外資系企業への転職を考えながらも、「自分に向いているのだろうか」と不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。
外資系企業とは、外国資本によって成り立っている日本国内に立地する企業のことを指し、風土や文化、採用選考で重視されるポイントなど、日系企業と異なる点が多々あります。
そこで本記事では、外資系企業に向いている人・向いていない人の特徴について解説します。
>>外資系企業とは?日系企業との違いや向いている人を簡単に解説
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登録してプロの転職支援を受ける外資系企業に向いている人の特徴
外資系企業に向いている人は、次のような特徴を持つ傾向があります。
• 成果を明確に主張できる
• 文化や価値観の多様性を受け入れ尊重できる
• 英語でコミュニケーションを取ることに抵抗がない
• 年齢・性別を気にせず実力勝負で働きたい
• どのような状況下でも自己研鑽できるメンタルがある
• 自分の能力を理解し最大限に生かしたいという欲求がある
• 変化やアクシデントに動じず柔軟に対応できる
• 中長期的なキャリアイメージを持ち主体的に築いていける
• プロアクティブであり、自己管理で仕事に向き合える
• 論理的思考に基づき説明・伝達・プレゼンできる
本章では、上記特徴がなぜ外資系企業に向いているといわれるのか、外資系企業の特性に触れながら解説します。
特徴1:自身の意見や成果を明確に主張できる
外資系企業では、自らの意見や成果を明確に主張できる人が評価されやすい傾向にあります。実績や意見を曖昧にせず、具体的な根拠とともに伝えられる能力は、正当な評価を得るうえで必要不可欠です。
日系企業では、チームワークや上司の意向を重視する傾向がありますが、外資系企業では自身の意見や成果を明確に示すことで、次のプロジェクトにアサインされるチャンスを掴めたり、リーダーに昇格できる機会を得られたりすることがあります。
評価や昇進のタイミングでは、自らの価値を主張しなければ、自身が求める待遇を得る機会を失いかねません。外資系企業においては、与えられた仕事をこなすだけではなく、どのようにして会社に貢献できるのかを主体的に考え、臆せず自己主張できる人が活躍できるでしょう。
特徴2:文化や価値観の多様性を受け入れ尊重できる
多様な国籍やバックグラウンドを持つ社員が集まる外資系企業では、異文化を受け入れ尊重する姿勢が不可欠です。外資系企業は、日本企業と比較して、多様性に富んでいます。異なるバックグラウンドを持つメンバーが集う環境下においては、自分の価値観だけを押し付けるのではなく、異なる意見や考え方を受け入れ、柔軟に対応できる視野の広さや柔軟性が求められるでしょう。
また、文化を越えてコミュニケーションを取り合う機会も多いため、相手の背景を理解しながら適切な言葉を選び、誤解を生まないようにする姿勢や配慮も必須です。
偏見を持たず、相手の文化や価値観を理解しようと努められる人は、外資系企業でも円滑なコミュニケーションと良好な人間関係を築き、チームワークや個の能力を最大限に発揮できるでしょう。
特徴3:英語でコミュニケーションを取ることに抵抗がない
英語でコミュニケーションを取ることに抵抗がない人も、外資系企業で活躍できる素養を備えています。
職種によって求められる英語力は異なりますが、外資系企業では、海外本社とのやり取りやグローバルプロジェクトに関わる機会が多く、日常的に英語でコミュニケーションを取り合うことも珍しくありません。
また、日ごろ英語を使わない職種であっても、社内資料やマニュアルが英語で表記されていることもあり、業務の推進において英語が必要になるシーンは多々あります。
英語力に多少不安がある場合でも、英語でのコミュニケーションに抵抗がなく、積極的に学ぼうとする意欲のある人は、活躍の場を広げられるでしょう。
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特徴4:年齢・性別を気にせず実力勝負で働きたい
成果主義の環境で自身の能力を試したい、成果に対して正当な評価を受けたいと考える人にとって、外資系企業は魅力的な環境に映るかもしれません。
その理由として、外資系企業は、個人の実力と成果が評価や昇給に直結するからです。一方日系企業は、経験年数や勤続年数が評価や昇給に影響するため、実力勝負で働きたい人にとって「物足りない」「不平等だ」と感じられてしまう場合があります。
その点、外資系企業では、結果を出せば短期間で昇格することも可能です。実力があれば、年齢や性別問わず管理職、経営層への道も開けるでしょう。
