Kさん(男性/40代半ば)
「グループ企業の経営幹部」となる未来に、もやもや感を抱く
数万人規模の大手企業のDX部門で、CDOの補佐的な役割を務めていました。その会社はグループ展開しており、今後のキャリアパスとしては、グループ企業のいずれかで役員あるいは社長に就任する選択肢がありました。しかし、「すでに仕組みができあがっている組織で経営ポジションに就いて、はたして面白いのだろうか…」という、もやもやした気持ちがあったのです。
そんな折にJAC Recruitmentのコンサルタントとお話しする機会がありました。転職するかどうかはまだ分からないものの、デジタル領域のエグゼクティブマーケットについて「情報収集はしておこう」と考え、お付き合いが始まりました。
さまざまな企業を見て、自身が価値を発揮できるステージを認識
「自社の外に目を向けて視野を広げることは、中長期のキャリアを検討されるうえで有意義なのではないか」というコンサルタントの提案に共感し、CIO・CDO・CTOなど求人で面白そうなものがあれば、カジュアル面談もしてみました。
そのなかで興味をひかれたのが、あるインフラ関連企業・X社のCIO求人です。X社は現職と比べると10分の1以下の規模。しかしながら、しっかりとした事業基盤を築いている上場企業であり、事業の転換期を迎え、経営陣はDX推進に本気で取り組んでいました。
経営陣と直接対話して、現状の課題とDX構想を聞き、「自分の経験を生かしてできることがたくさんある」と判断。数千人という組織サイズなら変革を進めやすく、影響力を発揮して貢献できそうだと考え、転職を決意しました。年収も200万円アップさせることができました。
コンサルタントの目線:「現職にとどまる」選択肢を残すことで、客観的視点で情報収集ができる
Kさんは「現職にとどまる」という選択肢も残し、転職活動をすることで心の余裕を作ることができると考えました。それにより、客観的視点で情報収集し、自身のキャリアを見つめ直すことができます。これまで築いたキャリアを今後どのように展開していくのか、「動きながら考える」ことは有効な手段の一つであるといえるでしょう。
なお、今回のケースでは、私がX社の社長から直接人材紹介のご依頼を受け、社長と専務との対話を通じて、DXの課題と求める人材像を把握していました。Kさんをご紹介する際も、まずは私から「求めるキャリアの方がいる」と社長・専務にお伝えしたうえで面談の確約をいただき、おつなぎしました。経営陣と直接コミュニケーションをとっているからこそスムーズに接続できる点が、私たちJACのコンサルタントがご提供できる価値だと考えています。
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