転職活動の手段として「転職エージェントの利用」は「直接応募」と比べてどれほど優位性があるのか、と疑問をお持ちではありませんか。
転職エージェントは多彩なサポートを実施しているため、選考に通る可能性が高くなると一般的に言われています。しかし、転職エージェント経由は企業側に採用コストが別途発生するため、採用において不利にならないかとお考えの方もいます。
そこで、この記事では「直接応募」と「転職エージェント経由」の違いをハイクラス転職のJAC(以下、JAC Recruitment)が解説していきます。転職エージェントの利用は基本的に転職活動を優位に進められますが、なかには合わないという方もいます。
直接応募が向いている人、転職エージェントが向いている人の特徴も紹介していますので、転職活動中の方はぜひ参考にしてみてください。
目次/Index
採用企業目線では「直接応募」と「転職エージェント経由」に有利・不利はない
採用企業側は「応募プロセスの違いを評価対象としていない」ことがほとんどです。つまり、「直接応募だから有利」「転職エージェント経由だから不利」といったことは基本的にありません。
転職エージェントを経由して採用する場合、企業は採用エージェントへ年収に対する割合で報酬を支払う必要があります。決して少なくない採用コストがかかるため、できれば直接応募の方を採りたいのでは、と考えられることもあります。
しかし、企業側はコストよりも、より求人内容に適した人物の採用を重視しているケースが多いです。そのため、評価軸は基本的に応募者の能力のみと考えて問題ありません。
転職エージェントと直接応募の違い4つ
転職エージェント経由での応募と、直接応募の主な違いは4つ挙げられます。それぞれ見ていきましょう。
転職エージェントは多彩なサポートを実施しているが、直接応募は全て1人で進める必要がある
転職エージェントを利用する最大の利点は、転職活動全般における多彩なサポートを受けられることです。転職エージェントでは、下記のようなサポートを実施しています。
• 履歴書・職務経歴書の添削
• 転職希望者に適した求人の紹介
• 企業・求人の情報提供
• 面接の対策
• 条件交渉
また「どのような企業へ転職すべきか」といった、転職の方向性の相談なども可能です。転職希望者の希望や状況をヒアリングし、適切な求人紹介と面接対策のサポートをしてもらえます。
転職活動を初めて行う方や、面接があまり得意ではない方は、転職エージェントを利用することで転職活動の成功率を高めることができるでしょう。
直接応募で転職活動を行う場合、サポートは一切ありません。求人の選定から選考対策まで全て自分で行う必要があり、これは大変な作業となります。
自分のことをしっかりと把握しており、求人探しから面接対策まで一人で行えるのであれば、転職エージェントを利用する必要性は低くなるでしょう。
転職エージェントでは自分に適した求人を紹介してもらえる
転職エージェントは幅広い求人情報を保有しており、転職希望者に合った求人を紹介してもらうことができます。転職エージェント限定の非公開求人を保有していることもあり、直接応募では応募できない企業も存在します。
転職エージェントを利用する場合、まずは転職希望者から希望やこれまでの経歴、保有スキルを伝えることになります。その中から適した求人を探してきてくれるため、求人探しの手間が省けます。
また、自分がこれまで知らなかったような企業に出会える可能性もあります。特に具体的な会社まで定まっていない場合は、転職エージェントを利用することで自分に合った企業を見つけやすくなります。
直接応募の場合、一社一社企業のホームページを見て求人を探していくというよりは既に知っている志望度の高い企業を少数だけ応募していくかたちになるでしょう。希望している企業が明確に存在しているのであれば「求人探し」という点において転職エージェントとの差異はそこまで生まれません。
直接応募は自分のペースで転職活動を進められる
転職エージェントを利用する場合、担当者にもよりますが頻繁に連絡が来る場合があります。多数の求人の紹介や、応募するかしないかの選択を迫られることもあるでしょう。
転職エージェント経由での採用が決定した場合、転職エージェントは企業側から一定金額の報酬を受け取ります。
このような仕組み上、担当エージェントは自社経由で採用してもらいたいと考え、転職希望者に対しても積極的にコンタクトを取ってくることがあります。
