職務経歴書の書き方に悩んだら 採用担当者の目にとまる経歴整理のコツ

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公開日:2024/03/19 / 最終更新日: 2024/11/07

職務経歴書を作成する際、「よりよい職務経歴書にするために何を書けばよいか分からない」「書類選考を通過する職務経歴書の書き方は?」と悩み、なかなか進まないものです。

職務経歴書の書き方が分からないときは、職務経歴書に書くべき一番必要で重要なポイント、書くべき項目を再確認します。

また、志望企業研究と自分の経歴の棚卸をして、企業が求める人物像と自分の強みの共通点を書き出します。すると、自ずと材料が揃い、書くことが簡単になります。

こちらでは、職務経歴書で最も重要なポイント・書くべき内容・経歴を棚卸する具体的手順をハイクラス転職のJAC Recruitmentが解説しています。

職務経歴書の書き方が分からないとき、書くコツは「再現性を伝えること」


職務経歴書で最も重要なポイントは、「志望企業が求める人物像に自分がもつ業務能力が適していて、再現性があることを伝える。」

この1点です。

職務経歴書は、採用担当者側から見ると、その方の実務能力が自社の必要とするポジションを満たすかどうかをチェックするための書類です。長いようで短い書類の中で、採用担当者は以下の点をチェックします。

採用担当者がチェックするポイント
  •  求める職務遂行能力を満たしているか?
  •  仕事に意欲があるか?
  •  プレゼンテーション能力があるか?
  •  発揮できる強みを自身が理解しているか?
  •  長く働いてくれるか?

職務経歴書に記載のあなたの経験・スキルが、自社が求めているものと合致していると分かると、それを本当に再現してくれる人物かを確かめるために、次に面接しようと進むのです。

つまり、あなたがもつ実務能力が志望する会社の求める人物像に適していることが職務経歴書内にしっかり書かれている必要があります。これらを記載するために、職務経歴書を書く前に、4つの準備をしておきます。

この4つの準備をすることで、まず職務経歴書に何を書くべきが明確になります。

また、自分の書くべき材料が揃い、自分の強みをアピールできるフォーマットも決まるので、あとは材料を入れ込んで書けるようになります。4つの準備については、以下より解説していきます。

職務経歴書の書き方が分からないときに準備する4つのステップ


【職務経歴書を書く前にしておく4つの準備】

  1. 職務経歴書に書くべき必須項目4つを確認しておく
  2. 企業研究(志望企業が求める人物像を分析し明確にする)
  3. 自分のスキル棚卸をして志望企業の募集にマッチした強みをピックアップする
  4. 自分の実務能力が志望企業でも貢献できることが最も伝わるフォーマットを選ぶ

以下で4つの準備の手順を具体的にみていきますね。

ステップ1. 職務経歴書に書くべき必須項目4つを確認しておく


職務経歴書の形式は自由ですが、担当者が最も知りたい必須項目4つを盛り込みます。

職務経歴書は全体で1~2枚で簡潔にまとめるのがベストです。

何百人もの応募書類を目にする採用担当者の目にとまるには、「読ませる」よりも「見せる」ことに重きを置きます。文は短めで、訴求ポイントのみを明確にして読みやすくします。必須項目4つは、以下の通りです。

職務経歴書に書くべき必須項目4つ

書き方ポイント 採用担当者が見るポイント
職務概要 ・概要を200~250文字で記載
・応募に合う強調したい経験を記載
最初に見て、読み進めるかどうかを決める
職務経歴 ・職務経歴の具体的内容を深堀描写
・ただ事実を列挙でなく、経験に強弱
・実績/成果を効果的に記載
応募者が経験してきた仕事内容と経歴
活かせるスキル
経験・保有資格
・保有する資格(PC・英語など)
・業種/職種問わず活かせるスキル
・人間関係能力/自己管理能力等
応募者がどんな具体的技能・スキルを有するか
自己PR ・他の項目に未記載の自分の強み
・具体的経験談、データで強みを証明
・応募企業に貢献できるコミット
応募者の性格や志望企業に対する情熱

一番重要な項目は職務概要です。

1つ目の職務概要の内容には、志望企業の求める人物像に適した最も重要なスキルが自分にはあることを記載します。ここが一番のアピールポイントになります。

2つ目の職務経歴には、職務概要では書けなかったその他の自分の職務経歴を書きます。ポイントは、重要な経験とそうでない経験の強弱をつけて書き、長くなりすぎないことです。

3つ目の活かせるスキル・経験・保有資格では、応募業種・職種に関連する資格や専門スキルを、募集内容に関連するものだけを選択して記載します。また、どのようなビジネスでも役に立つポータブルスキル(パソコン・英語・提案力/対応力といったヒューマンスキルなど)でもよいです。

