サーバーエンジニアの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説

  1. 転職マーケット×IT(通信/ソフトウェア/SI/コンサルティング)

公開日:2025/02/28 / 最終更新日: 2025/03/07

現在、日常生活やビジネスにおいてもインターネットは欠かせないものとなっています。サーバーは、ネットワークを介してほかのコンピューターから受けた要求や指示に適切な情報を提供する役割をもつコンピューターやソフトウェアのことを指し、サーバーがなければインターネットを利用することもできません。

大量の情報を扱う現代社会において、サーバーの構築や運営を行うサーバーエンジニアのニーズは高まっています。しかし、サーバーエンジニアは具体的にどのような仕事を担当するのか、自分のスキルでサーバーエンジニアを目指せるのか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、サーバーエンジニアの転職に詳しいJAC Recruitment(以下、JAC)が、仕事内容や年収、最新の求人情報などを解説します。

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サーバーエンジニアとは?


サーバーエンジニアとはどのような職種なのでしょうか。ほかの職種と混同しやすい点も踏まえ、サーバーエンジニアの概要についてご説明します。

サーバーエンジニアとは

サーバーエンジニアとは、ITインフラに欠かせないサーバーの構築や設計、管理を行うエンジニアのことです。サーバーエンジニアの仕事は、大きく、サーバーの構築作業とサーバーの運用・保守作業の2つに分けられます。

サーバーエンジニアの活躍の場は、ITサービスを提供する企業やシステムインテグレーター、コンサルティングファームなどです。昨今では特に、設計・構築ができるサーバーエンジニアのニーズが高い傾向にあります。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い

サーバーエンジニアと似た職種にネットワークエンジニアがあります。ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計・構築・運用・保守を行う職種であるのに対し、サーバーエンジニアはサーバーの設計・構築・運用・保守を行う職種です。

サーバーエンジニアとクラウドエンジニアの違い

クラウドエンジニアとは、物理的なサーバーではなく、クラウドサービスとして提供される仮想サーバーの設計や構築、保守、運用などを行う職種です。サーバーエンジニアは、仮想サーバーだけでなく、物理的なサーバーも扱うのに対し、クラウドエンジニアは仮想サーバーのみを扱うという違いがあります。

サーバーエンジニアの仕事内容


サーバーエンジニアは以下の業務を担当します。

サーバーの設計

クライアントの希望をヒアリングし、必要な機能やパフォーマンス、セキュリティ要件を明確にし、サーバーの設計を行います。

サーバーの構築

設計書をもとにサーバーを構築します。具体的には、サーバー機器の調達やセットアップ、OSやアプリケーションのインストール、設定を行います。また、構築後には障害が発生しないか入念なテストを実施します。

サーバーの運用・保守

構築したサーバーが安定して稼働できるよう、監視やセキュリティのチェックを行います。障害が起きた場合には原因を追究し、復旧作業を行います。また、万が一の事態に備え、サーバーのバックアップも行います。

サーバーエンジニアの平均年収


JACのサポートを受けて転職を成功させた方は、年収900~1,300万円がボリュームゾーンとなっています。

年代平均年収
20代550~750万円
30代900万円前後
40代900~2,000万円

また、マネージャー以上では1300万円~となっており、経験年数やスキルレベルによって大きく変動します。

※当社実績(2024年1月~2024年12月)より

JACに限らず、一般的なサーバーエンジニアの平均年収は、680~800万円前後とされています。具体的には、サーバーの設計や構築を担当するエンジニアの場合、求められるスキルや知識の高さから平均年収は800万円前後になることが一般的です。一方、サーバーの運用・保守を主に担当するエンジニアの平均年収は680万円前後となります。

サーバーエンジニアの最新転職・求人情報


JACでは、多数のサーバーエンジニアの求人を取り扱っています。以下に、JACが現在取り扱うサーバーエンジニアの求人の一部を紹介します。

・株式会社JMDC:【ヘルスビッグデータ開発部門】バックエンドエンジニア(RDWH)【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2134422

