Kさん(男性/50代後半)
※後に昇格し1100万円
事業部門縮小を機に転職活動を開始。当初は前職と同じ「大手」を望んだ
大手外資系化学メーカーの日本法人で研究開発に従事しており、事業部門が縮小されることをきっかけに、JAC Recruitment(以下、JAC)に登録して転職活動を開始しました。
当初はこれまでと同様、大手企業で研究開発を続けたいと考えており、実際に大手素材メーカーに応募しました。その一方で、コンサルタントの方から「あなたの技術がそのまま生かせるはず」と、ベンチャー企業のA社の紹介を受けたのです。環境配慮素材や資源循環ビジネスなどを手がけ、総合型サステナビリティベンチャー企業としての地位を築きつつある企業とのこと。正直なところ、最初はあまり興味がありませんでした。
ベンチャー企業に出会い、「社会貢献」に取り組むやりがいを実感
ところがA社のラボへ見学に行ってみると、「この会社で働きたい」という意欲が湧いてきたのです。メンバーの皆様とお会いして、「本気で社会に貢献したいという思いを持っているのだな」と実感。先に応募した大手素材メーカーからも内定を獲得したものの、そちらは辞退し、A社への入社を決断しました。これまでも研究開発職として良質な「売れる」製品作りに取り組んできましたが、高品質であるだけでなく環境や社会課題の解決に貢献できることに新たなやりがいを見いだしたのです。
開発部門のシニアマネジャーのポジションで入社し、2年ほどで開発本部長に就任。入社時には年収が大幅ダウンとなったのですが、約200万円アップとなり、元の水準に近づけることができました。
コンサルタントの目線:A社の取り組みにKさんの技術が必要と判断
当初、A社の採用ニーズはスタッフクラスが中心で、開発部門マネジャーのポジションの求人は出ていませんでした。しかし以前よりコンサルタントがA社の経営陣と対話を重ね、今後のビジョンや課題をお聞きしていたため、Kさんのご経歴を拝見した際に、「Kさんの技術はA社に必要なもの」であることがすぐに判断できました。A社にKさんのプロフィールをお伝えしたところ、「ぜひ会いたい」と言われ、お引き合わせ、そして採用につながりました。
Kさんが企業選択の決断をされる際は、「前職の大手メーカーのように整備が十分とはいえない環境のなか、できる方法を考えて成果を挙げることが求められる」など、ベンチャーに飛び込むにあたって必要な意識・姿勢についてお話ししました。Kさんはそれも納得して覚悟を決め、「やりがい」を重視して決断されたのです。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
研究開発職の転職関連情報
転職に役立つ、研究開発職の転職成功事例や職務経歴書の書き方・よくある質問も合わせてご確認ください。