北関東エリアのサービス・小売業の転職市場動向

  1. 転職マーケット×北関東

公開日:2022/04/22 / 最終更新日: 2025/05/12

埼玉・群馬・栃木などを中心に、北関東エリアにはサービス・小売業の本社や店舗が数多く存在します。なかには業界トップクラスの企業もあり、先進的な取り組みにともなう求人が出ています。

北関東エリアのサービス・小売業での転職市場動向について、地域と業界に精通しているJAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが詳しく解説します。

北関東のサービス・小売業の現状と転職動向


埼玉を中心に、北関東エリアには外食業や小売業の特定ジャンルでトップクラスの地位にある企業が多数あります。

サービス・小売業では決済機能をはじめとするデジタル化が進んでおり、自社アプリの開発なども外注から内製へ移行。コロナ禍以降、デジタル関連の求人が急増しています。

小売業では、市場が成熟しているなかで他社との差別化を図るため、以前からPB(プライベートブランド)製品の開発に注力してきました。最近ではさらに取り組みが進み、自社ブランドの企画・生産・販売までを一貫して手がける「SPA(製造小売業)」業態へ移行する動きが活発化しています。

一方、国内市場の縮小を見据え、海外へ打って出る企業も増加傾向にあります。外食、スーパー、ホームセンターなどから、「ベトナムへの出店を検討している」といった声が聞こえてきています。国内ではスケールメリットを生かすため、他社のM&Aを模索する動きもあります。

ECサイトの売り上げ拡大にともなって物流の仕組みを変えている企業が多く、新しいセンター立ち上げや物流システムの構築も進んでいます。物流業務でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、マテハンなど自動化機器の導入が加速しています。

業界トップクラスの小売大手では、自治体と連携した「街づくり」にも取り組む動きも見られます。その一環として、ほかの小売ブランドもテナントに誘致し、大型のモールの運営にも乗り出しています。

もともとサービス・小売業界は、他業界と比較して給与水準が低めです。しかし、採用強化のため賃上げを実施する企業が増えており、商品開発の責任者レベルでは年収1,000万円以上、デジタル系では1,300~1,400万円など、市場相場に合わせた年収額でオファーを出すケースが増えています。

北関東エリアにおけるサービス・小売業で求められる方


北関東エリアのサービス・小売業の採用において、今、求められている方は以下のとおりです。

エンジニアやマーケターなどデジタル系

アプリ開発の内製化やデジタルマーケティングの強化を背景に、ITエンジニアやデジタルマーケターの採用を強化しています。

またECサイトでの売れ行きが増えたとはいえ、実店舗へ足を運ぶ消費者が少なくなったわけではなく、チラシや商品レイアウトなどのオフライン施策もまだまだ高い効果をあげています。そこで業界の多くのリーディングカンパニーが行っている、オフライン施策・オンライン施策を掛け合わせた「OMO(Online Merges with Offline)戦略」の知見・経験が求められています。

PB商品開発

自社にメーカー機能を備えてSPAモデルへ転換していく取り組みやPB商品の開発の強化にともない、商品の企画・開発経験者のニーズが高まっています。

メーカーでの商品開発経験や、PB商品を作るための交渉ができるようなマーチャンダイザー経験があると、より即戦力として期待されるでしょう。

海外事業開発

海外展開を図るにあたり、「海外事業開発」のポジションのニーズが高まっています。

海外マーケットの知見や海外事業の経験が求められています。

M&A経験者

国内市場が縮小するなか、「どの業態・企業と連携すればシナジーを生み出せるか」を模索。M&Aを検討している企業では、M&Aの知見・経験をもつ方を求めています。事業会社や金融業界でM&Aの経験をもつ方、M&Aコンサルタントなどが採用対象となっています。

物流関連

物流部門では、センター立ち上げやリニューアル、センター長、自動化機器の導入などを経験している方が重宝されている傾向です。

自動化機器の導入経験や物流システムの構築など、DXを手がけた経験がある方が求められています。

テナントリーシング・管理

大型モールの開発・運営に乗り出している小売企業では、自社内にデベロッパー機能を備える必要があります。店舗開発をはじめ、テナントリーシング、テナント管理などのニーズが出てきており、不動産業界からの転職事例が生まれています。

経理・財務、人事などバックオフィス系

バックオフィスの専門職の求人も増えています。 

経理職であれば、海外子会社との連結決算ができる方が求められています。また、採用競争が激化するなか、人事制度や報酬体系の企画・設計ができる人事職のニーズが高まっています。

北関東エリアのサービス・小売業におけるモデル年収


北関東エリアは都心と比較すると年収相場は低い傾向ですが、業界でも大手の一部企業は以下のような相場となっています。

担当者クラス500~800万円
マネージャークラス  800~1,000万円
管理職クラス1,000~1,500万円

業界全体ですと以下のようになります。

担当者クラス500~700万円
マネージャークラス  700~900万円
管理職クラス900~1,000万円

上記の年収相場は業界内の全職種を見たものですが、物流部門に限ると少し低くなる見込みです。 当然ながら企業や個人によって異なりますので、あくまで目安としてください。


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JAC北関東支店を利用するメリット3選


多くの転職成功事例をもつJAC北関東支店には、活用すべきメリットが多数ありますが、ここでは3点に絞ってご紹介します。

幅広い職種の求人のほか、非公開求人も

多くの転職エージェントにおいては、小売・サービス業の求人情報に限るとデジタル関連の求人を紹介されるケースがほとんどを占めます。しかしJAC北関東支店は、デジタル関連だけでなく物流関連や商品開発の求人も多く扱っています。

業界・地域の最新情報や動向を熟知しているからこそ、最新の求人情報を得られています。 また、採用企業からお預かりしているエグゼクティブクラスの求人のなかには、一般に公開されていないものもありますので、まずはJAC北関東支店のコンサルタントに相談いただくことをお勧めします。

コンサルタントが採用企業とも転職ご希望者ともコミュニケーション

JACは転職者の転職活動をサポートするコンサルタントが採用企業の担当者と直接接しているため、企業の生の情報や将来像などを熟知しており、どのようなを求めているかを把握しています。そのため求人のミスマッチや入社後のギャップなどが起きにくく、精度の高い案件をご紹介することが可能です。

手厚い転職サポート

ただご紹介をするだけでなく、場合によっては面接同行や条件交渉も承っております。転職活動では「面接で言い忘れていたことがある」「なかなか希望条件を言いにくい」といった声も聞かれますが、JAC北関東支店ではこれらの悩みを解消するサポートをしています。

また、JACでは、キャリア相談のみの利用も可能です。コンサルタントとの面談では、自分の市場価値を把握したり、自分の思考を整理したりすることができます。

将来の選択肢を広げるためにも、まずはJAC北関東支店でのキャリア面談を受けてみませんか?面談はオンラインでの実施となるので、在職中でもご負担なく効率的に転職活動を進められます。


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この記事を監修した転職コンサルタント

福田 章人

福田 章人

北関東支店 支店長

2017年にJAC Recruitmentに入社後、北関東支店の立上げから参画し、製造業領域の中途採用支援および転職支援を一気通関で担当。2020年10月に北関東支店の支店長を拝命。2022年1月に東京本社へ異動し、日系製造業DIVに異動し、プライム企業、中堅中小企業、ベンチャー企業、20代領域など幅広いチームのマネージャーを務め、その後、2023年7月に再度北関東地域の拡大のため、北関東支店長を拝命し、現在に至る。