転職エージェントに本音を伝えるべきかをJACが解説

公開日:2024/08/06 / 最終更新日: 2024/08/09

転職活動をしている方にとって、転職エージェントは心強いパートナーとなります。ですが、担当者にどの程度まで本音を伝えるべきか、悩むこともあるでしょう。細かな希望条件、ネガティブな退職理由、ほかのエージェント経由の選考状況など、本音で言いづらい部分もあるかと思います。

そこで、この記事では転職エージェントに「本音で伝えるべきこと」と「その重要性」について、ハイクラス転職のJAC Recrutiment (以下JAC)が解説していきます。転職活動は人生の大きな転機となるイベントです。転職エージェントとの適切なコミュニケーションを通じて、自分にとって最適な転職先を見つけるための第一歩を踏み出しましょう。

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転職エージェントを利用しての転職活動を成功させるためには、担当者とのコミュニケーションは必要不可欠です。そのため、担当者に対しては基本的に本音で物事を伝えるようにしましょう。

例えば転職理由がネガティブな場合や、希望条件が自分の身の丈に合っているか分からない場合でも、本音を伝えることでエージェント側は転職希望者の希望や状況を正確に把握し、より適切な求人を紹介することができるようになります。

転職エージェントとの信頼関係を築くためにも、基本的には本音を伝えるようにしてみてください。

転職エージェント


1. 退職理由・転職理由
2. 希望年収
3. 希望する勤務条件

転職エージェントに本音で伝えるべき項目を解説していきます。「退職理由・転職理由」や「希望年収」、「勤務条件」といった項目は、求人の選定に関わる重要な部分となります。これらの項目を本音で伝えることで、より現実的で適切な求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。

現在の仕事を退職したい理由、転職したい理由は転職エージェントに対して本音で伝えるようにしましょう。転職の動機を知ってもらうことで、自分が求めている求人を紹介してもらえる可能性が高まります。

転職理由によっては、求人の情報を見ただけでは希望の会社かどうか分かり辛いこともあるでしょう。例えば「人間関係」や「社員が成長する体制が整っていない」などが転職理由となるケースです。
こういった場合でも、転職エージェントは企業側の採用担当者ともつながっているため、社内の状況や雰囲気といった情報をある程度は掴んでいます。せっかく内部情報を保有している転職エージェントを利用するのですから、本音を伝えてより適した求人を紹介してもらいましょう。

少し気が引けるかもしれませんが、希望年収もまずは本音で伝えてみましょう。ただし、希望年収に関しては自分のスキルや経験相応の金額でないと、転職活動を成功させることが難しくなります。そのため、現実的な範囲での提示が必要となります。

もし、身の丈にあった年収が分からない場合は転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントは転職市場に精通しており、スキルや経験に対する年収の相場の感覚を持ち合わせています。
また、現職の年収は一つの目安となるので、こちらも本当の金額を伝えるようにしてください。

転職で希望年収はどう伝えるのが良い?答え方やよくあるパターン

希望する勤務条件についてもまずは本音で伝えてみてください。リモートワークの可否、出社の頻度、フレックス制、勤務地、年間休日 、育休制度など、求めている勤務条件を具体的に伝えましょう。

どの条件に対して妥協できるかも併せて伝えておくことで、転職エージェントはさまざまな求人を提案しやすくなります。例えば、「リモートワーク希望だが、週に数回の出社は可能」といった具合です。

また、「どれほど希望して良いのか分からない」という場合は、転職エージェントにそのまま正直に相談してみましょう。希望年収や職種、業界によっては「全ての条件を満たす求人は残念ながら現状ほとんどないが、年収条件を少し下げれば(勤務地を少し広げれば なども可)選択肢が増えるが、どうか」といった形で提案をされるかもしれません。

転職エージェントからその業界や職種の状況をヒアリングしてもらいつつ、妥協できるポイントを探ってみてください。


1. 他社の選考状況
2. 他社エージェントの利用状況
3. ポジティブにならない転職理由

転職エージェントに対しては基本的に本音を伝えることが重要ですが、いくつかのポイントについては慎重に考える必要があります。本音を伝えることで転職活動がスムーズに進むことが期待される一方で、全てを正直に話しすぎるとエージェントに誤解を与えたり、転職活動に悪影響を与えたりする可能性もあります。

ここでは、他社の選考状況、他社エージェントの利用状況、ポジティブにならない転職理由について、どこまで本音を伝えるべきか考えてみましょう。

他社の選考状況については、正直に開示してほしいと転職エージェントは考えています。例えば第一希望に落ちてしまうケースもあるので、次点候補となる求人を紹介するなど、その時その時の状況を踏まえて転職希望者に最適なサポートを考え、提案することができるからです。

