転職の面接結果通知が来る目安を解説

公開日:2024/07/08 / 最終更新日: 2024/08/15

転職の面接を終えた後、一体いつ結果が届くのか気になるところです。特に念願の企業への応募だった場合、その不安はさらに高まるかもしれません。多くの場合、面接の結果はどれくらいで通知されるのでしょうか。

この記事では、転職面接の結果が通知されるまでの一般的な期間と、結果が遅れている場合の考えられる理由について、ハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

面接結果が来るまでの期間や事情を知っておくことで、転職活動のストレスを少なくすることができるでしょう。転職活動中の方はぜひ参考にしてみてください。

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転職面接後の結果通知は、一般的には面接日から「1週間以内」が目安とされています。しかし、この期間は企業や職種によって異なることがあります。

企業は、面接を通じて求職者の適性や能力を評価した後、内部での選考会議を開催し、最終的な採用判断を下します。この選考プロセスの速度は、企業の規模や選考に関わる人数、採用を決定するまでの手続きによって左右されます。

面接後すぐに結果を知りたいというのは当然のことですが、通知が1週間以内に来ない場合でも必ずしも落ちたわけではありません。そのため、結果通知の前に過度に心配する必要はありません。しかし、予定されていた期日を過ぎた場合は、企業に連絡をすることも考えてみてください。


結果通知が予定より遅れていることに対する不安や疑問は自然なことです。しかし、結果が遅れるのにはさまざまな理由があるため、すぐに不採用だと結論付ける必要はありません。

転職面接の結果が遅れる主な理由の一つに「まだ全ての候補者の選考が終わっていない」というケースが考えられます。

企業によっては、特定のポジションに対して多数の応募者がいる場合、一人ひとりの面接を丁寧に行い、全ての面接が終了するまで結果を保留にすることがあります。これは、公平性を保ち、各候補者を十分に評価するために重要な工程です。

また、選考の最終段階で、候補者間の比較検討を行うこともあります。そのため、最終的な採用決定を行う前に、全ての候補者の評価を総合的に検討する時間が必要とされるのです。大手企業や採用数が多い場合は、この比較検討に時間がかかってしまうことも多いです。

「全ての候補者の選考が終了してから比較検討する必要がある」という企業側の事情を理解し、面接終了後は余裕をもって連絡を待ってみてください。

企業側の選考が難航している、というシンプルなケースも考えられます。限られたポジションに対し、応募者の中に適任者が複数いる場合は比較検討にさらなる時間が必要となってしまいます。

特に、特定のスキルや経験を重視する高度なポジションの場合、候補者間での微妙な差を見極めるためにも慎重な判断が求められます。この場合は、追加面接を実施することもあるため、選考に時間がかかってしまいます。

選考が難航し時間がかかっているというのは、企業側が応募者一人ひとりを真剣に評価している証拠でもあります。企業側の事情も理解したうえで、結果通知の連絡を待ってみてください。

面接結果の遅れの一因として、社内手続きの遅れがあります。

特に大きな企業では、採用決定に至るまでに必要な手続きが複雑であり、多くの部門や階層の承認が求められることが通常です。予算の確認や承認作業、複数部門間でのコミュニケーションの遅れが発生すると、結果通知に時間がかかることがあります。

また、社内プロジェクトの都合などにより人事異動や担当者の変更があった場合にも、選考が遅れることがあります。

面接結果の通知が遅れる理由の一つに、担当者の多忙があります。

基本的には人事部門の採用担当者が主導することになりますが、担当者は面接の結果対応だけでなく、日常の人事業務やほかのプロジェクトにも関与していることが多いでしょう。特に採用シーズンや会社の繁忙期には、これらの業務が重なり、担当者が面接結果の通知に割ける時間が限られてしまうことがあります。

採用担当者が多忙であると、選考の各ステップが適切に進行しない可能性があり、その結果として面接のフィードバックや結果通知が予定よりも遅れてしまうことがあります。

採用は企業側としても重視している活動です。多忙なために判断能力が鈍った状態で選考を進める訳にもいきません。そのため、特に多忙だと考えられるシーズンでは少しの遅れは許容しつつ、連絡を待ってみてください。

面接結果の通知が遅れる理由として、応募者が補欠、すなわちキープ枠に入っている場合があります。

これは、面接を受けた企業があなたを採用候補としては考慮しているものの、ほかにも優先順位の高い候補者がいる状況を指します。選考リストの上位にはいるものの、最終的な採用決定が出るまで待機する必要がある状態です。

