためメールでもお伝えいたします。

ご多用のなか、日程を調整していただいたのにも関わらず、連絡が遅くなったことも重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
何卒お許しをいただきたく、勝手ながらお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

———————
フルネーム
〒000-0000
〇〇県〇〇市〇〇0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:XXXX @xxxx.ne.jp
———————-

面接当日の辞退を知らせるメールでは、辞退することへのお詫びに加えて、連絡が遅くなったことへのお詫びも記載します。

また、直接お詫びをお伝えするために電話する意思があることも重ねて伝えておきます。そうすることで、採用担当者に電話でお詫びする機会がもちやすくなります。


転職の面接後に、合否を待たずに選考辞退することは問題ありません。また、内定が出た後から内定承諾をするまでの期間中に辞退するのも問題ありません。
しかし、面接後の辞退の意思も、なるべく早めに企業に伝えましょう。
企業は他の候補者の選考を保留にしている場合もあります。早くに辞退とわかった方が選考を止めずに済むためです。

面接後の辞退の連絡は、基本的にメールで問題ありません。
しかし、採用担当者がすぐに気がつかない可能性もあるため、電話でも伝えるとより確実で丁寧な印象になります。
また、転職エージェントや応募サイトを通じての面接の場合は、辞退を決めた時点ですぐに転職エージェントや応募サイトに連絡をいれましょう。

【面接後のよくある辞退理由】
・他社で内定をいただいた
・仕事内容や条件が当初のイメージと違っていた
・面接で詳しく知った勤務地・給与などの条件が希望と合わなかった
・面接官の対応がよくなかった
・社内の雰囲気が合わないと感じた
・家族の反対があって難しくなった

転職面接後のよくある辞退理由です。面接を通じて気が付いたことがあり、その結果辞退になったということが多いようです。
さまざまな辞退理由がありますが、辞退の際に伝える辞退理由は「一身上の都合で」「諸般の事情で」など、定型表現で伝えるので問題はありません。
ただ、転職エージェントや応募サイトを通じての応募である場合は、次につなげるためにも、辞退理由は率直に話しておいたほうがよいでしょう。


転職の面接中に、辞退したいと辞意が固まった場合は、面接中ではなく面接後に、応募者側から電話をして辞退を伝えます。

転職の面接中に、採用担当者と話をする中で辞意が固まったとしても、その場で辞退をするのは、ビジネスマナーとしては失礼にあたります。
その日の面接日程を調整し、準備をしていただいての当日だからです。そのため、面接の最中に辞意が固まったとしても、面接後にこちらから連絡をして早めに辞意を伝えます。


こちらでは、転職面接を辞退する場合のよくある質問をまとめています。

転職エージェントを通した面接であっても、辞退は可能です。
転職に対する考え方が変わったり、別企業の内定が決まったりして面接辞退することはあります。転職エージェントを通した面接辞退も、決めたときは転職エージェントに早めに連絡をいれましょう。
「断りづらい」という理由で連絡が遅れると、かえって困ることになる場合も多いです。

特に、管理職や専門職の採用選考の場合、早い段階から役員などの経営層の方の面接を予定していることも多いため、日程調整がさらに難しい場合も多いです。そのため、企業側の都合に配慮する意味でも、迅速に連絡することを心がけましょう。

基本的には、一度辞退した企業への再応募はできないことはありませんが、再応募はマイナスからのスタートになることが多いです。
理由は、一般的に多くの企業は辞退に良い印象をもっていないことが多いからです。

しかし、理由によって、また再応募するまでの期間によっては、再応募を前向きに考える企業もあり、再応募は企業によるというのが実情です。
そのため、面接辞退を考える時は「本当にこの企業の面接を辞退してもよいのか」、しっかり考えてから辞退するようにするとよいでしょう。


転職面接を辞退する場合は、「早めに連絡をいれること」が最も大事です。
面接辞退を決めたら、早めに適切な連絡をいれるようにしましょう。
企業との調整が苦手だという場合は、企業応募の段階から転職エージェントを活用されるのも1つです。

転職エージェントでは、レジュメ作成・面接対策といった転職活動のサポートはもちろんのこと、企業との調整なども行うため、転職活動の負担が軽減されます。 私たちJAC Recruitmentでも、長期的なキャリアプランをプロとして的確にコンサルティングしたうえで、企業との調整も行っております。ぜひご活用ください。

転職面接の逆質問例と回答ポイント|「何か質問はありますか?」への対策


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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。