課長クラスの人が転職をすることは難しいというイメージがあるのではないでしょうか。本記事では、課長の転職が難しいと言われる理由や実際の課長の転職成功事例などをJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。
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課長クラスの転職を目指す前に知っておきたいこと
本章では、課長クラスの転職を目指す前に知っておきたいことを下記3つの項目に分けて解説します。
• 課長の定義
• 課長の平均年収
• 課長の平均年齢
課長の定義
「課長」とは、中間管理職に位置する職位の1つであり、部署内の業務や顧客ごとに編成された「部門」や「課」、「チーム」を運営する人材もしくはポジションを指します。具体的には、課の業務管理や部下である係長や一般社員の業務サポートなどを担います。
■部長との違い
部長は、課長の上位に位置する職位であり、複数の課を統括する役割を担います。部長は、課全体の方針や戦略を策定し、策定した方針や戦略にもとづいて課長に指示を与えます。
一方で課長は、部長の指示を具体的な業務計画に落とし込み、課のメンバーがその計画に沿って業務を遂行できるよう管理します。
■係長との違い
係長は、課長の下位に位置する職位であり、一般社員やチームメンバーの業務を直接指導・監督する役割を担います。課長が課全体の業務や運営を管理するのに対し、係長は日常業務の進捗管理や、現場レベルでの問題解決に重点を置くケースが多いようです。
課長の平均年収は約780.29万円
厚生労働省が5人以上の常用労働者を雇用する民営事業所及び、10人以上の常用労働者を雇用する公営事業所から、都道府県、産業及び事業所規模別に無作為抽出した78623事業所を対象に「令和5年賃金構造基本統計調査」を実施しました。
出典:「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(厚生労働省)
それによると、課長クラスの所定内給与額・年間賞与その他特別給与額は次のとおりでした。
• 所定内給与額:約49.08万円/月
• 年間賞与その他特別給与額:約191.33万円/年間
平均年収額:49.08万円(所定内給与額)×12ヵ月+191.33万円(年間賞与その他特別給与額)=780.29万円
本調査結果のデータから上記のとおり平均年収額を計算すると、課長の平均年収額は約780.29万円であることが分かります。
なお、男女別の課長平均年収額は次のとおりです。
■男性の課長平均年収額:約799.14万円
• 所定内給与額:約50.07万円/月
• 年間賞与その他特別給与額:約198.30万円/年間
平均年収額:50.07万円(所定内給与額)×12ヵ月+198.30万円(年間賞与その他特別給与額)=799.14万円
■女性の課長平均年収額:約665.88万円
• 所定内給与額:約43.08万円/月
• 年間賞与その他特別給与額:約148.92万円/年間
平均年収額:43.08万円(所定内給与額)×12ヵ月+148.92万円(年間賞与その他特別給与額)=665.88万円
出典:「政府統計の総合窓口(e-Stat)」、調査項目を調べる-
「令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 役職」(厚生労働省)を参考に作成
課長の平均年齢は49.2歳
また同調査によると、課長クラスの平均年齢は49.2歳である旨が公表されています。
課長よりも1つ上の職位に位置する部長及び、1つ下の役職に位置する係長、非役職者の平均年齢は次のとおりです。
• 部長の平均年齢:52.8歳
• 係長の平均年齢:45.4歳
• 非役職の平均年齢:41.2歳
また、課長クラスの男女別の平均年齢は、次のとおりです。
• 男性の平均年齢:49.2歳
• 女性の平均年齢:49.4歳

出典:「令和5年賃金構造基本統計調査」第7表 役職、性別賃金、対前年増減率及び役職・非役職間賃金格差(厚生労働省)
課長転職が難しいと言われる3つの理由
ここでは、課長転職が難しいと言われる下記3つの理由について解説します。
• 課長クラスになると公開求人が少なくなるため
• 企業によって課長に求められる能力の水準が異なるため
• 持っているスキルや経験を正しく判断されにくいため
理由1:課長クラスになると公開求人が少なくなるため
1つ目の理由として、課長クラスになると、一般に公開されている求人の数が少なくなる点が挙げられます。課長クラスの求人になると、事業戦略に関連した採用をするケースが多く、求人情報を公にしてしまうと、自社の事業戦略が外部に漏れてしまう懸念があります。