企業が補欠を設定するのは、第一候補者との交渉が決裂した場合や、予期せぬ事態でその候補者が辞退した際に、すぐに次の選択肢を持てるようにするためです。

補欠枠に入っているという状況は、必ずしも否定的な意味ではありません。実際、補欠候補者として検討されていることは、企業があなたのスキルと経験を高く評価している証拠となります。しかし、この状況は結果通知が予定よりも遅れることが多く、応募者は企業からの最終的な決定を辛抱強く待つ必要があります。

通知が遅れる要因の一つとして「補欠枠に入っているかもしれない」という考えをもっておき、結果通知を待ってみてください。


面接結果が予定より遅れている場合、催促の連絡をするのは問題ありません。ただし、この連絡を行う際にはいくつかの注意点があります。それぞれ解説していきますので、チェックしてみてください。

面接結果の催促をする際、まず考慮すべきはそのタイミングです。企業によって通知予定日が明確に示されている場合は、その期日の翌日以降に連絡を取ることが望ましいです。

期日に遅れている以上、企業側に落ち度があるのは事実ですが、1日から2日ほど余裕をもって連絡することで急かすような印象を与えずに済みます。余裕と配慮をもって連絡することで、今後のコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。

合否結果を直接尋ねるのではなく、「いつ頃結果の連絡をもらえるか」を聞く方法が推奨されます。

通知期日までに連絡が来なかった場合、選考が遅れている可能性が高いです。そもそも結果が確定していない場合があるため「合否結果」ではなく、「連絡の期日」を尋ねるようにしましょう。

例:「面接の機会をいただきありがとうございました。結果についてお伺いしたく、予定されていた通知期日を過ぎてしまったため、どのようなステータスであるか確認させていただければと思います。ご多忙のところ恐れ入りますが、いつ頃結果の連絡を期待できるかお教えいただけますでしょうか?」

問い合わせを電話で行う場合、時間帯に考慮しましょう。相手が忙しいかもしれない時間帯にかけてしまうと、印象が悪くなってしまうこともあります。そのため、忙しい時間帯はなるべく避けるべきです。

電話で問い合わせする場合は、「午前の後半(10時半~11時半)」や「お昼休みが終わった後(13時~14時)」など、業務のピークを外した時間帯にしましょう。

一方、業務が忙しいことが多い「始業してすぐ(9時頃)」「お昼休み中」「業務の終了間際(16~18時頃)」に電話で問い合わせるのは避けるようにしましょう。


面接後の結果待ちの間は、多くの応募者が不安を感じることがあります。

しかし、面接中に示されるいくつかのサインから、あなたが選考を通過し、採用される可能性が高いことを予測する手がかりを得ることができます。ここでは、そのようなポジティブなサインをいくつか紹介していきます。

面接で入社可能日を尋ねられるのは、選考を通過している可能性が高い明確なサインです。

この質問は採用することをほぼ前提としており、実際にチームに迎え入れるための具体的な計画を立て始めている、と考えることもできます。

ただし、企業によっては全ての面接者へ質問している場合もあるため、過度な期待は禁物です。

転職面接での「いつから働けますか」の回答方法を解説

面接中に職務内容やキャリアの希望に関して具体的な質問を受けた場合、選考を通過している可能性があります。この質問は採用後の具体的なポジションを検討していると考えられます。

入社後の希望に関する質問は「希望する部署」「希望する勤務地(もしくはリモートワークの可否)」「今後のキャリアプラン」などが挙げられます。キャリアの目標や将来の展望について質問することは、企業が長期的な関係を築くことに興味があることを示しているかもしれません。

転職面接で「入社後にしたいこと」の回答例を解説

面接が予定よりも長引いた場合は、合格の可能性があると考えて良いでしょう。面接が長引くということは、応募者に対して聞きたいことが多く、理解したいという意図があります。

特に、二次面接から最終面接では、会社や実際の業務に適合しているか、という確認が深掘りして行われます。ここでの面接担当者は入社後に上司や同僚となる方が担当するケースが多く、応募者に対して興味を持ち、質問を増やしてきたとなれば合格の可能性が高いと考えられます。

面接が予定よりも長く、面接中の反応も良かったのであれば、面接官に好印象をもたれていることでしょう。

面接官に好印象を与えるコミュニケーションや話し方


最近では「転職エージェント」を利用して、転職活動を有利に進めている方も多いです。

転職エージェントは、求人紹介から書類作成、面接対策、退職準備まで、転職に必要なプロセスを一通りサポートしてもらえるサービスです。

ここでは、転職エージェントを利用した場合に面接結果が来るまでの目安や、通知が遅い時の理由を見ていきましょう。

転職エージェント

転職エージェントを利用する場合でも、応募(または書類選考)から内定通知 までの期間は約1カ月で、利用しない場合のスケジュールとほとんど相違ありません。各面接が終了し、結果通知が来るまでの目安も同じく1週間程度となります。

