M&A仲介会社への転職は未経験でも可能?最新求人や年収相場を解説

  1. M&A×転職市場動向

公開日:2022/10/06 / 最終更新日: 2025/04/03

今、注目が集まっているM&A仲介業界は、比較的歴史が浅い一方、事業承継や後継者不足に悩む企業が増加している背景から、急成長を遂げている業界でもあり、JAC Recruitment(以下、JAC)でお預かりしている求人数も、増加傾向にあります。

本記事では、M&A仲介会社の未経験者含め、転職動向や求められる経験・スキル・資格・マインド、その先のキャリアなどを解説いたします。

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未経験者であっても、M&A仲介業務に必要なスキルや経験、もしくは採用選考で求められる素養を示せれば、採用に至ることもあります。

M&A仲介会社は、企業の譲渡や買収を希望する企業間に介在し、双方の条件を調整しながらM&Aの成約を支援する企業を指します。M&Aアドバイザリーとの違いは、M&A仲介会社は売主と買主の両方を中立的な立場でサポートするのに対し、M&Aアドバイザリーはクライアント企業となるどちらか一方の立場に立ち、M&A戦略の策定から実行までを支援する点にあります。

本章では、未経験からのM&A仲介会社への転職について、次の3つの観点から解説します。

• M&A仲介会社の需要は拡大し、中途採用も積極的
• 未経験でも金融業界出身者中心に、各業界の営業経験者が転職
• 未経験でも20代半ばから30代半ばの転職が一つの目安に

M&A仲介会社への転職は、業界全体の需要拡大を背景に、以前よりも門戸が開かれています。日本企業の後継者不在問題は深刻化しており、2024年時点でも、後継者不在率は未だ52.1%に達しています。

これまでM&Aは大企業間の事業戦略の一つとして用いられてきましたが、地方の中小企業においても、事業継続や従業員の雇用維持のための有効な手段として認知が広がっています。
このような要因も手助けし、多くのM&A仲介会社では、市場の需要に対応するため、中途採用を積極的に実施しています。

業界全体の採用需要の高まりにともない、業界未経験であっても銀行や証券、保険などの金融機関出身者を中心に、メーカーや商社、不動産、広告など、さまざまな業界でトップセールスの実績を残した営業経験者がM&A仲介会社に転職しています。

未経験でも転職できる可能性がある一方で、M&A仲介では顧客と信頼関係を築く力や目標達成に向けた強いコミットメント力が求められます。そのため単に営業経験があるだけでは、採用に至らないこともあるでしょう。
転職活動では、過去の営業経験において、どのようにして成果を創出してきたのか、その取り組みや具体的な成果をアピールすることが大切です。

未経験者がM&A仲介会社への転職を目指す場合、20代半ばから30代半ばまでが一般的な目安になるでしょう。20代半ばから30代半ばまでにかけては、転職市場における採用ニーズが高く、ポテンシャルも評価の対象になります。そのため、過去の営業経験や意欲を強くアピールできれば、未経験からでも採用に至ることもあるでしょう。

一方、40代以降になると即戦力としての活躍が求められるため、未経験からの転職は難しくなるでしょう。未経験からM&A仲介会社への転職を目指す場合は、ポテンシャルが評価の対象になる年齢のうちに転職に踏み切れるよう、自分なりにキャリアプランを明確にしておくことがポイントです。

>>M&A業界 中堅FASの転職市場動向


本章では、M&A仲介会社の最新転職・求人情報を紹介します。

本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACでは取り扱い求人の大半が非公開となっているため、非公開求人も含めM&A仲介会社に関する求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
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M&A仲介会社:M&Aコンサルタント
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※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)


ここでは、M&A仲介会社への転職で求められる、次の5つの経験・スキル・資格・マインドについて解説します。

• 法人営業で優れた実績を収めた経験
• 財務会計スキル(簿記2級や公認会計士資格など)
• ハードワークに耐えられるバイタリティ
• 中小企業の事業承継に対する使命感
• 学習意欲や成果意欲・挑戦意欲を高く持っている

M&A仲介会社に転職する際は、法人営業で優れた実績を収めた経験が必須になるでしょう。
その理由として、M&A仲介業務では、経営者にM&Aのメリットを説明し、成約に導く高度な営業活動が求められる点が挙げられます。

