転職エージェントを利用してすぐ退職しても大丈夫?短期退職を避けるためのポイント

公開日:2024/09/05 / 最終更新日: 2024/09/05

「転職エージェントを使って転職したら、すぐ退職してはいけないんじゃないか…」という不安を感じたこともあるのではないでしょうか。
この記事では、転職エージェント経由の転職先をすぐ退職して大丈夫なのか、すぐ退職するという事態を回避するために転職エージェントの利用がおすすめな理由をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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本章では、転職エージェント経由で転職した企業をすぐ退職しても問題にはならない理由を下記4つの観点から解説します。

・法律上・就業規則的に入社後すぐの退職は原則問題ない
・転職エージェントに対しての報告義務はない
・転職者が転職エージェントに違約金等を支払う必要はない
・早期退職すると転職エージェントが企業に返金を行うことはある

転職エージェント経由で転職した企業をすぐ退職しても問題にならない理由として、入社後にすぐ退職しても、法律上罰則を受けることはない点が挙げられます。 民法第六百二十七条では、期間の定めのない雇用の解約申し入れに関して、以下のとおりに定められています。

民法第六百二十七条

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用:e-Gov法令検索「民法第六百二十七条」

上記のとおり、法律的にどのようなタイミングでも14日前までに退職希望を申し出れば企業(使用者)の承諾がなくても退職できます。ただし、企業によっては就業規則に「従業員は1ヶ月前に退職を申し出なければならない」などのように、退職に関する規定が記載されているケースもあります。民法の規定と異なる定めを設けていたとしても、合理的な事由とみなされた場合は、就業規則に記載されている規定が優先されます。

いずれにしても、「入社後すぐに退職してはならない」といった規定はないため、民法や転職先の企業が定める就業規則に従って退職すれば問題になることはないでしょう。

参考:厚生労働省「退職の申出は2週間前までに」

転職エージェント経由で転職した企業をすぐに退職することになっても、転職エージェントに退職する旨を報告する義務はありません。

その理由として、一般的に転職エージェントはサービスを利用した転職者に対して、サービスを介して入社した企業を退職することについての報告義務を契約などで課していない点が挙げられます。また転職後の雇用関係に対する責務や退職に関するやり取りは、原則転職先企業に委ねられることから、転職エージェントに対して特段退職する旨の報告が求められることはありません。

ただし、転職エージェントは支援をした方が長期的に転職先企業で活躍されることを願っています。そのため、もし入社後早期に退職をすることになった場合は、理由と共に、一報を入れるのがよいでしょう。また、退職を決断する前に、入社先企業でのトラブルや困りごとがあれば、相談をしてみるとよいでしょう。転職エージェントは日々様々な転職のケースを見ています。入社後3~6ヵ月程は、前職とは異なる仕事の進め方や新しい人間関係に戸惑うことの多い期間です。仕事のスタイルを徐々に確立し、充実した日々が過ごせるように、入社後も転職エージェントがサポートしてくれる場合があります。

転職エージェントでは、転職者に対して、早期離職したことを理由に違約金の支払いを命じることはありません。転職エージェントは、一般的に企業から支払われる採用成功報酬で事業を運営するビジネスモデルであり、転職者(利用者)から報酬を得るサービスではないからです。

こういった転職エージェントのビジネスモデルも、転職エージェント経由で入社した企業をすぐ退職しても問題にならない理由の1つであると言えるでしょう。

転職エージェントの報酬の仕組みとは

転職エージェントを介して採用が決定した場合、企業は転職エージェントに対して報酬を支払います。しかし、入社した社員が早期離職した場合、入社時に転職エージェントが受け取った成功報酬は企業に返金されます。

なお、返金額は人材紹介契約書の記載とおりとなり、一般的には、下記のように3ヵ月を目処に在籍期間に応じた割合で返金が行われます。

・入社後1ヵ月未満で退職した場合:成功報酬の80~100%の分を返金
・入社後1ヵ月〜3ヵ月以内に退職した場合:成功報酬の50%程度の返金

中には、半年ほどの期間を保証しているケースや退職した人材の代わりとなる新たな求職者を無償で紹介する「フリーリプレイスメント」が適応されるケースもあり、転職エージェントによって返金内容や方法が異なります。

このように万が一、早期に退職したとしても企業への保障は転職エージェントが行うため、転職者に違約金などの請求が行われることはありません。


ここでは、転職エージェント経由の転職後、すぐ退職する場合に抑えておきたいポイントを下記3つに絞り紹介します。

・次回転職の際に退職理由を聞かれる可能性は高い
・本当に退職すべきか様々な観点から判断することが重要
・「転職エージェントへの申し訳なさ」を退職の判断材料にする必要はない

早期退職・希望退職による転職事情と転職成功のポイント

転職後にすぐ退職した場合、次回の転職時に退職理由を聞かれる可能性が高くなるでしょう。

その理由として、企業の採用担当者は、「次も早期離職するのではないか」「適応力に問題があったのではないか」と疑問を抱くためです。

退職理由を聞かれる可能性が高くなることを踏まえ、次回の転職活動に向けて納得できる退職理由を用意しておきましょう。またその際、下記3点を意識しながら退職理由を考えてみてください。

