【2024年】新規事業のエグゼクティブポジションの転職市場動向

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公開日:2023/04/27 / 最終更新日: 2024/10/21

近年、新規事業立ち上げや主要事業の抜本的テコ入れを目的とした執行役員/CxOクラスの採用が旺盛です。また、プライベートエクイティファンド投資先のトップマネジメント採用などの事例もあります。

本記事では、新規事業にまつわる採用動向・転職事例などの最新情報を、JAC Recruitment(以下、JAC)でエグゼクティブクラスの方々の転職支援を専門とするコンサルタントがお伝えします。

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新規事業にかかわるエグゼクティブポジションの採用ニーズ・転職動向


デジタルを活用した新規事業開発が活発な昨今。特にネット関連企業では、自社が持つプラットフォームを活用して新たな領域へ展開する傾向が顕著です。たとえば、金融(フィンテック)やヘルスケアなどの新サービスを立ち上げる動きが代表的です。

規模としては、大手・中小全体的に新規事業開発関連の採用は増えていますが、IPOを果たして拡大・多角化フェーズに入ったベンチャー・スタートアップ企業の新規事業開発責任者の採用が特に増えています。

製造業の新規事業としては「モノからコトへ」の変革を図る動きが活発です。たとえば、機械の製造・販売にとどまらず、「リモートでのメンテナンスシステムを開発して提供する」といった取り組みが進められており、企画・推進ができる経験者が求められています。

責任者クラスのポジションで採用されている方の傾向として、「現職ではこの先のキャリアが見えており、物足りなさを感じる。もう一度チャレンジがしたい」「役職定年が近いが、まだまだ第一線でやりたい」という想いを持つ方が多く見られます。

転職による年収の変化

新規事業開発責任者のポジションで採用が決定している方々の年収帯のボリュームゾーンは、1000万円~1500万円です。

多くの場合はインセンティブプランを付与。担当した新規事業がスケールすれば、各種指標での評価に基づき、報酬が上乗せされます。 入社時は前職の年収と同水準からスタートするケースがある一方、「新規事業を牽引していくためにも、どうしてもこの方のご経験・スキルが必要」といった場合には、年収アップで迎えるケースも多いです。


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新規事業にかかわるエグゼクティブポジションの採用で求められる人材像


新規事業を担うエグゼクティブポジションの採用においては、どのような経験・スキルが求められるのでしょう。企業によって重視するポイントは異なりますが、大まかな傾向は次のとおりです。

「0→1」の事業立ち上げ経験

即戦力として期待されるのは、やはり新規事業を「0→1」で立ち上げた経験者。事業計画の策定、人材採用、実行までを責任者として手がけ、黒字化させた経験があれば歓迎されます。

特定領域での豊富な経験・実績

新規事業の立ち上げ経験がなくても、特定の領域に精通し、ネットワークを築いている方も採用対象となります。

たとえば、ネット企業などが「新たな金融ソリューションを開発してマーケットを開拓したい」といった場合、金融の知見を持ち、金融業界で事業のマネジメントを行っていた方であれば、新規事業開発の経験がなくても迎えられています。

求められる業界経験としては「金融」「ヘルスケア」が多いですが、それ以外でも、企業側の「この領域へ進出したい」というニーズと合致していれば採用に至っています。

デジタルの知見/デジタルの活用法を考える力

近年の新規事業ではデジタルを活用することが多いため、デジタルの知見は必要です。

ただし、求めるレベルは採用ポジションによって異なります。

事業企画の経験かつシステム開発経験を持ち、エンジニアに指示を出してプロジェクトを推進できる方はニーズが高いです。

しかしそのような経験を持つ方は希少であるため、マーケティングの観点で「デジタルをどのように使えばマーケットを創出できるか」を考えられるかどうかが重視されています。

一方、「小売企業がカフェの運営に乗り出す」といった新業態開発のケースであれば、デジタルの知見を必要としない求人もあります。

「ハンズオン」で推進するマインド

エグゼクティブクラスのポジションとはいえ、「企画だけ手がけ、推進はメンバーに任せる」というスタンスの方は採用に至りにくい傾向があります。

多くの企業から挙げられるキーワードは「ハンズオン」。自ら手を動かしてプロジェクトを推進していくマインドが求められています。

なお、大手企業で新規事業企画を手がけてきた方がベンチャーで新規事業企画を担う場合、「リソースが揃っていない」ことを覚悟する必要があります。大手では当たり前にあった予算や人材などのリソースがない状況でも、創意工夫を持って自ら動いていく姿勢が求められているのです。