法人顧客を対象とした営業において、具体的な数値目標を達成し、顕著な実績を収めてきた経験は、転職後にも発揮されるのではと期待を持たれます。しかし、単に営業経験があるだけでは評価の対象にはなりません。M&A仲介は、経営者の人生を左右する大きな決断に関わるため、信頼を得るための確固たる実績が不可欠です。転職活動では、M&A仲介において採用担当者の目に留まる成績や実績を有しているか、客観的な視点から自分を評価してみましょう。
さらに、採用選考に向けて具体的な数値目標の達成率や顧客満足度の向上に貢献した事例などを詳細に説明できるよう、準備しておきましょう。

M&A仲介に転職する際は、財務会計スキルを証明できる簿記2級や公認会計士などの資格を有していれば、一定レベル以上の財務や会計に関する知見を対外的に示すことができます。M&A仲介では、M&A対象となる企業の財務状況を正確に把握したり、企業価値を適正に判断したりしなければならないため、簿記2級以上や公認会計士資格を有している場合、採用選考で優遇される可能性が期待できます。

しかし、各種資格を有していたとしてもそれだけで高年収が確約されるわけではありません。高年収を実現するには、営業活動において高い成果を残すことが必須となります。ただし、実務において財務諸表を読み解き、企業の隠れたリスクや成長性を的確に評価できる能力は、成果を残すうえで重宝されるでしょう。

>>公認会計士の資格を転職で生かす方法は?活躍できる業界や仕事内容、年収相場を解説

M&A仲介会社で活躍するためには、精神的にも肉体的にもタフであることや、高いモチベーションを維持し、困難な状況にも積極的に立ち向かうバイタリティが不可欠です。
M&A仲介の業務は、複数の案件を同時並行で進めることが常であり、それぞれの案件において異なる課題やスケジュールに対応する必要があります。加えて、企業の経営層との時間外の打ち合わせや、予期せぬ問題への迅速な対応など、業務時間外の対応も少なくありません。また、利害関係者との調整や高額取引を扱う精神的なプレッシャーがともなうこともあるでしょう。

異業界からM&A仲介会社に転職する際は、ハードワークが発生することの多い業務特性を理解し、自身のバイタリティでも成果を残し続けられるのか、事前に検討する必要があります。

M&A仲介会社では、単にビジネスとしてM&Aを捉えるのではなく、後継者不足に悩む中小企業の現状を深く理解し、M&Aを通じて事業の存続と雇用を守りたいという強い使命感が求められています。
近年、後継者不足による中小企業の廃業が課題視されており、地域経済の衰退や雇用機会の喪失など経済成長を阻害する一因にもなっています。M&Aは、このような状況を打開し、中小企業の事業継続を支援するための有効な手段として注目されています。

中小企業の経営者は、長年大切に育ててきた会社を託す相手を慎重に選ぶため、経営者に寄り添い信頼を得る姿勢が不可欠です。単なる利益追求ではなく、使命感を持ち事業承継への真摯な姿勢を示すことで、顧客からの信頼を獲得できるでしょう。

M&A仲介会社で活躍するには、学習意欲や成果意欲、挑戦意欲を高く持つことも必須です。
M&Aの市場や関連法規は常に変化しており、最新の知識や情報を常にアップデートしなければなりません。また、M&A仲介企業の多くは成果報酬型の給与体系を採用しているため、結果にコミットする姿勢を持ち合わせていなければ、キャリアアップや年収アップが遠のいてしまうでしょう。
業界ニュースのチェックやセミナーへの積極的な参加、専門書籍を用いた知識習得など、日ごろから学習に取り組み、新しいことに挑戦する意欲が強い方は、業界未経験だったとしてもM&A仲介で活躍できる素養があると期待され、採用に至ることもあるかもしれません。


M&Aコンサルタントの年収は固定給とインセンティブで決まります。
M&A案件の手数料の平均は5,000万円程度で、インセンティブの割合は企業によって異なりますが、およそ10〜40%の間で、最も多いのは20%です。
入社1年目は成約数が0〜1件で、年収は高くて1,000万円程度になりますが、2年目は複数の案件でインセンティブが発生し年収1,000〜2,000万円が目安となります。
さらに3年目以降は優秀な成績を残す方であれば年収3,000〜5,000万円以上に到達することも珍しくありません。
一方でインセンティブがまったく発生しなければ、年収は1年目と同じ500万円に戻ります。インセンティブによる報酬が高い分、ボラティリティが高いことがメリットでもあり、デメリットにもなる職種であることは事前に理解しておきましょう。
管理職になるには成約件数や金額などの実績が必要です。部長職の固定給は平均で1,000〜1,500万円程度で、部下の案件を支援すれば、その分のインセンティブも付与されますので、トータルでは3,000万円程度の年収になるでしょう。