既に不合格となった企業や志望度が低い企業の選考状況についても正直に伝えて問題ないでしょう。他社の選考状況を伝える際には、その企業をなぜ選んだのか、その理由も併せて伝えるようにしましょう。
具体的な理由を添えることで、転職希望者が求めている条件や希望をより深く理解することができます。その結果、提案される求人の品質向上に期待ができます。

複数の転職エージェントを併用するのは一般的なことであり、その利用状況を伝えるのは問題ありません。

転職エージェントによっては他社の利用状況をヒアリングされることがありますが、基本的には本音で伝えるようにします。他社経由で選考中の企業がある場合は、重複しての応募を避けるためにも「実は〇〇社で選考が進んでいますが、御社経由での求人もぜひ検討したいです」といった形で伝えると良いでしょう。

選考が進捗中の企業については、最初の面談時や随時サポート中に伝えておくと、スケジュール調整など状況に応じた最適なサポートを受けることができるでしょう。

転職エージェントは複数掛け持ちもOK?併用を伝える・使い分けのコツも紹介

転職理由については、ネガティブな理由であっても最初は本音を伝えることで、その後のサポートやアドバイスがより有効になるでしょう。

ただ、ネガティブな転職理由は珍しいものではなく、転職理由としてNGという訳ではありませんが、伝える際には「表現」を考えたいところです。
例えば、残業が多かった場合は、「できれば残業が少ない企業が良いですが、この業界や職種では可能ですか?」といった質問形式で伝えると良いでしょう。こうすることで、転職エージェントは転職希望者の希望を理解しつつ、現実的なアドバイスが可能となります。

また、人間関係が理由で転職を考えている場合は「チーム内の雰囲気を知りたい」「この会社のコミュニケーションの取り方について知りたい」といった形で、内部情報を質問してみると良いでしょう。転職エージェントは企業の採用担当者ともつながっているため、ある程度の情報を保有しています。

このように、ネガティブな理由でも「質問形式」や「ポジティブな理由」といった形に表現を変えることで、転職エージェント側も転職希望者の希望をよりヒアリングしやすくなります。
転職理由を伝える際には、一旦本音で考えてみた後に「ネガティブに寄りすぎていないか」も思案し、表現を工夫してみてください。


転職エージェントには「本音」で相談することで、より自分のことを理解してもらい、転職活動の成功率を高めることができます。
ただし、相談するときにも注意したいポイントがありますので、確認していきましょう。

転職エージェントに相談する際、最初は現職に対する不満や愚痴を話しても構いません。転職エージェントは愚痴や不満を解消できる転職先など、建設的な情報交換を通じてサポートしたいと考えています。

現職に対する不満がある場合、それをただ愚痴として話すのではなく、問題点を具体的に整理して伝えることが重要となります。
例えば、「現在の職場では残業が多くて生活のバランスが取りづらいです」という理由が本音の場合では、「残業を強要したり、美徳としたりする風習がない環境を希望しています」といった「希望すること」を伝えることで、希望に適した求人を紹介してもらいやすくなります。

また、愚痴ばかりをこぼしていると「ネガティブな態度を持つ人」と見なされてしまうリスクもあります。これを避けるためにも前向きな姿勢を保ち、転職活動における具体的な目標や希望を明確に伝えることが大切です。

転職活動において、自身の経歴やスキルについて嘘をつくことは絶対に避けるべきです。

嘘の経歴を伝えることで一時的に良い求人を紹介されるかもしれませんが、最終的には信頼を失うことになりかねません。
また、選考面接においても嘘の整合性を保つのは難しく、嘘がバレてしまうことが予想されます。うまく入社できたとしても、自分に見合わない職務を任されてしまうと自分自身が辛い思いをすることになります。

そのため、経歴や保有スキルに関しては嘘を混ぜずに、本当のことを伝えるようにしましょう。もしスキルや経験に自信がない場合でも、転職エージェントに相談して適切なアドバイスを受けることで、どのようにスキルアップを図るべきか、どのような求人が適しているかを教えてもらうことも可能です。


JAC Recruitmentは、ハイクラス・ミドルクラスの転職に特化した転職サービスです。JACは企業と候補者の双方を同一コンサルタントが担当する「コンサルタント型」という形でサービスを提供しています。

企業と候補者で担当を分ける「分業側」とは異なり、双方のニーズを理解したうえでの転職活動のサポートを提供しています。本音でいただいた相談内容をもとに、企業側の内部事情も把握した、より適した求人の紹介が可能です。

各業界・職種に詳しいコンサルタントが多数在籍しているため、希望する求人に対して「どのような条件が現実的か」といった相談にも対応しています。候補者の本音の希望をヒアリングし、市場価値も踏まえたうえでのサポートを提供します。

転職の相談先を考えている方は、ぜひ一度JAC Recruitmentの利用を検討してみてください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。