経験からの実績・成果などを載せるのもよいです。自己PRと重複しないスキルを、具体的な場面を想定した表現で記載されると目にとまりやすいです。

最後の自己PRは、ここまでで書けなかった自分のその他の魅力を謙虚に書きます。自己PRには、職務内容の裏付けとなる別の評価やエピソードを追加して、応募企業で活躍できることを再アピールします。そして、貢献する意思がある熱意を伝えます。

職務経歴書は準備が9割です。全体として、応募者の書いた内容に一貫性があることも大事です。そのため、志望企業研究・自分の経歴の棚卸を十分に行います。

次は、志望企業研究の手順についてみてみます。

ステップ2. 企業研究で志望企業が求める人物像を分析し明確にする


まずは、企業研究をして、企業が求める人物像を明確にします。手順は、以下の2つです。

企業研究の進め方

  1. 企業について徹底的に情報収集する
  2. 企業情報をもとに分析し、企業が求める人物像をより具体的でリアルに書き出す

それぞれ、順に見てみます。

企業研究の進め方1. 企業について徹底的に情報収集する

企業研究の材料が集められる場所

  1. 採用情報(応募企業のHP内:歓迎するスキル・経験・資格・仕事内容)
  2. 中期経営計画(IR情報の株主説明会資料・社長挨拶のページ:会社の理念・業績)
  3. 社名・社長様名・インタビューを検索:企業が目指す未来・方向性
  4. ブログ・人材育成について(応募企業のHP内:社風・キャリアビジョンなど)
  5. 社名+商品(サービス名)で検索:世間での評価・企業の対応姿勢・課題

まずは、志望企業についての情報取集を徹底的に行います。その一番大きなヒントは「採用情報」「具体的な仕事内容」の中にあります。

採用情報の中に、歓迎するスキルや経験について具体的に明記されていれば、どのような技能で、どのようなポジションで何が求められているのかの予想がつけられます。

また、応募企業のHP、IR情報の株主説明会資料、経営者のブログなども読み込みましょう。

企業のHP内 分かること
取扱製品・サービス 企業プロダクトを売るために必要な経験・スキル
取引相手 取引先の業種・業態・企業規模などから、取引のために必要な知識・スキル
経営理念 会社が向かう方向性・共感できる理念かどうか
組織体制 力を入れている領域・そうでない領域
採用情報・人材育成 社員がどのような目標や抱負を持っているか

社風・力をいれている領域・企業の方向性が分かると、企業内での役割、どんなキャリアプランがもてそうかの予想もついてきます。

企業研究の進め方2. 採用情報の職種ポジションが求める人物像・期待している成果を明確にする

分析から予測できること 現在の自分
職務経験
必須とされるスキル
求められている人物像
歓迎される資格・経験

次に、企業研究で得られた情報から、今回の採用で求められるものの予測を、上記の項目で具体的に書き出します。そして、それらに対して現在の自分の状況を書きます。

もし、ここで自分には、求められる要素が足りないと感じたとしても心配しないでください。長所と短所は表裏一体です。また、企業の採用は長期的な目線で行われるので、これからの努力で補える項目もあり、その姿勢こそが強みになる場合もあります。

まずは、今回の採用で企業が求めるスキル・人物像を明確に言語化しておきます。あとはそこに自分の経験や強みであてはまるものがないかを再発見するだけです。

次は、自分の経歴の棚卸とこれらの要素にマッチする自分の強みを洗い出します。

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ステップ3. 自分の経歴の棚卸をして企業の求める人物像に合う自分の強みを洗い出す


職務経歴書に書くための自分の強みを再発見する手順も2つです。

【自分の強みを洗い出す2つの手順】

  1. 自分のキャリアについて自分・他人の両方の視点で棚卸して書きだす
  2. 自分の強みの中から、志望企業の求める人物像に合致するものをピックアップする

順に見てみます。

強みの洗い出し1. 自分のキャリアを自分・他人の両方の視点で棚卸して書きだす

【自分のキャリア棚卸しのためにすべきこと4つ】

  1. 自分の職歴を最終学歴から順にさかのぼって書き出す
  2. 他人から評価されたことを書きだす(案外自分では当たり前に思っているようなこと)
  3. 汎用性あるスキルの中で自分が得意なものを書きだす
  4. 他人に実際に自分について聞いてみる(取引先の方・友人・家族・部下・同僚・上司)

自分のキャリアの棚卸は、自分からみた視点・他人から見た視点の両方ですると効果的です。特に他者から見た自分は、自分では当たり前のスキルが評価に値するものと気づいたり、自分では見えない自分の強みや弱点が見えたりします。

しかし、まずは自己分析から始めると手がつけやすいです。

キャリア振り返り年表サンプル

まずは、自分の職務経歴を最終学歴から順に書き起こし、キャリア年表を作成するのがおすすめです。その際は、過去から現在へと思い起こすほうが記憶を呼び起こしやすいです。

