ほとんどの方は転職エージェントや転職サイトを活用しながら転職活動を進めています。しかし、各サービスを利用した経験がなければそれらの違いがわからず、自身にとってどちらのほうが有効なのか悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、転職サポートに欠かせない存在である「転職エージェント」と「転職サイト」の違いに関して、各サービスの特徴や利用者の適性を解説していきます。これから転職を考えている方やハイクラス転職を成功させたい方は、参考にしてみてください。
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転職エージェント・転職サイトとは?
本章では、転職エージェントと転職サイト、それぞれのサービス概要や特徴を紹介します。
転職エージェントとは
「転職エージェント」とは、転職希望者一人ひとりにアドバイザーが付き、企業との間に立って最適な求人を紹介してくれるサービスです。そのサポート内容は多岐にわたり、転職希望者のキャリアカウンセリングはもちろん、その人自身の強みや特性を引き出しながら、応募書類の添削や面接対策まで行ってもらえます。
また、転職エージェントの利用料は基本的に無料となります。その上、転職希望者に内定が出るまで転職支援が続くため、選考がうまく進まなかったり他人に相談しにくい悩みが生じた際は、心強い存在に感じられることでしょう。場合によっては、転職希望者自身が想定していない企業や業界へ転職できる可能性もあります。
転職エージェントの賢い使い方・登録や面談の流れを現役コンサルタントが解説
転職サイトとは
「転職サイト」とは、Webサイトに掲載されたあらゆる業界・業種の求人を検索・閲覧できるサービスを指します。基本的にサイトの利用料は無料で、会員登録さえ行えば気軽に検索から応募までの全サービスを利用できます。他人に邪魔されることなく、自身の希望やペースに応じて転職活動を進められるのが特徴です。
転職エージェントと転職サイトの違い
ここでは、下記10項目における転職エージェントと転職サイトの違いについて解説します。
1. 利用料金
2. 担当コンサルタント
3. 求人情報
4. 気軽さ
5. チェックできる求人数
6. 自己分析のしやすさ
7. 企業の情報量
8. 戦略的な活動
9. 企業への交渉
10. 内定率
転職エージェントと転職サイトの違い【比較表】
下記は、転職エージェントと転職サイトの特徴の違いを一覧にまとめた表です。うまくサービスを使い分けるためにも、双方の特徴をチェックしておきましょう。
【比較表:転職エージェントと転職サイトの違い】※表内の項目を選択すると、解説に遷移します。
特徴 | 転職エージェント | 転職サイト | ||
利用料金 | なし | なし | ||
担当コンサルタント | あり | なし | ||
求人情報 | 非公開求人が中心 | 公開求人が中心 | ||
気軽さ | △ | 担当アドバイザーが転職希望者の適性を考えたうえで紹介 | ◎ | 自由に応募が可能 |
チェックできる求人数 | △ | 転職希望者の強みやキャリアパスをもとに、コンサルタントが厳選した求人を紹介する。非公開求人にも応募が可能 | ◎ | サイトに掲載されている求人なら、いくつでも応募が可能 |
自己分析のしやすさ | ◎ | コンサルタントがカウンセリングを行い、転職希望者の強みを明らかにする | △ | 求人サイトに掲載されている適性診断などを用い、自力で分析する |
企業の情報量 | ◎ | 求人情報からは読み取れない募集の背景や企業文化などを把握できる | △ | 求人に掲載されている情報のみ。それ以外は自力で調査する |
戦略的な活動 | ◎ | コンサルタントに応募書類の添削や面接対策を行ってもらえる | △ | 求人サイトに掲載されている転職ノウハウをもとに自力で戦略を立てる |
企業への交渉 | ◎ | 応募・面接調整・入社時の条件交渉など、全てコンサルタントが行う | ○ | 全て自力で行う |
内定率 | ◎ | 転職の進め方や選考に関するアドバイスを得られるため、転職の成功率が上がる | ○ | 転職成功のノウハウを確認しながら活動を進めるため、自分次第で成功率が変化する |
転職エージェントと転職サイトの違い1:利用料金
転職エージェントと転職サイトは双方ともに、基本無料で利用できます。その理由として、どちらも人材を採用したいと考える企業から報酬を受け取るビジネスモデルだからです。