・ANYCOLOR株式会社:【VTuberリーディングカンパニー】サーバサイドエンジニア(リアルタイム通信)【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2233975

・カバー株式会社:<<新設部署立ち上げ>>バックエンドエンジニア(アカウント開発)【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2267532

・双日テックイノベーション株式会社:【APNS601/札幌★事業開発★】ニアショア拠点立上げリーダーポジション【双日グループのユーザー系Sier】【勤務地:北海道】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2267122

・株式会社JMDC:【プラットフォームエンジニア】ヘルスビッグデータのプロダクトを支えるエンジニアを募集【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2210424

・アクセンチュア株式会社:仙台 テクノロジーコンサルティング本部 ITエンジニア職【勤務地:宮城】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2165193

・大手外資系ITコンサルティングファーム:【Technology】 デリバリリード / スクラムマスタ(アジャイル)【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2061999

・外資系コンサルティングファーム:データエンジニア【勤務地:東京】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2040541

・中外製薬株式会社:創薬研究ラボオートメーションスペシャリスト / Laboratory Automation Specialist for Drug Discovery Research【勤務地:神奈川】
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2069638

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年2月最新)

サーバーエンジニアに求められるスキルや経験


サーバーの設計、構築、運用、保守に携わるサーバーエンジニアには、次のようなスキルや経験が求められます。

サーバーに関するスキルや知識

サーバーエンジニアには、サーバーの基本構成やCPU、メモリ、ストレージの知識が不可欠です。また、サーバー設計や運用に関する標準的なベストプラクティスを理解している必要があります。

OSに関するスキルや知識

サーバーの動作に欠かせないOSのスキルとして、Linux(特にCentOSやUbuntu)、Unix、Windows Serverの知識が求められます。OSの選定はコストやセキュリティに影響するため、クライアントのニーズに合わせた適切な選択が重要です。

ネットワークに関するスキルや知識

サーバーはネットワークを介してほかのデバイスと接続されるため、TCP/IPやDNS、DHCPなどの基本的なネットワークプロトコルに関する知識が必要です。通信障害を防ぐために、ネットワーク設計の経験があると望ましいです。

ミドルウェアに関する知識

効率的なシステム構築のために、Apache、Nginx、TomcatなどのWebサーバーや、MySQL、PostgreSQLなどのデータベースに関する知識が必要です。これにより、サーバーの安定稼働を実現します。

セキュリティに関するスキルや知識

外部からの攻撃やデータ漏えいリスクを防ぐため、ファイアウォールの設定、SSL証明書の管理、定期的なログ監視など、セキュリティ対策に関するスキルが求められます。セキュリティポリシーの策定経験も有利です。

社内SEやほかのエンジニアとしての経験

サーバーエンジニアは、サーバーやネットワークに関する知識があれば未経験でも挑戦できます。社内SEとしてシステム運用に携わった経験や、SIerやベンダーとの調整経験があれば、業務に生かせるでしょう。

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サーバーエンジニアへの転職に生かせる資格


サーバーエンジニアは、特定の資格が必須ではない職種ですが、未経験からの転職やキャリアアップを目指す際に有利となる資格があります。これらの資格を取得することで、知識やスキルの証明ができ、転職活動をよりスムーズに進めることが可能です。

基本情報技術者試験

独立行政法人情報処理推進機構が主催するこの試験は、ITエンジニアにとっての登竜門とされています。IT戦略の立案やシステム企画、設計、運用などの基礎知識を証明することができ、特に未経験者にとっては、IT業界への第一歩を示す重要な資格です。

独立行政法人情報処理推進機構:基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験と同様に、独立行政法人情報処理推進機構が主催するこの試験は、より高度なITスキルを証明します。幅広い分野にわたる知識が求められ、サーバーエンジニアとしての専門性を高めるためのステップとして非常に有効です。

