【例文付き】転職エージェント経由の内定辞退・理由別メールと電話での伝え方

公開日:2024/07/29 / 最終更新日: 2024/07/29

転職エージェント経由で応募した企業から内定をいただいたけれども、内定辞退をしてもよいか迷う場合もありますね。転職エージェント経由の応募は内定辞退してもよいのか、転職エージェントや応募先企業に対して辞退理由はどのように伝えたらよいのかなど、不明な点も多いものです。

こちらでは、転職エージェント経由での内定辞退の可否、内定辞退の理由の配慮ある伝え方を、メール・電話の例文とともにハイクラス転職のJAC Recruitment (以下、JAC)が解説していきます。

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まず、転職エージェント経由の応募であっても、内定を辞退することは可能です。
しかし、内定辞退は企業の採用活動にも大きく影響を与えるため、辞退を決めた場合は早めに伝えることが重要です。内定辞退について詳しくみていきます。

内定辞退に至る理由はさまざまです。より魅力的なオファーが別の企業から提示された、内定後に現職での立場が改善された、個人的な事情が変わったなど、複数の動機が考えられます。
また、応募企業から送付される「内定通知書」などに、記載の回答期限内で内定承諾をしていない場合などは、企業側もある程度の確率で内定辞退は起こりえるとは考えています。

しかし、内定辞退は企業の採用活動に大きく影響を及ぼす出来事であることには変わりないため、辞退を決めたら少しでも早く伝えることが非常に重要です。

転職プロセスにおいて、内定辞退はデリケートな問題ですが、法律的には問題ありません。労働基準法には内定辞退を禁じる条文は存在せず、転職エージェントを介した場合でも立場は変わりません。

・内定承諾前の内定辞退
内定承諾前の段階では、雇用契約が成立していないため、法律的な拘束を受けることはありません。

・内定承諾後の内定辞退
内定承諾後は雇用契約が成立しているため、内定辞退には「雇用の解約」という手続きが必要です。

民法627条第1項では、「労働者はいつでも雇用の解約を申し入れられ、申し入れの日から2週間が経過すれば雇用契約が終了する」と定められています。そのため、内定承諾後の内定辞退も可能ですが、企業側に早急に伝える必要があります。

いずれの場合でも、企業にとっては大きな予定変更となるため、内定辞退の意志がある場合は速やかに転職エージェントに連絡しましょう。

内定承諾後の辞退も法律的には可能です。しかし、対応が悪い場合、企業から損害賠償を請求される可能性も、高くはありませんがあります。
例として、企業が採用者のために高額な設備や研修をすでに導入しており、採用者が入社直前に合理的な理由もなく内定を辞退した場合などです。しかし、労働契約の解消は内定者が自由に行使できる権利であり、入社の14日以上前であれば理由を問わず企業側は内定辞退を拒否できません。
そのため、基本的には企業側からは損害賠償を請求できない場合が多いです。また、転職エージェントからは、損害賠償を請求されることはありません。
しかし、内定辞退は、企業や転職エージェントに迷惑をかける可能性があるため、早めに転職エージェントを通じて応募企業に意思を伝えることが大切です。


【内定辞退する際のポイント6つ】
1. 内定辞退は必ず転職エージェント経由で企業に伝える
2. 内定辞退は早めに電話・メールで連絡する
3. 内定承諾後の辞退も迅速にまずエージェントに相談する
4. 内定辞退の取り消し・内定辞退後の再応募が難しいことも考慮する
5. 内定承諾か辞退か迷う場合は待ってもらうことも考える
6. 転職エージェントが内定辞退後もしつこい場合でも意志を貫く

内定辞退は、応募者の権利ではあります。しかし、転職エージェント・企業の双方との信頼関係が損なわれない方法を取ることがとても大切です。
こちらでは、転職エージェント経由の応募を辞退する際に気を付けたいポイント6つをお伝えします。

【例文付き】転職エージェントの断り方・丁寧に求人紹介やサービスを断るコツ

内定辞退をする際には、直接企業に連絡するのではなく、転職エージェントを通じて企業へ伝達するのが一般的です。転職エージェントは、応募者と企業との間で日常的にコミュニケーションをとっているため、辞退理由を適切に企業に伝え、将来的な関係構築にも尽力してくれます。
また、言い出しにくい事柄で起こりやすいミスコミュニケーションを防ぐこともできます。
そのため、スムーズな内定辞退を行うためにも、必ず転職エージェント経由で企業に伝えるようにしましょう。