事業戦略に紐づくような求人の公開を控える企業が増えることで、求人情報を得られにくい状況に直面する場合もあるでしょう。またそれによって、転職活動が停滞するケースも珍しくありません。
課長クラスの転職を目指すのであれば、非公開求人の紹介を受けられる可能性のある、転職エージェントなどのサービスの活用を推奨します。
【参考記事】非公開求人とは?ハイクラス転職JACならではの「非公開」を解説
理由2:企業によって課長に求められる能力の水準が異なるため
また、企業によって課長に求められる能力の水準が異なる点も、課長転職が難しいと言われる理由の1つであると考えられます。
例えば、課長に対して戦略的な意思決定を担える高いマネジメント能力を求める企業がある一方で、実務に直結する能力やスキルの有無を重視する企業もあります。
応募者が前職で課長として優秀な実績を残していたとしても、経験やスキルが転職先の企業で求められるものと合致しない場合、評価されないこともあるでしょう。
このように“課長”と一口に言っても、企業ごとに求められる能力の水準が異なるケースがあることを理解しておく必要があります。
理由3:持っているスキルや経験を正しく判断されにくいため
課長転職においては、持っているスキルや経験を正しく判断されにくい傾向があります。
課長クラスの職務は、専門的な知識や業務遂行能力に加えて、リーダーシップやコミュニケーション能力、部下の育成能力など、幅広いスキルセットが求められます。しかし、これらのスキルや経験は、書類や短時間の面接だけでは正確に判断されにくく、応募書類や面接時のアピール方法や内容によって、期待するような評価を受けられないこともあるでしょう。
例えば、課長としての実績をアピールする時に、数字や成果だけを伝えても、その背景にあるリーダーシップの発揮の仕方やチームへの影響力、難局をどう乗り越えたかなどの具体的なエピソードが伝わらなければ、面接官はその候補者が自社の課長職にふさわしいかどうかを正しく判断できません。
個人で自身の強みをアピールするのには限界があります。そのため、課長転職では、自分の経験や能力を第三者視点で分析してくれる、転職エージェントなどのサービスの活用も視野に入れておきましょう。
課長職への転職成功事例
本章では、JACが実際に支援した課長転職の成功事例を紹介します。
JACでは、課長転職の支援実績も豊富です。実際の事例を知ることで、課長転職への理解が深まるでしょう。
事例1:課長から課長への転職事例
50代の転職成功事例|キャリアに物足りなさ、年収300万円アップの転職に成功(男性/50代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 産業用ヒーターの総合メーカー | 生産品質管理 課長職 | 800万円 |
転職後 | 半導体製造装置事業会社 | 環境安全衛生 課長職 | 1100万円 |
長らく働いてきた会社において、「自分ができることはやりきった」と、ある種の達成感を持っていた時期に、もっと新たなことに挑戦したいという想いが芽生え始めました。
当時の職場は、新たな変革を求めない風土だったため、慣れ親しんだ業務の延長線上を辿るキャリアに、物足りなさを感じていたのかもしれません。年齢的にも転職ができるのか否か、職場を変えた後にその会社になじめるのか否か、やはり現職にいた方が良いのか。いろいろと悩んだ挙句、JACに相談することに決めました。JACでは、50代、60代の方からの転職のご相談を多数、受けていると聞いておりました。
JACに出会うまで、転職エージェントを一切頼りにしていなかったので、JACのコンサルタントと初めてお話しした際も、ただ求人のご提案だけをしていただけるものと思っていました。
しかし、転職活動を進めていくうちに、「そんなことまで、対応してくれるのか!」というサービスの連続に、大変驚きました。興味のある企業の情報も詳細に教えてくださったので、応募する企業を検討するのに、とても参考になりました。いざ応募するとなった際も、面接に向けてJACのコンサルタントが情報収集をしてフィードバックしてくれる点は、心強かったです。その求人が出ている背景や職場の雰囲気を含めた詳細、応募する企業の中長期的な事業方針を事前にお聞きできたことで、十分な面接対策ができたと思います。
20年間、井の中の蛙だった自分が、世の中に通用するということも理解できたので、大きな自信につながる転職でもあったと思っています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
事例2:課長から部長への転職事例