・正直かつ前向きに説明できるような表現を心掛ける
・短期間で退職した経験から何を学んだか伝えられるようにしておく
・次回の転職で実現したいキャリアパスを明確にしておく

転職直後に退職したいと思ったとしても、本当に退職すべきか様々な観点から判断することが重要です。早期退職はキャリアに悪影響を与えることがあり、次の転職活動で不利になる可能性もあるからです。また、短期間で離職する場合、本来の職場の良さや新しい職場での自分の可能性を見逃してしまう懸念もあります。

どうしても新しい職場を退職したい思いが強い場合は、転職を支援してくれた転職エージェントに相談するのも1つです。専門家の視点からアドバイスを受けることで、本当に再度転職すべきか冷静な判断ができるようになるでしょう。

退職を検討する際には、「転職エージェントへの申し訳なさ」を判断要素に加味する必要はありません。転職はあくまでも自分のことであり、入社後のキャリアの進展や退職は個人の責任の範囲となります。転職エージェントに対する感情や担当者の立場を気にしすぎて、自分のキャリアに不利益をもたらす決断をしてしまうと、転職活動に取り組む本来の目的から逸れてしまうかもしれません。

自分の幸福と成長、目指すキャリアを軸に退職するか否かを考えてみましょう。


ここでは、転職後にすぐに退職する事態を避けるために、転職エージェントの利用をおすすめする下記3つの理由について解説します。

・これまでのキャリアの棚卸しを一緒にやってくれるから
・これからのキャリアパスを一緒に考えてくれるから
・入社後に転職エージェントからフォローやサポートを受けられるから

転職エージェントの賢い使い方・登録や面談の流れを現役コンサルタントが解説

転職エージェントでは、これまでのキャリアの棚卸しを担当者が一緒に行ってくれます。転職支援を受けられない直接応募の場合、1人で棚卸しすることになるため、分析が不十分になってしまったり、自分視点の棚卸しにとどまってしまったりすることもあるでしょう。
転職エージェントであれば、転職のプロが多角的に質問やヒアリングを重ねてくれるため、自分1人では気付けなかった強みやアピールポイントを発見できることもあるでしょう。

JACでは、転職市場に精通し、各業界や職種に関する専門知識を有するコンサルタントが、これまでの職務内容や実績、身に付けたスキルなどを一つ一つ伺った上で、ヒアリング内容を客観的に整理・分析し、転職の目的を具体化していきます。

転職の目的や今後のキャリアビジョン、真のアピールポイントが明確になるため、ミスマッチが発生しない、自身の強みが生かせる転職を実現できるでしょう。

転職エージェントでは、これからのキャリアパスを担当者が一緒に考えるため、中長期的な視点を持って転職先を探せるようになるでしょう。

自分一人で転職活動する場合、つい給与や福利厚生など目先の条件に関心を惹かれてしまいがちですが、転職エージェントのサポートを受けながらであれば、目指すキャリアパスを明確にした上で転職活動に臨めるようになります。やりがいや成長、活躍といった側面からも企業を選べるようになることから、転職することで仕事への満足度が向上し、早期離職する可能性も低減するでしょう。

なお、JACは経験や能力を細かにヒアリングし、その価値を正しく判断して適職を紹介していきます。

面談は、平日夜19時30分まで全拠点で実施しており、電話での面談も行っています。転職を検討している方の中でキャリアパスの描き方に不安を持つ方は、ぜひ一度転職のプロであるJACにご相談ください。

転職サイト経由など、転職支援を受けられないサービスを利用する場合は、転職エージェントのように、入社後のフォローやサポートも受けられません。その点、転職エージェントでは、内定獲得までの支援にとどまらず、入社後も継続的に支援を提供するサービスがあります。
JACでは、「生涯のキャリア形成のサポートをさせていただくこと」をミッションに掲げており、入社後も必要に応じたフォローを継続的に提供しています。転職が成功した後も、いつでも気軽にコンサルタントにキャリア相談できるため、転職直後かどうかに関係なく、退職すべきか悩んでいる方はまず一度ご相談ください。


転職活動は、今後のキャリアを左右する大きな転機の一つです。

数ある企業の中から自分に合った転職先を見つけたいと考えるのであれば、転職のプロが寄り添った支援を提供してくれる転職エージェントの利用をおすすめします。

中でもJACでは、面談を通じてじっくり棚卸しを行い、希望や適性、強みをしっかり把握した上で、最適な求人を提案しております。また、企業と求職者の双方に対して1人のコンサルタントが支援を提供する「コンサルタント型」のビジネスモデルを導入しているため、キャリアパスを描くだけでなく、求人の背景や働くメンバーの人柄など、細部にわたって紹介企業の情報をお伝えできます。
もちろん入社後のサポートも提供しているため、いつでも仕事の不安や悩みをご相談いただける環境があります。

このように、JACでは手厚いサポートを提供しています。ぜひJACのサポートを最大限ご活用いただき、思い描く理想の転職を実現させてください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。