転職エージェントは有料？無料？キャリア相談・転職相談（有料）との違いを比較

「より質の高いキャリア支援を受けたい」「自分の希望にあう求人を的確に紹介してくれるサービスを利用したい」
特定の高品質なサービスや個別のニーズに応じたサポートを求めると、有料の転職エージェントの利用を検討するかもしれません。

しかし、有料で転職を支援するサービスなどは存在しますが、有料の転職エージェントは存在しません。
こちらでは、有料の転職エージェントが存在しない理由、有料の転職支援サービスの内容、転職エージェントとの違い・選び方についてハイクラス転職のJAC Recruitment （以下、JAC）が解説していきます。

有料の転職エージェントは存在せず無料のみ

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実は、有料の転職エージェントは原則として存在しません。有料の転職エージェントが存在しない理由、有料である別の転職支援サービスについてご紹介します。

転職エージェントは求職者から料金はいただけない

転職エージェントに原則有料サービスは存在せず、転職エージェントが行う転職希望者への支援は無料です。
理由は、職業安定法で「有料職業紹介事業者は原則求職者から手数料を徴収してはならない（第32条の3第2項）」と定められているためです。
ただし、6種類の職種（芸能家・調理師など）は月3回まで受付手数料を転職希望者から徴収できる例外はあります。
しかし、多くの職種においては職業安定法上、「転職希望者からの手数料の禁止」に該当します。

職業安定法では、転職エージェントは有料職業紹介事業にあたって、転職希望者からではなく、人材を採用する企業から利用料をいただくかたちになっています。
そのため、転職希望者は無料で転職エージェントのサービスが受けられるようになっているのです。

転職エージェントの報酬の仕組みとは

有料の転職エージェントはないが有料のキャリア相談・転職相談はある

人材紹介にあたる部分で転職希望者からの料金徴収は禁止です。しかし、有料で転職支援を目的としたサービスを行うことに、法律による規制はありません。
そのため、転職希望者を支援するという内容で、有料のサービスが存在します。中でも、転職エージェントとサービス内容が似ていながら、有料で提供されているのが「キャリア相談」や「転職相談」サービスです。

有料のキャリア相談・転職相談とは？

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有料のキャリア相談や転職相談は、専門家との対話や個別のアドバイスを通じて、転職希望者が最適なキャリアや転職先を見つけられるよう支援することを目的としています。ハローワークなどの公共機関では無料のキャリア・転職相談もあります。しかし、有料のサービスでは専門家による、より個別化されたキャリアサポートが受けられる点で異なります。

そして、有料のキャリア相談・転職相談には、キャリアコンサルタントによる相談サービス、キャリアコーチによるキャリアコーチングサービスが存在します。ただし、キャリアコンサルタントとキャリアコーチングのサービスは似ているようで違いがあります。

キャリアコンサルタント サービス（相談有料）

キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成や職業選択を支援する専門家です。
専門知識に基づいて、相談者の現状分析や最適なキャリアプランの策定を行い、計画的なキャリアパスのサポートを提供しています。
相談は、転職に限らず、現職でどのようにキャリアアップを目指すかなど、キャリア全般の相談ができます。キャリアコンサルタントは、厚生労働大臣が指定する国家資格を保有し、企業でのキャリア形成、労働市場、労働関係法令、キャリア教育、メンタルヘルスなどの知識が豊富です。

キャリアコンサルタントと相談者の対話では、相談者の職歴・スキル・価値観などを丁寧にヒアリングし、客観的な視点から向いている職業、必要なスキルについて対話とアドバイスを行います。
そして、それらを経て相談者のキャリアプランを策定し、プランの実行・達成に向けての支援に尽力します。キャリアコンサルタントの相談でのゴールは、具体的な職業選択や転職先の決定、新たなスキル習得など、相談者が望む働き方や生き方に進めるようにすることだといえます。

キャリアコーチング サービス（相談有料）

キャリアコーチは、コーチングスキルを生かした自発的なキャリアの発見や実現を支援する専門家です。
相談者の夢や目標を本人に自覚・明確化させ、モチベーションを高めたり、行動を促したりするサポートに長けています。
相談は、転職に限らず、現職でどのようにキャリアアップを目指すかなど、キャリア全般を含みます。キャリアコーチは、国家資格ではありませんが、コーチングに関する認定資格を取得し、心理学・コミュニケーション理論など、相談者の内面理解と成長が支援できるスキルを有しています。