もし「転職活動をすべきとは思っているものの、なかなか前へ進めない」と考えている場合、転職エージェントは転職活動の背中を押してくれるため、より前向きに転職を考えられるようになるかもしれません。
ですが、自分のペースで転職活動を進めたいと考えている場合、積極的なコンタクトは煩わしく思う可能性があります。
直接応募の場合は、応募する企業1社とのやり取りのみで済みますし、応募の判断も自分のペースで行えます。一つ一つの求人に対してじっくりと考え、選考を進めたい方の場合は直接応募が適しているでしょう。
採用企業側の視点では転職エージェント経由は採用コストが高くなる
転職エージェント経由での応募者を採用した場合、転職エージェントに対して報酬を支払う必要があります。これは採用者の年収の数割という設定が多く、このコストをどう捉えているかは企業次第ですが、基本的にはコストよりも応募者の能力を重視している企業が多いと言われています。
稀なケースではありますが、ほぼ同点の能力を持つ候補者2名が並び、片方が転職エージェント経由だった場合は「採用コスト」という評価が加わる可能性もあります。
その場合、転職エージェント経由での応募は不利になってしまいます。現実的に考えて全く同じ能力を持つ2人が同時に応募してきたということは考えにくいですが、別の評価軸から最終的に同点となる可能性は考えられます。
JAC Recruitmentでは各業界・職種のプロがあなたに合った転職支援を行います。
より満足度の高い転職にするために、JACのコンサルタントにご相談ください。
「転職エージェント」と「直接応募」どちらで転職活動を進めるべき?
ここまで解説してきた「転職エージェント」と「直接応募」の違いを踏まえて、それぞれの手段に向いている人を紹介していきます。どのような手法で転職活動を進めるべきか、お悩みの方は参考にしてみてください。
転職エージェントが向いている人
• 忙しくて求人探しに時間を割けない人
• 選考対策や情報収集が不安な人
• 自分の市場価値や転職市場について知りたい人
• サポートを受けながら安心して転職活動を進めたい人
• 転職活動全般に不安がある人
転職エージェントは上記のようにお考えの方に向いています。転職全般のサポートを受けられる、という点は、転職そのものに不安を抱いている方にとって心強いです。
応募者側は、転職エージェントの利用に費用はかからないため、転職エージェントを利用するデメリットというものはほとんどありません。多彩なサポートを受けることで、転職活動の成功率を高めることができるでしょう。
転職エージェントを使うメリット11選・使うべき理由と最大限の活用方法
直接応募が向いている人
• 自分の市場価値や強み・弱みを把握している
• 希望している企業が定まっている
• 選考対策や書類作成を自分で行える
• 自分のペースで転職活動を進めたい
直接応募が向いている人は、上記のような特徴をもっている人です。
転職エージェントが行っている「選考対策や書類作成、求人探しといったサポートは不要で選考には自信がある」という方にとって、転職エージェントを利用する理由は「非公開求人へのアクセス」程度になります。
そのため、自分のことをしっかりと把握しており、選考対策にも自信があり、希望している企業も明確に定まっているのであれば、直接応募で問題ないでしょう。
転職エージェントを使うデメリット4選・最小化して上手に利用するポイント
転職エージェントと直接応募の併用は問題ない?
転職エージェントと直接応募を併用し、同時に選考を進めても問題はありません。
既に転職エージェントを利用している状況で、別途直接応募で選考を進めるメリットはあまりありませんが、なかには直接応募しか受け付けていない企業もあります。そのような場合は検討してみても良いでしょう。
一人での転職活動に不安がある方はハイクラス転職の「JAC」へぜひご相談を
JAC Recruitmentは、ハイクラス・ミドルクラスの転職に特化した転職サービスです。書類作成から選考対策、希望に応じた求人の提案まで、転職活動に必要な事柄全般のサポートを実施しています。
JACは企業と候補者の双方を同一の者が担当する「コンサルタント型」でサービスを提供しています。各業界・職種に詳しいコンサルタントが候補者の市場価値を正確に把握したうえで、企業側のニーズもヒアリングしているため、企業・候補者の双方にとって適した求人の紹介が可能です。
一人での転職活動に不安を感じている方は、ぜひ一度JACのご利用を検討してみてください。
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