半導体業界が活況を呈し、半導体エンジニアのニーズが高まっています。半導体エンジニアは経験者の需要に対して採用が追い付いていない状況であるため、半導体業界経験者に限らず、幅広い領域のエンジニアの方々に転職のチャンスが広がっています。
半導体業界の転職市場の現在について、JAC Recruitment(以下、JAC)の半導体業界専任コンサルタントが解説します。
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半導体業界の動向と半導体エンジニアの需要が高い理由
半導体業界が活性化しており、半導体エンジニアのニーズが急増しています。
その背景には、半導体の安定供給に向けた政府の支援強化があります。
2020年ごろから、新型コロナウイルス感染拡大やロシア・ウクライナ情勢などの影響でサプライチェーンが混乱し、深刻な半導体不足に陥りました。家電や自動車の製造に支障をきたしたことから、日本政府は半導体を経済安全保障推進法の「特定重要物資」に指定。安定供給を目指し、国内での生産体制強化に多額の補助金を投じて支援しています。かつてはトップシェアを誇った日本の半導体が世界に遅れをとるなか、先端半導体で巻き返しを図りたいとする意図もあります。 こうした後押しを受け、半導体各社は工場の新設やライン増設を進めており、エンジニアの採用を急いでいます。
加えて、半導体の用途拡大が需要を押し上げています。昨今、あらゆる製品のアプリケーションに使用されるようになり、よりハイスペックな半導体のニーズが増加。特に、ChatGPTに代表される「生成AI」、カーボンニュートラルの実現に向けた「EV(電気自動車)」「再生可能エネルギー」などの領域の活性化が半導体需要をけん引しています。EV・再生可能エネルギー向けとしては、「パワー半導体」への注目度も高まっています。
こうした背景から、分野によって温度差はあるものの、多くの企業から「圧倒的な人手不足」という悲鳴が聞こえてきています。2024年~2025年にかけて、半導体業界の求人は右肩上がりで伸びていくと予想されます。
半導体エンジニアは業界未経験者でも転職可能か?
半導体エンジニアは経験者の需要に対して採用が追い付いていない状況であるため、半導体業界での経験がなくても親和性がある経験・スキル、理系の基礎的な知識がある方が採用されているケースが多数あります。選考では年齢と経験のバランスが重視されます。
後述する職種別解説にあるように、設計エンジニアであればCAD・EDAなどのツールを使ったプログラミング経験、プロセスエンジニアであれば化学・材料・物理系の知見、デバイスエンジニアであれば物理学・電子工学・電気工学などの知見があれば採用されている実績があります。 設備エンジニアに関しては、幅広い業種のメーカーでの設備関連経験を生かすことができます。
半導体エンジニアに必要な資格
業界未経験の方が、半導体エンジニアへ転職する際に有利な資格はあるのでしょうか?半導体エンジニアの求人において、資格を必須条件とする求人はほぼ見られません。選考では実務経験が重視されます。
半導体業界のエンジニア職種、仕事内容、求められる経験・知識
以下、求人が出ている職種について、仕事内容や求められる経験・スキルをご紹介します。
半導体設計エンジニア
半導体設計の「デジタル回路設計」と「アナログ回路設計」いずれも、半導体業界での設計経験が求められていますが、年齢と経験のバランスが注目され、場合によっては、他業界で回路設計を経験している方、電気・電子系のバックグラウンドをもつ方などが受け入れられるケースもあります。
半導体業界が未経験でも、CAD・EDAといったツールを使ったプログラミングの経験があれば、入社後のリスキルが可能と考えられています。
半導体プロセスエンジニア
プロセスエンジニアは、半導体業界が未経験であっても、デバイスメーカーや装置メーカーでプロセス開発、歩留まり改善、量産立ち上げ、生産性改善などを経験してきた方や、半導体に関わる材料メーカーで装置の知見を身に付けている方は転職に成功しています。
デバイスメーカー側のプロセスエンジニア
デバイスメーカー側のプロセスエンジニアは大きく2つに分類されます。
1つは、半導体を作るための各種プロセス条件の確立、歩留まりの向上、特性・生産性の改善に取り組む「ユニットプロセス」。
もう1つは、ユニットプロセスをトータルですり合わせて一つのフローを作りあげる「プロセスインテグレーション」です。
装置メーカー側のプロセスエンジニア
装置メーカーのプロセスエンジニアの業務は上記の「ユニットプロセス」に近く、プロセス条件の確立、特性改善などを手がけます。
デバイスメーカー・装置メーカーどちらのプロセスエンジニアも、採用ポジションによっては、学生時代に化学・材料・物理系を専攻し、何らかの分野のエンジニアとして働いている方であれば受け入れられる可能性があります。
半導体デバイスエンジニア
この職種では、半導体デバイスメーカーでのデバイス開発の経験者が求められています。
しかし、企業やポジションによっては、デバイス開発の経験がなくても、半導体物性の基礎的な知見、物理学・電子工学・電気工学などの基礎知識があれば転職に成功しているケースもあります。
デバイスエンジニアは、「TCAD」などのシミュレーションツールを使いながら、デバイス構造・プロセス構築の提案、試作、検証などを行います。半導体の性能を左右するトランジスタの構造の開発も担います。
半導体設備エンジニア
半導体設備エンジニアは半導体業界の経験者が歓迎されるのはもちろんですが、機械・電気の知見をベースにもち、メーカーでの生産設備の保守・修理・改善・開発・立ち上げやフィールドサポートなどを経験してきた方であれば転職に成功されています。
設備エンジニアは、半導体生産における各工程の設備の保守・保全、QCD(品質・費用・納期)観点での改善を担います。場合によっては新規設備の立ち上げ・導入も行います。
半導体エンジニアの転職で多い質問と回答
半導体エンジニアの方が転職を検討するにあたり、よくいただく質問にお答えします。
Q. 半導体業界への転職で、年収は上がりますか?
A. 前職の年収水準にもよりますので、上がるかどうかは一概には言えません。しかしながら、企業からのニーズが非常に高い状況であるため、条件に合致する経験をもつ方であれば年収アップで迎えられる可能性はあります。 私たちコンサルタントは、企業の採用意欲やこれまでの採用事例をベースに、転職ご希望者の方のご経歴からある程度は年収のアップダウンを予測することができます。転職を決意していなくても、可能性を知りたい方はぜひご相談ください。
半導体エンジニアの転職ならJAC
JACには半導体業界専任のチームがあります。マーケットに精通した転職コンサルタントが、転職市場の状況、各社のニーズを踏まえ、エンジニアの皆さんのご相談に対応しています。専門知識を有しているため、エンジニアの皆さんと目線を合わせての対話が可能です。
JACの転職コンサルタントは企業の幹部層と直接対話し、経営課題や今後の方向性、求める人物像などを詳細にお聴きしています。一見、同じ職種であっても、企業によって仕事内容や期待する役割は異なります。その点を転職ご希望者の方のキャリアや志向とすり合わせ、より活躍できる可能性がある求人をご提案できるのが私たちの強みです。ときには、明確な求人が出ていなくても、企業の課題とそれを解決できるスキルをもつ方をおつなぎすることもあるなど、「潜在ニーズ」を掘り起こしてご紹介することも可能です。 転職の意思がまだ固まっていなくても、まずはお気軽にご相談ください。
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