キャリアコーチングでは、積極的な傾聴とオープンクエスチョンで相談者の強みを引き出し、相談者の自己理解とキャリアビジョンの明確化をサポートします。キャリアコーチングの相談でのゴールは、相談者が自身の強みや価値観を深く理解した上で、明確なキャリアビジョンを自発的に描き、主体的に行動できるようにすることです。

キャリアコンサルタントとキャリアコーチの違い

項目	キャリアコンサルタント	キャリアコーチ
対応の仕方	面談や適性テストで具体的なプラン提案	対話で目標設定と行動計画を支援
相談のゴール	職業選択、スキル習得 キャリアプラン策定	自己理解 自発的なキャリアビジョン作成
相談にかかる時間	比較的早い	じっくり
相談の相場	1時間1万5千～2万円	1時間1～3万円
相談できる場所 （有料）	民間企業 フリーランス	コーチング企業 フリーランス

キャリアコンサルタントとキャリアコーチの相談で異なる点は、キャリアコンサルタントは専門的知識に沿ってアドバイスを行い、キャリアコーチは原則アドバイスを行わない点です。
キャリアコンサルタントは、相談者のキャリアの悩みに対し、労働やキャリアに関する専門知識を生かして具体的な案を提供し、相談者がより明確な職業選択をできるようにアドバイスします。

一方、キャリアコーチは、相談者のキャリアの悩みに対し、根本に何を抱えているのかに焦点を定め、相談者自身の価値観を洗い出して理想のキャリア像にたどりつくことを支援します。
そのため、キャリアコンサルタントは相談にかかる総時間は比較的短めで、キャリアコーチングは相談にかかる総時間は長めです。また、料金の相場はどちらも1時間約1万～3万円程度と、プロによるマンツーマンの相談になるため高めの料金になります。

ただし、これらの有料転職支援サービスは、転職だけに限らず、キャリア全体について相談できるという点で、共通した特徴を持っています。
働きかけ方に違いはありますが、相談者の全般的なキャリアビジョンの形成をサポートする点では同じです。

有料のキャリア相談・転職相談と無料の転職エージェントの違いを比較

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	転職エージェント（無料）	転職支援サービス（有料）
事業の目的	転職希望者のサポート 転職支援	キャリアデザインのサポート 転職を前提としない
サポートの内容	キャリアについての相談 転職についての相談・サポート 希望業界や職種のアドバイス 具体的な求人の紹介 職務経歴書・履歴書の添削 面接対策・面接日程調整 条件交渉 退職・入社・入社後のサポート	キャリア形成について相談・サポート キャリア形成についてアドバイス（キャリアコンサルタント） 転職をする場合は、職務経歴書・履歴書の添削 面接対策
求職者の費用	無料	有料
事業の収入源	求人企業からの報酬	利用者からの料金

無料の転職エージェントのサービスと有料のキャリア相談・転職相談などの転職支援サービスでは何が違うのかを比較しました。

有料のキャリア相談・転職相談でできること・費用・利用方法

項目	キャリア相談・転職相談（有料）
できること	・キャリア全般の相談 ・キャリアプランの策定 ・現職でのキャリア支援 ・職務経歴書や履歴書の添削・面接対策
できないこと	・求人の紹介 ・面接日程の調整 ・条件交渉 ・入社・入社後サポート
料金	・総額 約30万～35万円 ・単発 1時間1万5千～3万円
利用方法	・キャリアコーチング派遣企業などからの依頼 ・独立キャリアコンサルタント/コーチに依頼 ・転職エージェントの別の有料転職支援サービスを利用

有料のキャリア相談・転職相談などの転職支援サービスでできることは、転職を前提としないキャリア相談です。
転職する場合だけでなく、転職しない場合でも、現職でどのようにキャリアを構築するかなど、キャリア全般について相談ができます。また、職務経歴書や履歴書の書き方、面接対策などのサポートも行ってもらえます。
逆にできないことは、具体的な求人を紹介することです。そのため、求人を探す作業、志望企業との面接日程調整、条件交渉は相談者が自分で行う必要があります。

