不動産金融業界の年収、求人傾向、キャリアパスを解説

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公開日:2024/05/20 / 最終更新日: 2024/11/08

不動産金融業界では、近年多くの企業が積極的に中途採用を進めています。

今後、中長期的に成長が見込まれる不動産金融業界の転職動向について、JAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが解説します。

不動産金融業界の求人傾向


不動産ファンド領域では、世界情勢の変化に伴い、投資家のニーズや資産運用会社の動き方も日々変わっています。

厳しい物件取得環境においても、いかに工夫して優良案件をソーシングできるか、収益最大化に向けアクティブな内部成長を実現できるか、など重要な戦略の中で、即戦力として活躍いただける方の採用ニーズは止まない状況です。

また、昨今では電鉄/ゼネコン/事業会社の私募ファンド・私募リート事業への参入も増えており、ファンドへの専門的知識をお持ちの方の採用も課題となっています。加えて、外資ファンドの投資拡大や、データセンター、太陽光(ノンフィット)、広義のインフラ投資なども増えており、マーケットは日々拡大している印象です。

不動産金融業界の求人としては、いずれの会社もアクイジション、アセットマネージャーを中心に財務、IR、経理、コンプライアンスなどのポジションで経験者が歓迎されています。特に、私募ファンドでは実務をメインに遂行できる方であれば年齢は問われないケースが多いです。

ポジションごとの職務は企業によってさまざまです。アクイジションであってもアセットマネージャーを兼務する場合もあれば、アクイジションのデューデリジェンスのみのポジションもあります。応募の際は職務内容を細かく確認する必要があります。 また、新規ファンド事業参入や新会社設立については、出向者のみでスタートするケースと、準備室の段階から経験者の中途採用を行うケースがあります。社長、CIO、CFO、COOなどのCxOポジションから、担当者クラスまで幅広い求人がありますが、立ち上げ段階では求人として明確化できていなケースも多いので、ぜひJACの転職コンサルタントへご相談ください。

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おおよその年収の目安としては以下の通りです。アクティブ運用の傾向が強い外資系は売却益と連動したインセンティブボーナスが高い傾向があり、下記にプラスしたボーナスが付与されるケースがあります。JACでご紹介する求人は1000万円以上のポジションが中心です。

日系企業

役職年代年収
アソシエイト  30代前半まで600〜800万円
マネージャー30代半ば~40代800~1100万円
シニアマネージャー40代以降1200~1400万円
部長職以上40代以降1500万円以上
※残業・賞与込みの年収

外資系企業

役職年収
ジュニア800~1200万円
中堅1200~2000万円
シニア2000万円~

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不動産金融業界でのキャリアパス


不動産金融業界におけるキャリアパスとしては、業界内で転職する方が多い傾向があります。1社あたりの平均在籍年数は5年程度で、働き方や年収、役職などの希望条件に合致するポジションを求めて同業他社に転職するのが一般的です。

日系企業の場合、スポンサー企業や親会社からの出向が多く、上層部のポジションを出向者が占めていて内部昇進が難しいケースがあります。その場合には、マネジメント職を外部から採用したい新規参入企業に転職したほうが、早期に待遇や役職をアップできることもあります。

一方で業界外への転職としてはFASやコンサルティング業界の不動産・インフラセクター、不動産デベロッパー、金融機関が中心です。

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不動産金融業界の転職で多い質問と回答


Q. ファンドごとの投資家属性や運営方針を事前に知ることはできますか?

A. JACでは各企業の詳細なデータをご用意しています。面談時に運用方針や物件のポートフォリオをご紹介できますし、社員のバックグラウンドなどもお伝えできます。


ここでは、JACを通じて不動産金融業界への転職に成功した方の事例をいくつか紹介します。

年齢転職前企業転職前年収 転職後企業転職後年収 
30代前半不動産PM650万円日系不動産AM800万円
30代前半外資系AM1500万円小規模AM アクジション・AM1600万円
30代前半建設不動産業界1200万円外資系ファンド1300万円
30代半ば不動産AM (REIT)900万円不動産AM (私募)1100万円
30代半ば監査法人1000万円外資系ファンド (SPC会計)1200万円
40代半ば金融機関 (NRL)1300万円日系不動産AM (デットファイナンス)1500万円
50代前半不動産ファンド アクイジション1500万円ファンド立ち上げ CxO1600万円

このほか、金融(投融資)→金融(不動産投資)、外資ファンド→外資金融(ファイナンス)、ファンド→デベロッパー、金融機関→証券IBD、社長・取締役、などの転職事例もあります。

不動産金融業界の転職ならJAC


JACでは不動産金融領域でのご支援を2010年頃よりスタートし、業界内にて多くの企業様とのお取引があります。この業界は求人票には記載されない要素の情報収集が難しく、企業に入り込んでいる転職エージェントも限られているため、ミスマッチな転職が起きやすい傾向があります。

JACでは業界専任コンサルタントが各社の社長・部門ヘッドと面談し、チーム間で情報共有することで、他社には無い情報量と質を活かしたキャリアパスのご提案が可能です。

コンサルタントは証券、信託銀行、会計事務所出身者等で構成され、外資系企業やエグゼクティブクラスの転職にも強みがあります。また、数年後に参入する私募REITの採用担当者から中途採用のご相談をお受けすることも多く、業界内の求人をいち早くご紹介できます。

さらに当社の海外拠点や、不動産金融業界と親和性の高い銀行、証券、アセットマネジメント、デベロッパーチームとも連携し、あなたの可能性を最大限に活かせる転職が可能です。

不動産金融業界への転職をご検討の方は、JACまでお気軽にご相談ください。

■異業界から不動産金融業界への転職をご検討の方は下記をご覧ください。

異業界から不動産金融業界へ。仕事内容や必要な資格を解説

■銀行・保険・証券・アセットマネジメント・カード・Fintechなど金融業界の転職動向については下記をご覧ください。

金融プロフェッショナルの転職ならJAC Recruitment

この記事を監修した転職コンサルタント

佐藤

佐藤

金融ディビジョン リーダー

2019年に入社して以来、一貫して不動産金融領域を担当。現在はリーダーとなり、日系・外資AM会社、金融機関不動産部門をメインに担当し、新規事業参入の役員・CxO等のご転職ご支援も行っています。どのようなキャリア可能性があるのか、具体的な求人詳細、潜在的な採用ニーズなど、タイムリーな情報をお伝えいたします。


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業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

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