内定辞退の意思は、上述したとおり速やかに転職エージェント経由で伝えることが重要です。最適な連絡方法は、まず電話で転職エージェントの担当者に伝えることです。
これにより、直接的なコミュニケーションができ、疑問点や今後の手続きについてもすぐに話し合えます。電話がつながらない場合は、メールで詳細を記載し、後で再度電話連絡を行いましょう。メールで最初に連絡すると、開封が遅れることがあるため、優先すべき連絡方法は電話です。
また、企業が指定した回答期限内であれば問題は少ないですが、企業側は内定承諾の回答を待って、ほかの応募者の選考を保留にしていることがあります。そのため、企業側への迷惑を最小限にするためにも、転職エージェントには迅速に連絡を取りましょう。

内定承諾後の辞退も、まず迅速に転職エージェントに相談することが鉄則です。内定承諾後は、企業と応募者の間に雇用契約が成立しているため、雇用契約の解除が必要となります。
内定承諾後の内定辞退は、企業・転職エージェントの双方にとってダメージの大きい出来事です。転職エージェントは応募者の事情を理解し、企業側にも正確に理由を伝えて双方に不利益がないよう対応します。
そのため、内定承諾後の辞退が必要な場合は、早急にエージェントに連絡し、対応を相談しましょう。

内定辞退を考える際は、辞退の前に以下の2点に留意する必要があります。

1. 内定辞退の取り消しの難しさ
一度内定辞退を行うと、その決断を撤回することは非常に難しく、転職エージェントや企業に再度迷惑がかかることになります。

2. 再応募の難しさ
内定辞退をした企業への再応募も難しく、再び応募する際に良い印象を持たれることは少ないです。

1年以上の期間をおき、納得できる理由があれば可能性はありますが、基本的には難しいと考えておきましょう。
そのため、内定辞退を検討する際は、取り消しが難しいことや再応募が困難であることを考慮し、慎重に決断するようにしましょう。

内定を受けた際に、別の企業の選考結果を待ちたい場合や、事情があってすぐに決断が難しい場合などで、内定承諾か辞退かとても悩む場合もあるでしょう。
そのような時は、転職エージェントに連絡をして「内定承諾を少し待ってもらう」(内定保留)ことが可能です。転職エージェントに、保留の理由と確実に回答できる期限を伝えましょう。企業によっては、数日から1週間程度待ってもらえることがあります。
保留の理由は、正直に伝えて問題ありません。転職エージェントが企業側には支障がない形で伝えてくれます。ただし、企業の採用計画に影響を与えるため、長期間の保留は難しいです。悩む場合は、保留期間中に転職エージェントに相談しながら、考えを整理するとよいでしょう。

転職エージェントから内定辞退の引き留めがしつこい場合は、辞退の意思をはっきり伝えましょう。
明確な理由を示すことで納得してもらいやすくなります。曖昧な回答は避け、自身がミスマッチな企業に入社しないよう意志を貫くことが重要です。
内定辞退の意思が明確であれば、はっきりと伝え、それでもしつこい場合は連絡を控えたいと伝えましょう。連絡を控えたいと伝えれば、担当者も応じざるをえないはずです。


【内定辞退の理由を伝えるコツ3つ】
1. 転職エージェントには内定辞退の理由を正直に伝える
2. 転職エージェントへはお詫びと感謝を伝える
3. 辞退する企業に対してのお詫びも伝える

転職エージェントに内定辞退の理由を伝える際は、信頼関係を保つためにも、正直・丁寧なコミュニケーションをとることが大切です。
こちらでは、転職エージェントに内定辞退を伝える際にうまくいく3つのコツをご紹介します。

転職エージェント経由での内定辞退を考える際、最も重要なのは、辞退の理由を正直に伝えることです。内定辞退にいたった背景、理由を正直に伝えることで、エージェントも応募者の気持ちが理解でき、今後の求人紹介やキャリアの相談にも生かしやすくなります。
また、企業側にも状況を的確に伝えやすくなるため、転職エージェント・応募者・企業の間においても円滑な辞退でまとまりやすいです。
そのため、転職エージェントには内定辞退の理由を正直に誠実に伝えましょう。

