職務経歴書「職務経歴・職務内容」の書き方4つのポイントと職種別例文

  1. レジュメ

公開日:2024/04/19 / 最終更新日: 2024/10/16

「職務経歴のまとめ方が分からない」「職務内容って何を書いたらよい?」「アピールできる職務内容の書き方は?」

職務経歴にはこれまでの職務経験と身につけてきたスキルを記述しますが、実際に書こうと思うと何を書いたらよいかで迷うこともあるかと思います。

採用担当者は、職務経歴や職務内容を通じて、自社の求める職務経験やスキルをもっているかを見ています。

そのため、長い経歴であっても、短く簡潔にアピールポイントを絞って記載することが大切です。

本ページでは、職務経歴・職務内容に書くべきこと、採用担当者に読んでもらいやすい書き方について、ハイクラス転職のJAC Recruitment (以下、JAC)が解説しています。

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職務経歴書の職務経歴・職務内容を書く目的と採用担当者が見ているポイント


【職務経歴・職務内容で採用担当者が見ているポイント】

・募集要件の業務に生かせる職務経験やスキルをもっているか

・即戦力として活躍できる職務経験・職務内容か

・応募者の職歴や実績・評価に信憑性があるか

・転職の回数や在籍期間から

自社へ入社後、長く定着

してくれるか

・キャリアに一貫性があるか

職務概要は、志望企業との合致点を持つ職歴の概要と、そのスキルや経験が志望企業でも生かせることを簡潔に伝え、アピールするのが目的でした。

職務経歴の目的は、職務概要で伝えた職歴に具体的な職務内容や実績・成果を加えて、応募者の職歴とスキルに信憑性があることを伝えることです。

そうすることで、採用担当者に、「この応募者の職歴やスキルには信憑性があり、自社でも役立ててもらえそうだ」と感じてもらう、これが職務経歴の最終的な目的です。

採用担当者は、応募者がどんな役割を任され、どんな風に成長し・どんなスキルを身につけたのかといった視点で、職務経歴を通して、あなたの適性を見極めます。

そのため、職務経歴には、職務概要に書ききれていないより具体的な実績や評価、仕事で大切にする価値観などを伝えます。

また、採用担当者は、自社で長く定着してくれる人かどうかも見ています。

したがって、転職回数が多い場合は、仕事に取り組む姿勢や、仕事上での価値観などをアピールすることでカバーします。

職務経歴書の職務経歴の欄に書くべきこと5つ


【職務経歴に書くべきこと5つ】

1.職務に携わった期間(○年○月~○年○月)

2.所属部署・役職(異動、昇進歴など)

3.具体的な職務内容

4.実績(成果)

5.受賞歴など

職務経歴書の職務経歴の欄に記載することは、主に5つです。

アピールとなるのは、主に具体的な職務内容・実績、受賞歴です。順に見てみます。

職務経歴欄に書くこと1:職務に携わった期間(○年○月~○年○月)

職務に携わった期間は、「20XX年4月~20XX年3月」のように、月単位まで記載します。

職務経歴の冒頭もしくは、左側に別列を作って記入すると見やすいです。在職中の場合は、最後は「20XX年4月~~現在」と記載します。

職務経歴欄に書くこと2:所属部署・役職(異動、昇進歴など)

