化学メーカーでは、「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」「スマートファクトリー化」などをキーワードとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)が進められており、データサイエンティストをはじめとする人材、データやプログラミングスキルを備えた生産技術職などの採用が活発です。そのような背景もあり、同業界のみならず、異業界からのDX推進を担当されてきた方も求められています。
DX転職に精通しているJAC Recruitment (以下、JAC)のコンサルタントが、最新の転職市場について解説します。
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DX推進担当者の最新転職事情
昨今、あらゆる業界でDXの取り組みが進んでおり、デジタルを活用したビジネスモデルの変革を図る動きが活発です。
しかし、化学業界はモノづくりの最上流で「素材」を提供する立場であるため、エンドユーザーに向けたビジネスやサービスの開発というより、「業務プロセス改善」を目的とするBPRが中心となっています。
先進企業では数年前にMI専門組織を立ち上げて採用強化を進めてきており、現在は自社内での育成とともに専門職の採用を行っています。
「スマートファクトリー化」への取り組みを実施している企業では、生産技術・エンジニアリングの部門でも求人が発生しています。
川下寄りの部材メーカーの場合、生産工程は組み立ての工程に近いため、電気・機械メーカーの工場におけるファクトリーオートメーションと似た動きになっています。
一方、川上の化学メーカーでは、IoTデバイスで製造プロセスや素材の状態をデータで集め、AIによる画像処理などで解析して、歩留まりの改善や品質改善、予知保全につなげることを目指している状況です。
その他、よりDX推進を加速させるためMIやスマートファクトリー化で得られたデータを活用するためのデータサイエンティストの採用や生成AIといった最新技術の活用を検討する企画ポジションでも求人が発生しています。
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DX推進担当者に求められる代表的な経験・スキル
化学メーカーのDX推進人材の採用選考では、どのようなポイントが評価されるのでしょうか。採用ポジションにより、次の要素が重視される傾向が見られます。
MIの人材採用で求められる経験・スキル
MIでは、材料開発の質とスピードの向上を目指し、膨大なデータを解析して最適な材料設計のレシピを算出するため、MIを担うデータサイエンティストには「材料の知識」が求められます。
そのため対象者は、主に化学業界のデータサイエンティストとなりますが、対象となる数が限られているため、近しい業界の経験者も対象となります。たとえば、医薬品・化粧品・食品・香料などの分野でデータサイエンスを手がけてきた方も対象となります。
スマートファクトリー化の採用で求められる経験・スキル
スマートファクトリー化に向けて求められているのは、生産技術職として、例えば生産管理システムや品質管理システムなどの生産に関わるシステムの知見や経験です。ITやシステムの知識も重要ですが、「生産現場」を理解しており、オペレーションの効率化・最適化を図ってきた経験が重視されます。
化学の知識があれば望ましいですが、製造業の経験があれば異業界から求められることもあります。実際、自動車や半導体メーカーなどでスマートファクトリー化のプロジェクトを経験した方が化学メーカーに転職を果たしている事例があります。
SIerやITコンサルティングファームなどで製造業向けシステム導入を手がけてきた方も採用対象となるケースも多いです。
共通して求められるのは、コミュニケーション力/巻き込み力
DXの推進においては、製造現場をはじめ、社内外のさまざまなステークホルダーを巻き込んでいく必要があります。立場や役割が異なる人々から「理解・協力を得る」ことが重要ですので、相手の意見や要望に耳を傾けつつ、DXの意義を伝えていく高い折衝力が欠かせません。そのうえで、取り組みを推進していく実行力が重要です。
また、ITやシステムの知見をベースに、コンサルティング会社やSIerなどと折衝する力も必要です。
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DX推進担当者の年収相場
IT業界、あるいは化学業界と親和性が高い医薬品業界からの転職となると、前職の年収水準が高いため、転職によって年収アップにつながりにくいのが現実です。
一方、前職年収額の維持に加え、住宅手当など手厚い福利厚生がつくこともあり、安定感を求める方にとっては魅力的な転職先と捉えられています。
結果、下記が年収相場といえます。
20代~30代前半 メンバー~リーダークラス/年収500万~800万円
30代後半~40代半ば マネジャー候補~マネジャークラス/年収800万~1100万円
40代半ば以上 部長クラス/年収1200~1600万円
また、化学メーカーでは人材獲得のため、給与テーブルの刷新を行っています。それにより、以前より年収水準は上がりつつあります。
DX推進担当者のキャリアの可能性
化学業界のDXは他の製造業と比較すると進んでいないのが現状です。大手はDXの企画段階から見直しが入ったり、これからDXに取り組む段階の企業もあります。
その分、さまざまな可能性が広がっており、新たな提案をしていく余地がある状況です。DX担当者は、幅広い経験を積むことができ、成果を挙げることで強いキャリアを築ける可能性があると言えるでしょう。
DX推進担当者に転職するには
上記のとおり、化学業界のDXはまだ初期のフェーズにあり、さまざまなチャレンジの可能性が広がっています。企業によってDXへの考え方や熱量、注力するテーマなどが異なりますので、自身の経験・スキルや志向性に合う企業を選ぶことが大切です。
転職エージェントJACでは、化学業界に専門特化したチームを設けています。化学業界における転職支援実績や満足度において、No.1転職エージェントであると自負しています。専門コンサルタントは、業界・職種について深い知識を持ち、マーケットのトレンドを常に把握しています。採用企業とも密にコミュニケーションをとっているため、各社の採用背景、求める人物像もつかんでおり、その情報をもとに適切なマッチングが可能です。
各社、面接で注目しているポイントが異なりますので、「この企業の面接では、このような質問をされる」といった情報もご提供できます。
転職成功率を高めるために、JACのコンサルタントが持つ情報とノウハウをご活用ください。
DX推進担当者の転職関連情報
転職に役立つ、化学メーカーのDX担当者の転職成功事例や職務経歴書の書き方・よくある質問も合わせてご確認ください。