また、職務経歴と一緒に、転機になった出来事、仕事内容、成功談・失敗談・得られた実績・プライベートでのでき事なども記載しておくと、よりあなたのキャリア全体を俯瞰して見やすくなります。

項目 書いておくとよい内容
① 年月・年齢・仕事内容 いつ・何歳の時に・どのような仕事に携わっていたか
(仕事内容/役職など事実を淡々と列記)
② 成功談・失敗談 ・どのような成功または失敗したかの事実をまず記入
・大小にかかわらず印象にあるエピソードを書く
③ ②で得た評価・実績・成長 ②の成功・失敗を通しての自分の変化、成長、外部評価や実績などプラスの変化を書く
④ プライベートとの関連性 プライベートの主な出来事を記載(目安に書いておく)

キャリアの棚卸は地道な作業ですが、記憶をたどり、詳細に書き出しておくことで、より具体的な経験として職務経歴書に書くことができます。また、面接でアピールできる成功体験談のエピソードにもつなげやすくなります。

実際にご自身のキャリア振り返り年表を作成したい場合は、以下より見本サンプル・テンプレートのダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。

>キャリア振り返り年表サンプル・テンプレートのダウンロードはこちら

そして、ここまで書き起こしたら、他者にさりげなく自分について聞いてみましょう。

他人に自分のことを聞いてみる質問例
  •  私の強み、弱みは何か?
  •  私にどのようなことを依頼すれば確実か?
  •   私を一言で表現するならどのような人?
  •  私が生き生きしている時とは?
  •  私に向いていなさそうだと感じることは?

他者からいただいた自分像からは、他人から評価を受けているポイントが見えるので、それらも自分の強みに加えます。

強みの洗い出し2. 志望企業の人物像にあう自分の強みスキルをピックアップする

自分の経歴の棚卸ができたら、次は、その中から、先ほどの志望企業の求める人物像に合う自分の強みを書きだします。

先ほどの自分のキャリア棚卸・他己評価を基に、自分の強み・得意なこと・自信のある仕事・スキルで、志望企業が求める人物像に合う項目をピックアップします。

5つほどピックアップして、それを職務経歴書のどの項目にいれるかを決めます。特に志望企業から最も必要とされていて、最も自分が貢献できるスキルは、最初に目にはいる職務概要に入れ込みまとめます。その他のスキルも、活かせるスキル・経験保有資格、自己PRの中に入れ込む項目としてメモしておきます。

これで書く内容と材料が揃いました。後はあなたの魅力が伝わりやすい書き方を選びます。

ステップ4. あなたの魅力が採用担当者に伝わりやすい職務経歴書のフォーマットを選ぶ


項目 編年体式 逆編年体式 キャリア式
メリット ・担当者が見慣れている
・時系列で分かりやすい
最近の経歴を即戦力でアピールできる ・職務能力をアピールできる
・転職回数が多い場合、そういった印象を与えずカバーできる
デメリット 現職部分のアピールが弱い 職務の時系列が把握しづらい 年代順を標準と考える担当者は違和感を覚えやすい
向いている人 ・過去の職務経験をアピールしたい
・転職回数が少ない
・現職に近い職務経験をアピールしたい
・複数企業勤務で職務経歴が長い
・職務能力を強調したい
・転職回数が多い
担当者の見慣れ度
経歴の並び順 古い順の時系列 新しい順の時系列 プロジェクトごと
即戦力の伝わりやすさ
テンプレートDL 編年体式テンプレートDL 逆編年体式 職務経歴テンプレート キャリア式テンプレートDL

職務経歴書は自由形式ですが、書きやすいフォーマットが3種類あります。主に「職務経歴」を記載する時に違いがあります。

それぞれ、上記に書いたようにメリット・デメリット・向いているタイプがあるので、あなたの魅力が伝わりやすいフォーマットを選びましょう。

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職務経歴書の書き方が分からないときは見本・サンプルを参考にす


職務経歴書の書き方が分からないときは、サンプルを参考にしましょう。

こちらのサイトでもサンプル例を業種別で公開しています。ぜひ参考にしてください。

>職務経歴書の業界・職種別サンプル例はこちら

職務経歴書の書き方が分からないときのまとめ


職務経歴書の書き方が分からない場合のまとめ
  •  職務経歴書で最も重要なポイント  ⇒ 応募者の実務能力が希望企業の人物像に合致し再現性があることを伝える
  •  職務経歴書を書く前に企業研究・自分のキャリア棚卸で材料を準備する
  •  自分の魅力が伝わりやすい職務経歴書のフォーマットで書く
  •  第三者の目で職務経歴書をチェックしてもらう

ここまで職務経歴書の書き方を具体的にまとめましたが、やはり第三者の目でみてどうなのか?は気になることでしょう。

そのような場合は、ぜひ私たちJAC Recruitmentを頼ってください。職務経歴書の添削・アドバイスは無料です。私たちがあなたの転職活動を支援いたします。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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