所属した部署や課の名前を記載します。こちらも別列を作って記入すると採用担当者も見やすいです。

また、役職は、部署名の下に「ポジション:マネージャー」と記載します。

異動の場合は、所属部署の枠を別枠にすれば伝わるので特に「異動」の記載がなくても伝わります。

ただ、同じ職務内容での異動も記載の必要があるので、その場合はシンプルに異動した事実だけ記載します。

昇進に関しても、枠を別枠で取った場合は伝わるので、特に「昇進」の記載はしません。

異動や昇進歴よりも、どんな役職でどんな実績あげたかの方が重要です。

そのため、役職のほかに、実績をしっかり記載しておきましょう。

職務経歴欄に書くこと3:具体的な職務内容

具体的な職務内容の中には、携わった業務や職務、プロジェクトの名称などを簡潔に記載します。箇条書きで書くと伝えやすいです。

例えば、「本社や工場、各部門の会計処理の称号や伝票起票」「〇〇における既存製品の製品設計・改良対応業務」といったように具体的な職務内容を入れます。

書き出す職務内容は事実を書けばよいだけなのですが、なるべく志望企業に関連や共通点がある職務経験を記載するようにするとよいです。

のような職務を経験してきたかを理解してもらいつつも、採用担当者に合致点を見出してもらいたいからです。

職務経歴欄に書くこと4:実績・成果

具体的な職務内容を記載したら、次は、その職務において、どのような成績を収めたかを記載します。

「売上実績〇〇〇〇万円(達成率120%)」「年間約〇〇万弱のコスト削減を達成」「〇〇の開発を実現。売上率〇〇%に貢献」など、具体的であればあるほど良いです。

数値や対比が入っているとより具体的になるので、守秘義務に配慮しながら、記載できる範囲でなるべく詳しく記載します。

数値で記載しにくい場合は、目に見えた成果を「どのような状態」から「どうなったか」を具体的に記載します。

また、その職務の経験自体が評価される実績の場合もあります。その場合は、〇〇の経験ありと記載しておきます。 (例)経理職:管理会計業務の経験あり  

職務経歴欄に書くこと5:受賞歴・外部評価

実績の他にも、職務においての表彰や受賞の経験があれば記載しましょう。

「20xx年度 〇〇営業部MVP」「20xx年度新人賞」「20xx年度社長賞」など、具体的に記載します。

社内賞・社外賞など、めざましい成績を収めた結果いただいた受賞は、信憑性ある外部の評価で、魅力的なアピールになります。

職務経歴書の「職務内容」と「業務内容」の違い・書き方


【「業務内容」と「職務内容」の違い】

事業内容(会社全体が取り組む仕事内容)

    └─業務内容(部署や企業全体の仕事の中身)

        └─担当業務(個人やチームが実際に行う仕事)

            └─担当職務(個人の立場から見た仕事の範囲や責任)

                └─職務内容(具体的な自分の役割や細かい業務の内訳)

職務経歴を記載する際に、混同しやすいのが「業務内容」と「職務内容」です。これらは内容に違いがあるので、まず両者の意味の違いを確認しておきます。

「業務内容」は、部署全体で担っている具体的な仕事内容を表します。

「職務内容」は、業務内容をさらに細分化したもので、個人が担当する仕事の範囲や責任のことです。

職務経歴を書く際は、まず「業務内容」で大項目を作ります。その中に「職務内容」の小項目を設け、個別の実績を書きましょう。

「業務内容」は「担当業務」「担当職務」「職務内容」と細分化できるので、自分の部署の立ち位置にあった表現を使われるとよいです。

チームで業務を遂行し、成果がでた場合は 「業務内容」の中に、自分が担当した業務を明記したうえで、チームの実績について記述することが望ましいです。

他にも、職務内容でアピールに使える項目を、職種別でご紹介します。

職務経歴書の「職務内容」ではアピールできる項目を使う


職務内容の職種別項目例

職種名大項目例小項目例見本例の詳細リンク
設計職担当製品・担当業務 組織/役割担当職務 担当業務半導体設計職職務経歴書
SE職担当業務(プロジェクト内容)開発環境等・ ・組織/役割システムエンジニア職 職務経歴書
経理職業務内容担当業務 担当顧客経理・財務職務経歴書
営業職業務内容担当職務・担当顧客・取引商品 営業スタイル・実績セールス(金融)職務経歴書
マーケティングリサーチ職業務内容業務内容・担当クライアント ・調査手法・担当調査テーマ ・調査実績マーケティングリサーチ職 職務経歴書
品質管理職担当製品・担当業務 組織/役割担当職務 実績・取り組み品質管理・品質保証 職務経歴書

