転職面接で落ちるときに考えられる理由と対策を解説

公開日:2024/08/15 / 最終更新日: 2024/08/15

転職の面接は100%通過できるものではなく、むしろ落ちる人の方が多いものです。しかし、その事実を理解できていたとしても、いざ自分が落ちてしまった場合、気持ちが落ち込むものでもあります。また、不合格の理由は伝えられないことが多いため、原因がわからず、次の面接に向けてどのように対策すれば良いか悩んでいる人も多いでしょう。
そこで、この記事では面接で落ちたときに考えられる理由を、ハイクラス転職のJAC Recruitment(以下、JAC)が解説していきます。
転職面接で落ちないための具体的な対策も紹介しているので、転職活動中の方はぜひ参考にしてみてください。

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転職の面接で落ちた時に考えられる理由について、それぞれの段階に分けて紹介します。

転職面接で落ちるよくある理由として、「コミュニケーション能力不足」「話の整合性が取れていない」が挙げられます。他にも、面接の段階別に考えられる理由がいくつかあるため、それぞれ見ていきましょう。

• コミュニケーション能力に難ありと判断された
• 話に整合性がない
• 見た目/服装/表情/態度の問題

まずはすべての面接で共通して考えられる要因を考えてみましょう。書類選考を通過しているということは、経歴やスキル、肩書きには問題がないと考えられます。ということは、面接での対応に何か問題があった可能性が高いです。まず、話の整合性が取れていない場合、面接官は信頼性がない人物であるとみなします。
また、質問に対し的確に答えられない、または相手の話を理解して適切に反応できない場合など、コミュニケーション能力が不足していると判断されるとマイナスな印象を与えてしまいます。
見た目や服装、表情、態度なども落とされる要因の一つです。ヒゲが伸びっぱなし、髪の毛が明るすぎる、ネイルが派手すぎる、清潔感に欠けるなど、見た目に関するものから、挨拶の声が小さい、促される前に椅子に座る、などが挙げられます。

まずはこれらの要因が重なっていないか、考えてみましょう。

• 第一印象が悪い
• ビジネスマナーが欠如している
• 転職理由、志望動機が不明瞭

転職の一次面接においては、応募者の第一印象や基本的な資質を確認しています。第一印象は服装や態度、表情などで決まります。服装がカジュアルすぎたり、元気がない、声が小さいなど、基本的な部分ができていないと面接官に悪い印象を与えてしまう可能性が高いです。
また、転職理由や志望動機が不明瞭だと、モチベーションの高さが伝わりません。「条件がよいから応募してきたのだろうか」「どこでもよいと思っているのではないだろうか」と思われてしまいます。
例えば「新しいチャレンジをしたい」という志望動機の場合、「それならどの競合他社でもよいのではないですか?」と聞かれた際、答えに詰まってしまうでしょう。曖昧な理由ではなく、具体的に、どのようなスキルを生かして、どのような役割を果たしたいのかを明確にすることが求められます。

面接は「覚えてきた内容を伝えるだけ」ではなく「面接官とやりとりをする」ことであるため、コミュニケーションも意識しましょう。

転職面接時のマナーやマイナス行動を解説

• 業務レベルに対応できるスキルがない
• 経験を話す際のエピソードが浅い
• 業界や企業に関する知識が足りない

二次面接で落とされてしまう人は、業務レベルのスキルが伴っていないと判断されていることが多いです。二次面接では、具体的な業務に関する質問が多くなり、応募者が実際に業務をこなす能力があるかどうかを問われます。「過去のプロジェクトでどのような役割を果たしたか」「どのようなスキルを持って問題を解決したか」など、具体的な経験や実績が求められます。これに対して明確に回答できない場合、面接官は応募者が業務を遂行する能力を持っているのか、疑問を抱いてしまいます。
業務に必要な知識が不足していると判断された場合も、落とされてしまう可能性があります。例えば、最新の技術や業界のトレンドについて質問された際に適切な回答ができないと、業務に対する理解度が不足しているとみなされてしまう可能性もあるため、事前に予習もしておきましょう。