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特徴5:どのような状況下でも自己研鑽できるメンタルがある
外資系企業に向いている人の特徴の一つに、どのような状況下でも自己研鑽できるメンタルを有している点も挙げられます。
社会情勢などの変化に敏感な外資系企業は、経営方針や戦略の方向転換が速い上に、状況が変化しても変わらずに成果を残し続けることが求められます。日系企業のように長期的な雇用が保証されているケースは少ないため、どのような状況でも迅速に対応し、企業が求める成果を収められるよう、常に自己研鑽を怠らない姿勢が必要です。
自己成長を楽しみ、新たな知識やスキルを積極的に習得できる人や、困難な状況に直面しても成長の機会と捉え前向きに努力を続けられる強いメンタルを持つ人は、外資系企業において長期的に活躍し続けられるでしょう。
特徴6:自分の能力を理解し最大限に生かしたいという欲求がある
自分の強みやスキルを理解し、どのようにして企業に貢献できるのか、業務に生かせるのかを考えられる人は、外資系企業に向いている可能性があります。その理由として、外資系企業では、ジョブ型雇用がメインであり、個々の能力やスキルを生かし、最大限の成果を出すことが強く求められるからです。
日系企業では、個の能力を最大限に発揮することよりも、組織の一員としての役割を果たすことの方が重視されます。その点、外資系企業では、自分の専門分野を明確にし、その領域で成果を出し続けるスペシャリストとしての働き方が求められます。そのため、自分の能力を理解し最大限生かしたいという欲求がある人は、外資系企業に属することで、仕事に対して高い満足感を得られるでしょう。
特徴7:変化やアクシデントに動じず柔軟に対応できる
変化やアクシデントに動じず柔軟に対応できる人も、外資系企業で活躍できる素養を備えています。
というのも、外資系企業は、ビジネス環境や社会動向の変化を敏感に察知し、即座に方針や戦略を変更することも少なくありません。日本法人も、海外本社の指示により経営方針や戦略、業務内容が頻繁に変わることがあるため、新たな状況に臨機応変に適応できる柔軟性が不可欠です。
また、成果主義の文化が根付く外資系企業では、計画どおりに進まない状況や、突発的なアクシデントが発生したときにも動じず、適切な判断をしなければなりません。変化を恐れず、状況に合わせて臨機応変に対応できる人は、変化の激しい外資系企業でも安定して成果を出し続けられるでしょう。
反対に変化を好まず、安定した業務を続けたいと考える人には、外資系企業の環境はストレスに感じられてしまうかもしれません。
特徴8:中長期的なキャリアイメージを持ち主体的に築いていける
中長期的なキャリアビジョンを持ち、自身の思い描くキャリアに向けて主体的に行動できる人は、外資系企業でも大きな成功を収められるでしょう。
日系企業では、年功序列やジョブローテーションなどにより、ある程度会社がキャリアの方向性を示してくれます。しかし、外資系企業では、個人のキャリアは会社が用意するものではなく、自分自身で築いていくものとされています。そのため、ときには社内昇進だけでなく、キャリアアップのために転職する選択肢も視野に入れる必要があるでしょう。
中長期的な視点でキャリアイメージを描き、キャリアの実現に向けて主体的に行動できる人は、外資系企業でのキャリアを土台に、自身が思い描くキャリアプランを実現できるでしょう。
特徴9:プロアクティブであり、自己管理で仕事に向き合える
外資系企業では、指示を待つのではなく、自ら仕事を見つけ、主体的に取り組む姿勢が評価されます。特に、欧米系の企業では、プロアクティブな行動が求められる傾向が強く、指示待ちの姿勢では十分な評価を得ることはできません。また、成果主義のため、プロセスよりも結果が重視されることが多く、仕事の進め方については個々の裁量に委ねられます。
自律的に考え、行動できる人は、外資系企業の自由度の高い環境を生かし、個の能力を最大限に発揮できるでしょう。一方で、細かい指示やマニュアルがないと動けない人にとっては、外資系企業の働き方は戸惑いを感じられてしまうかもしれません。
特徴10:論理的思考に基づき説明・伝達・プレゼンできる
外資系企業では、論理的思考に基づき説明・伝達・プレゼンできる能力が重要視されます。
その理由として、外資系企業では、パフォーマンスや効率を重視する風土が根付いており、プレゼンテーションや会議の場でも端的に要件を伝え合うコミュニケーションが求められます。
日系企業では、空気を読む文化や阿吽の呼吸で物事が進むことが多いですが、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集う外資系企業では、曖昧な表現では意図が伝わりにくいこともあり、どのようなシーンにおいても簡潔かつ明瞭に物事を伝えなければなりません。