転職エージェントと転職サイトは、どちらも転職活動に関する有益な情報を得られるサービスのため、転職活動を始める際には利用をおすすめします。
転職エージェントと転職サイトの違い2:担当コンサルタント
転職エージェントには、転職活動を支援してくれるコンサルタントが在籍しており、適性や希望を踏まえた求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、入社時の条件交渉など、様々なサポートを受けられます。
一方、転職サイトは担当コンサルタントが在籍していないため、基本的に自分一人で転職活動を進めることになります。
転職エージェントと転職サイトの違い3:求人情報
取り扱う求人情報は、転職エージェントの場合、非公開求人が中心です。転職エージェントが取り扱う非公開求人は、人材要件にマッチした転職希望者にだけ情報が公開されます。
転職サイトが取り扱う求人は、誰でも情報を閲覧できる公開求人が中心です。また、転職サイトに公開されている求人は、原則誰でも自由に応募できます。
転職エージェントと転職サイトの違い4:気軽さ
転職エージェントでは、担当のコンサルタントとのやり取りが発生したり、紹介を受けた求人しか応募できなかったりするため、やや気軽さに欠けると感じる方もいるようです。
その点、転職サイトは、募集中の求人であれば、制限なく応募できるほか、コンサルタントとのやり取りも発生しません。転職エージェントと比較すると「手軽に利用できる」と感じられる場合もあるでしょう。
転職エージェントと転職サイトの違い5:チェックできる求人数
転職エージェントの場合、情報の閲覧は、担当コンサルタントが紹介した求人に限られる場合があります。ただし、最近は転職エージェントの公式サイト上から公開求人に限り情報を閲覧できるサービスも増えています。転職サイトと比較してチェックできる求人の数はやや劣るものの、公開求人と併せて非公開求人の紹介も受けられるため、希望や適性に合った求人情報をチェックできるでしょう。
転職サイトは、登録すれば原則全ての公開求人を閲覧できます。ただし、たくさんの求人情報を閲覧できる利点がある一方で、応募求人を自分で選定しなければなりません。
転職エージェントと転職サイトの違い6:自己分析のしやすさ
転職エージェントでは、担当コンサルタントとのカウンセリングを通じて、自身の強みや魅力を明らかにしていきます。転職のプロが細やかに経歴を紐解いていくため、自分では気がつかなかった強みや魅力が見つかることもあるでしょう。
一方、転職サイトは、公式サイトなどに公開されている適性診断などを用い、自力で自己分析を行います。データを用いた客観的な自己分析はできるものの、自己分析した情報をどのように転職活動に生かしていくのかは、自分で考えなければなりません。
転職エージェントと転職サイトの違い7:企業の情報量
転職エージェントと転職サイトでは、得られる企業の情報量にも大きな違いがあります。
転職エージェントでは担当コンサルタントから、企業の文化や理念、働く人々の様子など、求人情報からは読み取れない情報なども教えてもらえます。また、人材募集の背景なども聞けるため、選考の対策も立てやすくなるでしょう。
転職サイトは、求人に掲載されている情報しか得られません。掲載されている内容以外の情報を知りたい場合は、自分でリサーチする必要があるでしょう。
転職エージェントと転職サイトの違い8:戦略的な活動
転職エージェントでは、担当コンサルタントが応募書類の添削や模擬面接などを実施してくれるため、応募先企業に合わせた戦略的な対策を立てられるでしょう。また、採用に至らなかった場合は、担当コンサルタントを通じて企業の担当者からのフィードバックを得られることもあります。そのため、転職活動の精度を高められたり、状況に応じて戦略を変更したりすることもできるでしょう。
一方、転職サイトは、サイト上に公開されている転職ノウハウを参考にしながら、自力で戦略を立てなければなりません。また、採用に至らなかった場合は、自分で課題を見つけて改善に努める必要があります。
転職エージェントと転職サイトの違い9:企業への交渉
転職エージェントでは、担当コンサルタントが入社日や給料、待遇などについてサポートしてくれることもあります。
直接交渉しにくい事柄についても人材募集の経緯や背景を踏まえてサポートしてくれます。
転職サイトの場合は、コンサルタントが介在しないため、面接日の調整や入社後の待遇など全て自分で交渉を行う必要があります。
転職エージェントと転職サイトの違い10:内定率
