内装施工管理の転職事情|仕事内容や年収、動向を解説

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公開日:2025/03/10 / 最終更新日: 2025/03/10

内装施工管理は、住宅やオフィス、店舗などの建物内部を整えるために不可欠な仕事です。床や壁、天井などの内装工事は、建物を利用する上で重要な要素であり、施工管理が必要です。

本記事では、内装施工管理の具体的な仕事内容や年収、転職に役立つ資格、最新の求人情報などについて詳しく解説します。

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内装施工管理とは?


内装施工管理は、内装工事の全体を管理する役割を担う職種です。

内装施工管理とは

内装施工管理は、建築現場において工事が計画どおりに進行するよう現場全体の管理を行います。具体的には、工事の進捗管理、品質管理、作業員の安全な作業環境の整備などが含まれます。内装工事には、新装工事や改装工事、修繕工事があり、多様な工程が発生するため、施工管理者は専門的な知識と経験が求められます。

内装施工管理と建築施工管理の違い

内装施工管理と建築施工管理の主な違いは、管理対象となる工事の範囲です。内装施工管理は建物内部の工事に特化しており、建築施工管理は建物の躯体工事全体の管理を担当します。

内装施工管理の仕事内容


内装施工管理は主に以下の業務を行います。

工程管理

内装工事を引渡し日に合わせて完了させるために、綿密なスケジュールを立てます。短期間での施工が求められるため、協力会社に職人の手配を依頼し、材料の発注も適切なタイミングで行う必要があります。

品質管理

設計図どおりに工事が行われているかを確認し、自社の施工基準や施設の施工ルールに適合しているかを管理します。ルールに違反するとトラブルが発生するリスクがあるため、作業員に対してもルールを周知することが重要です。

安全管理

内装工事では高所作業や電動工具の使用があるため、事故を防ぐための安全管理が必要です。ヘルメットや安全靴、安全帯などの着用を徹底し、安全な作業環境を確保します。

原価管理

内装工事には予算が設定されているため、材料や人件費などを管理し、予算内で工事を完了させる必要があります。原価が高くなると利益が減少するため、適切な計算と調整が求められます。

施主や設計者との打ち合わせ

内装工事の仕上がりが施主や設計者のイメージに沿わない場合、やり直しが必要になることがあります。そのため、工事着工前に綿密な打ち合わせを行い、仕上がりのイメージを共有しておくことが重要です。

内装施工管理の平均年収


JACがご支援した内装施工管理の平均年収は620万円前後で、ボリュームゾーンは600~750万円です。ただし、経験年数やスキルレベル、企業規模などによって変動します。

※当社実績(2024年1月~2024年12月)より

内装施工管理の平均年収は、一般的には500万円程度とされています。以下は、内装施工管理者の年代別の平均年収です。

<内装施工管理の一般的な平均年収>

年代平均年収
20代350万円~400万円
30代400万円~500万円
40代450万円~600万円
50代以上600万円~800万円

内装施工管理の最新転職・求人情報


JACでは、多数の内装施工管理の求人を取り扱っています。以下に、一部の求人情報を紹介しますので、転職時の参考にしてください。

  • 大手総合電機メーカーグループ企業: 内装施工管理【勤務地:大阪・東京】
     詳細はこちら
  • 大手企業出資会社グループ企業: 内装施工管理【勤務地:東京】
     詳細はこちら
  • 秋山建材工業株式会社: 内装工事に係る施工管理【勤務地:埼玉】
     詳細はこちら
  • 99%元請け案件: 内装・建築施工管理【勤務地:神奈川】
     詳細はこちら
  • プライム上場/日本を代表する総合設備企業: 内装工事/建築施工管理【勤務地:東京】
     詳細はこちら
  • 非公開企業: 〔大和ハウスグループ〕商業施設・事業用施設の内装監理【勤務地:東京】
     詳細はこちら
  • 株式会社テクノサイエンスシステムズ: ◆建築・内装施工管理経験歓迎◆自社製品の施工管理担当【勤務地:神奈川】
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  • 株式会社イリア: インテリア施工管理 ※所長候補(オフィス/ホテル/商業施設等)【勤務地:東京】
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  • 好業績で急成長中の空間デザイン会社: 内装施工管理【勤務地:愛知・福岡・北海道・京都・宮城・岡山・沖縄・大阪・東京】
     詳細はこちら

※求人の募集が終了している場合もございますので、ご了承ください。(2025年3月最新)

内装施工管理に求められるスキルや経験


内装施工管理の仕事では、次のようなスキルや経験が求められます。

計画策定能力・実行能力

内装施工管理の重要な業務の1つは工程管理です。どのようなスケジュールを組めば納期までに工事を終えられるのか、また予算内で納めるために材料や人件費をどの程度に設定すべきか、施工計画を策定する必要があります。また、さまざまな職人が出入りする内装工事を効率よく、安全に進めるための流れを考える能力も重要です。

コミュニケーション能力

内装施工管理の仕事では、施主や設計者、協力会社、職人などとコミュニケーションを図る機会が多くなります。時には施主や設計者と職人の間に入り、折衝が必要になる場合もあります。施工を円滑に進めるためには、さまざまな関係者との良好な関係を築くコミュニケーション能力が欠かせません。