また、有料のキャリア相談・転職相談は費用がかかります。
費用の支払いは、キャリア相談を終えるまでの費用をまとめて支払う方式が多く、おおよそ30万～35万程度が相場です。単発のキャリア相談も可能で、料金は1時間あたり1万5千円～3万円程度です。有料のキャリア相談・転職相談を利用する場合は、キャリアコーチングなどの派遣事業を行う会社、フリーランスの方、転職エージェントの別の有料サービスなどから利用ができます。
転職を前提としない自分のキャリアについての相談が可能であること、コーチングの場合だとじっくりキャリア相談ができることも魅力です。ただし、費用がかかる点は尻込みする原因になりやすいです。

転職エージェントでできること・費用・利用方法

項目	転職エージェント（無料）
できること	・キャリアについて相談 ・キャリアプランの策定の支援 ・希望にあった求人の紹介 ・非公開求人の紹介 ・職務経歴書や履歴書の添削・面接対策 ・面接日程の調整 ・条件交渉 ・入社・入社後のサポート
できないこと	・現職での中長期にわたるキャリア支援
料金	・無料
利用方法	・転職エージェントに登録してから面談

無料の転職エージェントでできることは、転職を視野にいれたキャリアの相談・求人の紹介・入社までの支援です。
転職エージェントの場合は、基本的には転職を前提としたキャリア相談が可能です。

また、具体的な求人の紹介（非公開求人含む）・応募書類の添削・面接対策・面接日程調整・条件交渉・入社後のサポートもしてもらえる点が転職エージェントならではの強みです。
しかし、転職しないことを選択した場合、その後、現職でのキャリアサポートなどは難しくなります。ただ、最初の数回は転職を前提としないキャリア相談も可能です。

また、転職エージェントの費用に関しては、相談者は完全に無料です。転職エージェントは、自分の希望にあう業界・職種・年齢層・条件などを満たしているエージェントに登録をすることで利用ができます。
ただし上述したとおり、転職エージェントは、現職のキャリアに関する相談の継続は難しいです。しかし、転職を視野にいれたキャリア相談・求人の紹介・入社までのサポートは無料で受けられます。

有料のキャリア相談・転職相談が向いている方

有料のキャリア相談・転職相談が向いている方をまとめました。
有料のキャリア相談・転職相談が向いている方は、自己分析やキャリアプランの作成にじっくり時間をかけたい方です。キャリアの専門家とじっくり対話を繰り返す中で、自分のスキルや能力の棚卸し、自分の志向性、自分では気づきにくい強みや価値観を再認識し、最適なキャリアを考えやすくなります。

また、転職以外のキャリア選択も模索している場合は、有料のキャリア相談であれば、転職以外にも、起業や独立といったさまざまなキャリアの可能性も考えやすいでしょう。
さらに、応募企業が明確に決まっている場合も、求人を新たに紹介してもらう必要がないため、有料の転職支援の方が集中して活動を進めやすいかもしれません。

転職エージェントが向いている方

転職エージェントが向いている方は、転職を前提にキャリアを見直したい方です。
転職エージェントは、転職市場の動向に精通しており、転職者の成功事例を数多く有している、転職成功までの伴走のプロです。そのため、転職活動のプロの視点から、あなたのキャリアやスキルを分析してもらい、最適なキャリア改善のアドバイスを得られやすいです。

また、転職エージェントは多数の企業と密に連絡をしており、一般に公開されていない非公開求人など、多くの求人情報を持っています。
さらに、転職活動についても、職務経歴書や履歴書などの作成方法・面接対策にも熟知しており、豊富な経験からより力を発揮できる転職活動を支援してもらえます。求人企業と求職者の仲介役として、面接日程の調整、年収交渉なども行うため、転職活動の精神的負担が大きく軽減します。

以上のことから、転職を前提にキャリア相談をしたい方、転職活動の全面的なサポートを求めている方などは、具体的な求人の紹介も可能な転職エージェントが向いているといえます。