内定率を高めたいと考えている人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
その理由として、転職エージェントでは、転職のプロであるコンサルタントから転職活動の進め方はもちろん、応募書類の添削を受けられたり、選考に関するアドバイスをしてもらえたりするからです。
転職サイトも、サイト上に公開されている転職ノウハウを参考にしながら転職活動を進めることで、内定率を上げられるかもしれません。ただし、客観的なフィードバックや転職のプロからのアドバイスが得られないため、転職エージェントと比較すると、内定率を高めにくいと感じられてしまうこともあるでしょう。
転職エージェントと転職サイトはどちらを使うべきか
ここでは、転職エージェントと転職サイトはどちらを使うべきか迷っている方に向けて、下記3つのパターンに分けて解説します。
• 転職エージェントの利用をおすすめする人
• 転職サイトの利用をおすすめする人
• 迷ったら転職エージェントと転職サイトを併用する
転職エージェントを使うメリット11選・使うべき理由と最大限の活用方法
転職エージェントを使うデメリット4選・最小化して上手に利用するポイント
転職エージェントの利用をおすすめする人
転職エージェントの利用をおすすめする人は、以下のような方です。
• 自身に合った業界や職種を目指したい方
• 意外な企業にもチャレンジしたい方
• 第三者からの意見を参考にしたい方
• 書類や面接の精度を上げたい方
• 自己分析や企業研究が苦手な方
• 何をしたら良いかわからない方
転職エージェントは企業の担当者と常に情報を交換しているため、企業側の内情やどのような人材が採用されやすいのかをある程度把握しています。そのため、自分一人の考えではなく、プロの意見を参考にしながら広い視野で転職活動を進めたい場合におすすめです。また、履歴書の添削や面接対策も行ってくれるため、たとえ転職が初めての場合でも安心して活動を進められるでしょう。
反対に下記に該当する方は、転職エージェントの利用を控えたほうが良い場合もあります。
• リファーラル採用など友人・知人を介して応募を予定している方
• 既に応募企業が決まっている方
• 応募先企業の担当者と直接連絡を取りたい方
リファーラル採用など、友人や知人を介して応募を予定している方や既に行きたい企業が決まっている方の場合、転職エージェントを利用するメリットをあまり享受できないかもしれません。また、応募先企業の担当者と直接連絡を取りたい方も、転職サイトを利用するほうが希望に近い転職活動を実現できるでしょう。
転職サイトの利用をおすすめする人
転職サイトの利用をおすすめする人は、以下のような方です。
• マイペースに転職活動を進めたい方
• 転職活動経験がある方
• 企業の担当者と直接連絡を取ることに抵抗がない方
• 既に応募したい企業が絞られている方
転職サイトは、自力で求人を探すのが苦ではなく、本当に「ここが良い」と思える企業が見つかるまでマイペースに進めたい方におすすめです。企業の採用担当者と直接やり取りする必要がありますが、転職に慣れている方なら要領もわかっているため、手間に感じることは少ないでしょう。また、既に行きたい企業が絞れているなら、転職サイトを通じて自身で応募・選考に進んだ方が早いとも考えられます。
転職エージェントを使わない方がいい人は?使うべきかどうかの判断を解説
一方で以下のケースに該当する方は、転職サイトの利用を控えたほうが良い場合があります。
• 転職活動のやり方がわからない方
• 現職が忙しくて準備が進まない方
• 未経験の業界を目指したい方
• 転職経験がない方
転職サイトを利用する場合、転職希望者は応募から内定時の条件交渉に至るまでの全てを、自身で行う必要があります。そのため、転職活動の進め方をある程度把握している方でなければ、企業の採用担当者とのやり取りがスムーズに進まない可能性も出てくるでしょう。
応募書類の作成や面接対策も自力で行うため、なかなか内定をもらえないケースが発生しやすいのも事実です。また、現職が忙しすぎて転職活動の準備を進められない方も、転職のサポートを受けられない転職サイトの利用は控えたほうがよいでしょう。
迷ったら転職エージェントと転職サイトを併用する
転職エージェントと転職サイト、どちらのサービスを利用すべきか迷った場合は、両方を併用するのも1つの方法です。
その理由として、転職エージェントと転職サイトは、サービス内容が大きく異なるからです。双方の良い点を取り入れたり、うまく使い分けたりしながら行動を展開することで、より効率的に転職活動へまい進することができるでしょう。