ただし、転職エージェントを利用する場合、面接担当者と担当エージェントとのやりとりが発生します。事前に企業側の要望をヒアリングし、面接終了後は面接内容のフィードバックをもらう、といったプロセスが行われるため、転職エージェントを利用しない場合と比べると1~2日程度、スピード感が落ちる場合があります

営業職の自己紹介には、営業での実績を数値で入れると自己紹介であってもアピールにつながります。

また、応募企業ならではの特徴を入れることで、企業研究ができていることもさりげなく示し、応募企業への関心の高さも伝えています。

転職エージェントを介しての面接結果が遅れる場合、それが必ずしもネガティブな結果を意味するわけではありません。エージェントは多くの場合、複数の企業と調整を行いながら、各候補者に最適なオファーを出すために努力しています。そのため、結果が遅れることは、ほかの候補者との調整やより良い条件を提示するための追加交渉など、ポジティブな理由による場合もあります。

以下、考えられる理由を2つ、紹介していきます。

応募した企業内、もしくは転職エージェントの社内にて、社内調整をしていて時間がかかってしまっているケースがあります。

転職エージェントの社内調整では「企業側から面接のフィードバックをもらっている」「条件の交渉をしている」「次の面接日程の交渉している」といった事情が発生していることがあります。

転職エージェントを介して面接を進めていて結果通知が遅い場合は、まずは担当のエージェントへ連絡してみてください。

前述しましたが、応募者が非常に多かったり、応募した企業が「候補者全員と面接してから決めたい」「魅力的な候補者だが、ほかの候補者とも比較したい」と考えたりしている場合は、早く面接を受けた人ほど合否結果を待たされることがありえます。これには、各候補者のスキルセット、経験、入社可能日、給与要求など、さまざまな要素を比較検討することが含まれます。

特に競争が激しい職種や高度な専門性を要する職においては、このような比較検討は非常に重要であり、企業や転職エージェントにとっては時間が必要になるプロセスとなります。

また、確実に採用したいために、より優先度の高い候補者にまず内定を出し、応諾するか辞退するかを確認してから次の内定者を出す、という採用プロセスを踏む企業もあります。


転職の面接結果について、よくある質問をまとめました。

気になる点があればチェックしてみてください。

2週間経過しても結果の連絡がない場合でも、必ずしも不合格とは限りません。企業によっては、選考プロセスに時間がかかる場合もあります。しかし、通知の期日を超えて長い間連絡がない場合は、企業に確認の連絡をしても良いでしょう。

土日や連休を挟むと、結果通知が遅れることがあります。多くの企業では営業日を基準に連絡を行うため、休日に結果が通知されることは少ないです。休み明けの営業日に連絡が来ることを期待するのが妥当です。

複数企業の選考を同時に進めており、一部の企業から内定をもらった場合の対処法です。

もし、内定をもらった企業が第一志望の場合は、別で進めている選考を辞退する必要があります。もし辞退する場合は、メール・電話の双方で、丁寧に謝罪の意を述べましょう。

内定をもらった企業が第一志望ではなく、連絡をしないといけない状況にある場合、回答期限の確認を行いましょう。その後、期限のギリギリに回答するか、期限の延長をお願いするか、の二択となります。転職において、内定の保留は企業にもよりますが数日から1週間程度と考えておいてください。

転職の面接を辞退したいときに印象が悪くならない正しいマナー・伝え方


面接の結果通知が来るまでの不安な時間を過ごす中で、面接結果通知の目安や結果が遅れる理由、催促のタイミングや方法、合格のサインを知っておくと、良い心構えになるだけでなく、ストレスの軽減にもなります。

この記事では、転職面接の結果について下記のことを解説しました。

  • 結果通知は通常「1週間以内」に届くが、遅れる場合もある
  • 結果通知が遅れる理由は、選考の難航や社内手続きの遅れなど多岐にわたる
  • 催促の連絡は適切なタイミングと方法で行うことが大切
  • 入社可能日の質問や職務内容の具体的な話題、長い面接時間は合格のサインかもしれない
  • 不安を和らげるために、面接時のポジティブなサインに注意を向けよう

結果の通知は通常1週間程、通知が遅れている場合は期日の翌日を目途に催促を入れる、ということを覚えておけば問題ないでしょう。もし、結果待ちの間が不安な場合は、面接中のやりとりも思い出してみてください。

ポジティブな要因だけでなく、ネガティブな要因も押さえておくことで次回の面接への対策にもつながります。この記事を参考に、転職活動を有利に進めてもらえれば幸いです。


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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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