JACが提供する転職支援サービスを利用し、M&A仲介会社に転職した方の転職後の平均年収は900万円前後であり、400万円~600万円がボリュームゾーンです。

なお、年代別の平均年収は、次のとおりです。

年代平均年収
30代600万円前後
40代800万円前後
50代以上1,100万円前後

※当社実績(2019年1月~2024年12月)より


ここでは、M&A仲介会社への転職を成功させるために意識したい次の4つのポイントについて解説します。

• 志望動機は明確かつ一貫性を持ったストーリーで話す
業界外の方に対するように、平易な言葉を心掛ける
• 自己PRは淡白にならないようにする
• 高年収な業種だが転職直後は年収が下がる可能性もあることを理解しておく

M&Aコンサルタントはハードワークを要求される仕事であるため、「なぜM&A業界を志望したのか」「なぜ、その企業を選んだのか」といった質問から、企業は、動機の強さとモチベーションの高さを確認します。
稼ぎたいという目標がある場合でも、なぜ稼ぎたいのか、その先にどのようなキャリアパスを考えているのかといった中長期的な志向を確認されるでしょう。

過去の職務経歴や実績を話す際には業界内の専門用語を使わずに、誰にでも伝わりやすい内容で話すことを心掛けてください。というのも、M&Aをまったく知らない高齢の中小企業経営者に対して、M&Aのメリットとデメリットを説明し、成約にこぎつけることがM&Aコンサルタントのミッションであるからです。
業界外の方に対しても、ご自身の実績をわかりやすく伝える能力がなければ、M&Aコンサルタントとしての採用も難しくなります。

これは優秀なビジネスパーソンが陥りがちなミスですが、ご自身の実績を端的に伝えようとするあまり淡白に話してしまい、結果的に面接官からの評価を下げてしまうケースがあります。
実績を単に伝えるだけでなく、そこにご自身の思いを込めることも重要です。実際の商談では経営者の思いを汲みつつ、自分の思いを込めて話すことが求められます。面接官は面接の場を商談に見立てて、M&Aコンサルタントにふさわしいパーソナリティーであるかを慎重に確認しています。面接では面接官の性格やタイプに応じて、その場をポジティブな空気で盛り上げられるよう準備しましょう。

M&A仲介は一般的に高収入を実現できるといわれていますが、必ずしも転職した直後から年収が上がるとは限りません。
多くのM&A仲介会社では基本給に加え、案件成約時にインセンティブが発生します。しかし、M&A仲介会社に転職した直後は成約実績がない、人脈やクライアントベースが整っていない状態であるため、インセンティブを得ることができず、結果として前職よりも年収が下がる可能性も十分に起こり得ます。
特に未経験で転職する場合、業界特有の専門知識や営業ノウハウの習得や、顧客との信頼関係構築に一定の期間を要するでしょう。

なかには給与に占めるインセンティブ割合が高く、基本給の比率が少ないM&A仲介会社もあります。M&A仲介会社への転職を検討する際は、将来的な年収予測だけでなく、転職直後の生活設計も考慮し、企業の給与体系やインセンティブ制度をしっかりと確認しておくことが大切です。
また、短期的な結果を求めるのではなく、長期的な視点で自らの実績を積み上げる覚悟が求められることも理解しておきましょう。


本章では、JACが提供する転職支援サービスを利用し、M&A仲介会社への転職を成功させた事例を2つ紹介します。

業種職種年収
転職前地方銀行営業510万円
転職後上場M&A仲介会社営業550万円+インセンティブ

前職では、地方銀行にて法人営業をしていました。法人営業という仕事は非常にやりがいが大きかったのですが、日々業務に取り組むなかで、顧客に対して提供できるソリューションに限界があることに少々不満を感じていました。特に顧客からは融資以外の課題を相談されるケースが多く、顧客目線で解決できる知識やソリューションを持ち合わせていた方が、真の顧客ニーズの解決にもつながり、自分自身のやりがいにも直結すると感じていました。
また、日々の営業活動でもM&Aの売却案件に携わる機会が何度かあり、M&A仲介会社の存在を知ったことで、転職先の業界として強い関心を抱きました。転職活動をはじめるにあたってJACに登録したのは、国内TOPの転職サービスであることと、コンサルタント型であるという点が決め手です。実際に、担当のコンサルタントから各企業の詳細を教えていただけたことが安心感につながっています。