転職で必要とされるスキルを年代別・業種別に解説

•「この企業だからこそ働きたい」という意欲が見えない
• 長期的に活躍するイメージが湧かない
• 企業へのフィット感が足りない

転職の最終面接では、長期的な適性や企業文化へのフィット感が評価されます。そのため、長期的なビジョンや企業への具体的な意欲を持ち合わせていない人は、落とされてしまう可能性が高いといえます。最終面接まで進んだということは、基本的な人柄やスキルは評価されていることでしょう。その上で「この企業だからこそ働きたい」というモチベーションがあるかを判断されています。
例えば、面接官が将来のキャリアプランについて質問した際に具体的なビジョンを説明できないと、長期的に企業で活躍する姿をイメージしてもらえません。「どのようなキャリアパスを考えているか」「将来、どのような役割を果たしたいか」といった質問に対しては具体的に答えられるようにしておきたいです。
また、企業のビジョンや価値観について十分に理解していないと、入社意欲や適応力に疑問を持たれることがあります。企業のビジョンに関する質問は最終面接でよくされるため、対策しておきましょう。


1. 転職する目的を明確にしておく
2. 自己分析を行い、自分の強み・弱みを把握する
3. 情報収集を怠らないようにする
4. 面接の練習を行う
5. 転職面接でよくある質問の対策をしておく

続いて、転職面接で落ちないようにするための対策方法についても紹介します。

転職する目的を明確にすることは、面接対策の基本です。自分がなぜ転職を考えているのか、その理由を明確にすることで、面接官に対して自分の意思や熱意をしっかりと伝えられます。また、目的が明確になると企業選びの精度も上がり、自然と志望動機を答えやすくなります。
例えば「キャリアアップ」「新しい業界」「働きやすい環境」など、何を求めているのか、自分の転職の動機を具体的に整理しておきましょう。

キャリアアップを目指す場合、どのようなスキルや経験を積極的に生かしたいのか、どのようなポジションを目指しているのか、具体的に説明できるように準備しましょう。
新しい業界に挑戦したい場合は、その業界に興味を持ったきっかけや、自分がどのように貢献できるかを明確にしておくことが必要です。働きやすい環境を求めている場合は、自分が重視する働き方や環境について具体的に説明できるようにしておきましょう。
このように転職面接では、面接官に対して自分が明確な動機を持って転職活動をしていることを伝え、企業に応募している理由を納得させることが求められます。

転職面接で「退職理由」をポジティブに言い換えるには?

自己分析を行い、自分の強みや弱みを把握しておくと、性格的な質問からスキルに関する質問まで、面接でもスムーズに答えられるようになります。自己分析を行うことで、これまで自分が強みを発揮したエピソードを思い出して掘り下げることもできるため、そのエピソードを交えながら、より説得力のある説明ができます。
例えば、傾聴力をアピールしたい場合は「クライアントの話をじっくりと聞き、ニーズを引き出した」「プロジェクトで意見が対立した際、各メンバーの話を聞き、折衷案を提案した」など、アピールしたいスキルを裏付ける具体的な事例を用意しておくと良いでしょう。
また、弱みについても、どのように克服してきたか、もしくはどのように改善・対策をしているかを説明できるようにしておくと、弱みを「ただの弱み」ではなく「成長のために必要な要素」として捉えていることが伝わります。

転職活動における自己分析の方法とメリットを解説

面接で良い印象を与えるために、応募する企業について十分な情報収集を行いましょう。会社の歴史やビジョン、現在の事業内容や競合他社との比較など、可能な限り多くの情報を収集しましょう。これらの情報は、面接での質問に対して具体的に回答できるだけでなく、まず選考に応募する前に、自分がその企業に本当に合っているかを判断する材料にもなります。企業の公式サイトやニュースリリース、業界の最新動向をチェックした上で、企業の強みや将来的なビジョンについて理解を深めましょう。
また、企業の文化や価値観についても理解していることを示せれば、面接官に対して「入社意欲」もアピールできます。

転職時の企業研究はどこまで必要?やり方やポイントを解説

面接で落とされないためには、面接自体の練習をしっかりと行う必要があります。何度も模擬練習に取り組むことで、本番の面接でも自信を持って対応できるようになります。
特に話し方や態度、コミュニケーション能力に自信がない方は、何度も練習を重ねましょう。一人で声を出して練習するのはもちろん、できれば友人や家族、転職エージェントに面接練習を手伝ってもらうとよいです。何度も練習を重ねれば、実際の面接でも緊張せず、自然体で話せるようになります。
また、模擬面接を通じて自分の弱点や改善点を把握できるため、修正を繰り返せば回答の質も大きく改善できます。自分の話し方に自信がない場合は話すスピードや声のトーン、ジェスチャーなどを意識して練習することで、より自然なコミュニケーションができるようになります。