こちらでは、職務経歴の職務内容を記載する際に、使いやすい項目名を職種別でまとめています。

上記を見ておわかりのように、職種によってアピールできる項目が違います。

職務内容では、自身がどのような職務をどのような環境で果たしてきたのかを明確に記載し、その結果どのような実績や成果につなげたかをアピールすることが重要です

そのため、自分の職務内容が伝わる項目を設定して、実績・成果を書きやすくします。

役職に就いていた場合は、役職だけで項目を取るのもおすすめです。

「組織/役割」の項目を設け、役職名、部下の人数を記載するとマネジメントポジションだった内容や経歴が伝わりやすいです。

職務内容はいかに自分の職歴内容とその実績・成果の信憑性を伝えるかが大切なので、しっかり伝わりやすい項目を設定しましょう。

読ませる職務経歴書の職務経歴・職務内容の書き方4つのポイント


【職務経歴・職務内容の書き方のポイント4つ】

ポイント1. 自分の職歴がより伝わる順番で書く

ポイント2. 職務内容「実績+プロセス・エピソード」で信憑性を伝える  

ポイント3. 項目名・箇条書きを活用し、職歴にメリハリをつけて 記載する

ポイント4. 業界用語に注意し、一般的な用語に変換する

こちらでは、職務経歴・職務内容の実務的な書き方のポイント4つ(順番・構成・箇条書き・用語の使用)をお伝えします。

書き方ポイント1. 自分の職歴がより伝わる順番で書く

職務経歴書フォーマット職務経歴の書き方とアピールできるもの向いている人
編年体式・過去の職務経験から時系列で記載 ・経歴の積み重ねをアピール・転職回数が少ない ・過去の職歴を志望職種で生かせる
逆編年体式・現在の職務経験から逆時系列で記載 ・直近の職務経験を即戦力として 特にアピール・直近の職務経験をアピールしたい ・職務経歴が長い
キャリア式・複数の職務経験を 1つのキャリア軸でまとめて記載
・軸にそった職務経験をアピール
・転職回数が多い ・異業種を経験している ・キャリア軸をアピールしたい

職務経歴を書くフォーマットには、大きく3種類あります。違いは書く内容の順番とまとめ方です。

フォーマットを選ぶ基準としては、自分がアピールしたい職歴が一番アピールできるようなフォーマットを選ぶとよいです。

【フォーマットによる違い】

編年体式は、過去から現在までを時系列に記載します。採用担当者が時系列で職務経歴を把握し、理解しやすいというメリットがあります。

例えば、転職回数が少なく過去の職務経験が志望職種で生かせる場合、経歴の積み重ねをアピールしたい場合は、編年体式が向いています。

逆編年体式は、現在の職務経歴から過去に遡って逆時系列で記載する方法です。直近の職務内容が一番上に来るのがメリットです。

職務経験が長いが、現職に近い職務経歴を即戦力としてアピールしたいという場合に向いています。

キャリア式は、経験した職種を1つのキャリア軸でまとめることで、軸にそって経験を列挙する書き方です。

転職回数が多い場合・異業種を複数経験している場合は、転職回数の多さなどをプラスの強みに転換してアピールできるのでおすすめの書き方です。

大切なのは、志望企業の募集要件に合致した自分の職歴を、一番はじめに読んでもらえる、またアピールできる書き方を選ぶことです。

志望企業にアピールできる職歴がいつの職歴なのかを考えて、書き方のフォーマットを選びましょう。

書き方ポイント2. 職務内容に「実績+プロセス・エピソード」で信憑性を伝える

職務内容では、「どのような職務内容」で、「どのような実績・成果を出したか」、その根拠・信憑性があることを伝えることが大切です。

そのため、担当職務の内容のほかに、実績、その実績が出るまでの取り組み・プロセス・エピソードを加えると真実性が増します。

記載例:マーケティングリサーチ職

【担当業務】調査の設計・レポート作詞絵・実査管理

【調査実績】

プロジェクト目的:飲料ブランドのプロダクト改良

ポイント:消費者のブランド選択の要因を抽出し可視化。これまでのキーワードを再度見直し、特定キーワードを発見する。その結果を踏まえ、パッケージ改良を提案した結果、競争力の激しいマーケットにおいて前年不要比に比べ105%シェア獲得に貢献する。