これらは、外資系企業では業務を円滑に進めるにあたって欠かせないスキルであり、論理的思考に基づき説明・伝達・プレゼンできる人は、外資系企業でも自然と活躍できるでしょう。
外資系企業に向いていない人の特徴
外資系企業の文化や働き方は日本企業と大きく異なる点も多く、人によってはその環境になじめない可能性も十分に考えられます。
本章では、外資系企業への適性という観点から、向いていない人の特徴を次の5つにまとめて解説します。
• プレッシャー下だと十分なパフォーマンスが出せない
• 個人主義・競争社会が肌に合わない
• 同じポストで仕事をし続けることに抵抗がある
• 自分だけで重要な意思決定を行うことが苦手
• 英語に対する抵抗が強い
特徴1:プレッシャー下だと十分なパフォーマンスが出せない
プレッシャーに弱く重要な場面で十分なパフォーマンスを発揮できない人は、成果主義の文化が浸透する外資系企業で本来のポテンシャルを発揮できず、強いストレスを感じてしまう恐れがあります。
外資系企業は、実績や成績が評価に直結するケースが一般的であり、常に結果が求められるシビアな環境です。特に、管理職などのポジションは、経営陣や海外本社からの強いプレッシャーのもと、意思決定や成果を求められる場面が多々あります。また、業績評価が厳しく問われる企業では、精神的な負担が大きくなることもあるでしょう。
安定した環境で着実に業務を進めたいと考える人にとって、外資系企業特有のシビアな環境は適さないかもしれません。
特徴2:個人主義・競争社会が肌に合わない
協調性を重視する日系企業独自の職場環境に慣れており、個人主義・競争社会が肌に合わない人にとって、外資系企業は戸惑う場面が多いかもしれません。
その理由として、外資系企業は、日本企業と比較して個人主義的な傾向が強く、社員一人ひとりが自立して業務を遂行することが求められます。また、評価基準が明確であり、結果を出せなければポジションを維持することが難しくなります。
日系企業のように社員同士が助け合いながら仕事を進める文化とは大きく異なるため、協調性を大切にしたい人や競争が苦手な人、仲間と協力しながら仕事を進めたいと考える人は、外資系企業に転職することで孤立感を抱いたり、競争に疲弊したりしてしまう懸念があります。
特徴3:同じポストで仕事をし続けることに抵抗がある
外資系企業では、特定の分野で深い知識や経験を積み、同じ職種で長期間キャリアを築くことが一般的です。日系企業のようにジョブローテーションを通じて幅広い業務を経験する機会は少なく、異なる部門への異動を希望しても、受け入れられない場合があります。
「さまざまな職種を経験しながらキャリアを築きたい」「定期的に新しい業務に挑戦したい」と考える場合、外資系企業の働き方は合わない可能性があります。また、職種ごとの専門性が高いため、一度異動すると元の職種に戻ることが難しくなるケースもあります。
キャリアの選択肢を広く持ちたい場合は、日系企業やゼネラリスト志向の強い企業を選びましょう。
特徴4:自分だけで重要な意思決定を行うことが苦手
外資系企業は、上司や同僚に指示を仰がなければ動けない人や、自ら意思決定を行うことに不安を感じる人には向いていない可能性があります。外資系企業では、業務の進め方や現場レベルでの意思決定は、個人の裁量に委ねられることが多く、マネージャー層でなくとも、担当者がその場で判断をくだす必要があります。そのため、自身の結果には自身で責任を持たなくてはなりません。
一方、日系企業では、意思決定プロセスが階層的になっており、上司や関連部門と相談しながら意思決定を行うケースが一般的です。
慎重に時間をかけて意思決定をしたい人やメンバーの意見を聞きながら物事を判断したいと考える人には、外資系企業のスタイルは合わないかもしれません。
特徴5:英語に対する抵抗が強い
外資系企業では、英語を使用する機会が頻繁にあります。そのため、英語への抵抗感が強い人にとっては、日々の業務を遂行するだけでも大きな負担を感じる恐れがあります。
日系企業では、英語が必要になる職種やポジションが限られていますが、外資系企業ではエンジニアやマーケティング、営業、管理部門のいずれの職種でも英語を使用します。ポジションによっては、日常的に英語を使用するだけではなく、高度な英語力が求められることもあります。
英語に対する抵抗が強く、英語でのコミュニケーションにストレスを感じる場合、周囲と円滑にコミュニケーションを取り合うことができず、パフォーマンスが低下する恐れがあります。また、コミュニケーション不足が業務に影響を及ぼす懸念もあります。
このように、英語に対する抵抗が強い人にとって英語が日常的に使われる外資系企業は、適切なビジネス環境とはいえないでしょう。