また、転職エージェントに内定辞退を伝える際は、お詫びの気持ちと感謝の気持ちを伝えるとスムーズです。転職エージェントは、応募者のために多くの時間と労力をかけて企業との交渉や調整を行ってきています。また、内定辞退の交渉もこれから控えています。
そのため、内定辞退をする際は、内定辞退に至ったことに対するお詫びの言葉、転職エージェントの尽力に対する感謝の言葉を添えるようにしましょう。

内定辞退を決断し、転職エージェントに伝える際には、内定をくれた企業へのお詫びも間接的に伝えてもらうとよいでしょう。
これにより、転職エージェントを通じて、応募者の誠意が企業に伝わり、心象を悪くせずに円満に辞退プロセスを進めやすくなります。転職エージェントは内定辞退を企業に伝える役割を担いますが、応募者からのお詫びの言葉を添えることで、より丁寧で誠実な印象を与えられます。


【内定辞退理由】
1. 面接の際に違和感を覚えた
2. 給与・勤務地など条件面で妥協できなかった
3. 別のエージェントで他社内定が出た
4. 引き留めで転職でなく現職に残ることにした
5. 家族の反対など家庭の事情がある
6. 予期せぬトラブルで転職が難しくなった

こちらでは、内定辞退理由を転職エージェントに伝える際のメール・電話の例文をご紹介します。まず、基本の例文を紹介し、内定辞退理由を個別に説明します。
メール連絡の後に電話対応があることが多いため、最初は電話でのやり取りを想定した例文となっています。

【電話で内定辞退を伝える例文】
「〇〇様、日頃よりお世話になっております。〇〇(氏名)です。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。厚かましいお願いなのですが、内定に関する大切な話がございます。お時間をいただけますでしょうか?」

(相手が話を聞ける状況であれば続ける)

「先日いただいた内定について、深く感謝しております。しかし、私自身の将来について真剣に考えた結果、誠に残念ながら内定を辞退させていただく決断をしました。これは(ここで辞退理由を説明する)。この決断に至ったことを深くお詫び申し上げます。貴社には多くの可能性をいただき、心より感謝しております。恐れ入りますが、〇〇社の皆さまに内定辞退の旨と深いお詫びをお伝えいただけますでしょうか。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。」

電話で内定辞退を伝える例文です。
辞退理由、転職エージェントへのお詫び・感謝の気持ち、内定辞退をする企業へのお詫びがあるため、誠意が伝わりやすくなっています。

【メールで内定辞退を伝える例文】
件名: 〇〇社様内定辞退のお知らせとお詫び

平素より大変お世話になっております。[氏名]です。
この度は[企業名]様の内定をいただき、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

さて、慎重に検討した結果、私事ではございますが、[内定辞退理由]のため、内定を辞退させていただきたいと存じます。
[エージェント名]を通じて多大な支援をいただきましたこと、重ねて深く感謝申し上げます。このような結果となりましたことを心よりお詫び申し上げます。

[企業名]会社の皆さまにも内定辞退の旨とお詫びをお伝えいただけますでしょうか。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

メールで内定辞退を伝える例文です。内定辞退の際はメールを送っても、電話でも転職エージェントと話す機会があるのが一般的です。
そのため、メールで内定辞退を伝える際は、内定辞退理由が長くなりすぎないように簡潔に記載します。

【電話での例文:1. 面接の際に違和感を覚えた】
実は、内定をいただいた企業様についてですが、面接の際に感じた違和感が拭えず、熟考の末、辞退させていただくことに決めました。

担当者(そうですか。理由をお聞かせいただけますか?)

面接を通して、大変魅力的な企業様だと感じましたが、面接の際に、会社の文化やチームのコミュニケーションスタイルが私の価値観と大きく異なると感じました。特に、意思決定の進め方やチーム内のコミュニケーション方法が私の理想とする働き方とは異なり、長期的なキャリアを考えた結果、このような決断に至りました。ご尽力いただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。恐れ入りますが、〇〇社の皆さまに内定辞退の旨と深いお詫びをお伝えいただけますでしょうか。

【メールでの例文:1. 面接の際に違和感を覚えた】
この度は、A社の内定について、大変恐縮ではございますが辞退させていただきたく、ご連絡させていただきました。
面接を通じ、会社の方向性と自身の価値観に相違を感じたため、慎重に検討した結果、今回は見送らせていただく判断に至りました。

内定辞退の理由が面接の際に感じた違和感などの場合は、詳細について転職エージェントにお伝えするのが望ましいでしょう。
具体的にどのような点に違和感があると感じたのか、本来望む姿がどのようなものであったかを話しておくことで、次の求人を選ぶ際の参考にもしていただけるからです。