担当職務と実績だけでは伝わりにくいですが、プロセスを加えることで、その職務のスキルレベルや、応募者が活躍する姿のイメージも伝わります。

なので、「実績+プロセス・エピソード」でその職務でのイメージをより的確に伝えましょう。  

書き方ポイント3. 項目名・箇条書きを活用し、職歴にメリハリつけて記載する

職務経歴や職務内容は、全てを記入すると冗長に長くなってしまいがちなので、文の量にもメリハリをつけて記載します。

職歴の中でも、志望企業の求める人物像に合致した職歴は、よりアピールするためにスペースを多めにとり、そうでないものは短くするなど、文量を調整します。

1つの内容は長くても150文字程度で、読んでほしいには特に【ポイント】と項目をつけると、注目してもらいやすいです。

また、一文は短く簡潔に、箇条書きを活用すると読みやすく、読み手に配慮ある書き方になります。

職務経歴はざっと目を通すだけという採用担当者もいらっしゃるので、アピールしたい職歴だけでもしっかり目を通してもらえるように工夫しましょう。

書き方ポイント4.業界用語に注意し、一般的な用語に変換する

【社内用語・業界用語を一般用語に置き換える例】

社内用語・業界用語変換できる一般用語
KPI達成重要業績評価指標
ROI分析投資収益率の分析
B2B販売戦略法人向け販売計画
PL(プロジェクトリーダー)プロジェクトマネージャー
部内QM事務局部署内の品質管理担当部署

職務経歴の中で使う用語にも注意を払います。

社内用語・業界用語は、採用担当者にも伝わらないことがあるので、一般的な用語に変換して記載するようにします。

業務上の専門的な用語が入るのは仕方ないとしても、それを「どうした」の動詞を一般的な言葉で書くことで伝わりやすさがグッとあがります。

不明瞭な言葉があることで、読むのが難しいと感じさせないように、使う用語の選別にも気を配りましょう。

職種別例文|職務経歴書の「職務内容」箇条書きでの書き方


【「職務内容」の職種別例文】

  1. 営業職
  2. 経理職
  3. システムエンジニア職
  4. 異動で職務内容が同じ場合
  5. 異動で業務内容が変更した場合

こちらでは、「職務内容」の例文を職種別でご紹介します。

職種が違っても、多くの例文を見ることで職務内容のまとめ方のヒントにもなるので、ぜひご覧になってみてください。

職種別例文1. 営業職

期間担当業務
20xx年x月    ~ 現在配属部署:東京本社法人営業部  (課長以下グループメンバー8名:リーダー職)
【担当職務】 主に中堅企業及び大企業を対象とし、H/W及びS/W販売を担当 【営業スタイル】 新規開拓営業 【担当商品】 自社基幹系パッケージ及びそれに伴うH/W 【担当エリア】 東京、神奈川 【実績】 ・20xx年:売上1億2000万 達成率120% 【主な導入実績】 ・大手自動車部品メーカーに対して基幹システム及びH/W増強に伴うインフラ提案を実施、受注につなげる ・大手サービス企業に対して10年間のサポートサービス受注 【個人的営業戦略】 ・システム寄りの提案だけではなく、お客様の問題解決のあるべき理想像を示し、必要な手段を具体的にわかりやすく説明することに注力 ・常に取引先企業からの顧客紹介を受けるべく心がけた ・以前取引があり現在実績のないお客様に対しては、定期的に訪問・情報提供を実施。これにより2件の受注を獲得

営業職ならではの「営業スタイル」「担当商品」「担当エリア」項目に、「実績」を記載しています。

また、個人的営業戦略を記載することでストーリーが伝わり、提案力・行動力のアピールにつなげています。

職種別例文2. 経理職

期間業務内容
20xx年x月    ~ 現在  部署名:経理部経理課 課長(部下4名)
【担当業務】 ■時価会計担当、キャッシュフロー計算書作成 ■公認会計士、税効果、退職金給付、金融商品などの新会計基準の導入と制度設定に貢献  
20xx年x月    ~ 20xx年x月部署名:経理部経理課 主任(部下2名)
【担当業務】 ■連結決算担当、仕訳~財務諸表作成 ■有価証券報告書および連結・個別決算短信作成業務 ■法人税、消費税他申告書作成 ■売上~利益、実務集計、分析および予測作成 ■新ERPソフトの導入に伴い、経理チームの代表として業務検証およびシステム検証を担当
19xx年x月    ~ 19xx年x月  部署名:経理部経理課(8名)
【担当業務】 ■伝票起票、コンピューター入力 ■売掛金の管理、買掛金、支払先管理 ■月次財務諸表作成 ■月次、年次財務表作成 ・月次処理:月次部門損益集計、試算表作成、売掛金、買掛金管理 ・決算処理:確定申告書、決算報告書、事業報告書作成、都道府県民税、市町村民税、法人税 、事業所税の申告及び納付 ■子会社の経理業務全般 ・仕訳、コンピューター入力から決算、財務申告まで(会計システム「PCA会計」) ※従来5営業所であった〆日を業務効率化により3日営業日に改善

