S.Aさん
(40代後半)
会社がGOを出さない。新製品を生み出す達成感をもう1度。
設備メーカーで設計開発に従事した後、新製品開発のために取引先の完成車メーカーに出向して欲しいと依頼を社長から直々に受けました。出向先では生産技術開発部門に配属され、設備の生産準備業務を担当しながら、次の仕事の種となる案件を発掘していました。
出向から戻った後、新製品開発の提案が通り、プロジェクトの準備を進めていました。しかし、理由も伝えられないまま突然プロジェクトを中止することになり、宙ぶらりんな立場になりました。残りの人生で、お客様や世の中で必要とされている製品を生み出したいという強い思いを持ってプロジェクトに取り組んでいたので、その機会が失われたことに失望感をいただきました。新製品を生み出し、もう一度達成感を味わいたいとい気持ちから転職という選択肢を考えるようになりました。
社長の人柄や企業の風土、会社の経営課題ーー求人票には無い情報と条件交渉が転職を決断させてくれた
自身の年齢も考慮してミドル・シニア層に強く、各業界や企業に精通している転職エージェントを選びました。
私の希望条件は
1.新規事業立ち上げや、新製品開発を本気で取り組んでいる企業
2.愛知県の自宅から1時間以内で通える企業
3.自分を必要としてくれる企業
この3つに合致する求人を考えていました。各企業の担当コンサルタントの方と相談しながら、前職の二の舞にならないような会社かどうか、社長・役員・部門長・現場社員は同じ方向を向いているのかを面接で見極めながら進めていきました。結果として、愛知県外の企業への転職になりましたが、これから新しい部門を立ち上げ、新製品を開発を目標としている企業のご縁を頂くことができました。一つの企業で長く働いていた自分にとって、新しい環境に飛び込むということは、非常に覚悟がいる決断でした。しかし、JACのコンサルタントが転職する覚悟を持つための情報を提供いただいたり、人事担当者と社用車貸与や高速代の支給などの条件面の交渉をしてくださったおかげで、転職を決意することができました。
コンサルタントの目線:転職で叶えたい条件の優先順位付けが、自身の選択を後押しします。
100%希望通りの企業へ転職できることが理想的ですが、ご登録者様の希望や条件を満たす企業が転職市場に十分に無いケースもあります。「勤務地がいいけど、年収が足りない」「年収や業務内容がいいけど、場所が遠い」というように、理想と現実にギャップがあることも多々あります。そうした環境下で重視していただきたいことは「なぜ自分は転職をするのか、転職で何を叶えたいか」を振り返ることです。この2つを前提に自身の理想としている条件を箇条書きにして、1つ、1つそれは本当に重要度が高いのかと棚卸しを行い、優先順位を付けることが大切です。もちろん、選考中や転職活動中に考えや優先順位が変わる事はあります。優先順位を変えながらも希望条件に少しでも近づくよう企業と交渉できる点は、私たちコンサルタントが間を取り持つことで、限りなく理想の転職を実現できると考えています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。