Y.Kさん(男性/30代前半)
成長産業にて、技術者としてレベルアップをしたいと考え、転職を決意。
前職では大手防災機器メーカーにて回路設計に携わっていました。インフラに近い側面もあり、社会貢献というやりがいに加え、会社としては長年安定した業績でした。一方で市場に大きな変化感もなく、技術革新も少ない業界で、また老舗で縦割りも進んでいたことから、個人としては新しい技術に触れる機会があまりない状況でした。そこで自ら業務外で組み込みソフトウェアなどを学んでいたものの、キャリアパスとしてはスペシャリストがほとんどで異動もない組織であったため、実務に携わる機会がありませんでした。30代前半というタイミングで今後のキャリアを考慮し、より成長産業で技術者としてキャリアアップしたいと考えるようになりました。
希望を明確にすることで求める環境を再発見、納得感のある転職先の決定に。
まずは培った回路設計が活かせることを前提に、成長産業であることを転職先の選択基準としました。自身のイメージするキャリアプランに対して、分野の知識を持って具体的なアドバイスをいただけるエージェントを中心に活動を進めたいと考えていました。コンサルタントの方と現状の課題や今後の希望、キャリアイメージに関して相談をしている中で、キャリアップなどのビッグワードをより明確にするよう勧められました。一口にキャリアアップといっても、方向性はいくつもあり、個人の価値観で大きく異なるため、それにより適した環境が異なるためとのことでした。再考の結果、自身としてのキャリアアップが一技術者としてスキルを磨くこと、また技術領域を広げることであるとわかったと同時に、もともと漠然と大手企業をしている中で、縦割りでないという背景からベンチャーを含めた規模の小さなところのご提案もありました。結果として納得感をもって転職先を決定することができました。
コンサルタントの目線:抽象的なワードの明確化が、後悔のない転職に繋がります。
転職活動にあたり、抽象的になりやすいビッグワードを明確化していると、ご希望と転職先でのギャップを低減することができます。そのためにもご自身の希望を考える中で、「具体的には」という形で何度も掘り下げてください。
例えば“WLB(ワークライフバランス)”がとても良い例ですが、WLBの改善と言っても、残業時間が現状月平均40時間の方と、20時間の方では、求められる環境が大きく異なります。こういった数字などで表せるものであれば良いのですが、やはり難しいのは“キャリアアップ”などです。
技術者のキャリアアップと言っても、組織マネジメントであるのか、スペシャリストであるのか、スペシャリストの中でも上流のみに携わりたいのか、全工程に携わりたいのか、技術の幅を広げたいのか等、多岐にわたります。
現職の環境が基準となり考えることを失念しがちになるのですが、こういった情報を具体的にすることで、エージェントもよりご希望に近い案件をご紹介させていただくことができ、また入社前後でのギャップを少なくすることができます。
JACのコンサルタントは、自身で求人ヒアリングも行っているため、こういった点にも留意し、転職活動がより良いものになるようご支援しております。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
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