状況に応じた対応力

内装施工中には、材料の到着が遅れたり、誤った材料が届いたりといった不測の事態が発生することがあります。このようなトラブルに対して、臨機応変に対応できる能力が求められます。また、イレギュラーな事態が発生した場合でも納期や予算は守らなければならず、計画を見直す柔軟な姿勢も必要です。

マネジメント能力

内装施工管理者は、協力会社の職人を束ね、的確な指示を出しながら、スケジュールどおりに工事が終了するよう工程を管理する必要があります。また、作業の品質や原価、安全管理など、さまざまな管理が求められます。このため、高いマネジメント能力が必要です。

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内装施工管理への転職に生かせる資格


内装施工管理の仕事には必ず資格が必要なわけではありませんが、以下の資格を持っていると転職時に役立つ可能性があります。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、マンションやビル、工場などの建築工事において施工管理を適切に行う技術を認める国家資格です。1級と2級があり、1級を取得すると監理技術者、2級を取得すると主任技術者として認められます。
一般財団法人建設業振興基金「施工管理技術検定」

内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士は、内装工事を担当する職人向けの資格ですが、内装仕上げに関する知識を保有することで、職人からの相談にも役立つでしょう。
厚生労働省「技能検定実施日程」

内装施工管理になるには


建設業界では人手不足が続いており、内装施工管理ができる方を求める求人も増えています。しかし、人手不足の業界だからこそ、転職活動は慎重に行うべきです。年収アップを目的に転職をした場合でも、想定以上に残業が多いケースや、業務範囲が広く負担が大きくなる場合も少なくありません。

転職を成功させるためには、事前情報の収集が重要です。単独での転職活動では得られる情報に限界がありますし、自分に合う企業かどうか悩む際に的確なアドバイスをもらえる相談相手がいないこともあります。そこで、内装施工管理者への転職を検討されている方には、転職エージェントの活用をおすすめします。

JACは、建設業界出身のコンサルタントが多数在籍する転職エージェントで、求人企業の雰囲気や特徴など、求人票だけではわからない情報も事前にお伝えすることが可能です。実績豊富なコンサルタントが転職にあたっての悩みや不安にもしっかり耳を傾け、目指すキャリアをお伺いしながら的確なアドバイスを行います。

内装施工管理者への転職を検討されている方は、ぜひJACにご相談ください。

内装施工管理のキャリアパス


内装施工管理者のキャリアパスには、さまざまな方向性があります。以下に主なキャリアパスを紹介します。

監理技術者を目指す

内装施工管理者が一定以上の規模の建設工事を請け負う場合、監理技術者を現場に配置する必要があります。建築施工管理技士の1級資格を取得し、監理技術者講習を修了することで、監理技術者として認められます。監理技術者は、施工計画の作成から工程管理、品質管理を担うだけでなく、職人に適切な指導を行い、現場を監督する総合的な役割を果たします。リーダーシップを発揮し、現場を率いる責任者を目指したい方におすすめのキャリアパスです。

発注者側のポジションを目指す

内装施工管理として経験を積むことで、工事を行う側ではなく、工事を発注する側で活躍する可能性も広がります。発注者側では、施工業者との価格交渉や工事の品質チェックが求められ、内装施工管理者として培った専門的な知識やノウハウが大いに役立ちます。このキャリアパスは、プロジェクト全体を見渡す視点を持ち、経営的な視点からのアプローチが求められます。

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内装施工管理の転職事例


JACでは、これまでに多くの内装施工管理者の転職をサポートしてきました。ここでは、当社のサポートで転職を成功させた60代男性の事例をご紹介します。

Gさん(男性/60代)

業種職種年収
転職前大手不動産会社建築施工管理600万円
転職後建設土木会社技術責任者・統括750万円

Gさんは、大手不動産会社で木造戸建て住宅からRC造の分譲マンションまで、長年にわたり幅広い工法の施工管理を担当してこられました。また、マンションの大規模修繕工事や新築マンション管理の経験も豊富で、施主や設計事務所、協力会社との折衝、部下の育成に携わった経験をお持ちです。

前職では分業制であったことから、担当が明確に区別され、定年を前により俯瞰的に業務に携わる仕事を希望されたため、転職を決意されました。経験を生かし、幅広い業務に携わりたいという希望を尊重し、JACから施工管理の豊富な経験者を求める建設土木会社をご紹介しました。

面接時には、施工管理の経験だけでなく、スタッフ育成や関係各所との折衝経験、高いコミュニケーション能力が大いに評価され、採用が決定。さらに、技術者として内装工事だけでなく複数の部門を統括するポジションへの就任を打診され、現在はこれまでに培った経験を生かし、後進の育成にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。

内装施工管理への転職なら、JAC Recruitmentへ


内装施工管理の仕事は、施主や設計者、協力会社、職人など、さまざまな立場の人と関わる仕事です。また、工程管理や安全管理、品質管理、原価管理と任される業務の責任も大きく、やりがいを感じられる仕事です。

JAC Recruitmentは、建設業界出身のコンサルタントで構成される専門チームをもつ転職エージェントです。内装施工管理者をはじめ、建設業界への転職希望者を数多くサポートしてきた実績があります。内装施工管理への転職をお考えの際には、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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