【電話での例文:2. 給与・勤務地など条件面で妥協できなかった】
お世話になっております、○○の△△と申します。今回は内定辞退の件でご連絡しました。
○○社からいただいたお話ですが、給与や勤務地などの条件面で、私のキャリアプランに沿わないと判断し、大変残念ながら辞退させていただくことにしました。こちらの事情を踏まえて、ご理解いただけますと幸いです。本当に申し訳ございません。
恐れ入りますが、〇〇社の皆さまに内定辞退の旨と深いお詫びをお伝えいただけますでしょうか。

【メールでの例文:2. 給与・勤務地など条件面で妥協できなかった】
いつも心温まるご支援を賜り、誠にありがとうございます。
私事で恐縮ですが、○○社からいただいた内定に関して、残念ながら辞退させていただく決断をいたしました。
この決定に至った主な理由は、給与条件と勤務地の両面で、私の現状および将来のキャリアプランに合致しないと感じたためです。詳細につきましては、後ほど直接ご説明させていただければと思います。
なにとぞご理解いただきけますと幸いです。

転職活動において、給与条件・勤務地などは重要な判断基準です。
転職エージェントに交渉をしていただいたうえで内定を得たものの、再考する中でどうしても妥協点が見いだせない場合もあることでしょう。
そのような場合は、率直に内定辞退の理由が給与や勤務地など条件面だったことを伝えます。電話で伝える際は、さらに詳しくどのような条件であれば内定承諾に至ったのかを転職エージェントに伝えると、次の求人応募の際にこちらも考慮いただけます。

【電話での例文:3. 別のエージェントで他社内定が出た】
先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。私事で大変申し訳ございませんが、他のエージェントを介して別の企業からも内定をいただきまして、そちらの方が私のキャリア目標により適していると感じ、その企業のオファーを受けることにいたしました。
貴社への感謝の気持ちは変わりませんが、この選択をご理解いただけますと幸いです。恐れ入りますが、〇〇社の皆様に内定辞退の旨と深いお詫びをお伝えいただけますでしょうか。

【メールでの例文:3. 別のエージェントで他社内定が出た】
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。この度は〇〇職への内定をいただき、深く感謝しております。
しかし、他のエージェントを通じて応募していた別企業より、私のキャリアプランに合致する形で内定を頂戴したため、大変心苦しいのですが、貴社からのお申し出を辞退させていただく決断をいたしました。詳細につきましては、後ほど誠意を持ってご連絡させていただきます。

転職活動では、複数のエージェントを利用することがあり、他のエージェントを通じた他社の内定が出る場合もあります。この際、内定辞退の連絡は感謝の意を表し、自身のキャリアにとってより適した選択をした結果であることを伝えることが重要です。
特に他社の内定が関わる場合は、特できるだけ早く、電話で直接話すようにしましょう。迅速に誠実に対応することで、エージェントとの信頼感を損なわず、今後も良好な関係を維持しやすくなります。

【電話での例文:4. 引き留めで転職でなく現職に残ることにした】
この度はお忙しい中、私の転職活動に多大なるご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、△△社様より大変ありがたいことに内定を頂戴いたしました。
しかしながら、熟慮を重ねた結果、大変恐縮ではございますが、今回は転職を見送り、現職にとどまる決断をいたしました。ご期待に沿えず、このようなご報告となり大変申し訳ございません。

担当者(そうですか。理由をお聞かせいただけますか?)

今回の決断は、現職で新たな役割を担う機会をいただいたこと、会社への思いを再認識したことが大きな理由でございます。
改めて、エージェント様には、私の転職活動に親身に寄り添っていただき、感謝しております。また、内定先企業様には、貴重な機会を与えていただいたにもかかわらず、このような結果となってしまい、誠に申し訳なく考えております。

エージェント様を通じて、お詫びのお言葉をお伝えいただけますと幸いです。
今後も、自身のキャリア形成において、エージェント様からのアドバイスを参考にさせていただきたいと存じます。引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【メールでの例文:4. 引き留めで転職でなく現職に残ることにした】
いつも大変お世話になっております。
この度は、私の転職活動に多大なるご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。
おかげさまで△△社様より内定を頂戴しましたものの、熟慮の結果、今回は転職を見送り、現職にとどまることを決断いたしました。
内定先企業様には、貴重な機会をいただきながら、このような形となってしまい、大変申し訳ございません。
お詫びのお言葉をお伝えいただけますと幸いです。
今後とも、自身のキャリア形成において、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