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新規事業にかかわるエグゼクティブポジションの転職成功事例


新規事業開発の責任者のポジションでの転職事例をご紹介します。

大手ネット企業・A社は、新規事業としてある専門領域への進出を検討していました。その企画・推進を担う新規事業責任者を募集し、その専門領域に精通しているFさん(40代前半/男性)を採用しました。

Fさんはコンサルティングファームにおいて、その領域を担当。戦略策定からITの導入までを手がけてきた方です。そのままコンサルティングファームで昇格していく道もありましたが、「新しいことにチャレンジしてみたい」「事業会社で、経営の根幹に関わりたい」と考え、JACに相談されました。

Fさんは、「新規事業の立ち上げ」そのものの経験はお持ちではありませんでした。しかしA社は「コンサルティングを通じてさまざまな企業の事例を見てきており、マーケティング力に長けている」「ITの知見を持っている」という点に期待を寄せたのです。

コンサルティング業界は年収水準が高く、事業会社への転職に際しては年収ダウンとなるケースが多数。しかしFさんは前職年収(2000万円以上)維持で迎えられました。

新規事業開発の経験がなくても、これまで培った専門性と複数の経験・スキルを掛け合わせることで「新規事業に応用できる」と評価された事例です。

40代の転職成功事例|コンサルティングファームから、未経験の新規事業開発へ

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新規事業のエグゼクティブ転職ならJAC


「事業運営の経験はあるが、新規事業立ち上げの経験はない」という方は、「自分には無理ではないか」と考えるかもしれません。しかし今は採用ニーズが活況であるため、チャンスはあります。固定観念にとらわれずにチャレンジしていただきたいと思います。

私たちJACは、新規事業にかかわるエグゼクティブポジションへの転職を目指す方に、さまざまな価値をご提供できます。

多様な視点でのご提案

JACでは各業界・職種に特化した専門チームを設けていますが、チームを横断して情報を共有。

そのため、ご自身の業界・職種以外のコンサルタントも、あなたのご経験・スキルを拝見し、多角的な視点で、最適な求人やキャリアプランをご提案します。

新規事業開発のご経験がない場合も、「この経験・スキルを組み合わせれば新規事業開発の役割を担える」という視点で、コンサルタントが可能性を探ります。

経営陣から直接得た情報の提供

JACのコンサルタントは、企業の経営幹部とコミュニケーションを密にとり、直接求人をお預かりしています。採用背景となっている課題や、どのような方を求めているのかなど、「経営者のリアルな声」を聴き、応募を検討する方にお伝えすることが可能です。

求める人材像を把握しているため、面接でどのようなポイントを押さえるべきかなどのアドバイスもいたします。

あなただけのポジションを生み出す

JACのコンサルタントは、採用企業の経営陣との対話で、企業が抱えている課題、描いている中長期戦略を熟知しています。

転職ご希望者とお会いしたとき、「この方のご経験・スキル・志向は、あの企業で生かせるのではないか」と判断し、その企業に対し「貴社の課題を解決できるご経験・スキルをもつ方がいるため、採用を検討してみませんか」と提案。採用ポジションを生み出すこともあります。

経営陣の「人物像」の情報提供

エグゼクティブポジションでの仕事は、社長をはじめ他の経営陣との「相性」はとても重要です。

JACのコンサルタントは日ごろから経営陣とコミュニケーションをとっているため、「考え方」「価値観」「性格・性質」などを熟知しています。応募を検討する方々の判断材料となるよう、インターネットで検索しても出てこない独自の情報をお伝えしています。

まだ転職の意志を固めていない方も、まずはお気軽にご相談ください。

エグゼクティブポジションの求人動向など、転職するか否かを判断するための情報をご提供いたします。

この記事を監修した転職コンサルタント

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稲岡 英治

Executiveディビジョン 部長

【得意ポジション】部長/ダイレクターからCxOクラスの事業フロントの幹部職、およびコーポレート幹部職、社外取締役などのカバナンス関連のポジション。
2005年よりJAC Recruitmentに中途入社。2015年より経営幹部ポジションに特化した転職支援サービスJAC Executiveに参画。
現在はその部門長として、成長企業やプライム上場企業、海外現法などのエグゼクティブポジションの転職をサポート。


JAC Executiveは企業の経営幹部と日ごろから情報を共有。
あなただけのポジションを創出し、採用企業の経営幹部へ直接ご提案いたします。