女性管理職の転職成功事例|男性社会の企業へ女性活躍のロールモデルとして転職(女性/50代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 大手メーカー | 管理部門の課長職 | 1100万円 |
転職後 | 大手メーカー | 管理部門の部長職 | 1500万円 |
大手メーカーの管理系部門で課長を務めていました。会社に対して特に不満はなかったのですが、50代を迎え、先が見えると、行き詰まりを感じてしまいました。まだまだ新しいチャレンジがしたいという気持ちがあったのです。そこで、転職の意志は固まっていませんでしたが、JACに相談してみました。
コンサルタントの方から紹介されたのが、現職とは異なる業種の大手メーカー・A社。私の「英語力」「グローバルでの経験」「経営トップに近い立場での経験」が、A社の求める要件にマッチしていたのです。
コンサルタントの方からは、A社が抱える重要な課題・採用目的を聞きました。A社にとっては、これが初めての「女性幹部採用」とのこと。A社はその業種特性から、男性中心の風土が根付いています。世の中で「女性活躍推進」の動きが高まるなか、自社内に女性管理職候補が育っていないことに危機感を抱いていたのです。そこで、これから女性活躍を推進していく第一歩として、ロールモデルとなる女性幹部を登用しようと考えていたのでした。
そうした背景を理解したうえでA社の経営陣との面談に臨んだところ、「この会社は本当に変わろうとしている」と感じました。私が入社することで、組織風土の改革につながること、自身の経験を生かして貢献できることに価値を見いだし、入社を決めました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
事例3:メーカーの課長の転職事例
メーカーの転職成功事例|突然のプロジェクト中止、もう一度新製品を生み出したい(40代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 中小企業メーカー | 課長職 | 750万円 |
転職後 | 中小企業メーカー | 課長職 | 800万円 |
設備メーカーで設計開発に従事した後、新製品開発のために取引先の完成車メーカーに出向してほしいと、社長から直々に依頼を受けました。出向先では生産技術開発部門に配属され、設備の生産準備業務を担当しながら、次の仕事の種となる案件を発掘していました。
出向から戻った後、新製品開発の提案がとおり、プロジェクトの準備を進めていました。しかし、理由も伝えられないまま突然プロジェクトを中止することになり、宙ぶらりんな立場になりました。残りの人生で、お客様や世の中で必要とされている製品を生み出したいという強い思いを持ってプロジェクトに取り組んでいたため、その機会が失われたことに失望感をいだきました。そしてこのこと契機に、新製品を生み出し、もう一度達成感を味わいたいという気持ちから、転職という選択肢を考えるようになりました。
その後、自身の年齢も考慮してミドル・シニア層に強く、各業界や企業に精通している転職エージェントであるJACを選びました。
そして私は希望として、下記3つに合致する求人を考えます。
1. 新規事業立ち上げや、新製品開発を本気で取り組んでいる企業
2. 愛知県の自宅から1時間以内で通える企業
3. 自分を必要としてくれる企業
各企業の担当コンサルタントの方と相談しながら、前職の二の舞にならないような会社かどうか、社長・役員・部門長・現場社員は同じ方向を向いているのかを面接で見極めながら進めていきました。結果として、愛知県外の企業への転職になりましたが、これから新しい部門を立ち上げ、新製品の開発を目標としている企業のご縁を頂くことができました。一つの企業で長く働いていた自分にとって、新しい環境に飛び込むということは、非常に覚悟がいる決断でした。しかし、JACのコンサルタントから転職する覚悟を持つための情報をご提供いただき、人事担当者と社用車貸与や高速道路代の支給などの条件面の交渉をしてくださったおかげで、転職を決意することができました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
事例4:課長の異業種転職事例
管理部門の転職成功事例|マネジメント経験を積めない危機感、少数精鋭の経理課長に転身(男性/50代前半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 上場メーカー | 管理職 | 800万円 |
転職後 | 上場メーカー 大手小売 | 経理課長 | 970万円 |