転職エージェント

まず転職エージェントに無料で相談してみるのもおすすめ

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「より質の高いキャリア支援を受けたい」と思い、有料の転職エージェントはないだろうか？と考えた場合は、まず転職エージェントに相談してみることがおすすめです。
理由は、料金が無料であるため相談の敷居が低いこと、また、無料にもかかわらず、転職の専門家である転職コンサルタントやキャリアアドバイザーに相談ができるためです。一度利用してみた上で、転職をすることにとらわれず相談したいと思った場合は、有料の転職支援サービスを活用されるのもよいでしょう。

次に、転職エージェントに相談される際に、どのように転職エージェントを選べばよいかについて、選ぶポイントを簡単にご紹介します。

転職エージェントの選び方を解説

特化型の転職エージェントは深い相談がしやすい

転職エージェントに、キャリアについて相談したい場合は、特化型の転職エージェントに相談されるとよいでしょう。
転職エージェントには、総合型（業界・職種も幅広い多数の求人を扱う）と特化型（特定の業界・職種・条件などに特化した求人を扱う）の大きく2種類があります。
総合型は幅広い業界の求人を扱うため、特定の条件に合致するという観点からは、特化型の転職エージェントの方が、コンサルタントの情報や知識も豊富で、深い相談やサポートが受けやすいです。

年齢・業界・志向性で選ぶとより深く相談できる

特化型の転職エージェントは、いずれかの分野に特化した求人を扱っています。特化型の種類には、年齢・業界・志向性などさまざまなものがあります。特化型の一例：年齢（20代・30代・40代に特化）/業種（IT・専門職・介護・医師など）/属性（第二新卒・管理職・ハイクラス）など。

そのため、自分の年齢や属性、条件に特化した特化型エージェントに相談することで、より具体的なキャリア相談や専門的なアドバイスが期待できます。

コンサルタント型の転職エージェントは企業情報にも精通している

もし詳細な企業情報に詳しい転職コンサルタントに相談したい場合は、サービスの提供をコンサルタント型で行う転職エージェントがよいでしょう。
転職エージェントのサービスには、「分業型」と「両面型」の2つがあり、「分業型」は企業と転職希望者の担当が別であるという特徴を持ちます。

対して、「両面型」のサービスは、1人の担当者が企業と転職希望者の両方を担当するため、企業の内部にも精通しており、転職希望者に、より詳細な情報提供が可能になります。「両面型」でも、より専門性の高いコンサルタントがサポートする方式は「コンサルタント型」となります。
「コンサルタント型」は、企業情報に精通し、専門性の高いコンサルタントがキャリアの相談もしっかりコンサルティングしてくれるため、信頼感と安心感ある相談をできるのがメリットです。

JACはハイクラス特化型｜転職コンサルタントがキャリア相談から無料でサポート

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JAC Recruitmentは転職コンサルタントがキャリア相談からコンサルタント型でサポートを行う、ハイクラス・専門職特化型の転職エージェントです。もちろん費用は無料です。

管理職・エグゼクティブ・専門職・外資系企業・海外進出企業の転職支援に特化

JACは管理職・エグゼクティブ・専門職といったハイクラスのキャリア層に特化し、また、外資系企業・海外進出企業への転職支援にも特化する転職エージェントです。長年にわたり、各企業様の採用責任者と強固な信頼を築いてきており、世界各国に拠点があります。

そのため、管理職・エグゼクティブ・専門職・インターナショナルな領域で活躍する人材の転職支援にも対応しています。年齢層は幅広く、20代はJAC Career、30代～50代はJAC Recruitmentにて転職支援が可能です。

業界・職種に精通した転職コンサルタント約1,400人がキャリアをサポート

JACでは、企業と転職希望者様の双方をコンサルタントが担当する「コンサルタント型」を導入しています。JACのコンサルタントは、各業界や職種に特化しており、一人ひとりが高い専門性を備えて転職希望者様の転職をサポートしています。

また、約1,400人のコンサルタントは、日ごろから企業に直接訪問しているため、企業の文化や風土、事業戦略までも把握しており、ほかでは得られないリアルな情報を転職希望者様へ知らせることも可能です。

JACだからご紹介できる非公開求人が豊富

JACは約12,000社の企業と取引があり、あらゆる業界の企業から多数の求人をお預かりしています。約75％は、非公開求人であり、JACだからこそご紹介できる独占求人も多数ございます。

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