経理職でも担当業務の詳細が分かりやすく箇条書きで記載されています。

現在の職歴をアピールしたいので、逆編年体式で記載し、最近の業務での貢献までのアピールポイントを上部に持ってきています。

職種別例文3. システムエンジニア職

期間担当業務(プロジェクト内容)開発環境等組織/役割
19xx年x月    ~ 19xx年x月△△銀行/電子取引システム 銀行間の即時決済システムの追加開発   【担当業務】 業務システムの画面設計 基本設計、詳細設計、開発、テストWindows VB Oracle役職:メンバー PJ要員:x名
19xx年x月    ~ 19xx年x月  〇〇〇社/契約管理システム 保険新商品開発における契約管理システム、手数料システム、請求システム、業務会計システムの開発   【担当業務】 契約管理システム 詳細設計、開発、テストドキュメント類の作成UNIX C Oracle役職:メンバー PJ要員:x名
20xx年x月    ~ 20xx年x月    △△△社/保険取引オンラインシステム 営業による保険販売からWeb上での販売への移行に伴うシステム開発   【担当】 顧客管理システム プロジェクト進捗管理、基本設計、詳細設計、開発、テスト、運用フェーズではDBのチューニングを実施Solaris Oracle J2EE CORBA WebLogic役職:プロジェクトリーダー ▼担当 進捗管理 (社員x名、協力会社x名) PJ要員:x名

システムエンジニアなので、対応できる開発環境を項目にあげ、プロジェクトごとにまとめることで、スキルアップを伝えています。

また、「組織/役割」の項目があることで、信頼をあげて昇進していった様子も伝わります。

職種別例文4. 異動で職務内容が同じ場合

マーケティング職 → マーケティング職

期間業務内容
20xx年x月    ~ 20xx年x月  部署名:マーケティング本部 第1チーム
【担当職務】  ・RFM分析を基にした既顧客向けカタログの配布計画・P/L 計画立案(CRM) ・休眠顧客再活性化の施策としてDMの実施(全工程管理) 【実績】 ・DM発送後のレスポンス率xx% (全体の%の休眠顧客の活性化に貢献)
20xx年x月    ~ 現在部署名:マーケティング本部 第4チーム
【担当職務】  ・顧客管理、顧客層分析(規模:約xx万人) ・eコマースでの新規顧客獲得プログラム(SEM、アフィリエイト、純広告)の導入 ・eメールマーケティングの導入 ・新規顧客開拓のための、ビジネス企画・実行管理 ・本社への月1回の報告書作成(英文) 【実績】 ・インターネット経由での受注率xx%UP (全受注率のうちxx%のシェアを獲得)