「マネジメント経験を積みたい」そんな動機から、私は40代後半で転職を始めました。まだ、JACのコンサルタントの方とお会いする前のことです。
私は、上場メーカーに勤務し、30歳前後から経理職の道を歩み始めました。以来、経理領域で幅広い業務を経験させていただきました。しかしながら、縦割り組織の会社であり、上のポストが詰まっていたため、40代になってもマネジメント経験を積めていない状況に危機感を感じるようになりました。
そこで、「マネジメントタイトル」を最優先目標として転職活動を行い、異業種・非上場企業へ一度入社することにしました。
ようやく得られた、管理部門の「次長」の役職。しかし、上長や横並びの次長が存在する組織内で、自身の役割範囲・裁量範囲はあいまいで、「肩書きはあっても、望んでいたようなマネジメント経験は積めない」と強く感じました。そのため、再度転職活動を開始。そこで、JACのコンサルタントの方に出会いました。
すでに50代にさしかかり、マネジメントにおいてはさしたる実績がまだないことから、不安もありました。しかし、JACの担当コンサルタントの方は、私の「経理領域内での経験の幅広さ」が武器になると評価をしてくださいました。
私は実際、上場メーカー勤務時代、単体決算・連結決算・海外子会社管理・開示業務といった、幅広い経験がありました。さらには「業務プロセスの改善」まで手掛けていたことも大きかったようです。
業務プロセスの改善は、全体の仕組みを正しく理解していなければできないことから、「経理の業務・組織を俯瞰して見る視点を持ち、課題発見・改善につなげている」という点を、もっと掘り下げましょうとアドバイスしていただきました。
そこでご紹介いただいたのが、上場メーカーのB社です。B社は経理のマネジメント体制に課題を抱えていました。そこで、経理全般を理解しており、改善の経験を持つ私の経歴に興味を持っていただけたのです。B社は、マネジメントの実務経験は浅くても「マネジメントをしっかりやっていきたい志向があればいい」とのこと。
上場企業といえ、規模はそれほど大きくはないB社は、「少数精鋭」の体制であったため、最終的に経理課長のポジションで迎えていただきました。経理領域での幅広い経験が認められたこと、また、給与水準が低めの業種から高めの業種に移ったことで、「年収170万円 アップ」も実現できました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
課長が転職を検討する主な理由
課長が転職を検討する主な理由は、次の3点です。
• 課長より上のポジションが詰まっており、現状より昇進できる見込みがないため
• マネジメントだけでなく現場の業務にも触れていたいため
• 業界・会社の将来性に不安を感じているため
本章では、各理由について解説します。
理由1:課長より上のポジションが詰まっており、現状より昇進できる見込みがないため
本ケースでは、現在の職場で部長や役員といった上位ポジションが既に埋まっており、自分が昇進できるチャンスが見込めない状況を指します。
このような状況では、自分のキャリアが停滞してしまうと感じ、さらなる成長の機会を求めて転職を検討する場合があります。
■転職活動での回答時に意識すべきポイント
現状より昇進できる見込みがないことを理由に転職活動を始める場合には、「自己成長とキャリアアップへの意欲」を強調してみましょう。ただし、現職の企業や上司に対する不満としてではなく、ポジティブな理由や前向きなキャリア志向をアピールすると良いでしょう。
【転職理由の回答例】
「現在の企業では組織構造上、これ以上の昇進が難しい状況ですが、自分のスキルをさらに磨き、より大きな責任を持って組織に貢献したいと考えています。御社であれば、そのようなチャンスを得られると感じ、応募に至りました。」
理由2:マネジメントだけでなく現場の業務にも触れていたいため
マネジメントだけでなく、現場の業務にも触れていたいという意識から、転職に踏み切る人も少なくありません。
特に現在の課長としての役割がマネジメント業務に偏っており、直接的な現場業務に関わる機会が減っていることから、転職を決意するケースがあります。また、現場の業務に触れることで、自分のスキルを維持・向上させたいという動機を持つ方もいるでしょう。
■転職活動での回答時に意識すべきポイント
マネジメントだけでなく、現場の業務にも触れていたいという理由で課長転職を目指す際には、現場への関与が自分の強みを生かし、企業に貢献できる点をアピールしてみましょう。
【転職理由の回答例】
「現場の業務に直接関わることで、より実務に即しながら、企業の成長を実現する判断や提案ができると考えています。御社の求人は、マネジメントと現場業務の両方に関わることができ、自分のスキルを生かしつつ成長できると考えたことから応募いたしました。」