利用する転職エージェント・転職サイトが決まらないならJACへ
転職活動を始めるにあたって、利用する転職エージェントや転職サイトが決まらないと悩む方は、ぜひJACの利用をご検討ください。
ここでは、JACの転職コンサルティングについて紹介いたします。
JACの「転職コンサルタント」とは
そもそも「転職コンサルタント」とは、いわゆる「転職希望者」と呼ばれる転職を考えている方と、採用を検討している企業の間に立って求人情報を紹介し、転職希望者の転職活動をサポートするアドバイザーを指します。
JACのコンサルタントは、その中でも、情報と戦略に基づいた、ハイクオリティの転職を実現するサービスを提供しています。取り扱う求人のほとんどは、管理職や技術・専門職といった企業のエキスパート部門を担うポジションや、外資・グローバル企業を視野に入れたものが多く、特にハイクラス・ミドルクラスにおいて根強い実績を誇っています。
JACの転職コンサルタントの仕事
JACの転職コンサルタントは、転職を希望する方へ条件のヒアリングを行うのはもちろんのこと、転職希望者一人ひとりに最適な求人企業を無料で紹介できるよう尽力しています。その仕事内容は、求人の紹介だけでなく転職希望者の募集から内定・入社までの一貫したサービスを提供します。
転職希望者と企業のハイクラス転職をマッチングさせるために行う業務は、以下のとおりです。
• 転職希望者に対するキャリアのヒアリング
• 企業に対する求人募集のヒアリング
• 求人案件の紹介・情報提供
• 選考対策・アドバイス
• 面接日時の調整
• 選考結果の通知
• 入社条件の調整
• 入社日の調整
• 入社後フォロー など
ここからは、JACのコンサルタントが行うサポート内容について、いくつか例を挙げて解説していきます。
■転職希望者へ転職市場の情報提供
JACのコンサルタントは各業界・職種に精通しているため、転職希望者が希望する業界の転職市場や今後の展望に関する情報を提供しています。また、その市場における転職希望者自身の価値についても客観的な視点で伝え、企業に対してどのようにアプローチするのが効果的かといった立案からサポートしている点も特徴的です。
■適職発見・診断
「そもそも自身が何を目指したいのかわからない」「どのような職種が向いているのだろう」といった方でも、JACのコンサルタントが客観的な視点で適職を発見・診断します。満足度の高い転職実現に向けて、転職希望者に対する細かなヒアリングを欠かすことはありません。
■適職紹介
転職の方向性が定まれば、続いて転職希望者の経歴や思い描くキャリアパスに基づき、最適な求人を紹介していきます。転職希望者が希望する求人紹介はもちろん、場合によってはキャリアを生かせる未開拓の業種も案内できる場合もあります。転職希望者の可能性が広がるよう、あらゆる視点から適職を提案しています。
■書類添削・面接対策の支援
JACのコンサルタントは、転職活動に欠かせないレジュメの作り方や面接対策のアドバイスを求人案件ごとに提供しています。転職希望者の内定獲得に向けて、きめ細かいサポートを徹底しています。
■入社決定支援
複数の企業から内定獲得した場合、どこを選択するべきか迷う方も多いでしょう。また、現職へ退職意思を伝える際のスムーズな進め方で悩むのはよくあることです。そのようなあらゆるシーンにおいても、JACのコンサルタントは転職希望者の力になれるようにサポートしています。
JACのコンサルタントは、転職希望者が転職先でいっそう活躍できるよう、様々な支援サービスを無料で提供しています。転職活動や採用に関するノウハウを備えているため、コンサルタントからのアドバイスによって、自身では気づかなかった見解を得られる可能性もあるかもしれません。
ハイクラス転職を目指すなら、まずはJACへの登録を
ビジネスパーソンのキャリア形成を図る転職では、転職エージェントや転職サイトの利用が不可欠です。特に管理職や技術職、専門職といったより高度な転職を実現させたいケースでは、それらの分野に特化した転職エージェントにサポートしてもらうのが成功への近道となるでしょう。
JACでは、各業界・業種に特化した専任のコンサルタントが自身の経歴や今後の展望を分析したうえで、あらゆる可能性から適切な求人を紹介します。また、職務経歴書の書き方へのアドバイスや面接対策のサポートも可能です。
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