転職面接力を鍛える練習方法を解説

転職面接でよくある質問への対策もしておきましょう。自己紹介や志望動機、これまでの経験や実績、転職理由などはほぼ確実に聞かれます。頻出質問に対しては、より良い印象を与えられるよう、あらかじめ対策しておきましょう。
自己分析を行い、自分の経験や実績の具体的なエピソードを書き出して整理し、それらの情報を元に回答の下書きを作っておくと良いでしょう。ただし、回答を丸暗記すると機械のような話し方になってしまうこともあるので、概要を頭に入れる程度にしておきましょう。

下記記事では、面接でよく聞かれる質問を30個ピックアップしています。面接対策の参考にしてみてください。

>>転職面接でよく聞かれる質問30の記事はこちら


自分なりに対策をしてきたにもかかわらず、転職面接で落とされてしまい、挫折感を感じている人も多いでしょう。対策してきた人ほど、落とされた場合、メンタル的なダメージは大きいものです。
しかし、転職面接で落ちることは決して珍しいことではありません。むしろ、転職の面接においては落ちる人の方が多いです。複数の企業に応募し、何度も面接を受けている中で、すべての面接に合格する人は珍しいといえます。従って「落ちることが当たり前」であることを理解した上で、あまり深刻に捉えすぎないようにすることが重要です。面接で落ちた原因を冷静に分析して、次の面接で同じミスを繰り返さないようにすれば問題ありません。

自分で面接の振り返りを行い、回答が曖昧だった点や面接官の質問に対して適切に答えられなかった点を振り返り、改善策を考えましょう。また、緊張して100%のパフォーマンスを発揮できなかった場合は、緊張を緩和するためのリラックス方法を試してみるのもよいでしょう。落とされてしまったとしても「自分の改善点を見つけるための経験だった」と捉え、改善を繰り返し、内定を目指しましょう。


転職試験で落ちた時のよくある質問と、その回答を紹介します。気になる項目があれば参考にして、次の転職面接対策に生かしてください。

不合格になった理由は聞いても問題ありませんが、具体的な理由を教えてもらえないことが多いです。これは企業側がトラブルを避けるための、やむを得ない対応になります。不合格理由を伝えることで応募者が不満を持ち、企業へのクレームなどに発展するリスクもあるため、企業は詳細なフィードバックを避ける傾向にあります。
また、落ちる理由を詳しく説明したところで、企業側に特にメリットがないのも理由といえるでしょう。
しかし、転職エージェントを利用している場合は、エージェントを通じて不合格理由を知ることができる場合があります。特に担当者と企業に強いつながりがある場合、なぜ不合格だったのか伝えられることもあります。このフィードバックは利用者まで届くため、理由を知りたい場合は転職エージェントの利用を推奨します。

面接中、面接官の言動から不合格となる可能性があることを推測できる場合があります。反応が薄い場合や面接が早く終了した場合、面接官があなたへの興味を失っている可能性が考えられます。また、質問に対し短い回答しか得られず、面接官が積極的に話を広げない場合、回答に満足していない、もしくはすでに「不合格」と思っている可能性があります。
他にも、面接官が深掘りする質問をしない、または経験やスキルについて詳細の説明を求めない場合、すでに不合格が決定している場合もあります

このように、不合格の可能性が低いと判断できるポイントは多々存在します。しかし、あくまで参考程度にして、うのみにしないほうがよいでしょう。反応が薄いのは面接官の性格が原因かもしれませんし、面接時間が短いのは、すでに内定が決まっているからかもしれません。
これらのサインは一つの「指標」にはなりますが、あまり深刻に捉えすぎず、面接中は用意してきたことをしっかり表現することに力を入れましょう。


この記事では転職の面接で落ちる理由を選考段階別に紹介しつつ、その対策方法を記載しました。
理想は面接で落ちることなく、内定を得ることです。しかし、そこまで簡単には進まないのが転職活動といえます。もし落とされてしまったとしても、気落ちせず、問題点を把握して改善し、次回の面接に臨むことが大切です。

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JACはハイクラス・ミドルクラスの転職に特化した転職サービスです。「コンサルタント型」でサービスを提供しており、企業の採用担当者と求職者の双方を同一のコンサルタントが担当します。そのため、企業側のニーズを把握した上で、適切な面接対策のサポートが可能です。「毎回、書類選考は通過できるのに面接が通過できない」「転職面接が初めてなので、不安」といったお悩みの相談も受け付けております。選考面接でお悩みの方はぜひ一度、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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