独立行政法人情報処理推進機構:応用情報技術者試験

Linux技術者認定

サーバー構築において広く使用されるLinuxに関する知識やスキルを証明する資格です。LinuCは難易度が異なる4つのレベルに分かれており、特にレベル1とレベル2はサーバーの基本操作や構築、トラブルシュートに必要なスキルを証明します。

LinuC

CCNA (Cisco Certified Network Associate)

シスコ社が主催するこの資格は、ネットワークの基礎知識を証明します。ネットワークの導入やトラブルシュートのスキルが求められ、サーバーエンジニアにとって重要な資格です。ネットワークインフラの理解はサーバー管理に欠かせない要素です。

CISCO:CCNA認定

CCNP (Cisco Certified Networking Professional)

CCNAに続く資格で、より専門性の高いネットワーク知識が求められます。コア試験とコンセントレーション試験の2つに合格することで認定が得られ、専門性の高い役割を担うことが可能になります。

CISCO:CCNP Enterprise認定とトレーニングプログラム

サーバーエンジニアになるには


サーバーエンジニアは未経験からでも挑戦可能ですが、多くの成功者は社内SEやネットワークエンジニア、アプリケーションエンジニアなど、ITスキルを活用した経験をもっています。未経験者がサーバーエンジニアを目指す際には、転職先企業に対して「なぜサーバーエンジニアになりたいのか」や「これまでの経験をどう生かせるのか」を明確に伝えることが重要です。

また、サーバーエンジニアからの転職を考える際にも、転職理由やこれまでの経験を生かしてどのように貢献できるかをしっかり示すことが必要です。サーバーエンジニアは需要が高く、求人情報も豊富ですが、企業のビジョンや職場の雰囲気が自分に合っているかを見極めることが重要です。

JACでは、転職理由や今後の希望をヒアリングし、理想のキャリアを実現するためのサポートを行っています。入社後の業務内容や職場の雰囲気についても詳細に情報提供が可能で、納得できる転職をサポートします。

サーバーエンジニアのキャリアパス


サーバーエンジニアのキャリアパスは大きく2つの方向性があります。

スキルを磨きスペシャリストを目指す

エンジニアとしてのスキルを磨くことで、より上流の工程を担当するスペシャリストを目指せます。高度な技術をもつことで、難易度の高いプロジェクトに関与し、専門性を高めていくことが可能です。

スペシャリストとは?ゼネラリストとの違いや転職時のポイントを解説

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す

サーバーエンジニアとしての実績をもとに、プロジェクトの計画立案や進行管理を担うマネジメント職を目指すこともできます。技術力に加え、メンバーを統率し育成するスキルも求められます。チームでの成果を重視する方には、この道が向いています。

PM(プロジェクトマネージャー)の転職事情|難易度や成功のポイントとは

サーバーエンジニアの転職事例


JACがサーバーエンジニアへの転職をサポートした事例を紹介します。

Dさん(男性/40代後半)

業種職種年収
転職前日系大手SIerサーバーエンジニア1,000万円
転職後日系大手IT企業サーバーエンジニア1,000万円

オンプレミス・クラウドのハイブリッド基盤の設計、構築、運用の経験をもつDさん。インフラデリバリーに関わる業務を希望して、転職を決意しました。

JACから大手IT企業でのサーバーエンジニア職を提案したところ、前職でのプロジェクトマネージャーとしての実績や、技術的な知識と誠実な姿勢が評価され採用が決定。現在、希望どおりのインフラデリバリーに関わる業務で活躍されています。

サーバーエンジニアへの転職なら、JAC Recruitmentへ


JACは、サーバーエンジニアを含む多くのエンジニアの転職をサポートしてきた実績があります。国を挙げてデジタル化を進める中、サーバーエンジニアのニーズは急増しています。IT業界に詳しいコンサルタントが在籍し、転職希望者のキャリアを丁寧にヒアリングし、最適な選択肢をご提案します。

サーバーエンジニアへの転職を検討される際は、JACにお任せください。お客さまの希望に応じたサポートを提供し、納得できる転職を実現します。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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