転職活動中に内定を得たものの、現職での引き留めによって現職の価値を再認識することがあります。
特に、現職の上司や同僚からの強い引き留めがあり、キャリアの可能性を見直した結果、現職継続を選択するケースです。
この場合、転職エージェントに伝える際は、決断の理由を明確にしつつ、深い感謝の意を示すことが大切です。
また、内定をいただいた企業様への感謝も伝えしましょう。これにより、将来的に再びご縁があった際にも、良好な関係を保ちやすくなります。

【電話での例文:5. 家族の反対など家庭の事情がある】
「お世話になっております、〇〇でございます。このたびは内定をいただき、ありがとうございました。大変恐縮ですが、家族の反対と家庭の事情があり、残念ながら内定を辞退させていただくことになりました。御社には大変ご迷惑をおかけすることとなり、申し訳なく思っております。
恐れ入りますが、〇〇社の皆様に内定辞退の旨と深いお詫びをお伝えいただけますでしょうか。

【メールでの例文:5. 家族の反対など家庭の事情がある】
平素よりお世話になっております。この度は、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ですが、家族の意向と家庭の事情を鑑みた結果、苦しい決断ではありますが内定を辞退させていただくことにいたしました。突然のご報告でご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。なにとぞ、ご理解いただけますと幸いです。

内定辞退の難しい決断に至る理由として、「家族の反対」や「突発的な家庭の事情」などが存在します。転職エージェントに内定辞退の意思を伝える際は、家庭の事情はプライベートな内容であるため、具体的な状況を詳述する必要はありません。
しかし、誠実な姿勢を持って伝達することが大切です。

【電話での例文:6. 予期せぬトラブルで転職が難しくなった】
お世話になっております、○○です。突然のことで大変申し訳ございませんが、予期せぬトラブルが生じ、転職活動を続けることが困難になってしまいました。内定を辞退させていただく必要がありますので、その旨をご理解いただけますと幸いです。

【メールでの例文:6. 予期せぬトラブルで転職が難しくなった】
日頃から大変お世話になっております。私事で大変恐縮ですが、突発的なトラブルが生じ、残念ながら転職を見送らざるを得ない状況になりました。詳細は直接ご説明させていただければと存じます。なにとぞご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

転職活動を進める中で、予期せぬトラブル(健康上の理由、家族の介護などの事情など)が原因で転職が困難になり、内定辞退につながる場合もあるかもしれません。
そのような場合は、感謝の意と、詳細を伝えられないことへのお詫び、事情の理解を求める言葉を添えましょう。もし可能であれば、トラブルの概要を説明し、状況を伝えることで、信頼関係を維持しやすくなります。


こちらでは、転職エージェント経由で応募した際の、内定辞退に関するFAQをまとめました。

転職エージェント経由での応募で内定辞退を決め、現職に残ることを選んだ場合は、退会手続きなどは不要で、内定辞退する旨のみを転職エージェントに伝えるだけで十分です。

転職エージェントを利用して内定を獲得したものの、何らかの事情で内定辞退をした場合、不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、ご安心ください。転職エージェントは、転職活動を継続する意思がある限り、再応募のサポートをしてくれます。多くの転職エージェントは、候補者の長期的なキャリア支援を目指しているため、一度の内定辞退がサポート終了を意味するわけではありません。気持ちを切り替え、再度転職活動に臨みましょう。

法律上、内定承諾後の内定辞退は認められていますが、応募者にとっては精神的にも負担が大きく、可能な限り未然に防ぐことが望ましいです。
そのためには、登録する転職エージェントの選定が非常に重要となるでしょう。自身の希望条件やキャリアビジョンに合致するエージェントであることはもちろん、迷った際に信頼して相談できるパートナーであることも大切です。
専門知識を有しており、信頼性が高い転職エージェントをしっかりと見極めて選ぶようにしましょう。

転職エージェントの選び方を解説


JAC Recruitmentは管理職やエグゼクティブ、専門職といったスペシャリストの領域に特化した、コンサルティング型の転職サービスです。

JACでは、企業と転職希望者様の双方をコンサルタントが担当する「コンサルタント型」を導入しています。そのため、双方のニーズを深く理解した質の高いサービスの提供を実現しています。

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内定辞退に至った際には、もっと早く対応できなかったのかとご自身でも感じられることが多いようです。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。