異動でも同じマーケティング職に就いた記載例です。

職務の内容は本来変わらないですが、立案した計画、新規戦略の導入など相違点を挙げることで、異動による変化を伝えています。

後半の職務経歴の方が内容も詳細なので、現職の職務内容や実績をよりアピールしているのが伝わります。

職種別例文5. 異動で業務内容が変わった場合

メディカル業界 異動で営業業務 → プロダクトマネージャー業務

期間業務内容
20xx年xx月    ~ 20xx年xx月  部署名:○○事業部 営業部 ○○営業所
【担当職務】 営業業務 【主要担当製品】 自己血糖測定装置、及び試薬 【主要顧客】 エリア内の大学病院・総合病院の内分泌科、及びクリニック 【実績】  ・xxxx年度:予算:xxxx万円/実績:xxxx万円(達成率:xxxx%)
20xx年xx月    ~ 現在  部署名:○○事業部 マーケティング部
【担当職務】 プロダクトマネージャー業務 ・マーケティング戦略及びOEM企業とのアライアンス戦略の立案・実行 ・グローバル、APAC とのコラボレーション戦略 ・チャネルパートナーのマネジメント ・医学学会との良好な関係構築 ・学会・イベント・セミナー等の企画・マネジメント ・Key Opinion Leader (KOL) Dr との関係強化 ・営業トレーニング ・日本のニーズに即したカスタム品の試作品作成・提案 【主要担当製品】 自己血糖測定装置、及び試薬 【主要市場/顧客】 全国の大学病院・総合病院の内分泌科、及びクリニック 【実績】 コンセプトの見直し、②営業組織からのヒアリングを通じたツール作成、③アライアンス先の販売強化などの取り組みを行った結果、xxxx年x%だったシェアを2年後のxxxx年xx%までアップさせた。

異動で営業業務→プロダクトマネージャー業務と業務内容が変わった場合の記載例です。

営業業務、プロダクトマネージャー業務どちらの場合も、その業務に適した実績の記載をしています。

プロダクトマネージャー職では、前職の営業職を生かした実績内容を示すことで、異動の経験もアピールにつなげています。

職務経歴書の「職務経歴・職務内容」に関するQ&A

こちらでは職務経歴書の「職務経歴・職務内容」に関するQ&Aをまとめています。

職歴に空白期間がある(離職期間がある)場合はどう書く?

職歴に空白期間(離職期間)がある場合 、離職期間があることは記載します。

理由は、経歴を故意に隠した印象を与え、採用担当者に不信感を与えてしまうからです。

そのため、離職期間がある場合は、離職した事情(病気・家庭の都合)記載しておくのがよいです。

職歴が多い場合はどうする? 省略してOK?

職務経歴が多いと省略したくなりますが、基本的に職務経歴は省略しないですべて記載します。

職務経歴が多い場合は、キャリア式で志望企業に関連する経歴やアピールできる職歴を先に詳しく記載します。

そして、後ろにシンプルにすべての職歴を記載するという方式をとると、アピールもしやすく伝わりやすいです。

履歴書と職務経歴書の職務経歴欄はどのように書き分ける?

履歴書の「職務経歴」には職務経歴の事実の概要を、職務経歴書にはより詳しい内容を記載するというで書き分けます。

【履歴書と職務経歴書の職務経歴欄に記載する内容の違い】

 履歴書の「職務経歴」欄職務経歴書の職務経歴欄
・勤務先の会社名、部署名、役職 ・入退社日・勤務先の会社名、部署名、役職 ・在職期間 ・担当した職務内容 ・職務での実績や成果 ・実績までのプロセス・身に付けたスキルなど

職務経歴書の充実を図ることは非常に重要です。

職務内容でアピールできる実績がない場合はどうしたらよい?

職務内容でアピールする実績がない場合は、その職務に就いた経験、その職務からを通じて身につけたスキル、学んだことなどを実績に記載します。

ただ、何も実績や成果がないという時は、キャリアの深堀が不足しているだけということが多いです。

もう一度、キャリアの棚卸作業をし、仕事で関わった方などにも聞いてみることで、まだ発掘しきれていないアピールポイントを探しましょう。

異動後も、業務内容や職務内容が同じ場合は、職務経歴書に記載しますか?

異動歴は、職務経歴書にすべて記載します。

ただ、業務内容の詳細まで記載するかどうかは、その異動がアピールにつながるかどうかで判断をします。

異動して、職務内容が変わり、経験値が増えたことがアピールにつながる場合は、詳細を記載します。

しかし、異動しても職務内容も同じであまり変化がない場合は、異動の事実のみ記載し、業務内容も簡単に記載するだけにします。

職務経歴書の「職務要約・職務概要」の書き方まとめ

職務経歴書の「職務経歴・職務内容」はこれまでの仕事の背景や仕事姿勢、スキルを確認される箇所です

長くなりがちな職歴をいかにアピールポイントだけに絞るかは、1人で書いていると迷いがちです

そのような時は、第三者の目で見てもらうことで、洗練された職務経歴に仕上げやすくなります。

面接での経歴の空白期間の好印象な答え方は?ブランク理由の説明のコツ【例文付き】


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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。