理由3:業界・会社の将来性に不安を感じているため
所属している企業が経済的な変動や市場の縮小などの影響を受けており、今後の成長が見込めない、または業績が悪化するリスクが高いと考えていると、業界・会社の将来性に不安を感じてしまいます。この場合、安定した業界や成長が見込める企業に移りたいと考え転職に至ります。
■転職活動での回答時に意識すべきポイント
業界・会社の将来性に不安を感じていることを理由に転職する場合は、応募先企業の将来性に共感していることを示すと良いでしょう。
【転職理由の回答例】
「現在の業界・企業では将来的な成長が見込めず、自分のキャリアを長期的に考えた際に不安を感じています。御社の成長性と市場でのポジションに強く魅力を感じ、ここで自分のキャリアを築きたいと思い、応募いたしました。」
課長転職を成功させるための4つのポイント
ここでは、課長転職を成功させるために実施したい下記4つのポイントを紹介します。
• 課長に関する実態を把握する
• 家族から転職についての理解を得る
• 一段上である「部長」の視点を持ち、行動できるようにする
• マネジメントとプレイングのバランスに注目する
ポイント1:課長に関する実態を把握する
まずは、課長に関する実態を把握しましょう。
学校法人産業能率大学 総合研究所が実施した「上場企業の課長に関する実態調査(第7回)」にて、コロナ禍前(2019年)と比較した職場の状況を、対象の課長に尋ねたところ、約半数が「コンプライアンスが厳しくなっている(49.3%)」と回答しました。
また下記項目が上位に位置する結果になっています。
• 知識やスキルの更新が常に求められている(44.4%)
• 社員の平均年齢が上がっている(38.4%)
• 業務量が増えている(38.3%)

出典:「上場企業の課長に関する実態調査(第7回)」(学校法人産業能率大学 総合研究所)
本調査結果より、課長転職においては、企業が掲げるコンプライアンスを順守しながら管理や運営を行い、その上で、知識やスキルをアップデートする姿勢や行動が求められている様子が伺えます。
ポイント2:家族から転職についての理解を得る
課長転職に踏み切る際は、家族から転職についての理解を得ることも大切です。
冒頭で述べたとおり、課長クラスの人材は40代後半が多く、家庭を持つ方も少なくありません。また、現職である程度の職位に就いていたり、収入を得ていたりするケースも多く、転職によって年収が下がってしまったり、働き方が変わってしまったりする可能性もあるでしょう。
そのため、応募先企業から内定を獲得できたとしても家族からの反対を受け、内定を辞退せざるを得ない場合もあります。課長転職を検討する際は、転職活動を始める前に家族としっかりと話し合い、理解を得ておくことが大切です。
ポイント3:一段上である「部長」の視点を持ち、行動できるようにする
一段上である「部長」の視点を持つことも課長転職を成功させるポイントの1つです。
一段階高い視座を持っている旨や姿勢を示すことで、応募先企業の採用担当者にも成長意欲があると捉えてもらえるでしょう。
そのため面接などでは、これまでの経験やスキルを提示することはもちろん、一段階上に位置する部長の視点を持っている旨や、部長クラスの行動を意識していることをアピールすると良いでしょう。
ポイント4:マネジメントとプレイングのバランスに注目する
課長転職を成功させるためには、マネジメントとプレイングのバランスに注目することも大切です。
先に紹介した、学校法人産業能率大学 総合研究所の「上場企業の課長に関する実態調査(第7回)」では、課長職に「知識やスキルの更新が常に求められている」と感じる人が一定数いることも確認できます。
実際に、転職市場では、メンバー管理や業務管理だけではなく、実務も推進できる人材が求められている傾向にあります。
専門性に長けたスキルを持ち、現場で手を動かしつつ課を運営できる人材が求められていることを理解しておきましょう。
課長転職を検討されている方はJACに登録を
課長転職となると一般に公開されている求人の数は少なくなり、自分に適した求人を見つけにくくなる実情があります。その結果、転職活動が長引いてしまったり、転職活動の際に妥協してしまったりすることもあるかもしれません。
その点、JAC は、ハイクラスの転職支援に強みを持っており、課長クラスの求人を多数保有しています。一人ひとりの経歴や希望に合わせた求人を提案できるため、これまでのスキルや経験を生かしつつ、今後の成長が期待できる転職を実現できるでしょう。
課長職を検討している方は、ぜひハイクラス・ミドルクラスの転職支援を得意とするJACにご登録ください。