面談では、これまでの経験を生かすことができ、さらに地方に特化している成果主義の企業への転職志望を伝えました。コンサルタントの方からはM&A仲介会社を4社紹介され、それぞれの選定理由やメリットとデメリット、それぞれの企業に入社した場合のキャリアパスなどを丁寧に説明いただきました。求人票だけではわからない情報まで細かく把握できたことで、納得感を持ってエントリーすることができました。書類選考通過後もJACのコンサルタントの方とは日々欠かさずやり取りし、面接対策や自己PRなど細かくブラッシュアップできたことが内定につながったと考えています。
今回の転職活動を通じて、事前準備とアウトプット能力の研鑽、そして覚悟を持って取り組むことが転職活動においては重要だと感じました。入社から数カ月が経ちましたが、日々の営業活動に没頭する度、転職してよかったと心から思っています。今回サポートしていただいたJACのコンサルタントの方とは今も定期的にやり取りしており、今後もキャリアに関して悩むことがあれば真っ先に相談するつもりです。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

>>M&A業界の転職成功事例|M&A仲介会社の存在を知り、地方銀行から転身

業種職種年収
転職前日系生命保険会社営業950万円
転職後大手M&A仲介会社営業720万円+インセンティブ

勤務先である日系企業の年功序列制度に強く疑問を感じ、転職を考えるようになりました。
しかし、自分の営業力を試せる環境で成長したいという思いはありながらも、具体的な転職先をイメージできないままでいました。そのような折に友人に転職を考えていると相談したところ、JACを勧められました。その友人も過去にJACで転職を実現したとのことで、早速エントリーし面談に臨みました。

面談では転職先の条件として、「年収アップ、顧客本位の業務体系、実力主義」の3点を伝えました。その後、JACからM&A業界専任のコンサルタントの方を紹介され、業界動向や将来性などの説明を受けることで、M&A業界が自分の希望する条件に合致していると強く感じることができました。しかし、当時の仕事が非常に多忙だったこともあり、実際の転職活動はエントリーから1年後でした。その間もJACからは定期的に連絡をいただき、近況や市場動向について情報をいただけたことが励みになりました。エントリーしたのは選考難易度が非常に高い大手M&A仲介会社でした。少しでも準備不足が露見すると不採用になるということで、コンサルタントの方とは内定に至るまで10回以上面談の時間をいただきました。面接の前には選考のポイントや企業の情報を何度も確認し、入念に準備を重ねた結果、無事内定をいただくことができました。これは、コンサルタントの方と二人三脚で獲得した内定だと思っています。
転職後も現在の会社に満足しており、大成功を目標に日々精進しているところです。JACとはこれからも色々とご相談に乗っていただけるような関係性でいたいと考えております。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

>>M&A業界の転職成功事例|難易度が高い大手にチャレンジ、入念な準備で内定獲得


M&A仲介会社に転職した後のキャリアパスは多様です。
現職で昇進を目指す場合には一般の企業と変わらず、マネージャーから部長、役員へと経験・実績に応じて昇進します。ただし、M&A仲介会社では昇進を目指す方は少なく、案件数をこなすことでインセンティブ収入を増やしたいという方が多い傾向にあります。
一方でM&A仲介会社以外の企業に転職する場合には、大手〜中堅のコンサルティングファームや投資銀行が比較的多い傾向にあります。また、その次のステップとして、事業会社の経営企画に進むパターンもあります。
事業会社へ転職する場合にはインセンティブ収入がなくなり、トータルの年収も3分の1から5分の1程度に下がる可能性があります。M&Aコンサルタントとして、さまざまな企業を見てきたなかで、転職先の事業に愛着がある場合や、自分自身の手で企業を再生させたいという意欲を持つ方が事業会社に移るケースが多いようです。
また、転職だけではなく、独立してご自身でM&A仲介会社を設立するケースや、それまでに貯めた資金で中小企業やベンチャー企業を買収して、自ら経営者となるケースも珍しくありません。
高いビジネススキルと年収、人脈を生かしたキャリアパスが描けるのも、M&Aコンサルタントならではの特徴でしょう。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。